「エンライトン(enLIGHTen)」のピコスポットは、シミやそばかすで悩む方におすすめの施術です。日々新しい技術や機器が登場しており、「エンライトン」によるピコスポット治療に興味を持たれている方も多いのではないでしょうか。今回は、「エンライトン」を使用したピコスポット治療で得られる効果や、治療頻度について詳しく解説します。理解を深め、プランを考える際の参考にしてください。
INDEX
エンライトンとは?
「エンライトン」とは、『キュテラ社』が開発した、肌治療のための機器です。そんな「エンライトン」を使用したピコスポットは、シミ・そばかすなどの肌悩みにアプローチができます。まずは、「エンライトン」とはどんな機器なのか、詳しく見ていきましょう。
ピコレーザーの特徴と仕組み
「エンライトン」とは、ピコレーザーの一種で、アメリカの『キュテラ社』が開発した機器です。ピコレーザーは従来のナノレーザーと比べ、より短い1兆分の1秒ほどという照射時間でエネルギーを届けることができます。この特徴により、周囲の健康な組織へのダメージを抑えつつ、メラニン色素を除去し、シミ・そばかすにアプローチが可能になるのです。
エンライトンSRとⅢの特徴と違い
「エンライトン」には、「エンライトンSR」・「エンライトンⅢ」などの種類があります。「エンライトンSR」は、ピコ秒レーザー技術を採用した美容医療機器です。従来のナノレーザーと比較して、より短いパルス幅で照射が可能なため、熱による周囲組織へのダメージを抑えつつ、効果的な治療が可能となります。また、厚生労働省の認可も取得しています。一方、「エンライトンⅢ」は、「エンライトンSR」よりも新しい機器です。「エンライトンSR」ではレーザーの波長が2種類でしたが、「エンライトンⅢ」では3種の波長を搭載。除去できる色素の数が増えたのが大きな特徴です。
エンライトンと従来のレーザー治療との違い
「エンライトン」は、ピコレーザーを使用しており、「Qスイッチレーザー」など従来のナノレーザーに比べて非常に短い時間で照射が可能に。この特徴により、肌への熱ダメージを抑えつつ、メラニン色素に対してアプローチが可能です。また、従来のナノ秒レーザーよりも短いダウンタイム・少ない回数で治療が完了するのもポイントです。さらに、メラニン色素をより細かく粉砕できる点も、大きな違いだといえるでしょう。
エンライトンの照射方法|ピコスポット・ピコトーニング・ピコフラクショナル
先述したように、「エンライトン」とはピコレーザーで肌の治療ができる機器のことです。「エンライトン」は、肌の悩みに合わせて照射方法をピコスポット・ピコトーニング・ピコフラクショナルから選択可能です。ここからは、それぞれの特徴をチェックしていきましょう。
【ピコスポット】シミ・そばかす
「エンライトン」のピコスポットは、シミやそばかすなど治療したい部分にピンポイントでレーザーを照射できます。周辺の肌へダメージが少なく、色素粒子を効率良く粉砕できるのが特徴です。また、ダウンタイムも短く、日常生活への影響を抑えられるでしょう。シミの種類や濃さによって効果の現れ方は異なりますが、少ない回数で効果が実感できる特徴があります。
【ピコトーニング】くすみ・シミ・肝斑
「エンライトン」のピコトーニングは、くすみや肝斑の除去に効果が期待できる施術です。低出力のピコレーザーを顔の広範囲に照射する方法で、数回の施術で理想の肌を目指します。メラニン色素による肌のくすみや色素沈着の除去に効果が期待できるのみならず、ハリやツヤがある肌へ導いてくれるでしょう。
【ピコフラクショナル】肌のハリやツヤ・ニキビ痕
「エンライトン」のピコフラクショナルは、点状に集中させた高密度のレーザーを真皮の線維芽細胞に照射させる方法です。エラスチンやコラーゲンといった成分を増やして皮膚を活性化させ、若々しい肌を目指せます。
エンライトンのピコスポットはどんな人におすすめ?
「エンライトン」によるピコスポットは、シミやそばかすが気になる方におすすめの施術です。ピコスポットは年齢や肌質を問わず幅広い方に適応可能ですが、治療で後悔しないためには個々の状態に合わせた施術プランが重要です。
施術中に痛みを感じやすい方
「エンライトン」によるピコスポットは、シミやそばかすに効果を発揮します。また、施術中の痛みは軽く、輪ゴムではじかれるようなパチンという刺激です。そのため、刺激に敏感な方やほかの施術で痛みを感じた方も試しやすい特徴があります。このように比較的刺激が少ない施術なので、幅広い肌質の方が受けやすい治療といえるでしょう。ただし、個人の肌質や症状によって効果の現れ方は異なるため、カウンセリングを通じて適切な治療計画を立てるのが重要です。
ピコスポットの効果と施術後の経過
ご紹介している通り、「エンライトン」によるピコスポットは、シミ・そばかすが気になる方におすすめの施術です。「Qスイッチレーザー」などのナノレーザーに比べて短い周期のピコレーザーが、周りの組織を傷つけずにメラニン色素を細かく粉砕。「エンライトン」のピコスポットを施術した後は、照射した部分がかさぶたのようになり、数日~数週間で自然と剥がれます。従来のレーザー治療のように、テープなどで保護する必要がないため自宅での手間を減らせるでしょう。また、施術後はメイクも可能なので、仕事や予定を調整することなく手軽に受けられるのも魅力の1つです。
ほかの治療と併用も可能
「エンライトン」によるピコスポットは、単独での効果も高いですが、他の治療法と組み合わせることでさらなる相乗効果が期待できます。シミ・そばかすに加えて、肌のくすみや肝斑が気になる方は、ピコトーニングと併用すると良いでしょう。また、肌のハリやツヤをアップさせたいなら、ピコフラクショナルと組み合わせるのが良いでしょう。これらの組み合わせにより、患者さまの肌の悩みに合わせた治療プランをカスタマイズし、提供できる可能性が広がっています。
施術後の注意点も要チェック
「エンライトン」のピコスポットの施術後は、紫外線対策が欠かせません。照射した部位には日焼け止めクリームをしっかり塗りましょう。また、保湿も念入りに行うのが重要です。
エンライトンによるピコスポットの費用と治療回数
「エンライトン」を使用したピコスポット治療の費用は、施術部位や回数によって異なります。最後に、治療回数の目安と、おおよその金額を見ていきましょう。ただし、ここでご紹介するのはあくまでも一例に過ぎません。個々の肌状態や目標に応じて、クリニックと相談しながら適切な治療計画を立てるのが重要です。
一般的な料金体系
「エンライトン」によるピコスポットの料金は、施術部範囲によって異なります。直径5mmほどのシミなら6,000~10,000円(税込)前後、直径10mmを超えると16,000~30,000円(税込)前後と、クリニックによってさまざまです。また、加えて初診料などが必要な場合もあるため、必ず確認しましょう。ちなみに、ピコトーニングは、顔全体で20,000円~50,000円(税込)前後、ピコフラクショナルは、20,000~60,000円(税込)前後がおおよその相場。なお、複数回のセット料金を設定しているクリニックもあるので、まとめて予約するとお得になる場合もあるでしょう。詳しくは、施術を受けるクリニックへ問い合わせください。
症状別の推奨治療回数
「エンライトン」のピコスポットでシミやそばかすの治療回数は、1~3回と非常に短期間なのが特徴です。ただし、症状の程度や個人の肌質によって異なります。これらはあくまで目安であり、個々の状態に応じて医師と相談しながら治療計画を立てましょう。
まとめ
「エンライトン」によるピコスポットは、シミやそばかすに悩む方にぴったりの施術です。また、同じく「エンライトン」のピコトーニングやピコフラクショナルと組み合わせて施術ができ、ニキビ痕など多岐にわたる悩みにアプローチが可能になるでしょう。メリットを引き出すには、個々の肌質や症状に合わせて適切な治療計画を立てることが重要です。まずは医療機関での詳しいカウンセリングを受けてみてください。
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