人中短縮にボトックスは有効?施術の特徴と効果を徹底解説

人中短縮にボトックスは有効?施術の特徴と効果を徹底解説

人中短縮にはボトックスが有効なのをご存知ですか?近年、人中の長さが短いほどかわいい顔に近づくといわれています。一方ボトックスといえば、表情ジワやエラ張りの治療に用いられる注入治療。メスを入れずに、人中短縮が叶うなんて気になりますよね。そこでこの記事では、人中短縮になぜボトックスが効果的なのか解説。また、施術を受ける前に知っておきたい基本知識もお届けします。人中短縮ボトックスを検討している方は、ぜひチェックしてみてください。

1.人中短縮にボトックスが効果的って本当?

出典:photoAC

まずは、人中短縮の治療が注目される理由や、人中ボトックスのメカニズムを見ていきましょう。

■人中短縮とは

美容医療における人中短縮とは、鼻と上唇の間にある溝=人中の長さを短くすること。人中の長さと下唇~顎下までの長さは「1:2」が黄金比とされており、美人顔に見える要素の1つになっています。人中は生まれつきの顔立ちによって長さが決まっていますが、実は年齢とともに伸びやすい部位。口まわりの表情筋が衰えることで皮膚がたるむほか、ハリ不足で溝がのっぺりしたり、上唇がボリュームダウンして薄くなったりと、人中が長く見える原因はさまざまです。
人中が伸びると間延びして老けた印象を与えやすく、セルフケアで元に戻すことも困難……。注射するだけで人中短縮効果が期待できるボトックスは、分かりやすい変化が早くほしい方にとっておすすめの治療方法と言えます。

■ボトックスで人中短縮できる仕組み

ボトックスには筋肉の緊張をゆるめる作用があり、主に表情筋の癖によるシワやエラ張りの改善目的に用いられます。しかし近年ではその作用を応用し、ボトックスで小鼻縮小や口角引き上げといった顔の造形を整える治療も可能に。人中短縮ボトックスもそのうちの1つで、人中にボトックスを打つと口輪筋の緊張が緩和され、上唇がキュッと上向きになり、視覚効果で人中を短く見せることができます。

2.人中短縮ボトックスのメリット

出典:photoAC

人中短縮ボトックスは、理想とする美人顔に近づけられる上、治療のハードルが低いことがメリットです。ここからは、人中短縮ボトックスの効果やメリットを詳しく解説します。

■鼻下・面長のコンプレックスの解消

人中の縦の幅が狭くなると、鼻下の長さや面長が目立たなくなり、小顔効果やかわいらしい雰囲気を期待できます。昨今では若い世代を中心に「人中短縮メイク」も流行っていますが、人中短縮ボトックスはすっぴんでもコンプレックスを解消できるのが魅力。また、上唇が上向きになることによって視覚的なボリュームアップも狙え、アヒル口に見える、横顔のEラインが整うといったうれしい効果も。さらに継続的な治療を行うことで、年齢とともに表れる唇の縦ジワを予防できることも特徴です。

■ダウンタイムが少なくリーズナブル

人中を短くする方法は、これまで美容整形での切開手術が王道でした。しかし皮膚に傷痕が残ることや、ダウンタイムが長いこと、仕上がりが不自然だった場合に修正ができないことなど課題も多くあります。その点、ボトックスは注射するだけで数日後には変化が見られ、傷痕やダウンタイムの心配がほぼありません。
注入は人中を中心として、鼻下と上唇の間の片側に5~10箇所ずつ注射していきます。痛みが不安な方は、麻酔クリームや麻酔テープを希望できるか事前に確認しておくと良いでしょう。施術時間は5~10分で済み、施術費用も20,000円前後とリーズナブル。人中短縮ボトックスは心身や経済的に負担が少ないことも大きなメリットです。

3.人中短縮ボトックスのデメリット

出典:photoAC

良いことづくしに思える人中短縮ボトックスですが、デメリットも存在します。以下に当てはまる方は、慎重に検討しましょう。

■ガミースマイルが悪化する可能性がある

人中短縮ボトックスは、ガミースマイルにお悩みの方には適しません。ガミースマイルとは、笑った際に上唇が上がり、歯茎が3mm以上露出してしまう状態のこと。人中にボトックスを注射することでさらに上唇がめくれ上がり、ガミースマイルが悪化する恐れがあります。

■効果が半永久的ではない

ボトックスは注入後、3~6ヶ月で徐々に効果が薄れてくるのが一般的です。半永久的な効果を求める場合、定期的な注入が必要になります。効果がなくなる際はゆっくり元に戻るため、周囲にバレる心配は少ないでしょう。ただし、次の施術まで間隔が空きすぎると変化が分かりやすく、絶対にバレたくない方は要注意。再注入のタイミングは予算やスケジュールを考慮しながら、医師と相談して決めていきます。

4.人中短縮ボトックス施術の注意点

出典:photoAC

ボトックスにはリスクや副作用があることも理解しておきましょう。人中短縮ボトックスを受ける前に知っておきたい注意点をまとめました。

■効果には個人差あり

ボトックスの効果が表れるのは施術後1週間ほどが目安です。ただし効果には個人差があり、ボトックスのみの施術では満足できる仕上がりにならない可能性も。その場合、ボリュームアップ効果のあるヒアルロン酸を上唇に注入したり、口角をリフトアップする施術を追加したり、ほかの治療方法との併用も選択肢となるでしょう。

■一時的な副作用やリスクが伴う

ボトックスは傷痕が残りにくい施術ですが、注射した部分に腫れや内出血が見られる場合があります。通常1~2週間で自然に消失し、メイクは当日から可とするクリニックがほとんどです。また、ボトックスの作用で一時的に口が動かしにくいと感じることがあるかもしれません。日常生活に支障がない程度で、会話がしにくい、食べ物や飲み物をこぼしやすいといった症状が表れる可能性があります。こちらも時間の経過とともに落ち着きますが、長引く場合は施術を受けたクリニックに問い合わせてみましょう。

■妊活中・妊娠中・授乳中の方は施術NG

ボトックスは男女ともに、施術後3ヶ月以上の避妊が必要です。人中短縮ボトックスをしたい時期が妊活中、妊娠中、授乳中のいずれかに当てはまる場合は、施術を受けられないことに注意しておきましょう。

5.人中短縮ボトックスの失敗を避けるために

出典:photoAC

人中短縮ボトックスの主な失敗例として、「イメージと違った」「仕上がりが不自然」などがあげられます。このような失敗を避けるには、以下の2つのポイントを押さえておくことが大切です。

■信頼できるクリニックを選ぶ

ボトックスは、注入量が多くても少なくても本来の効果を発揮できません。理想の仕上がりを目指すには、医師のデザイン力や、適切な量を的確な位置に注入する技術力が必要です。クリニック選びの際は、信頼できる医師を見極めることがポイント。施術料の安さや知名度に惑わされず、人中短縮ボトックスの症例や実績、カウンセリング時の印象からも安心して任せられるかどうか判断していきましょう。

■施術後のアフターケアに要注意

ボトックスは熱に弱い物質です。体が過度に温まると効果が薄れるため、サウナや激しい運動は1~2週間控えるのがベター。また、施術後にマッサージをしてしまうと薬剤が広がり、ボトックスが効いてほしくない部位にも影響する可能性があります。アフターケアの期間は医師によってさまざまな見解があるため、ネットなどの情報を鵜呑みにせず、説明されたケア方法は必ず守るようにしましょう。

まとめ

人中短縮ボトックスは、鼻の下~上唇までの幅を狭め、小顔効果やかわいらしい雰囲気を得たい人におすすめの施術です。ダウンタイムが少なく費用もリーズナブルで、気軽に見た目の印象を変えられるのが大きな魅力。一方でデメリットやリスクもあるため、正しく知識を身につけて失敗を回避していくことが大切です。ぜひこの記事を参考に、人中短縮ボトックスに挑戦してみてくださいね。

※ボトックスは米アラガン社の商標ですが、本記事内では読者の皆さまに分かりやすく伝わるよう、A型ボツリヌス毒素製剤の総称として使用しております。

この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。