セルライトが太ももにできた際にトライしたい、セルフケアと美容医療をまとめました。そもそもセルライトとは何なのか、また、できてしまう原因についても解説します。体のさまざまな場所にできうるセルライト。中でも太もものセルライトを気にしている方もいるでしょう。できる対策を講じて、理想的なボディを目指すための参考にしてみてください。
INDEX
1.そもそもセルライトって何?主な種類もチェック
まずはセルライトとはいったい何なのか、主な種類と一緒に解説していきます。
■セルライトっていったい何?
セルライトは、代謝が悪くなったことで体外に排出されなかった老廃物と、肥大した脂肪細胞が混ざり凝り固まったもののことをいいます。太ももをはじめ、お尻やお腹周り、二の腕といった皮下脂肪がつきやすい部位にできることが多い傾向です。セルライトによって肌表面に凹凸が現れることがあり、別名オレンジピールスキンといわれることも。ビジュアル的にマイナスなイメージがありますが、体温の放熱を防ぐ、体を動かすエネルギー源といった、重要な役割を担っている一面もあります。
■セルライトの主な種類
セルライトにはいくつか種類があります。肥満によって体内にたまった脂肪と老廃物が結びついてできた脂肪型セルライトや、余分な水分や老廃物を脂肪細胞がため込むなどしてできる浮腫型セルライトが代表的です。また、脂肪細胞の周りにコラーゲン線維が絡みついてできる線維化型セルライト、体の表面の筋肉が硬くなることでできやすい筋肉質型セルライトといった種類もあります。
2.セルライトが太ももにできる主な原因は?
太もものセルライトはなぜできるのか、主な原因をご紹介しましょう。
■生活習慣の乱れ
太ももにできたセルライトの原因として考えられているのが、生活習慣の乱れです。食生活が乱れた場合に脂質を多く摂取しすぎると、肥満につながりセルライトができることが考えられます。また、運動不足によって摂取したエネルギー量に比べて消費エネルギーが少なくなることで脂肪となり、セルライトの原因になることも。ほかにも、筋肉量の低下や血行不良、自律神経を乱すストレスや睡眠不足なども、体内に老廃物がたまりやすい状態となり、セルライトにつながる可能性があります。
■加齢によるもの
年齢を重ねるにつれて代謝がダウンし、筋肉量も低下する傾向です。すると、皮膚がたるんでリンパ管や血管が圧迫され、老廃物を体外に排出しづらくなるため、太ももなどのセルライトにつながることがあります。太ももがある下半身は体の70%の血液が集まっているとされる部位です。血液を重力に逆らって心臓に戻す必要がありますが、加齢による筋肉量の低下によって血液や老廃物が停滞することで、セルライトだらけになることがあります。
■肥満が原因である場合も
肥満によって皮下脂肪が増加した場合、その周囲の組織が圧迫され、リンパや血液の流れが悪くなります。すると、体内の隅々にまで酸素や栄養素が運ばれにくくなって代謝がダウンし、脂肪を体内にため込んでしまう状態になるのです。リンパや血液の流れが悪くなると、老廃物と脂肪細胞が結びついてしまう一因となり、セルライトができやすい環境になることがあります。できたセルライトが大きく・硬くなるとより代謝が悪くなり、さらにセルライトができやすい状況を生み出してしまうという悪循環に陥る可能性もあるのです。
■血行不良も大敵
血行不良は体の冷えをまねきやすく、むくみにもつながることがあります。血行不良になると体内に脂肪をため込みやすくなるため、セルライトの層化や悪化につながる可能性があり要注意です。血行不良やむくみが気になる方は、やせている方でも太ももなどにセルライトができやすいと考えられています。
3.太もものセルライトが気になる……セルフケア3選
30代からでも始めやすい太もものセルライトをセルフケアする方法をご紹介しましょう。セルフケアは太もものセルライトを無くす方法というわけではありませんが、予防や軽減につながることもあるため、できることからトライしてみてください。
■できることから始めよう!適度な運動
太もものセルライトをケアする方法としてトライしたいのが、適度な運動です。脂肪を燃焼させる有酸素運動と、筋肉量を増やして代謝をアップさせる無酸素運動を組み合わせて取り入れてみましょう。有酸素運動には、軽いジョギングやウォーキングなどが、無酸素運動には筋トレが該当します。太もものセルライトにアプローチするには、下半身を使う運動をメインに取り入れることが大切です。
■規則正しさとバランスを意識した生活習慣を整える
バランスの良い食生活や十分な睡眠をとることを意識して、生活習慣を整えることもセルライトケアにつながります。食生活では、主食のご飯を中心に、魚や肉などのたんぱく質や野菜などに含まれるビタミン、海藻類の代表的な栄養素であるミネラルなど、さまざまな栄養素をバランス良く摂取することを意識してみてください。また、日々の生活の中で、ストレスをためないことも大切なポイントです。
■隙間時間にトライしたいマッサージ
手軽にできるセルフマッサージも、太もものセルライトケアにぴったりです。マッサージは、血行促進や老廃物を体外に排出する機能を高める効果が期待できます。一例として、まず太もものつけ根から膝に向かってしごくようにマッサージをし、膝の内側から内もものつけ根、最後に鼠蹊部を通って外側へ老廃物を流すといった方法があります。また、太ももにセルライトローラーを当てて上下に動かすようマッサージするのも良いでしょう。ただし、セルライトを潰すような強い力を加えるのは危険なため、無理のない範囲で取り組むのが大切です。マッサージをする際は、オイルやクリームなどをつけてから行うと、滑りが良くなり、保湿にもつながります。
4.セルライトが気になる太ももに、美容医療でアプローチする方法も
「セルフケアではどうにもならない」「もっとスムーズにアプローチしたい」といった方は、美容医療の力を頼る方法もあります。そこで、太もものセルライトにアプローチできる美容医療をご紹介しましょう。効率的に太もものセルライトをケアしたい30代以上の方は必見です。
■細胞に働きかける「スネコスセル」
太ももなどにできるセルライトの原因となる、異常を引き起こした線維性隔膜や脂肪細胞を正常化させる施術です。アミノ酸や低分子ヒアルロン酸などを含んだ「スネコスセル」という製剤を太ももに注入し、セルライトが悪化しやすい状況を解消することで、自然に治る環境を整えます。セルライト特有の凹凸を軽減させ、やわらかくすることで滑らかなボディを目指せる施術です。施術後に腫れや内出血などが現れることがありますが、ほとんどの場合、数時間~数日で消失するでしょう。
■効率的にアプローチする「ベイザー脂肪吸引」
「ベイザー脂肪吸引」とは、振動エネルギーの一種である「VASER波」によって、脂肪だけを遊離させて吸引する施術です。周辺組織を傷つけることなく、広範囲のセルライト除去が可能な点が大きな特徴。一度ベイザー脂肪吸引で取り除いた脂肪細胞はまた増えることはありません。そのため、太もものセルライトを効率的に除去できる施術といえます。
「ベイザー脂肪吸引」では、刃がないカニューレと呼ばれる吸引管を使うため体への負担を軽減した施術が可能。施術後に内出血や腫れなどが現れることもありますが、施術当日に帰宅でき、翌日からは通勤などを許可しているクリニックが多い傾向です。
■メスなしで施術可能な脂肪溶解注射
脂肪融解注射は、脂肪を溶解させる有効成分であるデオキシコール酸などを含む薬剤を注入してセルライト除去を目指す施術方法です。他にも、リンパの循環をサポートする成分が含まれている場合が多く、溶かした脂肪を体外へ排出しやすい体内環境も整えます。そのため、気になる太もものセルライトの落とし方としてよく選ばれる施術法です。
個人差はありますが、施術後にむくみや腫れ、赤みなどが現れることがありますが、1~2週間ほどで消失していくことがほとんど。メスを使用しないことから、外科的な施術に抵抗がある方にも向いています。
まとめ
太もものセルライトは、運動不足や生活習慣の乱れ、加齢など、身近なことが原因となってできると考えられています。そのため、まずは生活習慣を見直し、適度な運動を取り入れるなど、できることからトライしてみてください。それでも太もものセルライトが気になる場合には、美容医療の施術を受けるのも1つの方法です。それぞれの施術で異なる特徴を理解し、自身にマッチした治療法を選択しましょう。
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