「最近体毛が濃くなってきた」「大人ニキビが気になる」とお悩みの人はいませんか。もしかしたらその原因は、男性ホルモンが影響しているかもしれません。そこで、この記事では、男性ホルモンが増えると起きるトラブルや、男性ホルモンを減らす方法などをご紹介します。美容医療で効果的に体毛やニキビの悩みを解消する方法もお届けするので、ぜひチェックしてみてください。
1.男性ホルモンが影響?体毛が濃くなる・ニキビができる原因
男性ホルモンが多い女性は、体毛が濃くなったり、ニキビができやすかったりする特徴があります。まずは、その理由や体毛が濃くなる・ニキビができる原因について見ていきましょう。
■男性ホルモンの増加
男性ホルモンの量によって、体毛が濃くなったり、ニキビが増えたりします。男性ホルモンは、女性の体にももともと存在しますが、ホルモンバランスが崩れて女性ホルモンより男性ホルモンが多くなると、体毛が濃くなったり、ニキビが増えたりするのです。
■生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れは、ホルモンバランスが乱れる原因になるため、体毛の濃さやニキビの増加に大きく影響します。とくに注意したいのは、睡眠不足と食生活です。睡眠不足により自律神経が乱れると、ホルモンバランスも乱れてしまいます。また、ファストフードや油っぽいものなどを摂りすぎると、男性ホルモンが増える原因にもなるので注意が必要です。
■外的刺激
体毛は肌を保護するためのもの。外的刺激が強いと、皮膚を保護するため体毛が濃くなってしまいます。そのため、摩擦や紫外線は要注意です。
また、紫外線により肌がダメージを受けると水分量が低下し、皮脂の分泌量が増えます。皮脂分泌量が増加すると、皮脂が毛穴に詰まりニキビができやすくなります。お風呂で体や顔を洗うときには、ゴシゴシ洗いすぎないよう注意し、紫外線対策も徹底しましょう。
2.男性ホルモンが多いとどうなる?
ここでは、男性ホルモンが増えると起きるトラブルについて詳しく見ていきましょう。
■皮脂の分泌量が増える
男性ホルモンは皮脂の分泌に大きく関わっており、女性ホルモンとのバランスを保ちながら、皮脂を必要量分泌しています。しかし、加齢や生活習慣の乱れ、ストレスなどでホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンが優位になり、皮脂が増えやすくなります。皮脂の分泌が増えると、顔のテカリやべたつきが気になるようになるでしょう。
■体毛が濃くなる
体毛の濃さは、男性ホルモンの量によって変わります。とくに、中学生・高校生の時期は女の子でも男性ホルモンの量が増加する時期です。更年期にあたる閉経前後の10年間も、男性ホルモンが優位になります。女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少し、女性のホルモンバランスが大きく乱れるからです。男性ホルモンが優位になると、体毛が濃くなります。
■ニキビができやすくなる
男性ホルモンが増えると、ニキビができやすくなります。男性ホルモンには、角化細胞を増殖させ角栓をつくり毛穴を詰まりやすくする性質があり、その結果ニキビの初期段階である白ニキビをつくり出します。また、皮脂分泌を促進する性質もあるため、角栓が詰まった毛穴に皮脂が溜まる原因にもなるのです。
■体臭がきつくなる
女性ホルモンには皮脂の過剰分泌が抑える働きがあります。しかし、年齢とともに女性ホルモンが減少していくと、男性ホルモンの働きが相対的に活発化。すると、皮脂分泌が促進され、体臭の1つである加齢臭が発生しやすくなります。とくに、更年期以降は加齢臭が年々強くなると言われています。
3.自宅でできる男性ホルモンを減らす方法
ここでは、自宅でできる男性ホルモンを減らす方法をご紹介します。
■ストレスを減らす
ストレスを溜めると、交感神経が優位になります。交感神経が優位になると、男性ホルモンである「テストステロン」の分泌量が増え、女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌量が減ります。そのため、男性ホルモンを減らすためには、適度な運動や十分な睡眠などでストレスを減らすことが大切です。
■食事の改善
脂肪分の多いものなど食事の栄養が偏ると、男性ホルモンであるテストステロンの分泌が増えてしまいます。そのため栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
また、女性ホルモンであるエストロゲンの量が増えれば、ホルモンバランスが整い、男性ホルモンであるテストステロンの量が相対的に減ります。大豆製品に多く含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似ており、不足しているエストロゲンを補助することが可能です。そのため大豆製品を普段から意識的に取り入れるとよいでしょう。
■適度な運動
適度な運動は、血行や代謝を改善してホルモンバランスを整えます。ヨガやストレッチなど、ゆったりと身体を動かし、深呼吸できるエクササイズがおすすめです。運動をして体温を上げると、冷え性も改善され、ホルモンバランスも整いやすくなります。
■睡眠の質を上げる
十分な睡眠を取らないと、脳の働きが悪くなり、全身のホルモン分泌が乱れてしまいます。ホルモンバランスを整えるためには、睡眠の質を高めることが大切です。睡眠の質を高めるには、就寝3時間前までには食事を終えておく、睡眠前には副交感神経が優位になるようにストレッチを行うなどの工夫をしましょう。
4.美容医療における体毛・ニキビを改善する方法
最後に、美容医療で体毛の濃さやニキビを改善する方法をご紹介します。
■ホルモン治療
女性ホルモンには、男性ホルモンの働きを抑える作用があります。そのため、体毛やニキビの発症を減らすためには、女性ホルモンを補給することが大切です。皮膚科や美容内科では、女性ホルモンに類似したホルモン剤を投与したり、避妊薬としても用いられるピルを服用したりする方法で男性ホルモンを減らす方法がとられます。ホルモン治療では、ホルモンバランスを女性ホルモンが優位な状態にして、体毛やニキビを改善に導くのです。
■【体毛】医療脱毛
体毛の濃さが気になる場合は、医療脱毛がおすすめです。医療脱毛は、レーザーを使って毛根を破壊するため、脱毛効果が高くなります。医療脱毛は、毛周期の2~3ヶ月に1回施術を受けると、約1年で完了します。また、医療脱毛はクリニックなどの医療機関で行うため、脱毛によって炎症や肌荒れが生じたときアフターフォローを受けられる点がメリットです。医療脱毛は、日焼けや肌トラブルがある場合は施術ができません。医療脱毛を検討する場合には、日焼けは避け保湿を徹底しましょう。
■【ニキビ】ケミカルピーリング
ニキビがなかなか治らない場合には、ケミカルピーリングで改善が期待できます。ケミカルピーリングとは、肌のターンオーバーを促す治療法です。ニキビ治療やニキビ痕を目立ちにくくさせる効果が見込めます。施術後のダウンタイムもほとんどなく、気軽に受けられる治療として人気です。ケミカルピーリング後は、肌が乾燥しやすく、紫外線の影響も受けやすくなります。しっかり保湿をして紫外線対策を怠らないようにしましょう。
■まとめ
男性ホルモンが増えると、体毛が濃くなったりニキビが増えたりと、さまざまなトラブルが発生します。男性ホルモンは、ホルンバランスの乱れから増加します。男性ホルモンを減らし、女性ホルモンを増やしてホルモンバランスを整えるためには、食事改善や良質な睡眠、ストレス軽減などを行うことが大切です。また、体毛やニキビの悩みを効果的に解消するためには、美容医療を頼るのも一つの手です。ホルモン治療や医療脱毛、ケミカルピーリングで悩みを解消しましょう。
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・諸外国における安全性等に係る情報
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・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】ケミカルピーリング
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