
顔の偏差値を気にする方が増えています。「自分の顔のここが気になる」「人からどのように見られているのだろう」このような思いから、美容医療を検討する方もいるでしょう。
今回は、そもそも顔の偏差値とはどういったものなのか、ルーツから探り、顔の偏差値を気にして生活することの意味にも向き合っていきます。
人からの評価が気になる方や、顔にコンプレックスがあるという方は、新たな視点を得られるかもしれません。ぜひご一読ください。
顔の偏差値とは?

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若者を中心に顔の偏差値を気にする方は増えてきています。そもそも顔の偏差値とはどういったものか、見ていきましょう。
■顔の偏差値の意味や定義は?
顔の偏差値とは、人の顔立ちのレベルを数値化したものです。一般的にイケメン、美人といわれるような顔は偏差値が高い傾向にあります。
そもそも「このような顔は偏差値が高い」と判断基準になるような明確な定義はありません。
ただし、顔の偏差値が高い方の共通点として、顔のパーツやバランスが整っていることが挙げられます。
例えば目が二重、鼻が高い、肌トラブルがなくきれい、といった特徴を持っている方は魅力的な顔だと受け取られやすく、偏差値も高いと判断される場合が多いようです。
■顔面偏差値という言葉のルーツ
顔の偏差値は“顔面偏差値”として浸透している言葉ですが、言葉のルーツは明確ではありません。
2000年代後半にインターネット上で広まり、ネットスラングとして普及していったとされています。2015年頃に中国語で「颜值」という流行語が生まれましたが、これは日本の漫画やアニメを通じて中国に伝わったという説があります。
■顔の偏差値を気にするのはなぜ?
顔の偏差値を気にする方が増えている背景には、「ルッキズム(外見史上主義)という概念が影響している」という考えがあります。
SNSなどで自分と他人の顔を比較する機会が増え、自分の顔がどのように見られているか気になるようになっているのです。
SNS上の画像や動画は加工ができるため、実際よりもかっこよく、可愛く見える方も多数。そのような顔と自分を比較することで、自分の顔に劣等感を抱きやすくなっているという面もあります。
いわゆるイケメン・可愛いといわれる顔の方でも、顔の偏差値を気にしていることもあります。
顔の魅力は数値化できる?

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顔立ちのレベルを数値化したものが顔の偏差値だとお伝えしましたが、一人ひとりで異なる顔の魅力は、数値化できるものなのでしょうか。
■偏差値とは
そもそも偏差値とは、東京都の中学校教員によって考案されたもので、志望校選択を合理的に行うために発案されました。
もともと世界にも類似の概念はありましたが、教育の場で“偏差値”として確立したのは初めてのことでした。
日本は学歴主義なので偏差値が使われていますが、海外では使われていないようです。偏差値の英訳を調べると「Standard Score」「Deviation Value」といった単語がヒットします。
しかし近似の単語の組み合わせによって表現するに留まり、完全に意味が一致するものはありません。言葉としてもあまりなじみのない表現だといわれています。
日本で学力をはかる“ものさし”として生まれた偏差値。いまでは人の優劣を表す指標としても波及しています。
■顔の魅力の判断方法って?
顔の偏差値をはかる場合、通常の偏差値と同じく50を平均値とし、顔のパーツを左右差や黄金比などで総合的に計算して魅力・美しさを判断します。
AIが普及した現代では多くの無料診断ツールが登場。無料でできる顔面偏差値診断サイトも多く「イケメン診断」「自分の顔のレベル診断」ができるツールを利用したことがある方もいるでしょう。
ただしこれらは統計などに基づいた値ではないため、通常の偏差値のように明確な根拠がない点ではあてにならない診断結果となります。
さらに、人によっては「個性」を魅力に感じることも。眉が太い、口が出ているといった特徴がある顔は、先述した顔面偏差値が高いとされる整ったパーツ、バランスからは外れます。
これらのことから、顔の魅力は数値化して判断できるものではないといえるでしょう。
魅力的な人物になるために

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「顔の偏差値を基準に魅力的な顔を目指したい」「魅力のある姿になりたい」という想いのある方は、どのような行動を起こしていけば良いのでしょうか。
■魅力=顔だけではない
ルッキズムによって顔で判断されがちな人の魅力。AI診断などはあくまで機械的なもので、顔は偏差値を使って良し悪しを数値化できるわけではありません。
そのため、魅力を高めるには内面にも目を向けて自分磨きをすることも1つの方法です。ここでは、魅力的とされる人物の特徴を3つ挙げます。
自分の軸を持っている
顔に限らず「人からどのように思われるか」という場面は多くあります。
しかし、周りに惑わされずに自分の意見をしっかりと持ち「自分はこう思う」という意思表示ができる方は魅力的に映ります。
ただし、自分の意見ばかり主張するのではなく、周りの意見も受け入れて尊重する姿勢も忘れないことが大切です。
気遣いができる
気遣いができる方は、周りをよく見て相手の立場を考えて行動ができるということ。
初対面の方との会話で、共通で話しやすい話題を振ったり、自分のことを話して打ち解けてもらいやすい雰囲気を作ったり。
シーンに応じて距離感を取ったり、言葉遣いに配慮できたりする方も魅力を感じられやすいでしょう。
素直で努力を惜しまない
素直な方は、自分にも他人にも偽りなく接するため受け入れられやすいもの。
また、努力している方は魅力的に映るうえ、努力が実を結ぶと人として1つステップアップすることにもつながります。
素直な方は、努力の過程で例え失敗や挫折があっても言い訳せず、受け入れて糧にしていく強さも持っています。
■理想の顔を求めるならクリニックへ
顔の魅力は偏差値などで数値化して比較はできませんが、美容医療を使うことで気持ちの面に寄り添ったり理想形に近づいたりすることはできます。
「顔にコンプレックスがあり、内向的になってしまう」「理想像がある」という場合は、信頼できるクリニックのカウンセリングを検討すると良いでしょう。
「一重から二重になれた」「小鼻を小さくしてもらった」などの施術を経て明るくなれ、前向きで魅力的な人物になれる可能性はあります。
ただし、必ずしも満足の結果が得られるわけではありません。完璧な理想形になれるかは分からないうえ、リスクも伴います。
コンプレックスによる嫌な思い出も消えるわけではないため、心の中にはネガティブな感情が残る可能性があることも覚えておきましょう。
まとめ
顔面偏差値という言葉があまりにも浸透しており、顔の魅力は偏差値をもとに数値化できると思われがちです。
しかし実際はAIなどによる機械的な診断結果にとどまり、根拠のないもの。魅力は数値化できるものではありません。
美容医療でコンプレックスを解消することで前向きな気持ちに役立つ可能性はありますが、完全な方法とは言い切れません。
魅力的な人物になるためにはどうあるべきなのか、今一度考え、美容医療を上手く活用しましょう。
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