エラボトックスで歯ぎしりの悩みを軽くしよう!メリットや注意点も解説

エラボトックスで歯ぎしりの悩みを軽くしよう!メリットや注意点も解説

エラボトックスは歯ぎしりや食いしばりの改善が目指せる施術です。無意識にしてしまう、歯ぎしりや食いしばり。口元や顎周辺に力が入るため「疲労感がある」「エラが発達して顔が大きく見える」と悩む方も少なくありません。
そこで今回は、エラボトックスの基礎知識や期待できる効果を紹介します。「保険適用される?」「他の歯ぎしり対策は?」といった疑問の答えもまとめました。歯ぎしりに対する解決策の1つとして、エラボトックスの知識を深めておきましょう。

1.エラボトックスが歯ぎしりや食いしばり対策に効果的な理由

出典:photoAC

エラにボトックス注射を打つことで、歯ぎしりや食いしばり対策が可能です。まずは、その理由を探っていきましょう。

■エラボトックスの基礎知識

そもそもボトックス注射とは、ボツリヌス菌の毒素から抽出したたんぱく質を適切な濃度に希釈して、気になる部位に注入する施術です。このたんぱく質には、筋肉を緊張させる神経の働きを抑制する作用があります。つまり、ボトックス注射した部分の筋肉が緩むのです。具体的には、眉間の表情筋に注入してシワを目立たなくさせたり、ふくらはぎに注入して筋肉をほっそり見せたりといった目的で用いられています。
エラボトックスは、その名のとおりエラに薬剤を注入。歯ぎしりや食いしばり対策、フェイスラインをすっきりさせる効果が見込めます。

■エラボトックスが歯ぎしりや食いしばりにアプローチする仕組み

そもそも歯ぎしりは、寝ている間に上下の歯を強く噛みしめたり、左右に動かしてこすり合わせたりする症状です。食いしばりは日中でも起こり、無意識に顎に力が入っている状態を指します。集中しているときほど、発生しやすいでしょう。
歯ぎしりや食いしばりの要因の1つに、咀嚼筋に分類される「咬筋」の過度な収縮があります。そこで左右の咬筋にボトックス注射をすることで、筋肉の活動が緩やかになり、歯ぎしりや食いしばりの改善を図れるのです。

2.エラボトックスの流れや注意点【歯ぎしり・食いしばり】

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次に、エラボトックスの流れを紹介します。施術前に知っておきたいリスクや注意点もまとめました。

■エラボトックスの施術フロー

エラボトックスは、一般的に以下の手順で進みます。

1.医師の診察・カウンセリング 医師の診察を受け、ボトックス注射適用の可否を確認してもらいます。
2.洗顔・注入箇所へのマーキング 施術前に肌をきれいにするため、メイク落としや洗顔を実施。注入箇所にマーキングしてもらいます。
3.麻酔 希望すれば麻酔が可能です。
4.エラボトックス 印をつけたエラにボトックスを適量注入します。
5.アフターケア 必要に応じて、フォローアップを受けてください。

エラボトックスの施術時間の目安は、15分程度。1回の注射で3~6ヶ月の効果持続が見込めます。

■エラボトックスのリスクや副作用

エラボトックスで生じるダウンタイムは、比較的短期間で解消します。とはいえ、リスクや副作用がゼロというわけではありません。個体差がありますが、一時的に以下の症状が現れることが考えられます。

  • 赤み
  • 腫れ
  • 内出血
  • 注入部位の違和感
  • 感染
  • 血腫・血流障害 など

赤みや腫れ、内出血は数日~1週間ほどで引いてくるでしょう。エラボトックス施術後の症状で特徴的なのが、口を動かす際の違和感。ボトックス注射の筋肉弛緩作用に伴い「しゃべりにくい」「硬い食べ物が噛みにくい」といった症状が気になる場合も。経過に気がかりな点があったら、クリニックに相談してみてください。

なお、エラボトックスをした当日は、激しい運動や長時間の入浴、飲酒など体温が上がる行動は控えましょう。副作用が悪化する恐れがあります。注入部位の刺激もNGです。
また、胎児への安全性が確認できていないため、エラボトックス施術後3ヶ月間は避妊してください。

3.エラボトックスのメリット【歯ぎしり・食いしばり対策以外】

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歯ぎしりや食いしばりを引き起こす咬筋の緊張を和らげてくれる、エラボトックス。他にも、小顔効果が期待できたり、歯ぎしりなどに誘発されるトラブル回避に役立ったりと、うれしいメリットがあります。

■エラ張りが目立たなくなる

歯ぎしりや食いしばりをしているうちに、だんだん咬筋が発達し「エラが張って顔が大きく見える」という事態に。このような悩みにも、エラボトックスでアプローチが可能です。エラボトックスの筋肉弛緩効果により、咬筋が縮小化してエラの存在感が薄くなります。エラ張りが気にならない、すっきりしたフェイスラインが手に入るでしょう。

■歯ぎしり・食いしばりによるトラブル軽減が図れる

歯ぎしりや食いしばりの弊害は、咬筋の発達だけではありません。歯ぎしりや食いしばりが常態化している場合、歯や顎のトラブルを誘発するリスクが高まります。具体的な懸念点をピックアップしました。

  • 歯の詰め物が取れる
  • 歯周病の進行が早まる
  • 虫歯になりやすい
  • 頭痛・肩こりがひどくなる
  • 顎関節症の発症

強く噛みしめると肩や首にも力が入り、頭痛・肩こりに悩まされることも。歯周病や顎関節症といったトラブルを未然に防ぐためにも、エラボトックスは有効な治療法の1つです。

4.エラボトックスに関するQ&A

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最後に、エラボトックスの気になる疑問とその答えをまとめました。

■エラボトックスができるのは歯医者?美容クリニック?

エラボトックスは、歯医者でも美容クリニックでも施術可能です。施術方法や得られる効果も変わりません。ただし、治療の目的が異なります。
歯医者でエラボトックスを受ける場合、嚙み合わせの調整や顎関節症の症状緩和がメインです。一方、美容クリニックのエラボトックスは「口まわりをすっきりさせたい」「シワを目立たなくさせたい」といった、審美的な目的で施術を行います。

■エラボトックスの目的が歯ぎしり改善であれば保険適用になる?

エラボトックスは、基本的に保険適用されません。歯ぎしりや食いしばりの改善が目的であっても同様で、歯医者・美容クリニックどちらで受けても保険適用外です。ただし、無意識に筋肉が動いて歯ぎしりや食いしばりをしてしまう「口顎ジストニア」の治療は、エラボトックスが保険適用となるケースがあります。
なお、歯科治療のためにエラボトックスを施した場合かかった費用は、医療費控除の対象です。生計を同一にする家族の医療費との合計額が年間10万円を超えた場合、所得控除が受けられます。

■エラボトックスで後悔しないポイントは?

エラボトックスで満足のいく結果を得るには、クリニック選びが重要です。その理由は、エラボトックスの仕上がりは、医師の技量に左右されるため。注入部位・深さ・量の調整に加え、患者さまの状態を見極めなければ、クオリティの高い仕上がりが望めません。エラボトックスを受ける際は、豊富な経験と知識を持つ医師が在籍するクリニックを選びましょう。

■エラボトックス以外での歯ぎしり・食いしばり対策は?

歯ぎしり・食いしばり対策には、エラボトックス以外にも次の方法があります。

  • 就寝時にマウスピースを装着する
  • 就寝前のアルコール・カフェインの摂取を控える
  • 顎周辺をマッサージする
  • 上下の歯がくっつかないように意識する

代表的な対策は、歯ぎしり用マウスピースの装着です。就寝中にかかる歯や顎への負担軽減が図れます。しかし、マウスピースでは歯ぎしりや食いしばり自体を無くせません。そのため、就寝前に脳が興奮しないようアルコールなどの摂取を控えたり、顎がリラックスできるようマッサージしたりといった対策も取り入れましょう。

■まとめ

筋肉のこわばりをほどいてくれる、ボトックス注射。エラボトックスは咬筋に働きかけるため、歯ぎしりや食いしばりの緩和が目指せます。同時にエラの存在感が薄まり、すっきりした小顔も見込めます。ダウンタイムが比較的短い点も魅力でしょう。
ただし、エラボトックスを受ける際はクリニック選びが重要です。「思っていた効果が得られなかった」と後悔しないためにも、知識や経験が豊富な医師が在籍するクリニックを受診しましょう。

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