フラクショナルCO2レーザーとは、微細な点状の熱エネルギーを加えることで肌が持つ再生力を引き出し、ニキビ痕の凹凸や毛穴の開きといった肌悩みの改善を目指す施術です。
しかし、「興味はあるけれど、経過やダウンタイムは?」「ピコフラクショナルとは何が違うの?」と迷う方も少なくありません。
この記事では、フラクショナルCO2レーザーの仕組みや施術後の経過、必要な回数や頻度の目安、注意すべきリスクまで丁寧に解説します。
これから施術を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
フラクショナルCO2レーザーとは?仕組みと期待できる効果

フラクショナルCO2レーザーとは、CO2(炭酸ガス)レーザーを点状に照射する施術です。まずは、本施術の具体的な仕組みと期待される効果について見ていきましょう。
肌に微細な熱エネルギーを加えることで再生をサポートする仕組み
フラクショナルCO2レーザーとは、レーザー光を点状(フラクショナル状)に照射することで、肌表面と真皮層の再生力にアプローチする施術。
照射部位は直径0.1mm程度と非常に小さく、正常な組織をできるだけ残しながら施術を行えるのが特徴です。
照射した部分では皮膚の修復プロセスが作用し、肌の弾力に関わるコラーゲンなどの成分が生成される過程を経て、肌質の変化が期待できるとされています。
対象となる主な悩みは、ニキビ痕、毛穴、鼻のざらつき、傷痕、小ジワ、くすみなど。
近年では、「エコツー(eCO2)」など、高出力でありながら照射の均一性にも力を入れた機種も普及しています。
ニキビ痕・毛穴・鼻の凹凸・傷痕に効くのはなぜ?
ニキビ痕の凹みや毛穴の開きは、真皮層のコラーゲン不足が背景にあります。スキンケアだけで改善しにくいのは、表面のケアでは真皮層まで十分届かないためです。
その点、フラクショナルCO2レーザーは熱エネルギーが深く届くため、肌の土台から立て直すのに適しています。
深めのクレーター、頑固な毛穴、古い傷痕など“蓄積された悩み”にも適しており、20代の毛穴ケアから30〜40代のエイジングケアまで、幅広い層で選ばれています。
ピコフラクショナルとの違いって?
ひと口に“フラクショナルレーザー”といっても複数の種類があり、それぞれ得意分野が異なります。
【フラクショナルCO2レーザー】
熱作用が比較的強く、肌のより深い層までアプローチしやすい点が特徴。そのため、ニキビ痕や傷痕などの根深い悩みに選ばれやすい施術です。
【ピコフラクショナル(ピコレーザー)】
ピコ秒(1兆分の1秒)単位でレーザーを照射し、衝撃波によって表皮から真皮のコラーゲン生成をサポートする施術。
ダウンタイムは赤みが少し出る程度で比較的短い傾向にあり、毛穴・くすみ・軽度のニキビ痕など軽度な肌トラブルや肌質改善に向いています。
どの施術が合うかは悩みの深さ・肌質・生活リズムによって変わるため、医師と相談しながら選択することが大切です。
施術の流れと経過|当日〜数日の様子・必要回数と頻度の目安

フラクショナルCO2レーザーは、赤みや皮むけといった反応が起こることがあるため、ダウンタイムを踏まえた計画が重要です。
ここでは施術当日から数日間の変化と、効果を実感するために必要な回数や頻度の目安を解説します。
施術当日の流れと痛み・赤み(当日〜直後の状態)
施術当日は、洗顔後に麻酔クリームを塗布し、30分程度置いてからレーザーを照射します。
照射中はチクチクとした痛みを感じることがありますが、麻酔を使用することで痛みの軽減が期待できます。
また、施術直後は、顔全体に赤みやほてり感・ひりつき・腫れなどの症状が見られることがあるものの、数時間から翌日にかけてピークを迎えた後、時間経過とともに落ち着いていくのが一般的です。
クリニックによっては鎮静用のパックや軟膏を塗布してケアします。
施術後の経過|皮むけやざらつきが起きやすい時期の目安
施術後2〜3日目になると、赤みが落ち着く一方で皮膚のざらつきや乾燥、かさぶたが目立ち始めるように。
3日目頃から皮むけが起こり始め、5日目前後で本格的に皮が剥がれるケースが多く見られます。無理に剥くと色素沈着の原因になるため、自然に取れるのを待つのが大切。
7~10日目頃になると徐々に皮むけが落ち着き、なめらかな質感が出てきます。
10回目の施術ともなれば、肌質の変化を実感しやすくなるとされていますが、経過や効果には個人差があります。
施術回数と頻度の目安
1回でも変化を感じる方はいますが、ニキビ痕や深い毛穴の改善が目的の場合は複数回の施術を行うのが一般的です。
- 軽度の毛穴・浅いニキビ痕:3〜5回程度
- 深いクレーター・手術痕など:5〜10回以上かけて改善を目指すことも
施術間隔は1〜2ヶ月に1回が目安です。機種や肌質によって調整されるため、医師と相談しながら計画を立てましょう。
フラクショナルCO2レーザー検討時に知っておきたいポイント

フラクショナルCO2レーザーには魅力がある一方、赤みや色素沈着などのリスクもあるため、施術の特性を理解したうえで検討することが大切です。
ここでは、注意しておきたい点や施術前に知っておくべき事項を丁寧に整理します。
赤み・腫れ・色素沈着の可能性
フラクショナルCO2レーザーは熱作用を利用した施術であり、照射後の肌はデリケートな状態です。
そのため、必要以上に刺激が加わると赤みや腫れ・乾燥といった症状のほか、色素沈着が残ることも。
色素沈着はレーザー照射による肌の炎症が原因であり、数ヶ月かけて徐々に薄くなることが多いですが、完全に消えるまで時間を要する場合もあります。
肌質や体質によってリスクが異なるため、事前のカウンセリングで医師とよく相談しましょう。
施術後のケアと注意点|保湿・紫外線対策が必須
施術後は肌のバリア機能が一時的に低下するため、保湿ケアは大切な要素です。低刺激の化粧水や乳液でたっぷりとうるおいを与え、乾燥を防ぎましょう。
また、紫外線は色素沈着のリスクを高めるため、日焼け止めの使用が必須です。施術後1〜2週間はとくに念入りに対策を行い、直射日光を避ける工夫も大切です。
洗顔時は擦らず優しく行い、激しい運動や飲酒、サウナなど血行が急に良くなる行動も、数日は控えたほうが無難です。
施術設定と肌質の相性|無理のない強さで行うことが大切
フラクショナルCO2レーザーは出力や密度を調整できますが、“強ければ良い”というものではありません。
強すぎる設定で施術を行うと、予想以上の痛みやダウンタイム・色素沈着のリスクが高まる恐れも。そのため、敏感肌や色素沈着を起こしやすい肌質の方は、より慎重な設定が求められます。
初回は控えめな出力から始め、肌の反応を見ながら段階的に調整していく方法が一般的です。
経験豊富な医師のもとで、効果とダウンタイムとのバランスを見ながら、自分の肌に合った施術を受けることが満足のいく結果につながります。
まとめ
フラクショナルCO2レーザーとは、ニキビ痕・毛穴・傷痕など、セルフケアでは改善が難しい悩みに対して効果を発揮する施術です。
熱作用が強い分ダウンタイムはありますが、肌質を根本から改善したい方に向いています。
一方で、ピコフラクショナルなど、肌質や生活スタイルに合った別の選択肢もあります。
大切なのは、自分の悩みに合った施術を見極め、無理なく継続できるプランを立てること。信頼できるクリニックや医師のもとで相談しながら、自分に合った最適な選択をしていきましょう。
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| ・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。 ・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。 ・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。 |
【施術の内容】炭酸ガス(CO2)レーザー
【施術期間および回数の目安】
・スポット照射:1~3回程度
・フラクショナル照射:1~3ヶ月に1回、3~5回程度
※施術期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】
・スポット照射:1個約¥4,000~¥20,000
・フラクショナル照射:1回約¥30,000~¥100,000
【リスク・副作用等】水疱、びらん、赤み、炎症後色素沈着、ほくろの再発、内出血など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる施術が含まれます。
・施術に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【施術の内容】ピコレーザー
【施術期間および回数の目安】
・ピコスポット:1回
・ピコトーニング:2~4週間に1回、3~10回程度
・ピコフラクショナル:3~4週間に1回、3~10回程度 ※状態によって異なります。
【費用相場】
・ピコスポット: 1回約¥5,000~¥40,000
・ピコトーニング: 1回約 ¥10,000~ ¥50,000
・ピコフラクショナル:1回約 ¥20,000~ ¥50,000
※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。
【リスク・副作用等】赤み、やけど、色素沈着、色素脱失、水疱形成など
【未承認機器に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医療機器を使用する場合があります。
・施術に用いる医療機器は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一性能を有する他の国内承認医療機器は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象外となる場合があります。


