「ルメッカ（ LUMECCA）」の施術後に「シミが濃くなる」と感じるケースがあります。そこで、本記事では「ルメッカ」施術後にシミが濃くなる理由やメカニズムについて解説。また、シミが濃くなるのを防ぐための対策や治療効果を引き出すためのポイントも紹介します。「ルメッカ」を検討している方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
INDEX
ルメッカとは？シミ治療に使用される光治療の仕組み
引用元：INMODE 公式サイト
「ルメッカ」は、IPL（Intense Pulsed Light）技術を活用した機器で、シミの改善だけを目的としないため、美容医療で広く用いられています。その仕組みについて詳しく見ていきましょう。
ルメッカ機器の特徴
IPLを肌に照射することで、シミや色素沈着の改善が期待できる医療機器「ルメッカ」。照射される光は、シミの原因であるメラニンや赤みの原因であるヘモグロビンに反応しやすい500～650nmの波長を多く含んでいるため、効果的にシミや赤ら顔を改善できます。
また、「ルメッカ」は、ピークパワーが高いのも特徴の1つ。より少ない治療回数で効果を実感できるでしょう。施術時間も1回30分程度と短いので、忙しい方にも適した治療法です。
ルメッカがシミに効くメカニズム
「ルメッカ」の光エネルギーが、メラニンに傷をつけることで排出を促進。また、線維芽細胞を活性化させることで、コラーゲンの生成や正常なターンオーバーもサポートします。この2つの作用により、シミ改善へと導くのが「ルメッカ」のメカニズムです。
さらに、「ルメッカ」の光は、広範囲への照射が可能です。そのため、特定のシミに対してピンポイントで照射する従来のレーザーとは違い、複数の肌悩みへのアプローチできます。
一般的にIPL光は、「広く・浅く」治療するのが特徴ですが、「ルメッカ」はIPL治療機器の中でも、ピークパワーが強い点が特徴の1つ。そのため、表面に出ているシミだけでなく、肌の奥にひそんでいるシミ予備軍もターゲットにします。
ルメッカによるシミ治療の効果
「ルメッカ」は、さまざまなシミや色素沈着に対応可能な治療法です。その効果について詳しく見ていきましょう。
濃いシミ・薄いシミ・隠れシミの改善
「ルメッカ」は、濃いシミだけでなく、薄いシミやシミ予備軍にも効果が期待できます。これは、「ルメッカ」が、メラニンに反応しやすい波長帯を、より高パワーで出力できることが理由です。肌の深い層まで光エネルギーを届け、まだ肌表面に顔を出していない隠れシミにも反応しやすいといわれています。
肌の質感アップ
「ルメッカ」の光エネルギーは、肌の奥にある線維芽細胞を刺激します。線維芽細胞とは、美しい肌に欠かせないコラーゲン・エラスチンなどの成分を生み出す細胞のこと。「ルメッカ」によって刺激された線維芽細胞は、コラーゲンやエラスチンを生成し、肌のハリ感アップを目指せます。また、ターンオーバーが整うことで過剰な皮脂分泌が抑制され、毛穴が引き締まった、なめらかな質感の肌を目指せます。
赤ら顔・赤いニキビ痕の改善
顔の赤みがなかなか引かない状態が続く赤ら顔。中年以降の女性に発症しやすく、顔の毛細血管の拡張によって、血中のヘモグロビンが透けて見えることが原因だといわれています。
「ルメッカ」は、ヘモグロビンに反応しやすいため、血管の赤みの改善を目指せます。また、ニキビ痕の赤みも毛細血管の拡張や増加が原因のため、「ルメッカ」でのアプローチが可能です。
ただし、「ルメッカ」に効果が期待できるニキビ痕は、赤みや黒ずみなどの炎症後紅斑です。凹凸には効果がないので、注意しましょう。
ルメッカでシミが濃くなる理由
「ルメッカ」のダウンタイム中にシミが一時的に濃く見えたり、増えたように感じたりするケースは珍しくありません。そのメカニズムや対処法を理解しましょう。
ダウンタイム中の正常な反応
「ルメッカ」の光エネルギーはメラニン色素に熱ダメージを与えます。皮膚のターンオーバーにより、ダメージを与えられたメラニン色素が徐々に肌表面へ移動するため、一時的に色素が浮き出て、シミが濃くなったように感じることがあります。
また、「ルメッカ」の出力によっては、施術後にかさぶたになる可能性も。
しかしながら、この現象は治療の正常なプロセスであり、通常は1週間程度で薄くなったり、自然と剥がれたりするのが一般的です。
反対に、「ルメッカ」治療後にかさぶたにならないケースもあります。かさぶたにならなくても、「効果なし」というわけではありません。肌のターンオーバーに伴い、徐々に改善していくでしょう。
ルメッカは肝斑には効果がない
施術方法が適切でない場合、肌に負担をかけることもあります。
「ルメッカ」のデメリットの1つとして、「ルメッカ」の光エネルギーは肝斑には効果がありません。肝斑は、一見普通のシミのようにも見えますが、原因や発生のメカニズムが異なっており、シミと同じ治療方法では効果がないこともあります。
さらに、肝斑に「ルメッカ」を照射すると、逆に悪化してしまう可能性も。不適切な施術を選択しないためにも、経験豊富な医師による診断が必要です。
ルメッカでシミが濃くなるのを防ぐためのアドバイス
適切な施術計画や日常のケアを心がけることで、「ルメッカ」施術後のリスクを軽減し、効果を高めることができます。
適切な施術間隔を保つ
施術間隔が短すぎると、肌が回復する時間が足りず、トラブルにつながる可能性があります。反対に、施術間隔が長いと、その間に紫外線などのダメージによって新たなシミが発生してしまい、治療が追いつかない可能性も。通常、「ルメッカ」は1ヶ月程度の間隔で3～6回の施術を推奨されることが多いです。その後は、施術間隔を調整しながらメンテナンスすることで透明感のある肌をキープすることができます。医師の指導に従い、適切な間隔を守りましょう。
日常生活でのケアを十分に行う
施術後は紫外線対策がとても大切です。「ルメッカ」照射後の肌は刺激に弱く、色素沈着を起こしやすい状態になっています。こまめに日焼け止めを塗り、外出時には帽子や日傘を使用するのがいいでしょう。また、肌を乾燥から守るためにも、十分な保湿が必要です。ビタミンCを含むスキンケア製品で肌の回復をサポートするのもおすすめです。
診断と治療計画を専門医と相談する
肌の状態やシミの種類に応じた治療計画を立てることが、効果を得るための鍵です。専門医の診断を受け、必要に応じて併用治療を検討することで、リスクを減らしつつ効果的に治療を進められます。
ルメッカと併用して相乗効果が期待できる施術
「ルメッカ」は、他の施術と併用すると、相乗効果が期待できます。ここでは、「ルメッカ」との併用がおすすめの施術を3つピックアップして紹介します。
ルメッカとケミカルピーリング
「ルメッカ」の前にケミカルピーリングを行うことで、より効果が実感できます。ケミカルピーリングとは、薬剤を肌表面に直接塗布することによって、蓄積された古い角質を化学的にはがして、ターンオーバーを促す施術です。肌の内部からアプローチできる「ルメッカ」と相性がいいため、相乗効果が期待できるでしょう。
ルメッカとハイドラフェイシャル
「ハイドラフェイシャル（Hydrafacial）」は水流を使用した肌ケア機器です。不純物の除去と美容液によるうるおい補給が同時に可能なため、「ルメッカ」との併用がおすすめ。
「ハイドラフェイシャル」は、まず、ディープクレンジングで、古い角質などをやわらかくしながらピーリング。次に、毛穴吸引と保湿を行った後、美容液を導入し、肌を保護します。水流を利用したピーリングなので、ケミカルピーリングよりも肌への刺激に配慮。「ルメッカ」の前に、「ハイドラフェイシャル」で余分な角質や毛穴の汚れを除去することで、治療効果をより高めることができるでしょう。
ルメッカとエレクトロポレーション
エレクトロポレーションは、特殊な電気パルスの照射によって、美容成分を肌の奥深くまで届けられるようにする施術です。針を使わずに、電気の力を利用しているため、痛みも少ないのが特徴。「ルメッカ」と併用することで、乾燥予防やダウンタイムの軽減が期待できます。
まとめ
「ルメッカ」後にシミが濃くなるのは、正常なプロセスの一環であり、1週間ほどで薄くなっていきます。また、施術後の紫外線対策や保湿などの適切なケアで、肌トラブルのリスクを軽減できるでしょう。「ルメッカ」の効果を十分に引き出すためにも、適切な施術間隔や回数、施術の併用なども重要です。専門医の指導のもとで、肌悩みに合った治療にチャレンジしてみましょう。
| ・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。 ・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。 ・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。 |
【治療の内容】IPL（光治療）
【治療期間および回数の目安】約3～4週間に1回、3～10回程度 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】1回約¥10,000〜¥30,000
【リスク・副作用等】赤み、痛み、色素沈着、浮腫、皮膚の損傷、シミやほくろが一時的に濃くなるなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
－重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】ケミカルピーリング
【治療期間および回数の目安】約2～4週間に1回程度
【費用相場】全顔1回 ¥5,000～¥15,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】痛み、赤み、皮むけ、乾燥、肌荒れなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
－重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】ハイドラフェイシャル（ウォーターピーリング）
【治療期間および回数の目安】約1～2ヶ月に1回程度
【費用相場】1回約¥15,000～¥50,000 ※施術部位・範囲によって各クリニックごとに異なります。
【リスク・副作用等】赤み、ヒリヒリ感、皮むけ、つっぱり感など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
－重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】エレクトロポレーション
【治療期間および回数の目安】1～4週間に1回、計4～6回程度
【費用相場】¥10,000～¥20,000程度 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】赤み、ヒリヒリ感、薬剤のアレルギー反応など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
－重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
