「2024年最新美容医療バトル!サーマジェン vs. サーマクール vs. ボルニューマ vs. デンシティ」高周波治療の基本のキ!読者の体験談を調査実際に治療を体験した方の声までをまとめました

「2024年最新美容医療バトル!サーマジェン vs. サーマクール vs. ボルニューマ vs. デンシティ」高周波治療の基本のキ!読者の体験談を調査実際に治療を体験した方の声までをまとめました

たるみやハリ不足が気になり、高周波治療器を用いた美容医療に興味のある方も多いのではないでしょうか。ただ、高周波治療器とひと口に言ってもたくさんの種類があり、「どれが自分の肌に合っているか分からない」という声もよく耳にします。そこで今回は、高周波治療の基本知識や高周波治療器4種類の特徴、実際に施術を受けた方の体験談までをまとめました。

1.高周波治療の仕組みと効果、種類と歴史、メリット・デメリットが知りたい!

まずは、高周波治療について詳しく解説します。

そもそも高周波とは?

高周波とは、周波数の高い電流のこと。美容医療では、「RF(Radio Frequencyの略)」や「ラジオ波」と呼ばれることもあります。
美容医療において、高周波は顔のたるみ改善や若返りを目的とした治療のほか、部分痩せを目的とした治療でも用いられます。目的別に高周波の周波数を変えて治療が行われるのです。

高周波治療の仕組みと効果

美容医療における高周波治療とは、高周波を照射して肌内部を加熱し、温熱による繊維芽細胞の活性化やたんぱく質の熱変性によるタイトニング(皮膚のハリ感アップ、毛穴の引き締めなど)を目的として行う治療です。

高周波の熱発生メカニズム

高周波は照射した部分の奥にある体内の分子を振動させ、分子同士が摩擦することでジュール熱*を発生させます。ジュール熱の特徴は電気が流れやすい物質ほど発生しやすいこと。水分が多く含まれるヒトの皮膚組織は電気が流れやすく、表皮層よりも真皮層や脂肪層のほうが水分量は多いとされています。
そのため、高周波は表皮層を障害とせずに皮膚の深い部分にある真皮層から脂肪層までを加熱してたるみにアプローチすることが可能です。

*ジュール熱……人体に電流を流したとき分子同士の摩擦により発生する熱エネルギーのこと

高周波のアプローチ方法

高周波のアプローチ方法は電極の数と位置で異なり、次のような種類があります。美容医療に使用される高周波治療器は主に単極の「モノポーラ」と双極の「バイポーラ」です。さらに、近年では多電極の「マルチポーラ」やマイクロニードルニードルとよばれる極細針の先端からRFを照射するニードルRFなどさまざまなタイプがあります。

高周波の効果

高周波の力を利用して表皮層~脂肪層に熱を与えることで、顔痩せやフェイスラインの引き締め、目周りのハリへの効果などが期待できます。

美容医療では効率的に皮膚深層を加熱することにより、真皮層での皮膚弾性物質の生成促進、真皮や脂肪を支えるリガメント(支持じん帯)の再構築、血行と代謝の促進、ジュール熱による脂肪細胞の破壊などが起こります。

そのため、高周波治療では下記に示すような効果が期待できるのです。

  • コラーゲンの生成
  • タイトニング
  • 肌の代謝促進
  • 脂肪細胞の燃焼
【PICK UPコラム】
よくある質問:高周波(RF)と超音波(HIFU)、それぞれの治療の違いは?ここではサーマジェンを高周波治療の代表例として、よくある質問の「高周波(RF)と超音波(HIFU)の治療の違いは?」について解説します。
サーマジェンは高周波、ハイフは超音波*を用いるという違いがありますが、加熱により皮下組織を収縮させて引き締めるという基本的な仕組みは同じ。
サーマジェンは真皮層~皮下組織に働きかけ、コラーゲンやエラスチンを活性化させることでたるみやシワにアプローチする治療法です。一方、ハイフはSMAS(筋膜)に働きかけ、たるんだ組織を土台から引き締めることを目的とした治療法です。
サーマジェンとハイフは併用もできます。詳しくは医師にお尋ねください。*超音波……人の耳には聞こえない、高い振動数を持つ音波のこと。ターゲットとする体の部分にピンポイントでアプローチできることが特徴で、ハイフのほかにも病気の検査や治療を行うさまざまな医療機器に用いられている。

高周波治療の種類と歴史(なんで最近また急に流行しているのか?)

ここでは、高周波治療器の中でも人気の高い4機種サーマクール・サーマジェン・ボルニューマ・デンシティをピックアップし、高周波治療の歴史について解説します。

▼高周波治療の歴史

【2002年】
・高周波( RF・ラジオ波)を用いた治療法がアメリカの学会で発表される

・「初代サーマクールTC3」がアメリカで販売開始
……FDA(アメリカ食品医薬品局)・HPFB(カナダ健康製品食品局)の承認を受けて世界各国で使用されるように。治療時の痛みがネックとされた。

【2007年】
・「第2世代サーマクールNXT」がアメリカで販売開始
……冷却機能と照射パワーがアップし、熱効果が均一化された。

【2009年】
・「第3世代サーマクールCPT」がアメリカで販売開始
……バイブレーション機能を搭載して痛みを軽減し、パルス式で照射パワーがアップした。

【2019年】
・「第4世代サーマクールFLT」がアメリカで販売開始
……第3世代CPTにくらべて、熱のボリューム・深達度・引き締め効果がアップした。バイブレーション機能を改良し、痛みを軽減するための新機能も搭載された。

・「サーマジェン」が日本で誕生
※サーマジェンは医師が開発している珍しい製造工程

【2022年】
・「ボルニューマ」が韓国で販売開始

【2023年】
・「デンシティ」が韓国で販売開始

サーマクールは、たるみやシワなどの形態的老化にアプローチする最初の高周波治療器として登場し、これまで何度も改良が行われてきました。たるみ解消を目的とした医療機器の中でも、サーマクールは世界各国で多くのドクターや患者様から長年支持されてきました
近年、サーマクールに関する特許技術の有効期限が切れ、サーマクールの技術を応用できるように。その流れで、国内外で開発された新しい高周波治療器が日本の美容医療業界へ続々と導入されているため、高周波治療が再び流行中なのです。

高周波治療のメリット・デメリット

高周波治療のメリットとデメリットをまとめました。

メリット

  • メスを使わないため体への負担が少ない
  • ダウンタイムが短い
  • 即効性があり施術直後から効果を実感できる
  • 周りに気付かれにくいよう、効果がゆっくり現れる高周波治療器もある

デメリット

  • 施術費用は高額になることも多い
  • 効果の維持には定期的な施術が必要
  • 効果が低いことや効果を実感できない場合もある
  • 施術でやけどを起こす場合もある

2.それぞれの機材の特徴と技術、実際の治療事例と患者の声

高周波治療器のサーマジェン・サーマクール・ボルニューマ・デンシティについて、詳しく見て行きましょう。

 高周波治療器ごとの特徴と技術

出典:
SOLTAMEDICAL(サーマクール)
CLASSYS(ボルニューマ)
デンシファイ(Jeisys)

それぞれの高周波治療器について、特徴と使用されている技術を一覧にしました。

↓表は横にスクロールできます

特徴 使用されている技術
サーマジェン ■クーリングの必要がない
サーマジェンはサーマクールよりも浅い脂肪層に高周波を照射するため、熱が自然と体外に逃げやすく、肌をクーリング(冷却)せずに使用可能。
■痛みが少ない
肌の比較的浅い層にアプローチするため、必要以上に高いエネルギーの高周波を照射する必要がなく、痛みが抑えられる。
■施術費用が低い
一般的に、サーマジェンは消耗品のコストが安いため、サーマクールよりも安価(※ただし、施術費用はクリニックごとに異なる)。費用の相場は下記が目安。
・サーマジェン:約5万円~
・サーマクール:約10万円~
・モノポーラRF
・モノバイRF(サーマジェンEVOのみ)
・ターゲットは真皮層と脂肪層
特徴 使用されている技術
サーマクール <第3世代CPT>
■痛みを軽減するバイブレーション機能
痛みを振動でコントロールするバイブレーション機能搭載。バイブレーション機能が付いた初の美容医療機器でもある。
■引き締め効果UP
従来機器より皮膚の奥までの加熱効率と熱持続性が上がる新チップを採用し、たるみがより引き締まる。
■クーリング噴射で熱感と痛みを緩和高周波の照射とクーリング(冷却)噴射を混合し、熱感と痛みを和らげる。<第4世代FLX>
■多方向への振動で痛みをより軽減
第3世代CPTより多方向に振動するよう改良され、従来機器よりもさらに痛みを感じにくい。
■より安全・効果的・時短に
照射前に適正なエネルギー量を毎回自動で確認・調整し、安全センサー付きのチップで照射箇所全体が均一に加熱される。チップが大きく、第3世代CPTより治療時間が25%短い。
・モノポーラRF
・ターゲットは真皮深層~皮下組織深層
特徴 使用されている技術
ボルニューマ ■高周波治療器の中でも高出力
一般的な高周波治療器(16Hz~1MHz)の約6倍(6.78 MHz)もの高い出力で皮膚を引き締める。
■さまざまな機能により痛みが少ない
痛みへ配慮した特殊チップや、振動・クーリング(冷却)システムにより痛みをコントロール。チップが肌から離れると高周波の照射が自動停止する安全機能付き。
■さまざまな部位に対応可能
頬・フェイスライン用と目元用のチップがあり、部位に合わせた治療が可能。角に丸みのあるチップは肌に密着する設計で、顔の凹凸にフィットして熱を均一に伝える。
・モノポーラRF
・ターゲットは真皮層を中心に、脂肪層の中層まで広範囲
特徴 使用されている技術
デンシティ ■特許取得のモノバイRFチップ
一般的な高周波治療器と違い、モノポーラRF単体のチップに加え、モノポーラRFとバイポーラRFを同時照射できるモノバイRFチップ(※特許取得)も搭載。
モノバイRFチップで肌の表層~深部まで一度に照射でき、熱伝導率がアップしたことで広範囲に肌の活性化を促進。
■痛みへ配慮したクーリングシステム
肌質に合わせて5段階に調節できるクーリング(冷却)システムを搭載し、施術中の痛みを軽減。
■リアルタイムインピーダンス機能
照射ごとに測定した肌の抵抗値から適したエネルギー量を計算し、安全で効果的に高周波を照射する。
・モノポーラRF
・モノバイRF
・ターゲットは肌の全層(真皮浅層・真皮深層・皮下組織浅層・皮下組織深層)

実際の治療事例と患者の声

続いては、サーマジェン・サーマクール・ボルニューマ・デンシティそれぞれの治療を実際に受けた患者様の感想をご紹介します。

サーマジェン

 

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出典:@maa_sik_さん

たるみが気になり、あご下・頬・フェイスラインにサーマジェンを受けた患者様です。こちらの方の場合は、施術中の痛みやダウンタイムはあまりなく、施術直後から口元のもたつきに違いを感じたそう。施術2週間後にはほうれい線の長さと深さにも違いを感じ、フェイスラインや顔全体がスッキリした印象になったそうです。

サーマクール

 

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出典:@mayakoyamarollさん

以前に第3世代サーマクールCPTも受けたことがあり、今回は第4世代サーマクールFLTの施術を受けた患者様です。FLTの施術中はたまに指先へピリピリ感を覚えることはあったものの、CPTにくらべて痛みはずいぶん少なかったとのこと。また、施術直後から引き締まった感じがしたそうです。

ボルニューマ


出典:@rincharonさん

口横のもたつきや二重あごのたるみ治療としてボルニューマを受けた患者様です。個人的に、ハイフでは狙いにくい層にもアプローチできるボルニューマがおすすめとのこと。この方の場合は痛みが少なく、「施術直後から変化が目で分かった」とも感じたそうです。

デンシティ


出典:@___s.mama.___さん

高周波治療の中でもデンシティが気に入り、2回目の施術を受けた患者様です。デンシティを受ける前にくらべてたるみが減り、フェイスラインがはっきりとしてほうれい線も薄くなったという実感を得たそう。また、デンシティの治療では引き締まった感じはあるのにコケ感が出にくいという印象も持ったのだとか。施術中は痛みよりも唇の脇とあご下の正中(顔の中心の縦軸)に熱さを感じたとのこと。

まとめ:高額だが繰り返しが必要な施術/たるみ予防のための施術としては最適解。結局のところ選ぶべき基準は自分で決めるべし!

再び人気になっている高周波治療について詳しく解説してきました。高周波治療の機材にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴や技術も異なります。肌悩みや治療目的に合わせて施術を考えている高周波治療器からクリニックを探したり、ドクター・クリニック・実際に治療を体験した方のSNSなどを手掛かりにしたり、情報を精査してみてください。
高周波治療は持続性については外科のオペなどと違い、3か月~半年程度で繰り返していく必要がある施術。
繰り返すときの基準は、「定期的に繰り返せる価格か?」が気になる人もいれば、エステのように「痛みがない」ことが基準になる人もいますよね。
筆者の視点で見ると、ハイフや糸リフトと比べ、それぞれ痛みの少なさは間違いなく高周波治療が勝っていると考えた時に、この高周波に関する業界内の開発ブームは、とてもいい傾向だと感じます。
定期的に治療していく高周波治療だからこそ、気になるクリニックを見つけたら、まずは一度カウンセリングで医師に詳しく尋ねてみてはいかがでしょうか。

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