20代女性!将来の肌悩みに備えるならこの美容医療がおすすめ

20代女性!将来の肌悩みに備えるならこの美容医療がおすすめ

20代は人生において美肌のピーク!皮膚のハリや弾力を保つコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの分泌が活発で、みずみずしくふっくらとした肌を形成しています。しかし、これらの物質は20代後半から徐々に減少。40歳にはピーク時の約半分にまで低下するといわれています。こちらの記事では、将来の肌悩みに備えたい20代女性におすすめの美容医療をご紹介。長く若々しい美肌をキープしたい方は、ぜひ今のうちにチェックしておきましょう。

1.20代こそ美容医療の始めどき!

出典:photoAC

肌悩みのない20代の方は「美容医療を始めるのはまだ早いのでは?」と思うかもしれません。しかし、若い方ほど肌のターンオーバーは活発です。古い細胞が剥がれ落ち、キメ細かでうるおいに満ちた肌へと生まれ変わりやすいとされています。例えば20代の健康な方であれば、約28日周期でターンオーバーは行われますが、30~40代では約45日もの日数を要します。ターンオーバーは、肌の細胞が生まれ変わる仕組みのこと。加齢とともに、シミや肝斑が出現しやすくなったり乾燥しやすくなったりするのはターンオーバーが遅れるためです。

実際に、肌の状態は20代前半にピークを迎えたのち、25歳を境に徐々に変化していきます。30代を迎える頃には乾燥やシミ、シワといった肌トラブルが出現するケースも。40代では、さらに肌年齢を感じる場面が増えていくでしょう。このように加齢は誰にでも平等に訪れます。スキンケアを怠れば確実に肌は老化していくからこそ、20代は美容医療の始めどきとしてふさわしい年代なのです。

2023年9月に株式会社Sheer「美容マニア」が行った調査によれば「エイジングケアは何歳から始めるのがいいですか?」という質問に対し、20~50代の美容に興味がある100人のうち、43%が25~29歳と回答(※1)。20~24歳と回答した方も含めると「20代からエイジングケアをしたほうがいい」と感じている方が、全体の78%(※1)にも上ることが明らかとなっています。回答者からは「早ければ早いほうがいい」「早く始めれば将来の肌が違う」という意見が多数。美意識の高い方の多くが20代を“美容医療の適齢期”と捉えていることがうかがえます。

2.20代が興味を持っている美容医療の施術は?

2023年8月に株式会社リクルートが男女1万3200人に行ったアンケートでは、20代女性が“今後やってみたい”顔の施術として選んだのは「ニキビ・ニキビ痕・肌荒れの治療」「シミ・肝斑・くすみなどの美肌治療」「シワ・たるみ・毛穴の治療」の3つが上位を占めると報告されています(※2)。

ニキビ・ニキビ痕・肌荒れ治療が人気の理由

新陳代謝が活発で皮脂分泌が多い20代は、ニキビができやすい年代です。ニキビができる原因は睡眠不足や便秘、不規則な生活、ストレス、ホルモンバランスの変化、食生活の乱れなど。20代は進学や就職などで環境ががらりと変わりやすいため、その他にもさまざまな要因が複合的に絡み合ってニキビを引き起こすことがあります。ニキビなどの肌荒れ治療に興味を持つ20代が多いのは、今まさにこのような悩みを抱えているからなのかもしれません。

シミ・肝斑・くすみなどの美肌治療が人気の理由

出典:photoAC

シミや肝斑、くすみの原因となるメラニン色素は、30代以降に増加する傾向にあります。これは、長年受けてきた紫外線のダメージが肌に蓄積されるため。また、年齢を重ねるに従ってターンオーバーが乱れる、メラニン色素を体外に排出する力が弱まるのも肌の色素沈着を引き起こす要因です。シミや肝斑、くすみなどは肌の色味をトーンダウンさせ、不健康で暗い印象を与えます。1度できると対処しにくいことから、未然に防ぎたいと考える女性が多いようです。

シワ・たるみ・毛穴の治療が人気の理由

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シワやたるみ、毛穴トラブルは、老けた印象につながります。これは、顔の印象が輪郭や凹凸といった要素で決まりやすいためです。シワ、たるみ、毛穴トラブルを引き起こす原因は加齢や紫外線によるダメージなどですが、対策を怠れば色素沈着やシミ、くすみといった複数の肌トラブルにつながることもあります。20代女性が、肌トラブルが悪化する前に予防しておきたいと考えるのは自然なことでしょう。

3.20代が美容医療を活用するメリットは?

出典:photoAC

肌悩みは、症状が進むほど治癒が難しくなります。例えばニキビは、炎症が悪化しクレーター痕として残った状態を自力で完治させる方法は基本的にはありません。シワやシミ、くすみも同様で、できてしまってからセルフケアだけで改善するのは困難です。

美容医療に通い始める年齢に正解はありませんが、クリニックでは医師による専門的なアドバイスがもらえます。医療機器を使うような治療だけでなく、自分に合ったスキンケアやコスメが分かるのも美容医療のメリットです。加齢を止めることはできませんが、このように美容医療の力を借りれば肌老化を遅らせることはできます。数年後や数十年後の自分を見据えたときに、できるだけ長くきれいでいたいと思う方は、20代で美容医療を活用するのも1つの手段です。

4.それぞれの肌悩みに適した美容医療は?

最後に、美容医療を検討中の20代に向けて、肌悩みに適した施術を紹介します。

ニキビ・ニキビ痕に有用な美容医療|皮膚科的治療

ニキビやニキビ痕に有用な美容医療は、Vビームや光治療、ケミカルピーリング、フラクショナルレーザー、ダーマペンなど。それぞれの適応や特徴は下表のとおりです。

治療名 適応 特徴
Vビーム 赤み・炎症ニキビ 赤い色素に反応する波長のレーザーで、赤みがあるタイプのニキビ痕に有用。ニキビ菌を殺菌する効果も見込めるため、炎症状態のニキビにもアプローチ可能。ニキビの治りを早め、痕が残りにくい状態を目指す。
光治療 赤み・茶色ニキビ 広範囲の波長を持つIPLという特殊な光を使った治療。赤い色素やメラニン色素に集中的に作用し、ニキビ痕の赤みや色素沈着の改善に効果を発揮する。症状に合わせて適切な波長を調整できるため、シミやくすみ、クマ、色ムラといった肌悩みにも有用
ケミカルピーリング 赤み・茶色ニキビ 酸性の薬剤を顔に塗布し、肌表面の古い角質を除去。ニキビの原因であるアクネ菌を取り除く他、新しい皮膚の再生を促す。ニキビ痕の赤みや色素沈着を改善しつつ、肌トラブルが起きにくい状態へと導く
フラクショナルレーザー しこり・クレーター 肌表面に小さなレーザーを点状照射し、コラーゲンの生成を促進。人が持つ創傷治癒の力を利用し、肌再生の活性化を図ることでしこりやクレーターになったニキビ痕を改善する効果が期待できる。
ダーマペン しこり・クレーター 微細な針が付いたペン状の医療機器で皮膚を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進。ターンオーバーを促すことで、なめらかな肌に導く。しこりやクレーターとして残ったニキビ痕に高い効果を発揮

また、上記以外に 20代の場合、 すでにできたニキビにアプローチするのはもちろん、再発防止としても効果を発揮する保険適応の皮膚科治療という選択肢もあることを覚えておきましょう。 ニキビで悩む方は、以下の記事も参考にしてみてください。 。

▽ニキビ治療の外用薬について詳しくはこちら

シワに有用な美容医療|ボツリヌス注射

ボツリヌス注射は、メスを使わずにシワにアプローチできる注入治療です。薬剤として使われるボツリヌストキシン製剤は、神経伝達物質のアセチルコリンを分泌抑制する作用を持ちます。これにより筋肉の過剰な動きを和らげるため、表情ジワの改善や筋肉のボリュームダウン、肩こりの改善などに効果が期待できるという仕組みです。

ボツリヌス注射はすでにある表情ジワにアプローチする他、クセ付く前に注入しておくことで将来のシワまでも予防します。そのため、表情ジワができやすい20代の予防治療として有用です。

なお、ボツリヌス注射の施術時間は5~10分程度。効果の現れ方や持続期間は個人によって異なりますが、表情ジワの場合は1週間程度で徐々に効果が出現し、3~4ヶ月程度持続します。

▽シワの種類に合わせた治療について詳しくはこちら

シミやくすみに有用な美容医療|ピコレーザー

 

出典:Cynosure

ピコレーザーは、ピコ秒(1兆分の1秒)という短い時間で肌に光エネルギーを届けられるのが特徴。高速で照射される衝撃波によりメラニン色素を破壊するため、シミや肝斑、くすみなどの改善に効果が期待できます。熱の影響が少なく、肌への負担を抑えながら皮膚の問題にアプローチできるのが魅力です。また、色素の破壊とともにコラーゲンの生成も促進。肌の新陳代謝を高めることから、キメを整えたり毛穴を小さくしたりするなど、他の肌悩みにも有用です。

ピコレーザーには、ピコトーニングピコスポットピコフラクショナルという3つの種類があります。

種類 特徴
ピコトーニング 低出力のレーザーを肌全体に照射し、メラニン色素を分解・排出する治療。シミやくすみを薄くし、肌のトーンアップを図る。とくに薄めのシミや肝斑の治療に向いている。2~4週間に1度、10~20回の照射が目安。
ピコスポット 高出力のレーザーを、狙った部位目がけてピンポイントで照射する治療。破壊作用が強く効果的にメラニン色素にアプローチできるため、主に濃いシミや目立つ肝斑などの治療に用いられる。1回の施術でも十分に治療効果を感じやすい。
ピコフラクショナル 肌の深部に小さな穴を開け、創傷治癒の過程で肌質を改善する治療。ニキビ痕や毛穴の開きといった肌悩みに有用

なお、より美肌を目指す方にはルメッカやポテンツァ、内服治療と併用されることも。

ルメッカ

出典:INMODE

高いピークパワーと適したレーザー出力により、メラニン色素やヘモグロビンを選択的に破壊する治療です。広い範囲で光エネルギーを肌内部に届けられるため、薄いシミから濃いシミ、くすみだけでなく、表面には見えていない隠れたシミといった幅広い病変に対応可能。これまでの光治療で効果を感じられなかった方や、さまざまなタイプのシミにアプローチしたい方に向いています。

ポテンツァ

出典:Cynosure

ニードルRFと呼ばれる治療で、ピコレーザーと同様にシミやくすみの治療として用いられます。メラニン色素を破壊するピコレーザーと違い、ポテンツァは色素の生成に関与するメラノサイトの働きを抑えるのが特徴。

その他、レーザー治療中は内服薬との併用で相乗効果が見込めます。美肌に効果的な内服薬の種類は、ビタミンCやタチオン、トラネキサム酸など。ビタミンCはメラニンの生成抑制やコラーゲンの産生促進、タチオンは肌の酸化を予防、トラネキサム酸はメラニン色素や炎症反応を抑制する効果が期待できます。 肌の状態によりますが、いくつかの治療を組み合わせることで複合的なアプローチが可能。一度今の肌状態を確認しておきたい方は、ぜひ美肌治療に力を入れているクリニックに問い合わせてみてくださいね。

▽シミ治療について詳しくはこちら

まとめ

肌のターンオーバーが活発で、コラーゲンやエラスチンの生成も盛んな20代に、美容医療は不要と思われるかもしれません。しかし、シミやシワ、くすみができる主な原因は加齢や紫外線によるダメージの蓄積です。今は肌悩みがなくても、水分量や皮脂量が変化する中で“気付いたときにはエイジングサインが出始めていた”という方は少なくありません。一般的に肌トラブルは、できてから対処するよりもできる前の予防が効果的です。
「美容医療は自分には不要」と決めつけるのではなく、一度専門家に相談してみてください。きっと、今の自分に必要なケアが見えてくるはずです。

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【参考】
※1株式会社Sheer「エイジングケアに関するアンケート」

※2株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー調べ「15~69歳男女の美容医療意識やクリニックの利用状況に関するアンケート」

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