ハイフでほうれい線は改善できる?効果的なケースとやめたほうがいいケースとは

ハイフでほうれい線は改善できる?効果的なケースとやめたほうがいいケースとは

美容治療の1つであるハイフは、年齢とともに変化する肌悩みを抱えている方から多くの注目を集めています。今回は、ハイフの仕組みとほうれい線への改善効果がみられたケース、ハイフをやめたほうがいい5つのケースをまとめました。「ハイフでほうれい線は改善できるの?」と疑問視している方は必見です。ハイフの効果を高めるポイントの数々もあわせてご紹介していますので、ほうれい線を改善したい方は、本記事を参考にしてみてください。

1.ハイフ(HIFU)とは

出典:photoAC

「ほうれい線に一番効果的な治療法が知りたい!」と考え、調べていく中でハイフにたどり着いた方もいらっしゃるでしょう。個人差はありますが、ほうれい線にはハイフやヒアルロン酸注射、糸リフトなどの美容施術でアプローチできます。
まずは、ハイフの仕組みとほうれい線への効果について解説しましょう。

■ハイフの仕組み

ハイフの正式名称は「High Intensity Focused Ultrasound」。日本語で「高密度焦点式超音波治療法」と呼ばれる施術です。ハイフ治療では、顔の皮膚や表情筋のハリを支えているSMAS筋膜に高密度の超音波を照射します。熱エネルギーによってSMAS筋膜と皮下組織を収縮させることで、コラーゲンの生成を促進。皮膚組織の弾力が向上することによって、シワ改善やリフトアップを目指します。年齢とともに、皮膚のシワやたるみが気になってきた方に向いている治療法です。
ハイフ効果は、施術を受けてから1ヶ月ほど経った頃に実感する方が多くなっています。一般的な効き目の持続期間は約3~6ヶ月間。効果を維持したい場合は、定期的にハイフ治療を受ける必要があります。

■ハイフでほうれい線は改善できる?

ほうれい線が目立つようになる原因の1つは、年齢とともに生じるコラーゲンの減少です。年を重ねれば重ねるほど、コラーゲンを生成する線維芽細胞は少なくなります。必然的にコラーゲン量も減少するため、肌のうるおいやハリを保ちにくくなり、たるみやシワができやすくなるのです。
ハイフはほうれい線へアプローチしやすい施術ですが、症状の進行度合いには個人差があるため、完全に消せないケースもあります。しかし、定期的なハイフと適切な術後ケアにより、ほうれい線のシワを軽減することは可能です。
ハイフと同様にほうれい線へアプローチできる方法には、ヒアルロン酸注射があります。ほうれい線のくぼみを持ち上げることでシワ改善を図るヒアルロン酸注射は、「ハイフとどっちがいい?」と疑問を持たれやすい施術です。ほうれい線へより効果的にアプローチしたいなら、ハイフで皮膚の引き締めを行い、ヒアルロン酸注射でリフトアップを行う術式が向いています。ほうれい線の進行度合いによって、ハイフとヒアルロン酸注射を併用するか検討してみましょう。

2.ハイフが効果的なケースとは?

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ハイフは、「ほうれい線が濃くなった!」と感じ始めた35歳以上の方に向いている施術です。ほうれい線のお悩みだけでなく、フェイスラインを引き上げて小顔効果を図りたい、上まぶたのたるみやシワを少しでもなくしたいといった思いがある方も治療効果が得られやすいでしょう。
また、皮膚を切らなくて済むという点もハイフの大きなメリットです。ダウンタイムが長いと仕事に支障が出てしまう方でも安心して治療を受けられます。

3.ハイフをやめたほうがいい5つのケース

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ハイフは、ほうれい線に対して有効な治療法ですが、すべての人向きではありません。ハイフをやめたほうがいい5つのケースをご紹介します。

■肌トラブルがある

ケロイド体質やアトピー性皮膚炎などで肌に炎症が起きやすい方は、ハイフによる治療を控えることが推奨されています。これは、ハイフの熱エネルギーによる副作用で色素沈着が起こる、炎症が悪化するといったリスクがあるためです。すぐに炎症を起こす体質の方や肌トラブルが発生している方は、事前に医師へ伝えておきましょう。

■肌の老化が始まっていない

「ハイフがほうれい線に効かない」といった症例では、肌の老化が始まっていなかったことが関係しているケースもあります。ハイフのデメリットとして、将来のたるみ予防は可能ですが、まだたるみがほとんど起こっていない20代の方であれば、施術を受けるメリットがあまり感じられないことも。小顔効果を得たいなら、ハイフ以外の治療法も含めて検討してみるといいかもしれません。

■顔についている脂肪が少ない

もともと顔についている脂肪が少ない方は、ハイフによる引き締め効果により頬がこけて見えてしまう可能性も。施術を受ける前よりかえって老けた印象を与えてしまうこともあるのです。脂肪のつき方や顔立ちによるハイフの向き不向きは、カウンセリングの段階で医師にしっかりとチェックしてもらいましょう。

■たるみの進行度合いが大きい

たるみの進行度合いが大きい場合には、肌の土台を引き締めるハイフだけでは期待した効果が得られない可能性もあるのです。肌表面の弾力を大きく失っていることが原因で症状が生じている場合には、糸リフトをはじめとしたたるみを引き上げる施術が向いています。たるみの状態は自己判断しにくいため、事前に医師と相談して適した治療法を見つけましょう。

■ハイフの施術を受けられない状態・症状がある

ハイフは、以下のような状態や症状に該当する方は施術を受けられません。

  • 糸リフト治療を受けている
  • ペースメーカーをはじめとした体内に埋め込み型の医療機器を入れている
  • 妊娠中、妊娠の可能性がある
  • 糖尿病や心臓疾患、自己免疫疾患、てんかん、血液疾患などを患っている
  • 皮膚に前癌病変や悪性腫瘍がある、またはその疑いがかかっている
  • 治療当日の体調が悪い

糸リフト治療を受けている方の中には、皮下組織内に金属製の糸が埋め込まれている場合も。この糸は、ハイフの熱エネルギーに反応して皮下組織を火傷させてしまう危険性があるのです。
糸リフトをはじめとして、治療中の疾患や体調不良などがある場合には、施術前に必ず医師へ伝えておきましょう。

4.ハイフによるほうれい線への効果を高めるポイント

ハイフのほうれい線への効果を高めるポイントは2つあります。
それぞれ詳しく解説しましょう。

■事前に不安点を医師へ相談しておく

厚生労働省の決定により、2024年6月からはエステサロンでのハイフが完全に禁止となり、医療提供施設でのみ可能となりました。ハイフは、医師免許を有する医師が行うものという認識が一般化しつつあります。
とくに、ハイフだけでは期待した効果が得られない可能性のあるほうれい線治療は、信頼できる医師がいる医療機関を見つけることが大切です。ハイフだけでなく、ヒアルロン酸注射や糸リフトなどの治療法も含めてさまざまな手段を十分に検討することによって、より効果的なアプローチができます。
信頼できる医師のもとで肌状態に則した対策をするとともに、事前に不安点も解消しておきましょう。

■術後のアフターケアを十分に行う

ハイフは、ダウンタイムがほとんどない施術です。しかし、術後の副作用として肌のむくみや赤み、乾燥などが生じる可能性がないわけではありません。ハイフを受けたあとの約1ヶ月間は、いつも以上に丁寧な紫外線予防や保湿ケアを行いましょう。ダウンタイム中に起こりやすい副作用への対策を十分に行うことで、ほうれい線のビフォーアフターにも自然な変化が生まれやすくなります。

■まとめ

ハイフの仕組みとほうれい線への効果、ハイフをやめたほうがいい5つのケースなどについてまとめてご紹介しました。ハイフによるほうれい線治療は、年齢とともにたるみが気になり始めた35歳以上の方に向いている施術です。ただし、たるみの進行度合いによっては理想としている効果が得られない場合もあります。信頼できる医師とともに、ヒアルロン酸注射や糸リフトなどほかの施術も含めて検討し、適した改善策を見つけましょう。

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
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