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コラーゲン生成を促す美容医療とは?PLLA製剤(スカルプトラ)とヒアルロン酸の違いを解説

コラーゲン生成を促す美容医療とは?PLLA製剤(スカルプトラ)とヒアルロン酸の違いを解説

コラーゲン生成とは、肌のハリや弾力を支えるコラーゲンが体内で作られる働きのことです。

本記事では、コラーゲン生成をサポートする美容医療の考え方をはじめ、PLLA製剤(スカルプトラ)の特徴やヒアルロン酸製剤との違い、日本で注目される背景、リスク、クリニック選びまで分かりやすく解説します。

「最近、肌のハリがなくなってきた」「自然な若々しさを目指したい」と感じている方も多いのではないでしょうか。

美容医療では近年、ボリュームを補うだけでなく、自身のコラーゲン生成をサポートする“肌を育てる治療”という考え方が注目されています。

しかし、「コラーゲン生成をサポートする美容医療とはどのようなものなのか」「ヒアルロン酸とは何が違うのか」「自分の悩みに合っているのか」など、具体的にはイメージしにくい方もいるかもしれません。

そこで今回は、コラーゲン生成の仕組みやスカルプトラをはじめとするPLLA製剤の特徴、期待できる変化や注意点を整理しながら、自然な仕上がりを目指す美容医療の選び方について詳しく解説します。

コラーゲン生成とは?まず知っておきたい「肌を育てる治療」の考え方

年齢とともに肌のハリや弾力が失われる背景には、コラーゲンの変化が関係していると考えられています。まずは、コラーゲン生成のメカニズムと、美容医療における「補う治療」と「育てる治療」の違いについて見ていきましょう。

美容医療は「補う」から「育てる」へ

コラーゲンは、肌の真皮に存在する線維芽細胞によって作られます。肌のハリや弾力を支える重要な成分ですが、年齢や紫外線などの影響によって生成量は徐々に低下すると考えられています。

これまでの美容医療では、ヒアルロン酸などを用いて不足したボリュームを補う施術が広く行われてきました。一方で近年は、自身のコラーゲン生成をサポートし、時間をかけて肌本来のハリや弾力を引き出すことを目指す施術にも関心が高まっています。

代表的なものが、PLLA(ポリ-L-乳酸)を主な成分とする、いわゆる「コラーゲン誘導製剤」です(*1)。コラーゲンそのものを補充するのではなく、自身のコラーゲン生成をサポートすることで、自然なハリや弾力を目指すという考え方が特徴です。

もちろん、「補う治療」と「育てる治療」のどちらが優れているというわけではありません。目指す仕上がりや悩み、肌の状態によって適した施術は異なります。

コラーゲン生成は美容医療だけでなく、日常生活の影響も受けると考えられています。そのうえで、美容医療ではコラーゲン生成をサポートするというアプローチも選択肢の1つとなっています。

コラーゲンが減ると、肌にはどんな変化が起こる?

コラーゲンの変化が肌に与える影響を示した概念図
コラーゲンは、肌のハリや弾力を支える土台となる成分です。年齢を重ねるにつれてコラーゲン量や質が変化すると、肌を支える力が弱まり、見た目にもさまざまな変化が現れやすくなります。

例えば、ほうれい線が目立ちやすくなったり、頬がこけて見えたり、フェイスラインがぼやけたり……。こういった悩みは、コラーゲンの減少や加齢による肌の変化が関係している場合があります。

毎日のスキンケアや紫外線対策は健やかな肌を保つために大切ですが、真皮で起こる変化にはセルフケアだけでは十分にアプローチできないケースも。そのため、美容医療ではコラーゲン生成をサポートする施術が、新たな選択肢として注目されているのです。

PLLA製剤(スカルプトラ)はなぜ注目されている?ヒアルロン酸製剤との違い

コラーゲン生成をサポートする美容医療の代表例として注目されるPLLA製剤のひとつである「スカルプトラ」。ここでは、その特徴やヒアルロン酸との違い、適応となるケースについて解説します。

スカルプトラはコラーゲン生成をサポートするPLLA製剤

スカルプトラは、PLLA(ポリ-L-乳酸)を主な成分とするコラーゲン誘導製剤です。PLLAは体内で徐々に分解される素材で、医療用の縫合糸などにも使用されています。美容医療では自身のコラーゲン生成をサポートする目的で使用されています。

注入した製剤そのものによって大きなボリュームを作るのではなく、コラーゲン生成を通じて肌のハリや弾力の変化を目指す点が特徴です。変化の現れ方には個人差がありますが、施術後は数週間から数ヶ月かけて徐々に感じられるケースがあります。

そのため、短期間で見た目を大きく変えるというより、自然な変化を目指したい方に選択肢となる場合があります。

ヒアルロン酸との違いは「補う」か「育てる」か

ヒアルロン酸とPLLA製剤の役割の違いをまとめた比較表

ヒアルロン酸とPLLA製剤は、どちらも美容医療で用いられる注入治療ですが、役割が異なります。

ヒアルロン酸は、不足したボリュームを直接補い、シワやくぼみを整えたり、輪郭を形成したりする際に用いられることが多い製剤です。PLLA製剤は、自身のコラーゲン生成をサポートしながら、肌全体のハリや弾力の変化を目指します。

ヒアルロン酸は局所的なボリューム補正を得意とし、PLLA製剤は広い範囲へ時間をかけてアプローチするという違いがあります。どちらが良いというわけではなく、悩みの原因や希望する仕上がりによって適した選択肢は異なります。

PLLA製剤はどんな悩みに向いている?適応となるケース

PLLA製剤は、加齢に伴う肌のハリ不足や頬のボリューム低下顔全体の印象を自然に整えたい場合などに選択肢となることがあります。頬の変化が関係するほうれい線についても、状態によっては適応が検討されます。

ただし、深いシワや溝を局所的に補いたい場合や、輪郭をしっかり形成したい場合には、ヒアルロン酸など別の施術が適していることもあります。

また、見た目の変化には、皮膚だけでなく、脂肪・筋肉・骨格・たるみなど複数の要因が関係しています。そのため、PLLA製剤を単独で用いるとは限らず、診察結果によっては他の施術との組み合わせが提案される場合もあります。

製剤名だけで判断せず、自分の悩みの原因や理想の仕上がりに合っているかを医師と確認したうえで、施術を選ぶことが大切です。

▽コラーゲン生成をサポートする注射に関する記事を読む

なぜ今、日本でも「肌を育てる美容医療」が注目されているのか

近年は、見た目を大きく変えるのではなく、自然な若々しさを目指す美容医療への関心が高まっています。PLLA製剤をはじめとする「肌を育てる美容医療」が注目される背景について解説します。

自然な仕上がりを求める人が増えている

美容医療に対する価値観は、近年少しずつ変化しています。

以前は「シワをなくしたい」「ボリュームを増やしたい」など、気になる部分を集中的にアプローチする施術が注目されることも多くありました。

しかし現在は、「以前より少し若々しく見えたい」「周囲に気づかれにくい自然な変化を目指したい」と考える人も増えています。

とくに30代〜40代では、エイジングサインが少しずつ気になり始める一方で、「いかにも美容医療を受けた印象にはしたくない」と感じる人も少なくありません。

PLLA製剤は、自身のコラーゲン生成をサポートしながら時間をかけて変化を目指すという特徴から、このようなニーズと相性が良い施術の1つと考えられています。

美容医療は、見た目を大きく変えるだけでなく、その人らしさを生かしながら年齢に応じた変化と向き合う選択肢へと広がりつつあります。

海外で広がった「肌育治療」が、日本でも選択肢になりつつある

PLLA製剤をはじめとするコラーゲン誘導製剤は、海外で使用実績を重ね、日本でも導入する医療機関が増えています。

こうした流れを受け、SNSや美容メディアなどでも「肌育」や「肌育治療」という言葉を目にする機会が増えました。ただし、「肌育治療」は正式な施術名ではなく、肌本来の働きをサポートする美容医療を総称して使われることが多い表現です。

また、同じようにコラーゲン生成をサポートする施術と紹介されていても、製剤によって作用の仕組みや適応、施術計画は異なります。

日本での承認状況や取り扱いも製剤ごとに異なるため、単に「話題だから」「SNSで見たから」という理由だけで施術を選ぶのは避けたいところです。

大切なのは、製剤名や流行だけに注目するのではなく、自分の悩みに適した施術なのか、どのような特徴やリスクがあるのかを理解したうえで選択することです。

PLLA製剤のリスクと、医師選びが重要な理由

PLLA製剤にも、ほかの美容医療と同様にリスクがあります。また、仕上がりは製剤だけでなく、医師の診断や技術にも左右されます。施術をする前に知っておきたいポイントを確認しておきましょう。

PLLA製剤で起こりうるリスク

PLLA製剤注入で起こりうる主なリスクと、注入設計や技術力が仕上がりを左右することを示す説明図

PLLA製剤では、施術後に腫れ赤み内出血痛みなどがみられることがあります。これらは注入治療全般で起こりうる反応であり、多くは経過とともに落ち着くとされています。

一方で、しこりや凹凸結節左右差などが生じる可能性もあります。こうしたリスクの現れ方は、使用する製剤だけでなく、注入量や注入層、体質、施術後の過ごし方など、さまざまな要因が関係すると考えられています。

リスクはどの施術にも起こり得るものですが、内容を理解したうえで施術を受けることが大切です。施術前には、期待できる変化だけではなく、起こりうるリスクやダウンタイムについても十分に説明を受け、疑問や不安があれば納得できるまで相談しましょう。

「何を打つか」より「誰が打つか」が重要

PLLA製剤は、製剤名だけで仕上がりが決まる施術ではありません。

例えば、適切な希釈方法や注入量、注入する層、施術間隔などを考慮した施術計画が求められます。また、顔全体のバランスや加齢による変化を見極め、一人ひとりに合わせて設計することも重要です。

こうした判断や手技が適切でない場合には、不自然な仕上がりやしこりなどにつながる可能性があります。そのため、同じPLLA製剤を使用していても、医師の知識や経験、技術によって仕上がりが異なることがあります。

PLLA製剤を検討する際は、「どの製剤を選ぶか」だけでなく、「誰が、どのような考えで施術を行うのか」という視点を持つことも大切です。

後悔しないために|クリニック選びで確認したいポイント

満足度の高い結果につなげるためには、製剤だけでなく、医師やクリニック選びも重要です。施術を検討する際に確認しておきたいポイントを紹介します。

カウンセリングで確認したいポイント

スカルプトラをはじめとしたPLLA製剤は、すべてのシワやたるみに適している施術ではありません。肌の状態や悩みの原因によっては、他の施術が適している場合もあります。

カウンセリングでは「この施術が向いている理由」だけでなく、「向いていないケース」についても丁寧に説明してくれるかを確認しましょう。

また、ヒアルロン酸注射やボトックス注射、糸リフト、レーザー治療など、他の選択肢も比較したうえで、一人ひとりの状態に合わせた提案をしてくれるかも重要なポイントです。

施術を急かすのではなく、悩みや希望を踏まえて十分に相談できるかどうかも、クリニック選びの判断材料になります。

症例やアフターケア体制も確認しよう

症例写真を見る際は、変化の大きさだけでなく、自然な仕上がりや術後の経過まで確認することが大切です。

また、使用する製剤や施術内容、費用、リスクについて分かりやすく情報が公開されているかも確認しておきましょう。

さらに、施術後のフォロー体制や、万が一トラブルが起きた際の対応について事前に確認しておくことで、安心して施術を受けやすくなります。

価格や話題性だけで判断するのではなく、長期的に相談できるクリニックかという視点を持つことが、自分に合った美容医療を選ぶ第一歩です。

コラーゲン生成をサポートする美容医療に関するよくある質問

最後に、コラーゲン生成をサポートする美容医療やPLLA製剤(スカルプトラ)について、よくある質問にお答えします。

Q. PLLA製剤(スカルプトラ)は何回くらい受ければいい?

施術回数は、肌の状態・目指す仕上がりなどによって異なります。

PLLA製剤(スカルプトラ)では、より自然な変化を目指して複数回の施術が提案されることもありますが、必要な回数には個人差があります。具体的な施術計画は、カウンセリングで医師と相談しながら決めることが大切です。

Q. ヒアルロン酸とスカルプトラはどっちがいい?

目的によって適した施術は異なります。ヒアルロン酸はボリューム補正を目的とすることが多く、PLLA製剤はコラーゲン生成をサポートしながら自然な変化を目指す場合に選択肢となります。

Q. スカルプトラの効果はいつから実感できる?

スカルプトラは注入直後ではなく、数週間~数ヶ月かけて徐々に変化が現れることがあります。効果の現れ方には個人差がありますので、事前に医師から十分な説明を受けておきましょう。

Q. スカルプトラはどんな人に向いてる?

自然な変化を目指したい人や、肌のハリ・弾力の低下が気になり始めた人には選択肢となる場合があります。一方、深いシワをすぐに整えたい場合などは、他の施術が適しているケースもあります。

自分に合った施術を選ぶためにも、医師による診察を受けたうえで検討することが大切です。

「肌を育てる」という選択肢を知り、自分に合った方法を選ぼう

コラーゲン生成は、肌のハリや弾力を維持するうえで重要な働きです。近年は、不足したボリュームを補うだけでなく、自身のコラーゲン生成をサポートする「肌を育てる美容医療」という考え方にも注目が集まっています。

PLLA製剤は、その代表的な選択肢の1つですが、すべての悩みに適しているわけではありません。期待できる変化や適応には個人差があり、肌の状態や理想の仕上がりによって適した方法は異なります。

また、満足度の高い結果につなげるためには、製剤の特徴だけでなく、医師の経験や技術、クリニックの診療体制まで確認したうえで施術を選ぶことが大切です。

流行や製剤名だけで判断するのではなく、それぞれの施術の特徴を理解し、自分の悩みや目的に合った美容医療を選ぶことが、後悔しない施術につながります。

参考文献:
*1 TierA Bio. PLLAはどのようにコラーゲン生成を刺激し、長期にわたる効果をもたらすか(How does PLLA stimulate collagen for long-lasting results).

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・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。
施術の内容 スカルプトラ(PLLA:ポリ-L-乳酸)注入治療
施術期間および回数の目安 4~6週間ごとに複数回(2~3回程度)※状態によって異なります。
費用相場 ¥50,000~¥150,000程度/回
※注入部位・使用量・クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。
リスク・副作用等 腫脹、内出血、疼痛、発赤、しこり(結節)、感染、アレルギー反応など
未承認機器・医薬品に関する注意事項について ・本施術で使用される「SCULPTRA®」は、日本国内において薬事承認を受けていない未承認医薬品です。
・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、海外製品を医療機関が輸入代行等を通じて入手しています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・同様の目的で使用される国内承認医薬品はありません。
・海外において美容医療領域で使用されている製剤です。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、日本の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

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