
ボトックス効果はいつから目尻に現れるのかを解説します。目尻のシワ改善に効果的な施術として人気を集めるボトックス注射。
「ボトックス注射をしたのに、まだ効果が感じられない…」とお悩みの方や「せっかく施術を受けるならできるだけ長持ちさせたい!」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、目尻ボトックスの効果を長持ちさせるためのコツもまとめました。これを読めば、ボトックス効果が施術後いつから目尻に現れ始めるかの目安を把握でき、術後の不安を軽減できるはずです。
INDEX
1.目尻ボトックスの基礎知識

出典:photoAC
まずは、目尻ボトックスとはどのような施術か、メカニズムを解説します。
■目尻ボトックスとは何か
目尻ボトックスは、ボツリヌストキシン製剤を目尻に注入することで表情ジワの改善を目指せる美容外科施術です。
笑ったり目を細めたりする表情の繰り返しによって、目尻にはシワが刻まれていきます。目尻ボトックスは、これらの表情ジワにアプローチ可能です。
メスを使う手術に比べると施術時間もダウンタイムも短いため、手軽に受けやすい美容医療として支持されています。
■ボトックスが目尻のシワに効果的な理由
ボトックス製剤は“ボツリヌストキシン”という神経伝達物質の放出を妨げる成分を含んでいます。ボツリヌストキシンが筋肉の収縮を一時的に抑制することで、シワの原因となる筋肉の動きを和らげるのです。
目尻のシワ(いわゆる表情ジワ)は、笑ったり目を細めたりする度に繰り返し形成される表情ジワであり、加齢とともに定着してしまいます。ボトックスは目の周りの筋肉に直接作用し、過剰な収縮を抑えることでシワの形成を防ぎます。
2.ボトックス効果はいつから目尻に現れる?持続期間の目安も

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目尻のボトックス注射には、笑いジワやカラスの足跡と呼ばれる表情ジワの改善が期待できます。ボトックス効果がいつから目尻に現れ、どのくらい効果が持続するのかは施術を検討するうえで気になるポイントでしょう。
■目尻ボトックスの施術直後から3日以内の変化
ボトックス効果がいつから目尻に現れ始めるかは個人差がありますが、多くの場合2〜3日以内に筋肉の動きが抑制され始めます。
施術直後は注射部位に軽い腫れや赤みが生じることもありますが、これらは数時間で落ち着くケースが多いようです。目尻ボトックスを受けた翌日には筋肉の動きがやや鈍くなり、笑ったときのシワが少し薄くなったと感じる方もいます。
施術後3日目になると効果がよりわかりやすくなり、目尻のシワが目立たなくなってくる方が多いです。ただし、この初期段階ではボトックス効果が完全に発揮しきれていません。最終的な仕上がりと判断するのは時期尚早です。
■目尻ボトックスの施術後1週間~2週間での変化
ボトックス効果がいつから目尻に出始めるかは、個人によって差があります。
施術後1週間を過ぎると「目元が軽くなった」「表情がやわらかくなった」と、目尻ボトックスの効果を感じやすくなるケースが多いようです。
施術から2週間が経過する頃にはボトックス効果をさらに感じやすくなり、目元全体が若々しく見える状態に。この時期が最も目尻ボトックスの効果を実感しやすいでしょう。
■ボトックス効果はいつからいつまで?目尻の場合
目尻ボトックスの一般的な持続期間は、3〜4ヶ月程度とされていますが、条件によって個人差が生じます。
とくに表情の豊かな方や、代謝が早い方は効果が早く薄れる傾向にあるようです。
また、目尻は顔の中でもよく動かす部分であるため、他の部位へのボトックス注射と比べると、効果の持続期間がやや短い傾向にあります。
ボトックス効果がいつからか薄れ始めると、再び目尻のシワが目立ち始めます。突然効果がなくなるわけではなく、徐々に元の状態に戻っていくイメージです。
■ボトックス効果が薄れてきた!いつから目尻の再施術を検討する?
目尻ボトックスの持続期間は、平均して3〜4ヶ月程度とされています。ボトックス効果が7〜8割残っている時点で再施術を受けると、筋肉の動きが緩やかになり効果の持続期間が延びることも。
笑ったときに目尻のシワが以前より目立ち始めたと感じたら、目尻ボトックスの効果が薄れてきたサインです。この時期になると、次第に目元の筋肉が自由に動くようになり、笑顔やウインクの際にシワが現れやすくなります。
効果の持続期間には個人差がありますが、これらの変化に早めに気づくことが再施術の適切なタイミングを逃さないポイントです。
3.ボトックス効果を引き出すためいつから何に注意するべき?目尻の場合
目尻ボトックス注射の効果を引き出すためには、施術前からの適切な準備と心構えが必要です。とくに以下のポイントに注意しましょう。
■目尻ボトックスの施術前の注意点

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目尻ボトックスの施術前1週間は、アスピリンやイブプロフェンなどの抗炎症薬・抗血小板薬の服用について医師に相談することが推奨されます。これらの薬剤は内出血のリスクに影響を及ぼす可能性があるからです。
施術の48時間前からはアルコールも控えましょう。アルコールの作用により血管が広がると、内出血のリスクが高まるうえに、ボトックスの効果に影響を与える可能性もあるからです。
カウンセリング時には、過去のアレルギー歴や服用中の薬、妊娠の可能性についても必ず医師に伝えてください。
■目尻ボトックスの施術当日の注意点
施術当日は、メイクを落として清潔な状態で来院することが望ましいでしょう。
施術医に対してどれだけ明確に自分の理想とする仕上がりを伝えられるかも重要です。
目尻のしわをしっかり消したいのか、それとも自然な表情を残しつつ目立つしわだけを改善したいのかなど、希望をしっかりと伝えましょう。
■目尻ボトックスのアフターケア
目尻ボトックス施術後は、アフターケアが重要です。施術直後は4~6時間程度、注射部位を触らないようにしましょう。また、24時間は激しい運動や飲酒、サウナなどの高温環境を避けることが推奨されます。
顔を下に向ける姿勢や強くマッサージすることも控えるべきです。保湿ケアは通常通り行って構いませんが、注射部位を強くこすらないよう気を付けましょう。
施術後1週間程度は紫外線対策を徹底し、肌への刺激を最小限に抑えることで、ボトックスの効果をより保つ助けとなる可能性があります。
4.ボトックス効果はいつから効きにくくなる?目尻に長期使用する場合の注意点
短期間で頻繁にボトックス注射を受けたり、一度に大量のボトックス製剤を使用したりすると、体内に抗体ができて施術効果を感じにくくなることがあります。
長期にわたり目尻ボトックスを続けたい場合は、専門医の指導に従い3〜4ヶ月以上の間隔を空けて施術を受けましょう。
また、抗体の原因となるたんぱく質(複合タンパク)が含まれていないボトックス製剤を選ぶことも選択肢の1つです。
ボトックス効果がいつから目尻に現れるかは個人差がある
ボトックス効果を施術後いつから感じられるかは、個人差があります。
目尻の場合、早い方では施術後2〜3日で効果を実感できる一方、はっきりと効果が出るまでに1〜2週間かかるケースも珍しくありません。すぐに効果を感じられなくても焦らないようにしましょう。
信頼できるクリニックで専門医による適切な施術を受け、事前の注意事項やアフターケアの手順を守ると満足のいく結果につながりやすいでしょう。自分に合った施術計画を立て、美しい目元を手に入れましょう。
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【治療の内容】 ボツリヌストキシン製剤の注入
【治療期間および回数】約3~4ヶ月ごとに1回程度
【費用相場】1回約¥10,000~¥110,000 ※注入部位・注入量よって個人差があります。
【リスク・副作用等】注射部位の痛み、腫れ、筋肉の部分的な脱力、内出血など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。