フォトフェイシャルするとビニール肌になるって本当?原因と失敗しないための対策

フォトフェイシャルするとビニール肌になるって本当?原因と失敗しないための対策

「フォトフェイシャルすると、ビニール肌になるって本当?」といった不安の声を耳にすることがあるでしょう。

フォトフェイシャルは、シミやくすみ、ニキビ痕にアプローチできる注目の美容施術です。
この記事では、フォトフェイシャルが原因で肌が薄くなってしまうのか、ビニール肌と関係あるのか、その真相に迫ります。

考えられる原因や、施術で失敗しないための対策を詳しく解説。施術を受ける前に知っておくべき注意点もまとめているので、ぜひ参考にしてください。

まずは基本からおさらい!フォトフェイシャルの仕組みと美肌効果

施術室 フォトフェイシャルするとビニール肌になるって本当?原因と失敗しないための対策|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

フォトフェイシャルは、IPLという特殊な光を肌に照射する美容医療施術。

特定の波長を持つレーザーとは異なり、複数の波長を含む幅広い光を使用する点が特徴です。これにより、さまざまな肌トラブルに同時にアプローチできるのが魅力です。

<IPLで期待できる肌への主な効果>

  • シミ・そばかす・くすみの改善
  • 赤ら顔・ニキビ痕の赤みの改善
  • 毛穴の引き締め
  • 肌のハリ・ツヤの向上
  • スキンケアの美容成分がなじみやすくなる

IPLの光は、肌トラブルの原因となる特定の物質に選択的に反応する性質を持っています。

例えば、シミ・そばかす・くすみの原因であるメラニン色素や、赤ら顔・ニキビ痕の赤みの原因であるヘモグロビンなどにに光が吸収されることで作用します。吸収された光が熱エネルギーに変換され、ターゲットに熱ダメージを与えることで、肌悩みの改善へ導くのです。

このとき、正常な肌組織へのダメージに配慮されるよう設計されているため、肌への負担が比較的少なくすむのがフォトフェイシャルの特徴です。

そのツヤ大丈夫?「ビニール肌」の危険なサインと主な原因

鏡 フォトフェイシャルするとビニール肌になるって本当?原因と失敗しないための対策|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)フォトフェイシャルは幅広い悩みに対応できる一方、過度なケアで肌のバリアが低下した「ビニール肌」では注意が必要です。

一見するとツルツルと美しく見える「ビニール肌」は、実際には角質層が異常に薄くなり、肌本来のバリア機能が著しく低下している状態を指します。

ここからは、ビニール肌の具体的な症状や、なぜ肌のバリア機能が低下するのかについて詳しく解説します。

■ビニール肌の具体的な症状チェックリスト

まずは自身の肌がビニール肌に該当するかどうか、以下のチェックリストで確認してみましょう。もし当てはまる項目が多い場合は、肌のバリア機能が低下している可能性があり、適切なケアが必要です。

  • 不自然なツヤ・テカリがある
  • 肌のキメが細かすぎて見えない
  • 肌がのっぺりとした印象になっている
  • 洗顔後などに肌が強くつっぱる感覚があり、常に乾燥している
  • 普段使っている化粧水や美容液がしみる
  • ピリピリとした刺激やヒリつきを感じやすい

■なぜビニール肌に?肌のバリア機能低下がカギ

肌の健康を保つ上で重要な役割を担うのが、皮膚の最も外側にある「角質層」です。

この角質層は、外部からの刺激や細菌の侵入を防ぎ、また肌内部の水分が過度に蒸発するのを抑える「バリア機能」を担っています。健康な角質層は、肌をうるおし、トラブルから守る天然の保護膜として機能しています。

しかし、過度なスキンケアや摩擦は、この大切な角質層を過度に剥がしてしまう原因に。

角質層が本来のサイクルよりも早く剥がれ落ちると、肌のターンオーバーが乱れ、未熟な角質細胞が肌表面に現れてしまいます。これにより、肌のバリア機能は著しく低下し、外部刺激に無防備な状態になってしまうのです。

バリア機能が低下した肌は、水分を十分に保持できなくなり、乾燥が進みます。肌は乾燥から自身を守ろうとし、かえって皮脂を過剰に分泌するようになります。

この「水分不足」と「過剰な皮脂」というアンバランスな状態こそが、肌表面に不自然な光沢を生み出し、まるでビニールのようなツヤ(ビニール肌)となって現れるのです。

フォトフェイシャルはビニール肌を招く?考えられるリスク

女性 フォトフェイシャルするとビニール肌になるって本当?原因と失敗しないための対策|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)赤みやかゆみ、ニキビといったさらなる肌トラブルを引き起こしやすくなるという悪循環に陥ることもあるビニール肌。

フォトフェイシャルには多くの美容効果が期待できますが、「施術後に肌がビニール肌になってしまうのではないか」といった不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら、フォトフェイシャルが直接ビニール肌を引き起こすわけではないのです。

■フォトフェイシャルの過度な施術頻度や強すぎる出力がビニール肌の原因に

フォトフェイシャル後にビニール肌になるリスクとして、まず過度な施術頻度が挙げられます。

個人差はありますが、肌には約28日程度のターンオーバー周期があることは広く知られていますが、この周期を無視して短期間に施術を重ねると、肌が十分に回復する時間が取れず、未熟な角質が表面に出てきてしまうことがあります。

このような状態の肌はバリア機能が低下しているため、ビニール肌になりやすくなるのです。

また、肌の状態に見合わない強すぎる出力も、肌に過度な熱ダメージを与えてバリア機能を破壊する原因となります。バリア機能が損なわれた肌は外部からの刺激に対して無防備になり、乾燥や炎症を引き起こしてビニール肌につながる恐れがあります。

安全かつ効果的な施術のためには適切な出力設定が不可欠。健康な肌を維持するためにも焦らず、医師のアドバイスに従いましょう。

■もしフォトフェイシャルでビニール肌かもと感じたら……すぐにできる対処法

フォトフェイシャル後に、肌が不自然なツヤを帯びたり、赤みやヒリつきを感じたりするなど、「ビニール肌かも?」と不安な症状が現れた場合でも、過度に心配する必要はありません。適切な対処法を実践することで、肌の状態は改善に向かうことが期待できます。

<肌の異変を感じたら!今すぐしたい3STEP>

  1. 刺激の強い角質ケアを中止する
  2. シンプルな保湿ケアで肌の回復をサポートする
  3. 不安な場合はすぐ施術したクリニックへ相談する

これらの対策で、肌本来のバリア機能の回復を目指し、健やかな肌へと導くことができます。フォトフェイシャル後にビニール肌の気配を感じたら、早めに対処することが大切。肌トラブルの深刻化を防ぎ、より早く健康な状態を取り戻せるでしょう。

■フォトフェイシャルの適切な施術はビニール肌ではなく健やかな肌サイクルへ

フォトフェイシャルで使用されるIPL光は、適切な施術頻度と出力であれば、様々な肌トラブルへのアプローチが期待できます。

メラニン・ヘモグロビンの分解と排出、ターンオーバーを整えるなどの作用は、シミやくすみを薄めたり、ニキビ痕の赤みや色素沈着にアプローチしたりといった効果が期待できます。

フォトフェイシャルの施術が肌全体の色調が均一に整ったキメ細かい肌へと導き、ビニール肌ではなくむしろ健やかな肌サイクルに近づけるのです。

さらに、IPL光は肌の真皮層にある線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンといった、肌の弾力やうるおいを保つ成分の生成をサポートします。これにより、肌の内側からハリと弾力が生まれ、皮膚の保水力も高まります。

不自然なツヤではなく、内側からうるおい、自然な光沢を放つ健康的なツヤ肌が期待できるでしょう。

肌の状態に合わせた施術計画のもとでフォトフェイシャルを受ければ、ビニール肌のリスクを高めるどころか、むしろ健康的で美しい肌を育む有効な手段となります。

まとめ

結論として、フォトフェイシャルが直接ビニール肌を引き起こすわけではありません。

もしフォトフェイシャル後に肌が不自然にツルツルする・赤みやピリつきを感じるなど、ビニール肌かもと不安に思った際には、焦って自己流のケアを行うのではなく、適切な対処法を実践することが重要です。

フォトフェイシャルは多くの肌悩みに対応できる美容医療ですが、効果を引き出すためには施術に関する正しい知識を持つことがマスト。医師と十分に相談しながら理想とする美しい肌を手に入れましょう。

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・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【施術の内容】IPL(光治療)

【施術期間および回数の目安】約3~4週間に1回、3~10回程度 ※状態によって異なります。
【費用相場】¥10,000〜¥30,000程度 ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。
【リスク・副作用等】赤み、痛み、色素沈着、浮腫、皮膚の損傷、シミやほくろが一時的に濃くなるなど
【未承認機器に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医療機器を使用する場合があります。
・施術に用いる医療機器は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一性能を有する他の国内承認医療機器は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象外となる場合があります。

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