「ルメッカは効果なし」は本当?1回では結果が分からないといわれる理由は?

「ルメッカは効果なし」は本当?1回では結果が分からないといわれる理由は?

シミや赤みなどの肌悩みがあり、ルメッカを受けてみたいと思うものの「ルメッカは効果なし」という噂を聞いて、躊躇している方はいませんか?この記事ではルメッカの特徴や対応できる肌悩みを紹介するとともに、「ルメッカは効果なし」といわれる理由を解説。ルメッカを受けて後悔しないための注意点や自分でできるケア方法などもお伝えします。ルメッカを受けたい方にとって役立つ情報をお届けするため、シミや赤ら顔などの肌悩みに向けた治療法選びの参考にしていただくと良いでしょう。

1.ルメッカとは?

ルメッカは美容医療の1つである光治療、IPL(Intense Pulsed Light/インテンス・パルス・ライト)に分類される機器です。多くの光治療機器を製造しているイスラエルのInMode社が開発した、先進のマシンといわれています。
光の照射時間を表すパルス幅がほかの光治療よりも短く、シミや赤みなどの肌悩みに適した500~600nmの波長を約40%のエネルギー効率で照射できることが、先端の光治療マシンといわれる理由です。

■ルメッカの特徴

ルメッカがもたらす500~600nmの波長の光は、肌のメラニン色素や線維芽細胞、血中のヘモグロビンに作用しやすい特徴があります。メラニン色素を例に挙げると、照射した光がメラニン色素に吸収されて熱エネルギーに変わり、シミや色素沈着を分解できるという作用機序です。
シミや色素沈着部分のみに焦点を当てて働きかけるため、周囲の問題のない肌組織を傷めるリスクが少ないと想定されています。ルメッカによる治療は、個々の肌状態に合わせ出力を変更できるため、より高い効果が期待できる点もポイントです。

2.ルメッカを受けたことで期待できる肌悩み

出典:photoAC

ルメッカを受けることで、どのような肌悩みに役立つのでしょうか。以下に具体的な肌悩みを挙げて解説します。

■シミ・そばかす・色素沈着

ルメッカはメラニンの分解に適した波長の光を照射するため、メラニンが原因でできるシミやそばかす、色素沈着の改善に効果が期待できます。濃いシミはもちろん、薄いシミや広範囲のそばかすにも向いていることから、肌のトーンを整え明るい印象に導くことも可能です。

■未出現のシミ

肌はターンオーバーを繰り返すため、やがて肌の表面にこれまで隠れていたシミが出現することがあります。ルメッカを受けると、このような未出現のシミにも対応できるのがメリットです。
通常のIPLはエネルギー効率が10~15%ほどですが、ルメッカのエネルギー効率は40%ほどと高いため、肌奥のシミにもアプローチが可能です。

■赤ら顔や酒さ

ルメッカは赤みの原因となる毛細血管の拡張を抑える効果も期待できます。血液中のヘモグロビンにも効率良く反応するため、これらが原因で起こる赤ら顔や酒さに対処可能なのです。

■ニキビ痕やニキビ予防

赤みを帯びたニキビ痕はもちろん、光照射時のエネルギーがアクネ菌による炎症を抑えるため、ニキビの改善や予防にもつながると想定されています。

■肌にハリや弾力をもたらす

ルメッカは、コラーゲンやエラスチンの生成に関わる肌の線維芽細胞も刺激します。そのため、肌にハリと弾力をもたらし、若々しい印象を与えるでしょう。たるみや毛穴開きなどの肌悩みにも対処でき、肌を滑らかに整える効果も期待できます。

3.ルメッカが効果なしと噂されるのはなぜ?

出典:photoAC

さまざまな肌悩みにアプローチできるルメッカですが、一部で「効果なし」と噂されている現状があります。効果なしといわれるのはなぜなのか、ルメッカにはデメリットがあるのかについて、以下を見ていきましょう。

■肝斑に照射をしたから

「ルメッカを受けて失敗した」といわれる理由の1つが、肝斑への照射です。肝斑はシミの一種であり、見た目はシミによく似ていますが、実は治療方法が異なります。
肝斑に適した治療としては、レーザーのピコトーニングを照射する、ビタミンCやトラネキサム酸などの内服が挙げられます。肝斑は刺激に弱く、IPLを受けると悪化する恐れがあるため、慎重に見極める必要があるのです。

■シミが濃くなった気がしたから

ルメッカで治療をすると、「シミが濃くなった」と感じるケースがありますが、これは錯覚です。ルメッカを受けるとシミのもととなるメラニンが浮き出てきます。メラニンは肌のターンオーバーによって排出されますが、この一連の流れが原因となりシミが濃くなったと誤認するのだと考えられます。このプロセスでは、かさぶたができる場合もあるのです。
ただし、シミが濃くなる現象やかさぶたは一時的なものであるため、1週間ほどすると落ち着くでしょう。

■1回で効果を実感できなかったから

ルメッカはほかのIPLと比べると少ない施術回数で効果を実感できると想定されていますが、1回では十分な効果を得られにくい治療です。
ルメッカは即効性を期待するものではなく、照射を重ねることで、徐々にシミのもととなるメラニンを排出していくものだと認識しておきましょう。具体的には、5回ほど施術を受けるのが望ましいとされています。

■技術の高いクリニックで治療を受けなかったから

ルメッカは出力や光の当て方によって効果が左右されるため、クリニック選びは重要なポイントです。クリニックによって同じ箇所への照射回数が異なり「あるクリニックでは1回のみなのに、別のクリニックでは同箇所に3回照射ができる」といった違いも生まれます。
また、照射出力を上げれば高い効果を得られるというものでもありません。肌状態をチェックしたうえで、適切な照射回数や出力で治療にあたるところが理想的です。

4. ルメッカを受けて後悔しないためには?

出典:photoAC

では、ルメッカで「効果がなかった」と後悔しないためには、どのようにすれば良いのでしょうか。シミを濃くしないための対策を中心に解説します。

■紫外線対策や保湿の徹底

施術後の肌は一時的にバリア機能が低下しているため、日焼けを避けるのが鉄則です。日焼け止めの塗布や、長袖の着用などで紫外線対策をしましょう。また、ルメッカを受けている期間は肌が乾燥しやすいため、保湿も念入りに行います。

■肌に刺激を与えない

肌への刺激はシミを濃くする原因となります。そのため、ついやってしまいがちな「肌をこする」「かさぶたを無理にはがす」という行動は避けましょう。また、ピーリングの併用はメラニン色素の排出に良い影響を与えるといわれていますが、1週間ほど控えるのが賢明と考えるクリニックもあるようです。

■サウナや運動を控える

血行が良くなる行為も1週間ほど控えます。激しい運動やサウナは血行が良くなるだけではなく、汗をかきやすいため肌トラブルを引き起こすことも。似たような理由から、飲酒もしないほうが良いでしょう。

■ほかの治療と併用する

ルメッカはピーリングとの相性が良く、併用するとメラニン色素の排出に役立ちます。そのほか、肌を鎮静化させるイオン導入、トラネキサム酸やビタミンCなどの内服薬、ハイドロキノンなどの外用薬を併用する場合もあります。

■クリニックに肌悩みをしっかりと相談する

ルメッカと似た治療法としてピコレーザーを耳にしますが、ピコレーザーとの違いは、顔全体のシミをまんべんなく目立たなくするという点です。確実に消したいシミがある場合は、ピコレーザーの中でもとくにピコスポットが向いています。
肌悩みによって、ルメッカが良いのか、ピコレーザーが良いのかは異なります。抱えている問題をクリニックにしっかりと相談し、肌悩みに役立つ治療法を提案してもらうのがおすすめです。また、適切な施術を受けるためにはクリニック選びも重要なポイントになるでしょう。

■まとめ

ルメッカが「効果なし」といわれるのは、適切な治療を受けていないことや、施術後の誤ったケアなどが原因で、治療を後悔した方がいることが理由です。具体的には、ルメッカが適さない肝斑への照射による症状の悪化や、施術を受けたクリニックの技術不足により十分な効果を実感できなかったことが挙げられます。
ルメッカ自体はシミや赤ら顔などの肌悩みに効率良く作用し、メリットがある治療です。信頼できるクリニックを選び、肌悩みを相談するほか、自身でも正しいアフターケアを施すと良いでしょう。

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
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