ダーマペンは毛穴悩みに効果がある?いちご鼻の原因と治療の仕組みを徹底解説

ダーマペンは毛穴悩みに効果がある?いちご鼻の原因と治療の仕組みを徹底解説

ニキビ痕や色素沈着、シワなど、幅広い肌トラブルにアプローチできるダーマペン。極細の針を肌に刺し、自己治癒力を利用するダーマペンは、毛穴の開きやいちご鼻の改善にも効果があるといわれています。
今回は、ダーマペンの特徴を徹底解説。ダーマペンで毛穴の開きが改善できる仕組みや、治療をしてもいちご鼻が改善しない原因についても紹介しています。ダーマペンの治療を検討中の方は必見です。

1.そもそも毛穴トラブルの原因は?

出典:photoAC

そもそも、いちご鼻のように毛穴が目立つのはなぜなのでしょうか。ダーマペンについてふれる前に、毛穴トラブルやいちご鼻になる原因について、知識を深めていきましょう。

■肌のターンオーバーが乱れている

肌の細胞は一定の周期で新しい細胞に生まれ変わっています。本来であれば、このターンオーバーの機能で、古い角質やメラニン色素は古い細胞とともに排出されます。しかし、ターンオーバーが乱れていると、本来持つ排出機能が果たせません。古い角質やメラニン色素が肌に残ったままになることで、角栓や毛穴の黒ずみが目立ってしまうのです。

肌のターンオーバーの乱れは、日々の不摂生やホルモンバランスが崩れることで引き起こされます。ピーリングなどでターンオーバーを促す方法もありますが、規則正しい睡眠やバランスの良い食事、ストレス発散など、生活の中でできることを心がけていくことも重要です。

■皮脂が過剰に分泌されている

肌を乾燥から守るため、毛穴からは皮脂が分泌されています。皮脂が多すぎると肌表面の汚れと混ざり、角栓や毛穴の黒ずみを引き起こす原因となります。

皮脂の過剰分泌が毛穴の黒ずみの原因となるため、脂性肌のほうが毛穴トラブルになりやすいのではと思われがちです。しかし、中には乾燥した肌を守るために過剰に皮脂を分泌しているケースも。一概に「脂性肌だから毛穴が目立ちやすい」というわけでもないのです。

■紫外線による肌のダメージ

シミやそばかすなどの原因になる紫外線は、毛穴のトラブルにも関わってきます。紫外線を大量に浴びたことで多くつくられたメラニン色素は、ターンオーバーで排出しきれません。排出されなかったメラニンが毛穴の入り口で色素沈着し、黒ずみの原因になるのです。

紫外線を大量に浴びることで、コラーゲンやエラスチンといった保湿成分の生成がうまくいかず、肌の乾燥にもつながります。前述のとおり、肌の乾燥は毛穴トラブルの大敵。乾燥した肌を放置すると、毛穴が涙型に広がってさらに目立ってしまう可能性もあるのです。

■間違った毛穴ケアの蓄積

毛穴の角栓を無理に押し出したり、間違った方法で毛穴パックを使用したりといったケアを続けていると、毛穴が開いたままになってしまう場合もあります。毛穴が開くことで影になり、黒く目立って見えてしまうのです。

また、加齢によるコラーゲンの減少や、蓄積した紫外線ダメージによって肌のうるおいが減るため、肌だけではなく毛穴もたるんで目立つケースもあります。

2.ダーマペンで毛穴悩みやいちご鼻が改善できる仕組みとは?

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毛穴トラブルの原因は、毛穴に詰まった角栓や色素沈着、毛穴の開き・たるみなどさまざま。毛穴の悩みを解消するためにセルフケアをする方もいますが、毛穴が目立つ原因によって正しいケアの方法は異なります。間違ったセルフケアで、毛穴がさらに目立つ可能性も。

ダーマペンによる治療が、毛穴トラブルやいちご鼻の改善に効果的です。ダーマペンとは、ニキビ痕やニキビ、毛穴の改善を目的とした医療機器。ダーマペンワールド社が2010年に販売を開始して以来、世界70ヶ国以上のクリニックで支持されています。

■自己治癒力を利用して肌トラブルにアプローチ

ダーマペンは、肌の気になる箇所に髪の毛よりも細い針を連続的に刺して穴を開けることで、穴を修復する自己治癒力を利用して肌トラブルの改善を促します。針で肌を刺すと聞くと、強い痛みがあるのではと思う方もいるかもしれません。

しかし、麻酔クリームを使用したうえで髪の毛よりも細い針を使って施術するため、個人差こそありますがチクチクする程度の感覚です。ただし、皮膚が薄い箇所の施術や長い針を使用した施術は痛みを感じやすい傾向があります。

■2つのタイプで適した治療内容が異なる

2010年にダーマペンが発売されて以降、2012年に「ダーマペン2」、2014年に「ダーマペン3」、2018年に最新モデルの「ダーマペン4」と改良が重ねられています。近年日本のクリニックで用いられることが多い「ダーマペン3」と「ダーマペン4」の違いは以下のとおりです。

【ダーマペン3とダーマペン4の違い】

ダーマペン3 ダーマペン4
針の本数 12本 16本
1秒間に開ける穴の数 1300個 1920個
設定可能な針の深さ 0.25~2.5mm 0.5~3.0mm

グレードアップした「ダーマペン4」は針の数が増え、1秒間に開けられる穴の個数が増えたことで、よりきめ細かで効率的な施術が実現できるようになりました。また、0.1mm単位で深さが調節できるように改良され、一人ひとりの肌や治療内容に合わせた施術がより実現できるようになっています。

■薬剤と併用すると効果アップが期待できる

ダーマペン単体で使用しても肌の自己治癒力を利用した効果が得られますが、肌の症状に合わせた薬剤を併用することで、治療効果アップが期待できます。

例えば、肌のターンオーバーを促すトリクロロ酢酸でマッサージピールを行うヴェルベットスキン。自分自身の血液をもとにした血小板を注入し、創傷治癒をサポートするヴァンパイアフェイシャルなど、ダーマペンと薬剤を併用することで、さらなる美容効果が期待できるのです。

ただし、クリニックによって使用できる薬剤が異なります。事前に、希望する治療方法が可能なのか、確認しましょう。

■鼻のみ治療する場合の相場は1万円前後

ダーマペンは、クリニックによって使用している機器のバージョンや麻酔代、薬剤の種類が異なるため、一概に費用相場がいくらとはいえません。鼻のみのプランは全顔に比べて低価格で提供している傾向にあります。この場合もクリニックによって値段は大きく異なりますが、1回1万円前後というプランが多いようです。ただし、鼻のみの施術ができないクリニックもあるので、事前に希望するプランがあるか確認しましょう。

3.ダーマペンは毛穴悩みに効果ない?いちご鼻が改善しない原因

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ネット上の知恵袋やブログなどでは、「ダーマペンをしても毛穴やいちご鼻に効果がない」「後悔した」という意見も少なくありません。このように、ダーマペンの効果が実感できないケースがあるのも事実です。ダーマペンの効果がみられないのはなぜなのでしょうか。最後にダーマペンの効き目が実感できない原因と効果を高めるポイントを紹介します。

■治療回数が少ない

ダーマペンは、1回の治療で劇的な効果が得られないケースがほとんど。肌の状態にもよりますが、ダーマペンで毛穴トラブルやいちご鼻を改善するためには、3~5回ほどの治療が必要です。
ただし、短期間に連続して施術すればいいというわけではありません。短い間に何度もダーマペン治療をすると、かえって肌に負担がかかり症状が悪化する恐れもあります。必ず3~4週間程度空けましょう。

■毛穴が炎症を起こしている

ダーマペンを受ける前から毛穴が炎症を起こしていると、施術によって毛穴がさらに目立ちやすくなるリスクがあります。毛穴の奥の毛根を包んでいる毛包部に細菌が入り込むと、毛穴が炎症を起こす毛包炎の原因になります。毛包炎を起こすと、赤みのある発疹や膿を持った発疹がみられることが多いのですが、これに気づかずダーマペンの施術をすることで症状が悪化してしまうのです。
施術前にしっかりとカウンセリングを受け、状態が悪ければ日を改める必要があることを留意しておきましょう。

■アフターケアを怠っていた

ダーマペン施術直後の肌は、日焼けによるトラブルが起こりやすい状態になっています。そのため、施術後は日焼け止めを塗り日傘をさすなどの紫外線対策が不可欠です。
入浴や飲酒、過度なスキンケアによってもダウンタイムが長引く可能性があります。ダーマペン施術後の敏感な肌を守るためにも、ダウンタイム中のセルフケアについて、クリニックの指示を守りましょう。

■セルフダーマペンは失敗するリスクが高い

ダーマペンはアメリカのFDA(食品医薬品局)の認可を受けている医療機器です。本来、ダーマペンを使った施術は医療行為にあたるため、医療従事者がいるクリニックでしか治療を受けられません。

しかし、最近では医療従事者ではなくても自宅で扱える「セルフダーマペン」と呼ばれる機械も流通しています。クリニックよりもコストを抑えて気軽にできると注目を集めていますが、安全性が認められていない商品が多く、肌を傷つけてしまうリスクもあります。安全で確実に効果を得たいのであれば、クリニックでダーマペンの治療を受けるのが無難です。

■まとめ

ダーマペンは極細の針を肌に刺し、自己治癒力を利用することで、毛穴の開きやいちご鼻にアプローチできる治療方法です。ただし、ダーマペンで毛穴の開きが改善しても、日々のケアが間違っていては、またいちご鼻になってしまうかもしれません。毛穴トラブルを根本的に改善していくためには、ダーマペンだけではなく生活習慣も見直して、正しいスキンケアを心がけましょう。

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
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