妊娠中のシミは防げる?できてしまったシミは美容医療の力で対策!

妊娠中のシミは防げる?できてしまったシミは美容医療の力で対策!

妊娠中のシミについて、「できたらどうしよう」と不安になる方もいるでしょう。妊娠中はなるべくシミができないように過ごすことが大切です。今回は妊娠中のシミをメインテーマに、原因やセルフケアでできる対策を解説。記事後半では、妊娠中にできてしまったシミへの対処法もご紹介します。どんなに気を付けても妊娠中にシミができることはあるので、できてしまった場合のために美容医療でできる対処法も知っておきましょう。

1.妊娠中にシミができる原因をチェック!

出典:photoAC

妊娠中は、産後も含めシミができやすいと言われています。その理由はホルモンバランスの変化。妊娠すると急激に女性ホルモンが増え、肌のターンオーバーが乱れてシミができやすくなります。

<妊娠中にできやすいシミの種類>

種類名 特徴
老人性色素斑 一般的に“シミ”と呼ばれるもの。円形で茶褐色、境界線は比較的はっきりしている。顔や手の甲、腕などにできる。
そばかす 大きさは直径1~4mmで複数できる。季節によって色が変化し、紫外線の強い時期に濃くなる傾向にある。顔や手、背中にできる。
肝斑 広範囲にもやもやと広がるシミ。境界線がはっきりしないシミで、左右対称にできる。目の周囲以外の顔にできる。
炎症後色素沈着 皮膚が外的な刺激を受けることでできるシミ。境界線ははっきりせず、色調にムラがある。形状はさまざまで全身にできる。
脂漏性角化症 触るとざらざらしているシミ。膨らんだ形、平らな形などさまざま。老人性イボとも呼ばれ、手の甲と足の裏以外の全身にできる。

これらのシミの原因は、ホルモンバランスの変化やターンオーバーの乱れ、紫外線、摩擦など。「妊娠中にシミだらけになった」といった展開を避けるなら、対策を考える必要があります。

■妊娠中はシミだけでなく肌荒れも起こりやすい

妊娠中は黄体ホルモン(女性ホルモンの一種)の活性化により、ニキビや吹き出物などの肌荒れも起こりやすくなります。黄体ホルモンがとくに増加しやすいのは妊娠10〜15週まで。ホルモンの影響だけでなく、つわりによる栄養不足や便秘も原因です。また、妊娠中は代謝が高まって汗をかきやすくなり、皮膚かぶれが生じることもあります。シミ対策と合わせて肌への刺激を抑えることも意識すると良いでしょう。

2.妊娠中にできたシミは産後消える?

ホルモンバランスが変化してできた肝斑のメラニン色素については、体調が落ち着くにつれ少しずつ消えていく可能性があります。一方、肌への刺激や紫外線によってできたものは産後に消えにくいと言われるシミです。
産後2~3ヶ月経ちホルモンバランスが安定してくると、シミが少しずつ薄くなることもありますが、消えるとは言い切れません。一度できたシミをセルフケアのみで完全に消すのは難しいため、シミができないように対策することが大切です。

3.妊娠中のシミはセルフケアで対策を

妊娠中のシミはセルフケアでの対策が欠かせません。ここでは、生活習慣の見直し・紫外線・体を温めるという3つの観点からシミ対策をご紹介します。

■食事や睡眠などの生活習慣を見直す

メラニン色素の生成を抑えるために、美肌に効果が期待できるとされる食材を取り入れることを意識しましょう。おすすめの栄養素はビタミンCとE。シミを薄くする効果が期待でき、肌質改善・肌トラブル予防につながる抗酸化作用を持つ栄養素です。

ビタミンCを多く含む食材 赤パプリカ、ブロッコリー、キャベツ、キウイ、イチゴなど
ビタミンEを多く含む食材 卵、アーモンド、オリーブオイル、大豆、かぼちゃなど

食事以外では睡眠の質も大切な要素です。肌のターンオーバーを整えるには十分な睡眠が欠かせません。メラニン色素の排出を促すためにも、室温や寝具を調整するなどの環境づくりを意識しましょう。
また、ストレスが溜まるとホルモンバランスの乱れにつながります。妊娠中はさまざまな要因によりストレスを感じやすくなりますが、軽い運動や大きな声を出す、思いっきり泣くなど、気分転換になる方法を見つけましょう。

■紫外線対策を徹底する

出典:photoAC

紫外線を浴びるとメラニン色素が肌に沈着しやすくなります。直射日光は肌にとって刺激になるもの。外出時は日焼け止めクリームや日傘、アームカバーなどで入念に対策をしましょう。日焼け止めクリームはSPF値が高いほど期待できる効果も高まりますが、肌への負担も大きくなります。紫外線の強さに合わせて使い分けたり、こまめに塗り直したり、肌の負担も考慮した日焼け止めクリーム選びが大切です。
妊娠中の紫外線は、今あるシミが濃くなる可能性にもつながります。なるべく日差しの強い時間帯を避けて外出するといった対策もおすすめです。

■食事と入浴で体を温める

体を温めると血流が促され、肌のターンオーバーを整えるサポートになります。妊娠中におすすめの方法は、食事と入浴。温かい食べ物やホットドリンクを取り入れると代謝アップにつながるでしょう。入浴はぬるめの湯にゆっくり浸かるのがポイント。熱い湯に浸かると体は温まりますが、肌に負担がかかるため注意が必要です。

4.【美容医療】妊娠中にできたシミの対処法

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妊娠中のシミ取りをはじめ、シミ治療はできないとするクリニックがほとんどです。そのため、妊娠によりできてしまったシミは産後にケアしましょう。産後もしばらくは女性ホルモンのバランスが乱れたままなので、シミができやすい状態です。ここでは妊娠中から産後にできたシミへの対処法を見ていきましょう。

■ピコトーニング

低出力のレーザーを肌に照射し、メラニン色素を少しずつ分解する“ピコトーニング”。従来のレーザー治療に比べて少ない回数で高い効果が期待できるとされています。妊娠中にできやすいシミの1つ、肝斑にも対応する治療法です。
ピコトーニングはピコレーザーで行う施術の一種ですが、ピコレーザー自体が妊娠中はNGとされています。授乳中は要相談としているクリニックもあるので、希望する場合は確認してみましょう。

■メソポレーション(エレクトロポレーション)

皮膚に塗るだけでは浸透しない美容成分を、電気パルスを使用して肌の奥まで導入する施術。「メソナJ」などのイオン導入機器を用います。痛みやダウンタイムがほとんどなく、1回で効果を実感しやすいところが特徴。施術を繰り返せば根本から肌質を改善できるとされています。
妊娠中・授乳中のメソポレーション(エレクトロポレーション)はNGとするクリニックがほとんどですが、要相談の場合もあるので確認してみましょう。

■IPL光治療

シミにはIPL光治療も有効とされています。
「ルメッカ」は、シミや血管病変の治療に用いられる機器の1つ。肌に光エネルギーを当てることでターンオーバーを促します。少ない回数で効果を実感しやすいのが特徴で、濃いシミをはじめ肌表面に出ていきていない隠れたシミ・そばかすにも作用。効率良くシミ取りしたい方、シミ予防を希望する方におすすめです。
また、「BBL」もシミに効果が期待できます。照射範囲が広く、複数のシミに対し1度の照射でアプローチできる施術。表層のメラニンを狙いやすく、肌に負担をかけにくいところが特徴です。レーザー治療と比べて赤みやヒリつきが出にくく、施術後の保護テープは必要ありません。
妊娠中のIPL光治療はNGとするクリニックがほとんど。授乳中に関しては条件付きでOKとするケースもあるため、治療を希望する方は確認するとよいでしょう。

■高濃度ビタミンC点滴

点滴によりビタミンCを摂取する“高濃度ビタミンC点滴”。ビタミンCには、メラニン生成を抑える働きと、シミを白色に戻す作用があるとされています。シミやそばかすを作らせない、できてしまったものを目立ちにくくする、という効果が期待できる治療法です。
妊娠中・授乳中に高濃度ビタミンC点滴を受けても基本的に問題ないとされていますが、NGとするクリニックもあるので確認してみましょう。

まとめ

妊娠中のセルフケアでのシミ対策には限界があるので、美容医療の力を借りる方法もチェックしておきましょう。妊娠中のシミ対策としてスキンケアにこだわるなら、美容皮膚科やクリニックで取り扱いのある商品を選んでみるのはいかがでしょうか。シミに効果が期待できるビタミンCを含む美容液やクリームなら、妊娠中でも使えるものがあります。ただし、妊娠中は赤ちゃんに影響があるといけないので、必ず医師に確認してから使うようにしましょう。

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