
ニュービアとはどんなヒアルロン酸なのか、どんな人におすすめなのかについて解説します。皮膚に注入することでシワやたるみなどを改善し、ボリュームを与えて理想の姿に導くヒアルロン酸。ブランドや製品ごとに特長に違いがあるのはご存知でしょうか?今回は、近年日本でも注目を集めている話題のヒアルロン酸「ニュービア」の特徴を詳しく解説します。ヒアルロン酸注入によるリスクも解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
1.ニュービアってどんなヒアルロン酸?

出典:photoAC ※画像はイメージです
まずは、「ニュービア(ニューヴィア)」とはどんなヒアルロン酸なのか、その特徴を解説します。
■比較的安全性が高い架橋剤を使用
「ニュービア」の最大の特徴は、発売以来遅延型アレルギーの報告がない(2025年3月時点)比較的安全性が高い架橋剤PEGを使用している点です。架橋剤とは、本来ゼリー状であるヒアルロン酸の粘弾性を高め、体内での分解や吸収を遅らせる効果がある添加剤のことを指します。しかし、従来用いられてきた架橋剤の1つである1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル(BDDE)は、熱によって分解されやすい、配合量によっては稀にアレルギーや拒絶反応などを引き起こす可能性があるなどの問題が示唆されてきました。「ニュービア」には、医療分野だけでなく食品や化粧品にも用いられているポリエチレングリコール(PEG)という架橋剤を使用。PEGはBDDEと比較して、細胞へ甚大なダメージを与える細胞毒性が低いうえに、ヒアルロン酸が分解されたあとに体内に残留する架橋剤の量も少ないとされ、美容業界から注目を集めています。
■ラインナップが豊富
「ニュービア」のラインナップは大きく3つのシリーズに分類されます。
- INTENSE LINE(インテンスライン)
- STIMULATE LINE(スティミュレートライン)
- HYDRO DELUXE LINE(ハイドロデラックスライン)
それぞれ特性や適した使用部位が異なるため、目的に応じて適切な製品を選択する必要があります。以下で詳しく見ていきましょう。
インテンスライン
「ニュービア」のラインナップの1つであるインテンスラインは、架橋剤にPEGを使用したシリーズ。ボリュームアップ効果に優れており、顎や鼻、鼻翼基部などしっかりと高さを出したい部分の注入に向いています。また、BDDEを架橋剤に使用したヒアルロン酸が合わない方も利用しやすい点も特徴。シリーズ内においては、それぞれヒアルロン酸濃度が異なる5種類の製剤が展開されており、使用部位に応じた使い分けも可能です。
スティミュレートライン
スティミュレートラインには、カルシウムハイドロキシアパタイト(CaHA)が1%配合されており、ボリュームアップ効果に加えて、コラーゲン活性効果も発揮されます。額やこめかみ、顎などの使用に適しており、形を整えながらハリのある肌を目指したい方におすすめです。
ハイドロデラックスライン
ハイドロデラックスラインは、架橋剤を使用していない非架橋ヒアルロン酸製剤です。肌の浅い部分に注入することで肌にハリを与えながら保水力をサポート。年齢に応じたケアで弾力のある肌へ導くスキンブースターとして使用されます。頬などを中心とした全顔だけでなく、首や手などの箇所にも使用できるため、加齢による肌のハリ・ツヤのなさにお悩みの方におすすめのヒアルロン酸製剤です。
2.ニュービアはどんな方に向いている?
さまざまなシリーズを展開している「ニュービア」ですが、どのような方に向いているヒアルロン酸なのでしょうか。
■自然な仕上がりがお好みの方
粘弾性の高いヒアルロン酸製剤で、上手く使いこなすことができればさらに自然な仕上がりが期待できます。また、ラインナップも幅広くヒアルロン酸濃度の異なる製剤から、たるみ、ハリのなさなどの肌悩みや注入箇所に合ったものを選択できるため、症状に的確にアプローチできるのもうれしいポイントです。
■ヒアルロン酸の架橋剤が気になる方
「ニュービア」は、架橋剤にPEGが使用されているため、BDDEが配合されたヒアルロン酸が肌に合わない方や、アレルギーを起こした方でも施術を受けられます。施術の際は、医師にBDDEで架橋したヒアルロン酸製剤が肌に合わないことを伝えておくと良いでしょう。
3.ヒアルロン酸注入による副作用は?

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ヒアルロン酸はもともと体に存在する成分であり、時間が経つとともに徐々に体内に吸収されていくため、健康への重大な影響は少ないとされています。しかし、以下に紹介する一時的な副作用だけでなく、稀に血管閉塞やアレルギー反応、異物肉芽腫などの重篤な副作用が起こる場合もあるので、しっかりとリスクを把握したうえで施術を受けることが大切です。ここではヒアルロン酸注入によるリスクを解説します。
■赤みや腫れ
ヒアルロン酸注入後、注射した部分が腫れたり赤くなったりすることがあります。これは注射による物理的なダメージや、ヒアルロン酸の水分を引き寄せやすい特性によるもので、数日~1週間程度でおさまることがほとんど。とくに、初めてヒアルロン酸注入を行う場合や、注入量が多い場合、症状が強く出ることもあります。赤みや腫れによる痛みが出た際は、冷却パックなどの使用も有効でしょう。
■痛み・違和感
ヒアルロン酸注入後数日間、施術部位に痛みや違和感を覚えることもあります。ヒアルロン酸を注入した際の圧力などにより引き起こされるケースがほとんどですが、痛みが長引く場合や程度が酷い場合はそのほかの要因も考えられるため、自己判断せずに医師に相談することが大切です。
■内出血
注入時に針が血管に触れることで、内出血が生じる場合があります。とくに目周りやほうれい線など皮膚が薄い箇所への施術は、内出血が引き起こされるリスクが高まるため、注意が必要です。症状は施術後数日~2週間程度で消えることがほとんどですが、デートといったイベントがあるタイミングでの注入は避けるのがベターです。
■しこり
しこりが発生する原因には、ヒアルロン酸の種類による特性や体の免疫反応による被膜形成、医師の技術不足などさまざまなものがあります。一般的に、しこりは数週間以内に自然に解消されることがほとんど。マッサージなどが有効なこともありますが、触りすぎるとヒアルロン酸が体内で動いてしまう恐れもあるため、自己判断でむやみに加圧するのは避けてください。どうしても気になる場合は医師による診察を受けると良いでしょう。
4.クリニック選びで意識したいポイント3つ

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ヒアルロン酸注入のリスクをなるべく抑えながら施術を受けるためには、クリニック選びが重要です。以下のポイントに注意しながら、自身に合ったクリニックを選択するようにしましょう。
■丁寧なカウンセリングが行われているか?
ヒアルロン酸注入で理想の姿に近づけるには、施術前に患者と医師が仕上がりのイメージをきちんと共有しておくことが欠かせません。時間をかけて丁寧にカウンセリングを行っているか、また治療によるメリットだけでなくリスクやダウンタイムの説明もきちんと行っているかを意識してクリニックを選ぶと良いでしょう。カウンセリングを無料で受けられるクリニックも多くあるため、複数の医療機関でカウンセリングを受け、比較してみるのもおすすめです。
■信頼できるスタッフによる施術かどうか
ヒアルロン酸注射は、施術を担当する人の技量によって仕上がりや副作用など術後の経過に差が生まれることも。クリニックを選ぶ際は、クリニック公式サイトなどで専門の医師による施術が行われているかどうかを確認しましょう。また、患者一人ひとりの悩みに寄り添い適切な治療を提案するには、医師の豊富な知識や技術が必要。医師の経歴もチェックしておくと安心です。公式サイトやSNSなどに症例が掲載されているケースもあるため、自分の理想の雰囲気に近いかどうかを見ておくと、クリニック選びの参考になるでしょう。
■フォロー体制が充実しているか?
万一施術後に副作用など気になる症状があらわれた場合でも、気軽に相談できるアフターフォロー体制が整っているクリニックなら安心。カウンセリングの際に、合併症が起こった際の治療費用や施術料金の返金についても確認しておくと良いでしょう。
まとめ
ヒアルロン酸製剤「ニュービア」の特徴や、ヒアルロン酸注入によるリスクを解説しました。「ニュービア」は、架橋剤にPEGを使用し、少量の注入でも理想の形を叶えやすいという特性を持ったヒアルロン酸。比較的新しいヒアルロン酸製剤で、日本では導入しているクリニックが限られている点がデメリットですが、今後需要が増加し取り扱うクリニックが増えることも予想されます。ヒアルロン酸に使用されている架橋剤の安全性が気になる、自然で美しい顔のラインを叶えたいという方は、ぜひ「ニュービア」を検討してみてはいかがでしょうか。
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・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。 ・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。 ・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。 |
【治療の内容】ヒアルロン酸製剤の注入
【治療期間および回数の目安】約9~12カ月に1回程度 ※製剤や部位によって個人差があります
【費用相場】1本 約¥55,000~¥150,000 ※使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。