シミ取りレーザー後にかさぶたにならないで黒いままは失敗?

シミ取りレーザー後にかさぶたにならないで黒いままは失敗?

「シミ取りレーザーをしたのにかさぶたにならないで黒いままなのは失敗?」と不安に思っている方へ。今回は、シミ取りレーザー後の肌状態や、正しいケアについて紹介します。すでにシミ取りレーザーをしたけどかさぶたにならずに不安に思っている方はもちろん、これから施術を検討していて、正しい経過を事前に知っておきたい方にも参考になる内容なので、ぜひチェックしてみてください。

1.シミ取りレーザーをしたのにかさぶたにならないで黒い状態なのは失敗?

出典:photoAC

シミ取りレーザーの施術後は「かさぶたができる」と聞かされていたにも関わらず、かさぶたができずに黒い状態になっている方はいませんか?
もともと聞いていた経過と異なると、「失敗したの?」と不安に思いますよね。
でははじめにシミ取りレーザーをしたのに、かさぶたにならないことはあるのか、その理由について確認してみましょう。

■かさぶたにならないのは失敗ではない

結論からいうと、シミ取りレーザーのあとにかさぶたにならないのは、ほとんどの場合が失敗したわけではありません。そもそも、かさぶたにならないのではなく、かさぶたが薄くて気づきにくい可能性もあります。また、シミ取りレーザー後の経過観察時は、該当のシミが濃くなるケースも多いため、黒い状態になったと認識することもあります。
シミ取りレーザー後は、かさぶたにならないケースや、施術箇所が黒い状態になること、かさぶたが薄くて気づかない場合もありますが、決して失敗したわけではないので引き続き経過を観察しましょう。

■かさぶたにならない理由は?

シミ取りレーザー後にかさぶたにならない理由としては、施術時のレーザーが弱い出力だった可能性が考えられます。また、レーザー・シミの種類によってはかさぶたになりにくいものも。個人差があるので、かさぶたになりにくいシミはどれか断言することはできませんが、肝斑の治療では出力を弱くしたレーザーを使用するケースがあります。そのため、肝斑治療時はかさぶたになりにくいことが多い傾向にあるのです。

■かさぶたになっていることに気づいていない可能性も

「シミがケガをしたときのかさぶたみたいに取れる」という想像をしている方もいるかもしれませんが、シミ取りレーザー後のかさぶたは、多くの人が想像するような負傷時の膨らみがあるかさぶたとは形状が異なります。そのため、かさぶたができていないのではなく、かさぶたができたことに気づいていないだけという可能性もあるのです。
シミ取りレーザー後に、シミの部分が施術前よりも濃い場合や黒い状態になっていれば、それがかさぶたかもしれないので、そのまま様子を見てみましょう。

2.そもそもシミ取りレーザーとはどんな治療?

出典:photoAC

ここで、「そもそもシミ取りレーザーってどんな治療なの?」という方のために、治療のメカニズムと施術の流れについて説明します。
シミの原因や、レーザー治療が可能なシミの種類についてもチェックしてみましょう。

■レーザーによるシミ治療

年齢が進むにつれて気になりやすいシミができる原因は、多くの場合が紫外線。紫外線を浴びることでメラニンが増加し、ターンオーバーで排出しきれなかったメラニンが沈着することで、シミができます。ほとんどのシミが、別名「老人性色素斑」と呼ばれる茶褐色のもので、大きさが異なりますが多くが円形になっているのが特徴です。それ以外にも、遺伝性の高い「そばかす」や原因が定まっていない「肝斑」などの種類があり、どれもレーザーによって薄く、目立ちにくくなる効果が期待できます。

シミ取りレーザー治療では、黒や茶色に反応する特殊なレーザーでメラニン色素を破壊し、体外に排出されるように促します。レーザーを照射した箇所にはかさぶたができ、時間が経過するとそれがはがれて、シミが取れるという仕組みが一般的です。

■一般的なシミ取りレーザーの流れ

一般的なシミ取りレーザー治療の流れは以下のとおりです。

  1. カウンセリング・診察
  2. 治療
  3. アフターケア&フォロー

まずはカウンセリングと診察を行います。気になるシミの状態を医師に診てもらいながら、適した治療方法や、レーザーの出力などを確認していく作業です。このとき、カウンセリングで気になる点や施術に関して不安なポイントがあれば、必ず相談しましょう。
次に治療ですが、レーザーの照射時にパチンと輪ゴムではじかれたような痛みがあることも。とくに、シミが濃い場合は痛みが強く出る可能性もあるので、痛みが不安な方は事前に伝えておくと安心です。
施術が終わったあとは、患部にテープを貼ったり軟膏の処方をされたり、アフターケアについての説明があります。紫外線対策や保湿など、基本的な対処法や使用アイテムについても、このときにしっかり確認しましょう。シミ取りレーザー後のアフターケアや、経過については次に詳しく説明するので、参考にしてください。

3.シミ取りレーザー後の経過やケアについて

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美容医療の治療ではきっと不安なことも多くあると思うので、シミ取りレーザー後の経過や、正しいケアについては事前に知識があると安心です。ぜひご確認ください。

■シミ取りレーザー後はどんな肌状態になる?

前述のとおり、通常であればシミ取りレーザー後は施術箇所がかさぶたになります。そのかさぶたが自然にはがれ落ちてシミが改善する仕組みですが、なかなかはがれないケースも。シミ取りレーザー後、かさぶたは何日くらいで自然にはがれるのか、その期間が気になる方もいるかもしれませんが、これは個人差があるので一概には言えません。多くの場合は、5~10日後と言われていますが、施術後の状態やシミの程度を見て、医師に確認してもらうと良いでしょう。

かさぶたがなかなかはがれなくて、焦ってしまう方もいるかもしれませんが無理矢理取ったり、こすったりせずに自然にはがれるのを待つようにしましょう。また、シミ取りレーザーでできたかさぶたが取れたにも関わらず、施術後よりもシミが気になるようになったなど、心配な状態が続く方はクリニックや皮膚科へ相談を。

■照射部位が白くなることもある

シミ取りレーザー後は、照射した部分が白く見えることがあります。これは、かさぶたがはがれた部分と、周りの皮膚の濃淡の差が理由となるケースがほとんどなので、なじむまで様子を見てください。数日するとなじんできて、白っぽいのが気にならなくなるでしょう。
ただし、白斑化してしまっている可能性もあります。その場合は治療が必要になるので、施術箇所が気になる際には、必ずクリニックで相談するようにしてください。

■シミ取りレーザー後の副作用と正しいケア

シミ取りレーザー後は、施術箇所が火傷のような状態になるので、ヒリヒリする可能性があります。赤みやかゆみなど炎症を伴う場合もあるので、その際の対処法を医師に事前に聞いておくと安心です。レーザーでのシミ取り後、みみず腫れのような状態になったときや、無理矢理かさぶたをはがしたときに、色素沈着のリスクもあるので注意しましょう。ちなみにシミ取りレーザーのあと、一時的に施術後の色素沈着が発生する可能性があります。これは通常2~6ヶ月で薄くなっていきますが、半年以上残っている場合は「戻りシミ」と呼ばれる状態かも。クリニックに赴いて、相談するようにしましょう。
施術後のケアについては、テープを貼っておく期間や交換頻度、外用薬の使用などはクリニックで指定されたとおりに行いましょう。そのほか、化粧水や乳液を使っての保湿や、日焼け対策をしっかりと施して、施術後の肌を労わってあげてください。

4.シミ取りレーザーの注意点は?

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シミ取りレーザーには以下3つの注意点があります。1つずつ確認していきましょう。

■ダウンタイムがあること

シミ取りレーザー後は、前述のとおりの副作用によるダウンタイムがあります。ダウンタイム中は、保護テープを貼ったり、紫外線対策を徹底したりする必要があるので、仕事やプライベートでの予定がある場合は注意が必要です。

■施術費用が高額

シミ取りレーザーは自由診療なので、施術費用が高額になりやすいという注意点も。しかし、一度でしっかり効果を実感できるケースも多いので、メイクやセルフケア用品の節約にもつながるかもしれません。

■同じ場所にシミができる可能性もある

シミ取りレーザーで治療をし、一度はシミが取れたと感じても、年数が経つにつれて再発するリスクもあります。せっかくシミ取り治療をしたのに、また同じ場所にシミができることもあるので、その点を理解したうえで施術を検討しましょう。

5.シミ取りレーザー以外のシミケアについて

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最後に、シミケアを検討中の方のためにシミ取りレーザー以外の選択肢も紹介します。

■IPL光治療(フォトフェイシャル)

IPL光治療(フォトフェイシャル)とは、インテンス・パルス・ライト(IPL)を用いた光治療です。シミへのアプローチ方法は、IPLがメラニン色素に反応し、焦がすようにして体外へ老廃物として排出。コラーゲンの生成によって肌全体の弾力アップも期待できる施術で、ダウンタイムはほとんどなく、施術中の痛みも少ないことがメリットです。ただし、1回の施術だけでは効果を感じにくく、何度か治療の必要がある点がデメリットと言えます。

■内服薬や外用薬の使用

シミは内服薬を使い、体の内側からアプローチするケア方法もあります。内服でよく用いられるのはトラネキサム酸で、新しいシミを作りにくい状態にするよう、メラノサイトの活性化を抑える効果が期待できます。
また、トレチノイン・ハイドロキノンなどの塗り薬を使い治療する方法も。外用薬は肌の状態によっては使用できない可能性もあるので、気になる方は医師に相談してみましょう。

■まとめ

シミ取りレーザー治療をしたのに、かさぶたにならない、あるいは黒いままの状態が続く場合、それが必ずしも失敗を意味するわけではありません。かさぶたができないケースや、薄くて気づかない場合など、あらゆる理由が考えられます。ただし、施術箇所の状態が気になるときや、濃くなった、反対に白くなってしまった場合など、異常があるときは、早めにクリニックに相談しましょう。

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