肌育治療って何?自然なハリ・ツヤ肌を目指せる話題の治療を徹底解説

肌育治療って何?自然なハリ・ツヤ肌を目指せる話題の治療を徹底解説

いくつになってもハリとツヤのある滑らかな肌にあこがれるもの。そこで注目されているのが「肌育治療」です。言葉は聞いたことがあっても、実際には何をすることが肌育治療を指しているのか知らない方もいるでしょう。そこで今回は肌育治療の概要を解説します。また、具体的な肌育治療5つをピックアップし、それぞれの特徴や期待できる効果もまとめました。自分の肌にマッチした、肌育治療を見つけてみてください。

1.肌育治療とは?

出典:photoAC

肌育治療とは、肌を育てるための美容医療のことを指します。「治療」という表現が使われているため、美容クリニックなどで受ける医療行為に該当する施術を肌育治療と呼ぶのが一般的。具体的には、主に注入系の治療が代表的です。

肌表面だけをきれいにしようと頑張っても、土台が整っていなければなかなか健やかな肌状態にはなりません。そこで肌育治療では、肌の内側にアプローチして、健康的な肌の土台作りから行います。また、紫外線やストレスなどの環境因子によって受けたダメージをできる限りフラットな状態にすることも肌育治療の目的の1つです。

肌育としてスキンケアに気を使ったり必要な栄養を摂取したりするなど、普段から自分自身でできることもあります。しかし、セルフケアだけでは不十分と感じる場合も。美容医療を活用することにより、自分だけでは行き届かない、より本格的なケアができるのです。

2.セルフで実践したい肌育は?基本の3ステップ

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洗顔や化粧水などを使って、日々スキンケアを行っている方も多いでしょう。そこでまずは、セルフでできる肌育方法をご紹介します。いつもの習慣を振り返り、取り入れられそうな方法からチャレンジしてみてください。

■きちんと汚れを落とす

肌育の基本ともいえるケア方法が、丁寧なクレンジングです。夜はメイクやほこりなどをきれいに落として、肌を清潔な状態に整えましょう。メイクなどの汚れが肌に残っていると、毛穴詰まりなどのトラブルを引き起こしやすくなります。

ニキビやシミなどが気になる方はオイルタイプのクレンジング、敏感肌・乾燥肌である方はクリームタイプのクレンジングが向いています。クレンジングにもいくつかタイプがあるため、肌質や使い心地などを考慮して選んでみてください。

具体的な手順は、両頬・鼻・額・顎にクレンジングをのせ、顔の中心部分から外側に向かって、らせんを描くように塗り広げます。摩擦が大きくならないよう、優しくクレンジングするのがコツです。メイクとクレンジングがしっかりとなじんで汚れが浮いたら、すすぎ残しがないように洗い流しましょう。目元などのポイントメイクは残りやすいため、注意してください。

■優しく丁寧に洗顔する

夜はクレンジングでメイクを落とした後に洗顔をします。朝の場合は、クレンジングはせず、洗顔から開始して問題ありません。洗顔では、たっぷりの泡で優しく肌を包み込むように洗うのが基本。泡をクッションにするようなイメージで、こすらず洗います。

適量の洗顔料を手に取り、ぬるま湯でしっかり泡立てます。キメの細かい泡を作り、クレンジング同様に、両頬・鼻・額・顎に泡をのせて、内側から外側に向かって洗いましょう。皮脂が出やすいTゾーンや顎、小鼻あたりは念入りに洗ってみてください。仕上げに、ぬるま湯を使ってこすらないようにすみずみまで洗い流して完了です。

■しっかり保湿する

クレンジングや洗顔で肌を清潔な状態に整えたら、化粧水や美容液、乳液などでしっかり保湿します。

まずは化粧水で肌を整えた後、美容液で栄養を補給しましょう。仕上げに乳液やクリームで、うるおいが逃げないようにカバーしてスキンケアの完了です。目元や口元など、乾燥や小ジワなどが気になりやすい部分は、重ねづけするなどして念入りにケアしてみてください。

化粧水や美容液、乳液などのスキンケアアイテムには、さまざまな商品があります。気になる肌トラブルや肌質に合ったスキンケアアイテムを使用することが大切です。肌育治療の一環として、より本格的なケアができる医療機関専売品のスキンケアアイテムを使う方法もあります。

3.もっと効率的なケアを!注目の肌育治療5選

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肌育治療とは、先述したとおり、主に注入系の美容治療のことを指します。肌育治療に該当する肌育注射にはいくつか種類があるため、信頼できるクリニックで自分にマッチした方法を見つけましょう。ここでは、肌育治療の施術として代表的なものを5つご紹介します。

■肌のボリュームアップやシワにアプローチ!リジュラン

「リジュラン」はサーモンのDNAから抽出した、ポリヌクレオチド(PN)と呼ばれる成分を肌に注入する肌育治療で、別名「サーモン注射」ともいわれます。皮膚の再生を促し、また自然治癒力にも働きかけ、加齢や乾燥によるダメージを受けた肌の回復をサポート。肌細胞の再生と活発化も促すため、肌の弾力やボリュームアップさせたい方や、小ジワやニキビ痕、目の下のクマが気になる方に向いています。
個々によって異なりますが、ダウンタイムはほとんどありません。ただし、施術後には数日間、内出血や腫れ、赤みといった症状が現れる場合もあります。

■肌のうるおいをサポート!ボライト

効果の持続力に長けた架橋型ヒアルロン酸を主成分とした、注射を用いる肌育治療です。優れた保湿力を持つヒアルロン酸を直接肌に注入することで、内側からうるおいをサポート。シワやたるみ、肌のボリュームアップなどが目指せる治療法です。
個人差はありますが、「ジュビダームビスタ ボライト」は1回の施術で約9ヶ月持続が見込め、ダウンタイムはほとんどありません。ただし、注射による内出血や赤み、むくみなどの副作用が現れるケースがあります。また、額やこめかみ、首などの皮膚が薄い部分に「ジュビダームビスタ ボライト」を打った場合、凹凸ができることも。ほとんどの場合は1週間程度で落ち着きます。

■内側から肌を持ち上げる!ジュベルック

「ジュベルック」とは、PDLLA(ポリDL乳酸)と非架橋ヒアルロン酸などを混ぜた注入材を使った肌育治療です。コラーゲンの生成を促すことで、肌の内側から皮膚を持ち上げ、シワや毛穴の開き、ニキビ痕といった肌表面にできたくぼみを目立ちにくくする効果が期待できます。
また、レーザー治療では難しいとされる、赤みへのアプローチが可能。個人差はありますがダウンタイムは2日~数日程度で、副作用の心配も比較的少ない施術です。ダウンタイム中に現れる可能性がある症状としては、内出血やむくみ、赤みや腫れなどが代表的。ほとんどの場合、時間が経過するとともに症状も改善されます。

■傷の修復にも役立つ!PRP注入

PRP注入とは、⾎液にもともと含まれている⾎⼩板に備わった創傷治癒の働きに着⽬した肌育治療です。「Platelet-Rich Plasma」すなわち、多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう)治療を略した名称。自分自身の血液から血小板を高濃度で濃縮させて作った⾼濃度⾎⼩板⾎漿(PRP)を肌に注入します。細胞の修復や再生作用が促され、健やかな肌へと導く治療方法です。

シワやくぼみが気になる方に向いています。個人差はありますが、ダウンタイムは数日間。施術後に、腫れや赤み、内出血などが起ることがあります。

■水分量アップとコラーゲンを刺激!プルリアルデンシファイ

肌のうるおいをサポートし、コラーゲンの生成も刺激する、ポリヌクレオチド(PN)を主成分とした製剤「プルリアルデンシファイ」を肌に注入する肌育治療です。肌の凹凸や小ジワ、色素沈着やくすみ、赤みなどが気になる方に向いています。肌のハリやツヤ、水分量をアップさせる目的でも用いられる治療法です。
施術後、ポコポコとした凹凸ができる場合がありますが、ほとんどダウンタイムはありません。注射器による施術であるため、一時的に赤みや腫れ、内出血が発生する場合も。ただし、これらのダウンタイム中の症状は、数日~2週間程度で落ち着くことがほとんどです。

■まとめ

肌育治療は、年齢とともに成長し続ける肌をできるだけ健康的な状態に整えるために行う美容医療です。主に注入系の治療が該当し、そのほとんどが少ないダウンタイムで治療できます。治療方法によって期待できる効果が異なるため、医師の指示に従って自分の肌状態にあった施術を選びましょう。もちろん、普段からセルフでできる肌育を積極的に行うことも大切です。セルフケアと合わせて肌育治療を取り入れ、理想的な肌を目指しましょう。

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