膣が乾燥してカサカサ……!年齢による不快感を美容医療で軽くする

膣が乾燥してカサカサ……!年齢による不快感を美容医療で軽くする

「膣が年々乾燥してきている気がする……」「デリケートゾーンにかゆみや不快感がある……」とお悩みの方はいませんか?この記事では、膣が乾燥する理由や膣の乾燥が原因で起こるトラブル、セルフケアの方法などをご紹介します。なかなか治らない加齢による膣の不快感を取り除くためには、美容医療に頼るのも1つの手です。膣の不快感を軽くする治療法もお届けするので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

1.膣が乾燥する理由とは?

出典:photoAC

まずは、膣が乾燥する理由について見ていきましょう。

■ホルモンバランスの変化

膣が乾燥する主な原因は、女性ホルモンである「エストロゲン」が減少することです。エストロゲンには、皮膚や粘膜を保護してうるおいを保つ働きがあります。加齢や妊娠、出産などでホルモンバランスが変化すると、分泌量が減るため膣内が乾燥してします。とくに更年期前後は、女性ホルモンの量が急激に変化するため、陰部に違和感を覚える人も多いでしょう。

■デリケートゾーンの洗い過ぎ

デリケートゾーンの洗い過ぎは、自浄作用を弱めて膣の乾燥を引き起こします。膣は、外から雑菌が入らないように酸性に保たれています。そのため、腟内まで洗うのはNGです。また、洗浄力が高いボディソープを用いて膣を洗うのはやめましょう。体を洗った洗剤で、皮膚の薄いデリートゾーンをゴシゴシ擦ると、バリア機能が弱まりかゆみや黒ずみの原因にもなります。

■下着や生理用品による擦れ

サイズや生地が合わない下着や、生理用品が肌と擦れると、膣の乾燥を引き起こしやすくなります。膣が乾燥すると、外部からの刺激に敏感になり、陰部がヒリヒリと痛んだり、かゆみも感じやすくなったりするでしょう。また、デリケートゾーンは、下着や生理用品の摩擦でかぶれて炎症を起こすこともあるので注意が必要です。自分に合った衣服を身につけているのか、生理用品との相性はどうか、今一度確認してみましょう。

2.膣の乾燥が引き起こすトラブル

膣の乾燥は、「ドライバジャイナ」とも呼ばれ、さまざまなトラブルを引き起こします。ここでは、膣の乾燥が引き起こすトラブルを見ていきましょう。

■陰部が乾燥してかゆみが生じる

「最近、デリケートゾーンがムズムズしてかゆい」という人は、膣が乾燥している可能性があります。デリケートゾーンの水分が不足すると、刺激に敏感になり、かゆみを感じやすくなるからです。しかし、かゆみの原因を、不潔だからと考え清潔にしようとして洗い過ぎる人がいます。かゆいからといって擦ったり、過度な洗浄をしたりするのは厳禁です。かゆみが悪化して炎症につながる可能性があります。

■ヒリヒリする

膣の乾燥は、ヒリヒリとした痛みも引き起こします。健康な膣内では、エストロゲンによって増産されたグリコーゲンを多く含む上皮細胞が新陳代謝の過程で剥離しブドウ糖へと変化。さらに、ブドウ糖は分解され乳酸を生成するのです。この乳酸が膣内のpH値を酸性に保ち、雑菌の増殖を防いでいます。エストロゲンが減って膣内が乾燥すると、グリコーゲンも減少するため、自浄作用が働かなくなります。これを「萎縮性膣炎」といいヒリヒリとした痛みを伴うことがあります。更年期以降に現れやすくなる症状です。

■性交痛

腟の乾燥は、性交痛の原因にもなります。エストロゲンが減少すると膣粘膜が萎縮し、膣壁が薄くなる影響でコラーゲンの分泌量も低下。膣の弾力性や柔軟性もなくなり傷つきやすい状態になります。そのため、セックスをするときに擦れて痛みが出たり、出血したりすることもあるでしょう。

3.自宅で膣の乾燥をケアする方法

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ここでは、自宅でできる膣の乾燥ケアの方法をご紹介します。

■専用のソープで洗う

膣内は、外部からの雑菌を防ぐために酸性に保たれており、自浄作用があります。ボディソープは、アルカリ性のものが多く、膣に使用するとpHバランスを崩して乾燥の原因になるので要注意です。デリケートゾーン専用のソープは、酸性よりにつくられているため、専用のソープを使うことで自浄作用を守ることができます。使用する際は、しっかり泡立ててデリケートゾーンをなでるようにして、洗いましょう。

■専用保湿液を使う

膣も顔と同じように保湿をしないと乾燥してしまいます。膣がカサカサにならないようにするためには、専用保湿液でしっかり膣をうるおすことが大切です。膣の乾燥を防ぐためには、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分を含み、肌への刺激が少ない専用の美容液を使いましょう。ワセリンを使用する場合は、精製度の高い白色ワセリンを選ぶとよいでしょう。

■大豆製品などでエクオールを摂取

膣乾燥の主な原因は、エストロゲンの減少です。大豆に含まれる「エクオール」は、エストロゲンと化学的に構造が似ているため、積極的に摂取することで膣の水分不足を改善できるといわれています。食品で摂れないときは、サプリでも代用できます。内側からケアすることで、膣の乾燥を防ぎましょう。

4.美容医療で膣の乾燥をケアする方法

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最後に、膣の乾燥を効果的に改善する美容医療の治療法をご紹介します。セルフケアでは、デリケートゾーンの違和感がなかなか治らないという方は、参考にしてみてください。

■ホルモン補充療法

ホルモン分泌量は、20歳代をピークに減少し始めて40歳代から急激に減ります。エストロゲンも例外ではなく、膣が乾燥するのは、エストロゲンの分泌量が低下しているからです。ホルモン補充療法では、減少したエストロゲンを補うことで、膣の乾燥を改善することができます。このほかにも、ホルモン補充療法は、更年期の悩み改善や皮膚・毛髪の質向上にも役立てられてます。

■膣ヒアルロン酸注射

膣ヒアルロン酸注射は、ヒアルロン酸を注入することで、ボリュームが増加し膣を縮小させる治療法です。また、もともとヒアルロン酸には皮膚にうるおいを与える効果があります。施術を受けると、膣内がみずみずしくなるだけでなく、膣内にやわらかさと弾力がもたらされます。膣が乾燥してヒリヒリ痛いときや、膣の締まりを良くしたいというときに役立つアプローチです。

■膣ハイフ

膣ハイフは、高密度焦点式超音波(High Intensity Focused Ultrasound)を使用して膣をタイトニングする治療法です。膣ハイフは、超音波エネルギーを照射し、熱による刺激を与えることで、膣内にコラーゲンを生成させます。この作用により、粘膜のコラーゲン減少により薄くなった膣壁に弾力性をもたらすでしょう。膣の乾燥はもちろん、膣のゆるみや尿漏れでお悩みの方にもおすすめです。

■炭酸ガスレーザー治療

炭酸ガスレーザーは、レーザーにより弾力やうるおいを取り戻す治療です。腟内に専用の機械を挿入し、炭酸ガスレーザーによって刺激を与え、腟粘膜の線維芽細胞を活性化。レーザー治療により、膣に厚みやみずみずしさを取り戻します。膣の乾燥によるかゆみや不快な症状が軽減されるでしょう。

■まとめ

膣が乾燥する理由や膣が乾燥することで起こるトラブル、対処法などをご紹介しました。膣の乾燥の主な原因は、加齢などに伴うホルモンバランスの変化、エストロゲンの減少にあります。膣が乾燥するとかゆみや痛みなど、膣に違和感が生じるでしょう。自宅では、膣を専用のソープで洗い、保湿をすることが大切です。ホームケアで、膣の乾燥が改善されない場合は、美容医療に頼るのも1つの手。膣ヒアルロン酸注射や膣ハイフなどで不快感を手放しましょう。

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