ポテンツァって何種類チップがあるの?それぞれ肌にどんな効果がある?

ポテンツァって何種類チップがあるの?それぞれ肌にどんな効果がある?

「ポテンツァという美容機器があることは知っているけど、チップの種類や効果などの詳しい知識はない」という方もいるでしょう。今回ご紹介するのは、種類が複数ある“ポテンツァのチップ”についてです。それぞれ期待できる効果が異なるので、肌悩みに合わせたチップの種類を選ぶ必要があります。ポテンツァへの理解を深めるために、基礎知識である特徴や治療を受ける前に知っておきたい注意点もチェックしていきましょう。

1.ポテンツァの特徴は?ダーマペンとの違いも

まずはポテンツァへの理解を深めるために、基礎知識である特徴やダーマペンとの違いをご紹介します。

■マイクロニードルで皮膚に穴を開ける治療

ポテンツァは、極細の針を進化させた美肌治療機器のこと。皮膚の表面に穴を開け、傷の修復によりターンオーバーを促す治療法です。高周波エネルギーを針の先から出力して皮下へ刺すので、肌の表皮に熱損傷を与えないのがポテンツァの特徴。高周波エネルギーが真皮へ直接届き、コラーゲンの生成を促します。また、チップによっては皮下に薬剤を浸透させるドラッグデリバリーも可能。肌に有効成分を効率良く届けられる技術です。

■種類豊富な専用チップ

ポテンツァには、肌悩みや改善したい症状に合わせて使い分ける種類豊富な専用チップがあります。クリニックによって取り扱いのあるポテンツァのチップの種類に違いがあるので、事前に確認が必要です。とくに、ポテンツァの中でも比較的新しいとされるダイヤモンドチップやSFAは、取り扱いのあるクリニックが限られています。希望のポテンツァ治療を受けられるかどうか、クリニック選びの際に確認しましょう。

■薬剤の均一注入が可能

ポテンツァは、他の治療機器と比較して広範囲かつ均一に薬剤を注入できます。ポンピングチップを使うことで、針を抜くと同時に空気を押し出し、薬剤を均一に注入。肌に有効な成分を、より多く、効率的に肌の奥深くへ届けられます。

■ダウンタイムが少ない

ポテンツァはダウンタイムが少ないとされる治療法です。個人差はあるものの、数日~1週間程度と言われています。

■ダーマペンとの違い

ポテンツァ ダーマペン
治療方法 マイクロニードル+高周波照射 マイクロニードル
薬剤の導入方法 針で肌に穴を開け、高周波により穴を止血し、ポンピングチップで薬剤を押し込む 針で肌に穴を開け、その穴に薬剤を塗り込む
ダウンタイム 数日~1週間程度 1週間~2週間程度
値段の相場 30,000~150,000円 15,000~30,000円
治療回数 3~5回程度 5~10回程度

ポテンツァは、費用よりも治療回数の少なさを優先したい方や、ダウンタイムの短さを重視する方におすすめの治療法と言えるでしょう。

2.【ポテンツァ】チップは全14種類!肌への効果は?

出典:photoAC

ポテンツァチップは全部で14種類あり、大きく6つに分けられます。それぞれの違いと効果を表でチェックしてみましょう。

CPチップ 強い毛穴の開き、ニキビ痕のクレーター、シワなど
Sチップ 毛穴の開き、赤ら顔、肝斑など
A1、P1チップ ニキビ治療
Iチップ ニキビ治療、シワ
ダイヤモンドチップ 肌の引き締め
SFAチップ 肌の入れ替え

■CPチップ

ポテンツァの“CPチップ”は、針の先以外を絶縁体でコーティングしたモノポーラチップです。高周波が、肌に接する針の先と体に触れる電極板の間で流れるので、肌のより深くまでエネルギーが届きます。強い毛穴の開きやニキビ痕のクレーター、シワなどに効果を期待できるチップです。

■Sチップ

“Sチップ”は、針の間に絶縁体コーティングのない部分があるバイポーラチップです。高周波が針同士の間を流れるので、エネルギーはターゲット層へ的確に届き効果を発揮すると言われています。毛穴の開きや赤ら顔、肝斑などに効果を期待できるでしょう。

■A1、P1チップ

“A1チップ”と“P1チップ”は、ニキビ治療に特化した1本針のニードルです。ニキビの再発を防ぐには、根本原因である皮脂腺の破壊が必要。ニキビに直接高周波を照射して皮脂腺を焼くので、ピンポイントの治療が可能です。

■Iチップ

“Iチップ”は、ニキビやシワに効果を期待できる広範囲の治療向けのチップです。絶縁体でコーティングされたチップなので、表皮にダメージを与えることなく皮脂腺を破壊できます。エラスチンとコラーゲン生成を促すことで、シワ改善の効果も期待できるとされています。

■ダイヤモンドチップ

“ダイヤモンドチップ”は針のないチップ。モノポーラ・バイポーラの高周波により肌の深部へエネルギーを届け、肌の引き締め効果を狙います。従来のたるみ治療と比較し熱感や痛みが少ないのが特徴。口周りやほうれい線上の施術も可能です。

■SFAチップ

“SFAチップ”はダイヤモンドチップと同じく針がなく、バイポーラの高周波で肌表面を熱焼灼します。治療後に一過性のかさぶたができますが、脱落後は小ジワ、皮膚の色調、毛穴の改善など肌の入れ替え効果が期待できます。

3.ポテンツァに期待できる効果を詳しくチェック

出典:photoAC

続いて、ポテンツァ治療の効果を掘り下げていきます。

■シワやたるみの改善

紫外線や加齢によりコラーゲンが減少すると、シワやたるみを引き起こします。肌の真皮層へ高周波照射を行うポテンツァ治療では、コラーゲン生成を促進。肌の弾力を高めることで、シワやたるみ改善を図ります。

■赤ら顔の改善

細かな血管や毛穴の炎症によって起こる赤ら顔。頬や鼻を中心に、肌の赤みが続く症状を指します。毛穴の皮脂分泌を減らしたり、血管の新生を抑制したりする効果のあるポテンツァ治療は、赤ら顔改善の効果も期待できます。

■ニキビ、ニキビ痕の改善

ポテンツァ治療では、ニキビの原因である皮脂腺を破壊。一度破壊すれば再生されることがないので、繰り返し出るニキビにお悩みの方に効果を期待できます。また、肌のターンオーバーを促すためニキビ痕の改善にも役立つでしょう。

■毛穴の改善

コラーゲン不足や皮脂の過剰分泌により起こる毛穴の開き。肌の自己治癒力を高めるポテンツァ治療でコラーゲンが増生されると、毛穴周辺が圧迫されて目立ちにくくなるでしょう。高周波照射により皮脂腺を破壊する点も、皮脂の分泌を減らす効果を期待できます。

■肝斑の改善

シミ治療の中でも難しいとされる肝斑は、破壊しようとすると悪化する可能性があります。ポテンツァ治療では、皮膚の中にあるメラノサイトの活性化を抑制。肝斑への刺激を抑えつつ、肝斑を作る働き自体にアプローチするポテンツァ治療は、副作用が起こりにくいと言われています。

4.【ポテンツァ】薬剤にも種類がある

マックーム ニキビ痕、毛穴の開き
ジュベルック ニキビ痕、毛穴の開き、小ジワ
ベネブ 肌のハリ、弾力、くすみ、ニキビ痕
ボツリヌストキシン 毛穴の開き
PRP 小ジワ、肌のハリ、ニキビ痕、たるみ、ほうれい線
エクソソーム ターンオーバー促進、肌再生、抗酸化、老化の抑制
スネコス 小ジワ、肌再生、肌の弾力アップ

ポテンツァ治療の薬剤にはさまざまな種類があります。例えば、マックームにはニキビ痕や毛穴の開き改善に効果を期待でき、肌再生を図るエクソソームとは違いがある、など。肌悩みに合わせたチップと薬剤の組み合わせで改善を図ります。

5.【ポテンツァ】値段の相場や受ける間隔・回数は?

ポテンツァ治療は、部分1回で3~5万円、全顔1回で10〜15万円が相場とされています。治療を受ける間隔は4~6週間ごと。軽度の肌悩みなら3~5回、重度なら5~10回の治療が必要でしょう。効果を長続きさせるには、複数回治療を受けることをおすすめします。ダーマペンと比較すると高めの値段設定ですが、複数回の治療プランを設定しているクリニックを選べば費用を抑えられるでしょう。

6.ポテンツァ治療を受ける前に知っておきたいこと

出典:photoAC

ポテンツァ治療を検討するにあたり、事前に知っておきたい注意点を見ていきましょう。

■ダウンタイム中に症状が出る

ダウンタイム中に起こる症状例は、赤みや腫れ、内出血、かさぶた、色素沈着など。数日~1週間程度でおさまるケースがほとんどですが、治療後に何らかの症状が出る可能性を把握しておきましょう。

■メイクや入浴に制限が生じる

ポテンツァ治療後は、シャワーは当日から、洗顔や入浴、メイクは翌日から可能とするクリニックがほとんどです。その他、血流が促される激しい運動や飲酒などにも注意しなければいけません。

■1回では効果を得にくい

ポテンツァの効果は永続的ではないので、改善された肌状態を保つには複数回治療を受ける必要があります。また、定期的な治療により効果を実感しやすくなるのがポテンツァの特徴。クリニックを選ぶときは通いやすさもチェックしましょう。

■治療を受けられない場合も

  • 妊娠中または授乳中
  • 金属アレルギーがある
  • 皮膚疾患がある
  • ペースメーカーを使っている
  • ヒアルロン酸を注入している
  • 金の糸や金属プレート、プロテーゼを入れている

これらに該当する方は、ポテンツァ治療を受けられない場合があります。心当たりがあればクリニックで相談してみましょう。

■まとめ

シワや赤ら顔、ニキビなどさまざまな肌悩みに対し効果を期待できるポテンツァ治療。より効果を実感できる“理想の肌”を叶えるには、チップの種類別の特徴を把握しておくことが大切です。ニキビ治療には1本針ニードルのチップ、肌の引き締め効果を狙うなら針のないチップがおすすめ。クリニックによっては肌悩みに合わせたチップの取り扱いがない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

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