ジュベルックはほうれい線改善にもぴったり?肌育効果を徹底チェック

ジュベルックはほうれい線改善にもぴったり?肌育効果を徹底チェック

美容大国、韓国で話題の注入治療剤「ジュベルック」。日本にも上陸し、美容に興味のある方から注目を集めています。今回は「ジュベルック」にスポットを当て、特徴や効果、施術方法などを解説。「ほうれい線に「ジュベルック」は効果的なの?」という疑問を持つ方に向けて、ほうれい線と「ジュベルック」の関係性も掘り下げていきます。

1.日本の美容業界で注目を集める「ジュベルック」│肌への効果は?

出典:photoAC

「ジュベルック」は韓国で話題の肌育注射で、日本の美容業界でも注目を集めています。非架橋ヒアルロン酸製剤とポリ乳酸(PDLLA)を混ぜて使用する、次世代型の注入治療剤です。ポリ乳酸の原料は人体にも存在するものなので、生体適合性に優れているのが特徴。手術用の縫合糸にも使われており、体内で吸収される素材として広く使われます。
注入により肌細胞を刺激することで、コラーゲン産生を促進。注入後約1~2年かけて少しずつ体内に吸収されていくので、長期間の効果が期待できます。

■「ジュベルック」の特徴│こんな方におすすめ

生体適合性に優れた「ジュベルック」は、他のポリ乳酸と異なり粒子が丸い形になるよう作られています。周囲の細胞への刺激が少ないので、しこりのような副作用リスクも少なくなります。他にも、自然なボリューム感や効果の持続、韓国をはじめとする世界的なデータが多いこと、分解後は体内に残らず健康な肌へ導くことなども「ジュベルック」の特徴。日本では厚生労働省にあたる機関、米国FDAと韓国KFDAの承認を受けており、安全性の高さも評価されています。

<ジュベルックが向いている方>
□ 小ジワが気になる方
□ 肌のたるみが気になる方
□ 毛穴の開きが気になる方
□ ニキビ痕が気になる方
□ 肌の赤みが気になる方
□ 持続期間の長い肌質改善効果を希望する方
□ 肌のハリやボリュームを自然に出したい方

「ジュベルック」は自然な変化で肌悩みを改善したい方向けです。

■さまざまな肌悩みに!「ジュベルック」の効果

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「ジュベルック」は小ジワや毛穴、肌質改善などに効果が期待できます。

小ジワ

肌細胞を刺激してコラーゲンの産生を促す「ジュベルック」。皮膚のボリュームが増やすことでシワを押し出し、肌が平坦化されることで小ジワ改善を図ります。目の下や首など、悩みのある部分に「ジュベルック」を局所注射することで効果が期待できます。

開き毛穴・たるみ毛穴

「ジュベルック」の注入によりコラーゲン産生が促されると、肌の弾力が高まって毛穴を引き締める効果が期待できます。また、肌にボリュームが出ることで毛穴が目立ちにくくなる効果も期待できるでしょう。

ニキビ痕の凸凹

「ジュベルック」のポリ乳酸が肌内部でコラーゲンを産生すると、肌細胞の再生が促されます。ニキビ痕の周りの組織が新たに生まれ変わり、凹みを自然に引き上げて肌表面がなめらかになれば、目立ちにくくなる効果が期待できます。

ハリ・弾力

「ジュベルック」は肌細胞を活性化させるので、コラーゲンだけでなくエラスチンやヒアルロン酸も増え、肌のハリ・弾力アップの効果が期待できます。「ジュベルック」を注入すると、ヒアルロン酸がすぐに水分を吸収して肌がボリュームアップ。同時にポリ乳酸が少しずつ分解されながらコラーゲンの産生を促します。部分的な肌悩みにはもちろん、肌本来のハリ・弾力を高める効果も期待できます。

赤ら顔

「ジュベルック」の注入により肌細胞が刺激され、コラーゲン産生を促して薄くなった皮膚を再構築します。その結果赤ら顔が改善する、という効果も期待できるでしょう。

2.「ジュベルック」はほうれい線治療に向いているの?

続いて、「ジュベルック」とほうれい線治療の関係を見ていきましょう。ほうれい線を改善したい方向けなのは、ヒアルロン酸注入や「ジュベルックボリューム(レニスナ)」を用いる方法です。その理由を解説していきます。

■ヒアルロン酸注射は深いシワ向き

ヒアルロン酸注射は、固いゼリー状のヒアルロン酸を注入する方法です。物理的に皮膚をふくらませることでシワを目立ちにくくするので、ほうれい線のような深いシワ向けと言えます。
一方、「ジュベルック」は肌のコラーゲン産生を促すことで自然なボリュームアップを図る方法です。ほうれい線のような深いシワにはしっかりボリュームを出す必要があるので、ヒアルロン酸注入と比べると「ジュベルック」はほうれい線治療に不向きと言えるでしょう。

■「ジュベルックボリューム」(レニスナ)との違い

即効性のあるヒアルロン酸注入に対し、「ジュベルック」と同じくゆっくりと効果が出てくる「ジュベルックボリューム(レニスナ)」があります。「ジュベルック」との違いは、濃度と注入可能な部位、対応できる症状、持続期間です。
「ジュベルックボリューム(レニスナ)」は成分濃度が高く、真皮層から皮下組織への注入に向いています。成分濃度の低さから皮膚の浅い部分をターゲットとした施術向きなのが「ジュベルック」で、毛穴や小ジワ、肌質改善などに対応。「ジュベルックボリューム(レニスナ)」はほうれい線やゴルゴライン、こめかみの凹みなどに対応します。持続期間については、粒子の大きさから「ジュベルックボリューム(レニスナ)」の方が長く続くと言われています。

「ジュベルック」が対応する症状 「ジュベルックボリューム(レニスナ)」が対応する症状
目の下や額、首の小ジワ

毛穴の開き

肌のたるみ

ニキビ痕 など

ほうれい線

ゴルゴライン

マリオネットライン

こめかみや額の凹み など

3.「ジュベルック」に危険性はある?副作用と注意点をチェック

「ジュベルック」注入後のダウンタイムは24時間程度です。副作用の症例は、内出血や痛み、腫れ、赤み、むくみ、アレルギー反応、まれに硬結など。内出血や赤みの症状が出た場合は、数日~1週間程度で収まるでしょう。
注意点は、施術後のスポーツや飲酒などの血行を促す行為を控えること。副作用のリスクが高まる可能性を考えて、1週間程度は控えるようにしましょう。当日のシャワーは可能ですが、入浴は翌日からとするクリニックがほとんどです。メイクと洗顔は翌日以降を目安にしましょう。

4.「ジュベルック」の施術方法│治療間隔と値段も

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「ジュベルック」の施術方法について、医師による手打ちの局所注射、水光注射、ポテンツァの3つをご紹介します。それぞれの治療間隔や値段の目安も見ていきましょう。「ジュベルック」の注入は、自由診療なのでクリニックごとに値段設定が異なります。費用面での負担を減らしたい場合は、さまざまなクリニックの値段を比較すると良いでしょう。

■「ジュベルック」×手打ち注入

医師が注射器を使って「ジュベルック」を手打ち注入する方法です。クレーター状のニキビ痕など、気になる肌悩みにピンポイントで集中注入します。水光注射のような機器を使う方法と比べて、より深い層に注入できるのが特徴。施術時間が長くなる傾向にあること、痛みを感じやすいというデメリットはありますが、医師による精密な注入ができることは大きなメリットと言えるでしょう。
手打ち注入の方法は、1ヶ月おきに3回、その後1年おきに施術を受けるのが目安です。値段の目安は約3~8万円で、ニキビ痕や毛穴など肌悩みによって注入箇所数・注入量が異なります。

■「ジュベルック」×水光注射

水光注射は、機器を使って顔全体に薬剤を導入する方法です。広範囲の施術を短時間で行えること、深さや注入量が均一なこと、などがメリット。肌全体のうるおい・ハリ・ツヤアップを狙った方法で、乾燥肌や小ジワが気になる方に向いています。
治療間隔の目安は、2週間~1ヶ月おき。値段は全顔1回で約6~7万円が目安です。

■「ジュベルック」×ポテンツァ

ドラッグデリバリーシステムにより、効率的に「ジュベルック」を肌内部へ届けられる方法です。マイクロニードルやRF(ラジオ周波)による熱エネルギーの効果と合わさることで、より高い効果を実感できるとされています。肌質改善を希望する方、毛穴やニキビ痕が気になる方向けです。
治療間隔の目安は、4週間以上空けて3〜5回程度。ポテンツァのドラッグデリバリー×「ジュベルック」の組み合わせで約8~10万円が値段の目安です。

■まとめ

小ジワや毛穴、ニキビ痕など幅広い肌悩みに効果が期待できる「ジュベルック」ですが、ほうれい線の改善にはやや不向きとされています。ほうれい線の改善には、成分濃度が高く深いシワへの効果も期待できる「ジュベルックボリューム(レニスナ)」を検討してみましょう。ほうれい線以外の肌悩み改善のために「ジュベルック」の注入を希望する場合は、どの施術方法を選ぶかがポイントになります。「ピンポイントで気になる部位を改善したい」「なるべく痛みの少ない施術方法を選びたい」といったニーズと照らし合わせて、ご自身に合う施術方法を選ぶことが大切です。

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