
美容医療に関する都市伝説や不安の声は多い中、とくに小顔治療に関して「エラボトックスやハイフを受けたら顔がたるんだ」「やらなければよかった」という声を耳にします。本記事では、これらの噂が本当なのかを検証し、さらにボトックス施術で注意すべき部位や打ち方を詳しく解説。初心者でも安心して小顔治療を受けられるよう、知っておきたいデメリットや小顔治療のリスク回避術をお伝えします。
INDEX
エラボトックスやハイフで「たるむ」という都市伝説は本当か?
小顔効果の治療として代表的なエラボトックスやハイフ。「たるむ」という都市伝説が本当か否か、さっそくチェックしていきましょう。
エラボトックスでたむるは……「(注入量や年齢によるが)本当」!
エラが張るのは、食べ物を噛むときに使う「咬筋」という筋肉が発達しすぎていることが原因の1つ。エラボトックスは筋肉の緊張をやわらげる作用を応用して、咬筋の張りを抑え、エラをシャープに見せる施術です。なぜエラボトックスでたるむのかというと、筋肉が縮小するのに合わせ、同時にそれまで張っていた皮膚が余り重力に負けてしまうため。エラによって皮膚のハリが保たれている方や、エラボトックスに依存して注射を繰り返している方は、「ほうれい線が目立つ」「頬がこける」「口元のたるみが目立つ」といった影響が出る可能性があります。
▼ボトックスの詳細はこちらの記事もチェック
ハイフでたるむは……「(照射方法や範囲によるが、)嘘」!
ハイフは「SMAS層」と呼ばれる皮膚の土台の「筋膜」に、高密度の超音波を集中的に照射する施術です。強い熱エネルギーで表皮や真皮よりもさらに深い層を引き締め、リフトアップやたるみに高い効果があります。たるみケアとして有効なハイフがなぜたるむ?という疑問ですが、ハイフはエネルギーが強く、筋膜と同時に脂肪も減少させてしまうため。たるみに直結するという科学的根拠はないものの、顔に脂肪が少ない方や誤った位置への照射で、脂肪減少による頬のコケや、老けた印象を生じさせることがあります。
基本的には正しい位置への照射を行っていれば、直接的にたるむとは言い切れないでしょう。
「やらなきゃよかった」と感じる人が多い小顔施術とは?

出典:photoAC
施術後に後悔する人が多い美容医療の小顔施術を、NERO独自に調査!「効果がなかった」「お金が無駄だった」「老け顔になった」という声が多い施術をピックアップしました。
※効果には個人差があり、必ずしも施術を否定するものではありません。副作用・リスクを理解し、医師とよく相談の上治療方針を決定してください。
①脂肪溶解注射
脂肪溶解注射は、脂肪細胞を溶かす成分が配合された薬剤を注入し、気になる部分をすっきりさせる施術です。半永久的に脂肪を減らせることが魅力ですが、皮膚の弾力が低下している方や、すでにたるみがある方は要注意。皮膚を支えていた脂肪細胞が消えることにより、ほうれい線やマリオネットラインが悪化する可能性があります。また、脂肪溶解注射は脂肪がひとつまみ以上ある場合は効果を実感しづらく、「劇的な変化」を求めるには向きません。料金も薬剤1ccごとに発生するため、単価は安くても範囲が広ければ総費用は高くなりがちです。効果を得るには3~5回の施術が必要になることもあり、小顔施術としては「コスパが悪い」といった声も目立ちます。(表現は悪いですが、「ドブ金治療」という人も多いようです。)ただし、オペがどうしても嫌だという人の選択肢にはなっているので、お金をかけてでも小顔になりたい人にとっては、有効性がないとまでは言えません。
②糸リフト
糸リフトはトゲがついた特殊な糸を皮下に通し、あごからこめかみにかけてたるみを引き上げる施術です。
切開せずにフェイスラインを整えられることで人気がありますが、「金ドブだった」「効果なかった」という悪評判も多数。実は糸リフトは「たるみ予防」としての効果が大きく、すでにたるみが進行し、皮膚が下がりきった50~60代の方はなかなか変化を実感しづらいといわれています。また、リフトアップ効果が見られてもすぐに脂肪の重みで下がってきてしまうため、年齢にかかわらず脂肪が多い方にも不向き。脂肪が少ない~中程度の方のたるみ治療や、若い方が現状をキープするためなら糸リフトは選択肢としてアリ。ただし効果は一時的なため、定期的な施術が必要なことや、年齢やたるみの状態に応じて本数が増えることは理解しておきましょう。
ただ、NERO編集部としては、長期的には予防されるものと考え、決して無駄な治療とは思いません。
③ハイフ
ハイフは即効性があり、ファンも多い一方で施術を後悔する声も多い施術。上述したようにハイフは筋膜にアプローチをする施術ですが、もともとの脂肪量や照射する位置によっては頬のコケや口まわりのシワができやすくなります。また、たるみが少ない20代前半の方は、そもそも引き上げられる皮膚がなくハイフの効果を感じなかったという声も。反対に、重度のたるみにもハイフ単体では効果が分かりにくいとされており、コストが高いことや痛みが強い点を考慮しても、ハマらない人が多いことは頷けます。最近はハイフと高周波を組み合わせて小顔効果を求める人が増えています。
④ボトックス
エラボトックスで老けて見えると感じる原因は、もともと脂肪が薄い方が頬コケしてしまう場合や、年齢による脂肪の下垂でたるみが目立ちやすくなる場合が多いようです。そしてボトックスの失敗談は、エラ以外にも多く見られることが特徴。ボトックスといえばエラ張りだけでなく、目尻、額、眉間の表情ジワを改善するほか、口角や人中、小鼻などパーツの形状を整える目的としても用いられる施術です。対応部位が細分化し、多様化するボトックス施術に比例して、失敗したという方が増えている傾向にあるといえます。施術時間5分前後、ダウンタイムほぼなしの手軽さがボトックスの魅力ですが、骨格や皮膚の状態によって、注入量や注入部位の深さに適正値があることはもっと広く知られるべきなのかもしれません。そこで次の見出しでは、ボトックスにありがちな失敗と、失敗回避のコツをご紹介します。
▼老け顔の正体って?原因別の対策はこちらをチェック
【パーツ別】ボトックス施術で失敗しないために!

出典:photoAC
ボトックスの失敗といっても、注入部位によって症状はさまざま。ここではエラボトックスをはじめとした、顔まわりのボトックス注射で気をつけるべき部位と打ち方を解説します。
エラ
エラボトックスでアプローチする「咬筋」は、浅層と中間~深層が重なり合っています。通常、全体にまんべんなくボトックスを注入することが効果的とされますが、たるむことが予想される方や、頬をこけさせたくないという方の場合、初回注入量を減らして筋肉の急速な萎縮を避けることがポイントになります。また、浅層は下部にのみ注射することで、筋繊維を細くさせながらも頬コケを抑制する方法もあります。
額・眉間
ボトックスの失敗例としてよくある「まぶたが重くなる」「目を開けづらい」という症状。これらは額や眉間の表情ジワにアプローチする際、おでこにある「前頭筋」や目のまわりの「眼瞼挙筋」に薬剤が流れ、ボトックスの作用が効きすぎていることが原因と考えられます。時間の経過とともに緩和していきますが、対策としては注入位置や量を調節し、未然に防ぐほかありません。
稀に、「眉がつり上がる」といった症状が現れる方もいますが、おでこの外側・眉尻の上あたりにボトックスが効いていない、または前頭筋に効きすぎていることが原因です。場合によってはボトックスを眉尻上に追加注入することで、つり上がりが改善することもあります。
目尻
ボトックスは目尻の「カラスの足跡」と呼ばれる表情ジワにも効果的。しかし目尻以外の筋肉に作用することがあり、上まぶたに流れると目が開けにくくなったり、頬の筋肉に流れると笑ったときに表情が不自然になったりします。とくに目の下は複数の筋肉が支え合っているため、目尻の筋肉の力がなくなったことで表情にどんな変化が現れるのか、仕上がりを予想することが重要です。
口元・あご
上唇のシワや梅干しあごの改善、人中短縮、口角アップなどにもボトックスは有効とされます。その際、口輪筋に効きすぎてしまうと口が閉じづらくなる、飲み物が飲みづらくなるといった症状が現れるため注意が必要。ボトックスの注入位置は、唇に近すぎず、かつ離れすぎない、効果的な位置を見極めることが求められます。
小顔治療の選び方とリスク回避術

出典:photoAC
同じ小顔施術でも、ボトックスとハイフではアプローチする場所や方法、適性があるかどうかも異なります。また、小顔治療を受ける前に、リスクや失敗を回避するための知識を身につけておきましょう。
エラボトックスはこんな方におすすめ
ボトックスは顔の筋肉が原因のお悩みに効果的な施術です。
- エラ張り、食いしばりが気になる
- 比較的若く、頬やあごの脂肪が多い
- ダウンタイムを避けたい
- 効果を早く実感したい
上記に当てはまる方は、ボトックスでの施術がおすすめ。ボトックスでの失敗を避けるには、注射する「位置」「向き」「薬剤の量」を一人ひとりの患者に合わせて調整する必要があり、医師の経験や知識が大きく結果に関わります。顔の構造を熟知し、ボトックスの作用によってどのような仕上がりになるのか、見極められる医師選びが重要です。また、小顔をキープするために短期間で施術を繰り返すことも、失敗リスクを高めやすくなります。医師と相談しながら、適切な間隔を開けることを心がけましょう。
ハイフはこんな方におすすめ
ハイフはたるんだ肌を引き締める効果がある施術です。
- 30代以降のたるみが気になる方
- 頬やあごがたるんでいる
- 切開せずにリフトアップしたい
上記に当てはまる方は、ハイフが向いているといえます。一方20代前半の方や、30代以降でもたるみが強い方にはあまり向きません。ハイフは当てる位置を間違えると、老け見えするだけでなくやけどのリスクも高まります。令和6年6月にエステハイフが禁止になったように、照射の強さや回数、脂肪の位置の見極めについても医師の判断力が重要です。施術の際は、短期間で一気に引き上げようとするのではなく、半年を目安に様子を見ながら追加していくことも失敗回避には大切なポイントです。
▼エステハイフ禁止の経緯はこちら
まとめ
小顔治療は、年齢、骨格、筋肉、脂肪のつき方などさまざまな要素を考慮し、顔の構造に合わせた施術選びが重要となります。ボトックスやハイフは、手術をしなくても顔の悩みを改善できる、メリットのほうが大きい素晴らしい治療方法です。ドブ金と言われるようなイメージを持つ治療があったとしても、長期的に見れば予防効果があるという見方もあります。失敗リスクを恐れて治療から遠ざかるのではなく、治療の適正があるかどうか、リスクや副作用を理解して、前向きに検討していきましょう。
この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事
・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。 ・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。 ・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。 |