ガウディスキンはもやっとしたシミには効果なし?医療機関スキンケアがすごい

ガウディスキンはもやっとしたシミには効果なし?医療機関スキンケアがすごい

医療機関スキンケアにはさまざまな種類があります。その中でも、日本人の肌に合わせて作られた『GAUDISKIN®︎(ガウディスキン)』をご存知ですか?シミや肌質の改善が期待できるなどの口コミを見かけた方もいらっしゃるかもしれません。その一方で「効果なし」と感じる方も。そこで今回は、『ガウディスキン』とはどんな製品なのか、またどんな方に向いている製品なのかを見ていきましょう。

1.『ガウディスキン』はどんな製品?

出典:photoAC

『ガウディスキン』は、医療機関でカウンセリングを受けなければ購入できない製品です。「どうして診察を受けなければならないのだろう」と疑問に思っている方もいらっしゃるかもしれません。まずは『ガウディスキン』がどんな製品なのかを確認していきましょう。

■『ガウディスキン』とは?

『ガウディスキン』は、ビタミンA(レチノール)を配合するスキンケア製品です。ビタミンAには、肌のターンオーバーやコラーゲンの生成を促進し、シミや乾燥からくるくすみ、シワなどを改善する効果が期待できます。

ただし、ビタミンA配合のスキンケア製品では、A反応と呼ばれる副反応が起きる可能性が高く、クリニックの医師が診察して肌に合った製品や使用頻度を調節する必要があります。主なA反応は、赤みや乾燥、かゆみなどです。

これまで、流通していた主なビタミンA配合の製品は海外製のものでした。海外製のものでも適切に使用すれば問題ありませんが、人種によって皮膚の厚さやバリア機能などが違うため、トラブルが起きるケースも。

そういった点をクリアにした『ガウディスキン』は、日本人の肌に合ったビタミンA配合の製品として誕生しました。

■『ガウディスキン』のセラピューティックとは

セラピューティックというと、『ZO®︎ SKIN HEALTH(ゼオスキンヘルス)』を連想する方もいらっしゃるでしょう。

実は『ガウディスキン』にも、セラピューティックと呼ばれる積極的治療があります。どちらもビタミンA配合の製品を使用し、ビタミンA誘導体で処方薬であるトレチノインと併用することで肌トラブルを改善していく治療法です。

『ガウディスキン』のセラピューティックでは、レーザー治療を併用するケースがあるため、『ゼオスキンヘルス』と比べると、セラピューティックの期間がやや短い傾向にあります。「どちらのセラピューティックが良い」ということはなく、自身の肌と合った製品やセラピューティックを選ぶと良いでしょう。

■『ガウディスキン』を使うメリットとデメリット

『ガウディスキン』は日本人の肌に合わせて作られた製品といわれていますが、その他に『ガウディスキン』を使うメリットは何なのでしょうか?ここでは、『ガウディスキン』を使うメリットやデメリットを考えていきましょう。

メリット

主なメリットは以下のとおりです。

  • 継続しやすい料金設定
  • 科学的根拠にもとづいた製品
  • A反応が起きにくい

『ガウディスキン』のセラピューティックでは使用するアイテムが少なく、1製品の料金設定もお手頃です。そのため、日々のスキンケアでも継続して使用しやすいメリットがあります。

また、医師が製品開発に携わり、日本人の肌に合うように科学的根拠にもとづいて製造されているのも魅力です。そのため、肌質改善が期待できながらも海外製の製品と比べるとA反応が起きにくい傾向にあります。

デメリット

『ガウディスキン』を使う主なデメリットは、欧米人型タイプの肌質の方には合わない点です。『ガウディスキン』は日本人の肌に合わせて製造された製品のため、欧米人のように皮膚が厚めでバリア機能が高い方にはマイルドすぎる傾向にあります。

2.『ガウディスキン』が向いているのはこんな方

出典:photoAC

では、どんな方に『ガウディスキン』はおすすめなのでしょうか。ここでは『ガウディスキン』が向いている方の特徴を紹介します。

■シミや肝斑などが気になる

『ガウディスキン』の一部の製品にはビタミンA(レチノール)が配合されており、肌にハリやツヤを与える効果が期待できます。

また、『ガウディスキン』のセラピューティックでは、処方薬のトレチノインを併用します。トレチノインにはターンオーバーを促進する性質があり、古い角質やシミの原因であるメラニン色素を排出する効果が期待できるため、シミや肝斑などにお悩みの方に向いているといえるでしょう。

■乾燥が気になる

『ガウディスキン』の化粧水「インナーモイストTAローション」や美容液「エクラリバイブ」などには、天然保湿成分のヒト型セラミドが配合されています。肌の内側からうるおすため、乾燥が気になる方にもおすすめです。

■ニキビ痕が気になる

『ガウディスキン』のセラピューティックで医薬品のトレチノインを用いる場合、ターンオーバーやコラーゲン生成の促進が期待できます。そのため、肌に残ってしまったニキビ痕のケアにも向いているでしょう。

■他のビタミンA製品が合わなかった

『ガウディスキン』以外にも、さまざまなビタミンA配合製品があります。中でも『ゼオスキンヘルス』が有名でしょう。

『ゼオスキンヘルス』は、欧米人型タイプの肌質の方に向けた製品です。そのため、欧米人型タイプの肌質ではない方が『ゼオスキンヘルス』を使用して、「失敗した」、「色素沈着した」、「後悔している」、「効果がなかった」、「ニキビが悪化した」などと評価する方もいるようです。

なぜこのような評価をする方がいるのかというと、『ゼオスキンヘルス』が悪いのではなく、肌質と合わなかったことが原因です。

海外製のビタミンA配合製品が合わなかった方は、日本人の肌質に合わせて製造された『ガウディスキン』なら合うかもしれません。1度、医師に相談してみると良いでしょう。

3.『ガウディスキン』は効果なしといわれる理由

『ガウディスキン』が向いている方がいる半面、シミや肝斑にお悩みの方が『ガウディスキン』を使い続けると「肌荒れする」、「効果なし」と感じるケースも。ここでは『ガウディスキン』が効果なしといわれる理由を考えていきましょう。

■ハイドロキノンは長期使用に向かないから

『ガウディスキン』の製品の中で、シミや肝斑の悩みにアプローチするには、「インナーモイストTAローション」や「HQクリア」が有効とされています。

「インナーモイストTAローション」には美白剤として用いられるトラネキサム酸が配合され、「HQクリア」には肝斑ケアに用いられるハイドロキノン(4%)を配合。

日本人の肌でも使いやすいよう設計されていますが、そもそも肝斑とシミを同時発症しているケースは治療が難しいといわれています。また、ハイドロキノンが含まれる製品を長期間使うと、白斑のリスクが高まったり肌への耐性がついたりするため、「効果なし」との口コミをする方もいらっしゃるのでしょう。

■間違った使い方をしているから

『ガウディスキン』では、使用するアイテムが少なく、それでいて最大限の効果が発揮できるよう設計されています。そのため、究極のスキンケアをするなら「インナーモイストTAローション」の化粧水だけでもOK。

とくに肝斑の方の場合、摩擦や炎症が起きるスキンケアを避ける必要があります。また、高濃度レチノール製品を長期間使用すると、肝斑が悪化するとの結果も。

肝斑をケアしたいあまり、たっぷり使用したり強く塗りこんだりすると、症状が悪化することがあるため注意しましょう。高濃度レチノール製品を使用する際のスキンケアでは「肝斑部分は薄く塗る」、「隔日で塗る」などの配慮が必要です。

レチノールの効果を期待して、『ゼオスキンヘルス』と『ガウディスキン』を併用している方もいらっしゃるかもしれません。組み合わせ自体は可能ですが、肌への影響を考えると使用前に医師に相談するようにしましょう。

4.効率的に肌悩みを改善したいならセラピューティック

出典:photoAC

「効率的に肌トラブルを改善したい」と思う方には、『ガウディスキン』のセラピューティックがおすすめです。セラピューティックとは、短期集中型肌質改善プログラムのこと。どういった流れで行うのか見ていきましょう。

■『ガウディスキン』のセラピューティックの流れ

『ガウディスキン』のセラピューティックの流れはクリニックによって違うものの、一般的にはレーザーによるシミ治療後にセラピューティックを行う場合が多いようです。この場合、7週間ほどで終えることが可能です。レーザー治療を行わない場合は、12〜18週間かけて行います。

期間中の肌の状態は、反応期・耐久期・完成期の3つにわかれており、医師と二人三脚で肌改善することが可能です。プログラムが終了すればそれで終わりではなく、メンテナンス目的で『ガウディスキン』の製品を使い続けることもできます。

■医師とのカウンセリングが重要

前提として、『ガウディスキン』のセラピューティックで、完全にシミがなくなるわけではありません。シミや肝斑などの肌トラブルを目立たなくすることを目的としている点を、理解しておきましょう。

また、ガウディスキンは医師のカウンセリングが必要な製品です。どんな肌悩みがあるのか、どういった治療をすると良いのか、自分にはどの製品が合っているのかなどをしっかり相談できる医師と治療を進めていくことが重要でしょう。

■まとめ

『ガウディスキン』は日本人の肌に合わせて、使用する成分量などを調整したスキンケア製品です。ただし、ビタミンA配合の製品もあるため、使用によって赤みや乾燥などのA反応が起きるケースがあります。普段のマイルドなスキンケアではなく、少し積極的なケアで効率的に肌質を改善したいと考える方に向いているでしょう。『ガウディスキン』を使用するには、医師のカウンセリングが必要です。肌悩みを相談でき、信頼できる医師と二人三脚で『ガウディスキン』を取り入れていくことをおすすめします。

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。