「ボルニューマ(VOLNEWMER)」とはどのような美容医療機器で、痛みはあるのか、値段はどれくらいするのか、と気になる方もいるのではないでしょうか。「ボルニューマ」は、高周波を使用し、痛みに配慮しながらたるみにアプローチしてくれる美容医療機器です。今回は、「ボルニューマ」の基本的な情報や効果、メリット、他の美容医療との違いまで解説します。「ボルニューマ」が気になる方は、ぜひ最後までご一読ください。
ボルニューマとはどんな治療機器?基本情報を解説
たるみに効果が期待できる「ボルニューマ」とは、一体どのような治療機器なのでしょうか。最初に、「ボルニューマ」の特徴や施術の流れなどをご紹介します。
ボルニューマとは?
「ボルニューマ」は、高周波を使用したたるみケアができる治療機器です。ラジオ波(RF:radio frequency)とも呼ばれる、6.78MHzの周波数の電磁波を皮膚に照射。皮膚の表皮にはダメージを与えず、真皮層から脂肪層に熱を加えて、コラーゲンやエラスチンの生成を促します。そのため、肌のたるみや乾燥による小ジワ、ハリやリフトアップの効果が期待できるのです。
ボルニューマの施術可能な部位
「ボルニューマ」は、4種類のカートリッジを搭載しているため、顔全体をはじめ目元や口元、あご、首など、幅広い部位に対して施術が可能です。部位ごとに合わせたエネルギー量を照射します。肌に均一に密着してエネルギーを伝えるので、目元やあご下のような凹凸した部位にもフィットさせやすく、より高い効果が期待できるのです。
ボルニューマの施術の流れと所要時間
「ボルニューマ」の施術は、メイクオフした後、施術部位の洗浄から始まります。次に、肌を保護するための専用ジェルを塗布し、背中に対極板シールを貼り、照射スタート。施術中は温かさを感じる程度で、ほとんど痛みはありません。
所要時間は個人差がありますが、通常20分~1時間程度で終了です。施術後は、軽い赤みやほてりが出るケースもありますが、数時間~1日程度で引きます。ダウンタイムがほとんどないことから、メイクして帰宅も可能です。
ボルニューマ治療により期待できる効果とは
ここからは、「ボルニューマ」治療で期待できる効果を解説します。
たるみやシワのケア
「ボルニューマ」は、たるみや乾燥による小ジワに効果が期待できます。高周波を照射することで肌の深層部にアプローチし、コラーゲンの生成を促進。肌のハリや弾力が向上し、たるみやシワが目立ちにくくなります。部位に合わせた専用カートリッジがあることで、目元や頬、あごなどの気になる部分に対して効果を発揮し、たるみやシワの軽減につながります。
肌のハリと引き締め
「ボルニューマ」は、肌のハリと引き締めにも効果が期待できます。顔全体に照射することで、皮膚の真皮層や脂肪層にアプローチして引き締めるとともに、コラーゲンやエラスチンの生成を数ヶ月かけて促進。その結果、肌全体にハリが生まれ、ふっくらとした弾力のある肌へ導きます。
顔だけでなく、首やデコルテといった気になる部位にも使用可能なため、エイジングケア(年齢に応じたお手入れ)を希望する方にもおすすめです。
毛穴の縮小と肌質向上
「ボルニューマ」は、毛穴の縮小や肌質向上といった効果も期待できる施術です。高周波エネルギーが真皮層に働きかけ、コラーゲンの生成を促進することで、毛穴の開きが目立ちにくくなります。また、肌表面のキメを整え、なめらかでふっくらとしたツヤのある肌へと導きます。
ボルニューマ治療のメリットは?
ここからは、「ボルニューマ」のメリットについて解説します。
痛みが少なくダウンタイムが短い
「ボルニューマ」治療のメリットに、痛みに配慮されているという点があります。従来の高周波治療は、効果を出すために強いエネルギーを要し、痛みを強く感じる場合がありました。一方、「ボルニューマ」は、痛みや熱感を緩和できる制御モードや4段階のバイブレーション機能、水冷式システムを採用。施術中の痛みが比較的少なく、多くの方が我慢できるレベルです。
また、治療後のダウンタイムも短いため、日常生活への影響を抑えられます。施術直後からメイクが可能で、多くの方が翌日から通常の生活に戻れるでしょう。そのため、忙しい方や休みを取りにくい方にも適した治療法と言えます。痛みや腫れが少ないことで、美容治療に不安を感じていた方も安心して受けられるのが「ボルニューマ」の魅力です。
効果に持続性がある
「ボルニューマ」の効果は一時的なものではなく、比較的長期間にわたって実感できるのが特徴です。「ボルニューマ」で高周波を照射することでコラーゲンの生成が促進され、徐々に肌のハリや弾力が向上。3~6ヶ月程度で効果が現れ、数ヶ月~半年程度効果が持続します。しかし、コラーゲンの生成に時間がかかるため、即効性を求める人にとってはデメリットに感じるかもしれません。
また、3~6ヶ月、長くても1年に1回程度、定期的にメンテナンスをすることで、さらに長期的な効果を維持できます。頻繁に通院する必要がないため、時間とコストの面でも効率的な選択肢と言えるでしょう。
ボルニューマと他の機器を使った美容医療との違い
「ボルニューマ」と他の機器を使った美容医療は何が違うのでしょうか?それぞれの違いについて解説します。
ボルニューマとハイフとの比較
「ボルニューマ」と「ハイフ(HIFU)」は、どちらも皮膚の真皮層から脂肪層に熱を与え、たるみケアに効果的な施術です。「ボルニューマ」と「ハイフ」は、使用するエネルギーとアプローチできる部位に違いがあります。
「ボルニューマ」は高周波を使用しますが、「ハイフ」は超音波(高密度焦点式超音波)を使用します。「ボルニューマ」は広範囲の治療に適しており、肌全体のハリや引き締めに効果的。一方「ハイフ」は、ピンポイントで皮膚の土台であるSMAS筋膜にアプローチするため、土台からのリフトアップや輪郭形成はできるという強みがあります。
痛みの面では、「ボルニューマ」のほうが比較的痛みが少ないとされていますが、個人差があります。どちらの治療も、肌のたるみやシワに効果が期待できるため、肌の状態や目的に応じて選択しましょう。
ボルニューマとサーマクールとの比較
「ボルニューマ」は「サーマクール」の後発治療機器。「ボルニューマ」よりも「サーマクール」のほうがシリーズを通して長い歴史があります。
「ボルニューマ」と「サーマクール(THERMACOOL)」は、どちらも高周波を使用し、肌のたるみやシワに効果が期待できます。「ボルニューマ」と「サーマクール」は、ともにダウンタイムは短い施術ですが、痛みの度合いに違いがあります。「ボルニューマ」は痛みのコントロールが可能なため、「サーマクール」よりも、痛みが少ないのがポイントです。
加えて、「ボルニューマ」は、部位ごとに変えられるカートリッジが豊富なため、細かい部位に施術できます。また、「ボルニューマ」は、「サーマクール」に比べて施術費用を抑えられる点も特徴です。
ボルニューマとインモードとの比較
「インモード(INMODE)」は、イスラエルの医療機器メーカーのインモード社が開発した高周波を利用した複合機。日本では、フォーマとミニFXが施術に用いられています。フォーマは、真皮層に高周波を当て、コラーゲンやエラスチンの生成を促してたるみや小ジワをケア。ミニFXは、皮膚を吸引しながら高周波で脂肪細胞を破壊するため、顔の脂肪減少やむくみ解消が期待できます。
「ボルニューマ」と「インモード」のどちらもダウンタイムが短いという共通点がありますが、医師と相談して自分に合う治療法を選んでください。
まとめ
ボルニューマとは、肌のたるみやシワ、毛穴の開きなど、さまざまな肌悩みに効果的な美容医療機器です。他の美容医療機器と比較しても、複数の肌悩みに対応できる点や持続性のある効果が魅力。痛みが少なくダウンタイムも短いため、忙しい方でも気軽に受けられる治療法として注目されています。「ボルニューマ」が気になる方は、自分に合う美容治療であるかを医師に相談し、施術を受けてみてください。
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