目尻ボトックスを続けるとどうなる?長期間行うリスクや注意点

目尻ボトックスを続けるとどうなる?長期間行うリスクや注意点

目尻のシワのためにボトックス注射を続けると、どんなデメリットがあるのか不安な方もいらっしゃるでしょう。気になってSNSなどウェブの情報を調べると、「やめられない」や「悪化する」などの噂が見つかることも。そこで今回は、目尻へのボトックス注射を考えている方やすでに行っている方に向けて、施術を続けた場合に考えられるリスクや注意点を紹介します。

1.目尻ボトックスとは?打ち続けても大丈夫?

出典:photoAC

ボトックス注射は、美容医療業界でも長年用いられている施術の1つです。目尻や眉間などの表情ジワにアプローチするだけでなく、汗腺や肩などさまざまな部位に適用されています。まずは、ボトックス注射の基本情報や期待できる効果などを確認していきましょう。

■ボトックス注射とはどんな施術?

ボトックス注射とは、アメリカにあるアラガン社が販売するA型ボツリヌス毒素製剤を用いる施術のことです。ボツリヌス菌は強い毒性を有していますが、加工する過程で体に悪影響がないよう調整されています。

そのためボトックス注射は、日本では眼科や小児科での治療、美容クリニックなどの施術で長年活用されているのです。

ボツリヌス菌には、神経と筋肉をつなぐ部分を遮断する作用があります。この遮断する作用を利用して筋肉の動きを抑え、シワをできにくくするのです。

■ボトックス注射で期待できる効果

ボトックス注射をすることで、どのような効果が期待できるのでしょうか。主な作用は以下のとおりです。

  • 目尻や眉間、おでこなどの表情ジワの改善
  • 首筋のシワの軽減
  • エラ張りの解消
  • 多汗症の抑制
  • 肌質改善 など

ボトックス注射を打ち続けると、シワやホームベース顔などさまざまな症状の改善効果が得られます。注入後は、3日〜1週間ほどで変化を感じ始め、3〜6ヶ月ほど持続。

つまり、個人差はあるものの一定の期間がすぎると、製材の効果は薄れていきます。理想の顔立ち・ボディをキープしたいのであれば、定期的にボトックス注射を打つ必要があるのです。

■目尻ボトックスを続けるとどうなる?

これまでの説明で、ボトックス注射を継続する理由はお分かりいただいたと思います。ただ、ボトックス注射で使うボツリヌス菌は毒性が強いこと、ウェブ上に投稿されたボトックス失敗画像などを認識してしまうと、「本当に大丈夫なのか」と不安を募らせている方もいらっしゃるでしょう。

しかし前述したとおり、ボトックス注射は長年医療現場で使われており、美容医療業界でも長期使用における問題は報告されていません。むしろボトックス注射は、長いスパンで使用することを前提としています。医師の診断のもと適切な施術を受ける場合は、過度な心配は不要です。

また、継続的にボトックス注射をすることで、1回当たりの持続期間が伸びるともいわれています。

2.目尻ボトックスを続けると考えられるリスクとは?

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目尻への施術やエラボトックスが気になって調べると「打ち続けるとたるむ」や「やめると老ける」、「不自然になる」、「目が小さくなる」、「眉間にボトックスすると目が重い」などのネガティブな情報を見つけることもあるでしょう。果たして、実際にそのようなことは起きるのでしょうか?

ここでは、目尻ボトックスを続けた場合に考えられるリスクを紹介します。

■費用がかかる

目尻ボトックスの効果は一定期間をすぎると次第に消失します。そのためボトックス製剤の効能を維持しようと思えば、定期的な施術が必須です。もちろん施術のたびに費用がかかります。

受診するクリニックや使用する製剤によって料金は異なりますが、一般的な費用相場は目尻で8,000〜50,000円程度。1回の施術でどれだけ持続するかは個人差がありますが、3〜6ヶ月に1回程度で出費が発生するでしょう。相場に幅がありますが、1年で換算すると決して安くはない金額になるはずです。

■やめたときに心理的な負担がかかる

目尻ボトックスを続ければ、シワが少ない状態を維持できますが、ボトックス注射をやめると、ボトックス自体の効果はなくなります。「ボトックス注射をやめたから老ける」のではなく、元の状態に戻っただけなのです。これは、ボトックス注射のメリットでありデメリットでもあります。

つまり、ボトックス注射をした場合シワが軽減されますが、時間の経過や注入治療を継続しないことで、これまで抑制されていた症状が出現。シワの影響で、若々しい印象の顔立ちではなくなります。すると、急に老けこんだように感じて心理的な負担がかかるケースがあるのです。

時間の経過やボトックス注射を継続しなかった場合の変化について、あらかじめ理解しておくと良いでしょう。

■適切な量を注射しないと抗体ができる

ボトックス注射は、日本で長年活用されてきた製剤ではあるものの、適切な使用がなされないと効かなくなるケースがあります。それは、ボトックスに対して抗体ができた場合です。

一度に大量のボトックス注射をする、適した間隔をあけずに施術するなどのことがあると、体の免疫が反応します。ボトックス以外の製剤を用いて、ボトックスに似た効果を得ることは可能ですが、持続期間が短いために継続が難しくなるでしょう。

3.目尻ボトックス注射を長期間続けるときの注意点

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目尻へのボトックス注射を適切に行わなければ、抗体ができたり、不自然な表情になったりすることがあります。そこで最後に、目尻ボトックス注射を長期間続ける際の注意点を見ていきましょう。

■初めは少しずつ様子を見る

シワの出方や効果の現れ方は人によってさまざまです。そのため、最初は少しずつ始めて、その方に合った注入部位や量を探っていくようにすると良いでしょう。

ボトックス注射の効果を「より得たい」「早く実感したい」との想いから、医師に大量の製剤を一度に注入する依頼をかけるのはNGです。ボトックス注射の効果は、ときが経てばなくなるとはいえ、不適切な量のボトックスによって不自然な表情になることもあります。

一般的には、時間の経過とともにボトックス製剤の作用は薄くなりますが、効果が消失するまでのあいだ、不自然な表情のままということもあり得るのです。

■信頼できる医師や美容クリニックを選ぶ

先ほど少しふれたように、人によってボトックス注射が必要な部位や量が異なります。そのため、適切な施術を受けたいのであれば、個々の状態に合った部位や量を見極められる医師や美容クリニックを選ばなければなりません。

また、ボトックス注射はスポット的に打つこともできますが、長期間続けることで効果を維持しやすくなります。継続する予定であれば、長期的に計画を立てて施術してくれるような美容クリニックを選択するようにしましょう。

そして、美容クリニック選びでは、不安なことなど些細なことでも相談しやすい医師やスタッフが在籍していることも重要です。

■適切な頻度と量に注意する

まれに、ボトックス注射をしたもののあまり変化を感じず、他のクリニックで施術を受ける方がいます。前述したように、適切な頻度と量に注意しなければ、抗体ができて効果が得られなくなる場合があります。ボトックス注射の頻度や量は、自己判断せず医師に確認することが大切です。

基本的には同じクリニックに相談することをおすすめしますが、万一、別の医療機関を選択した場合は、医師に施術記録などを具体的に話すようにしましょう。

■妊娠中や授乳中は中止する

これまで、適切に使用された過去を持つボトックス注射が、体に悪影響を及ぼすなどの報告はありません。ただし、赤ちゃんへの影響は未知数です。そのため、妊娠中や授乳中は、ボトックス注射は受けられません。

一般的には、美容クリニック受診時のカウンセリングで、医師から妊娠や授乳の確認をされるはずです。しかし、ボトックス注射を長期継続中の場合、治療途中で妊娠するケースもあるため注意しましょう。

まとめ

目尻のシワへのボトックス注射は、シワの軽減が期待できるなどエイジングサインにお悩みの方に向いている施術です。ただ、効果を維持しようと思えば定期的に、そして長期間にわたって施術を受ける必要があるでしょう。一方で、長いスパンでボトックス注射を継続することに不安を感じている方も。ボトックス注射は医療現場で長年使われてきたものです。適量を適切に使用すれば問題はありません。信頼できる美容クリニックを選び、医師と相談しながらボトックス注射の計画を立てると良いでしょう。

※ボトックスは米アラガン社の商標ですが、本記事内では読者の皆さまに分かりやすく伝わるよう、A型ボツリヌス毒素製剤の総称として使用しております。

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・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【治療の内容】 ボツリヌストキシン製剤の注入
【治療期間および回数】約3~4ヶ月ごとに1回程度
【費用相場】1回約¥10,000~¥110,000 ※注入部位・注入量よって個人差があります。
【リスク・副作用等】注射部位の痛み、腫れ、筋肉の部分的な脱力、内出血など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
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