たるみが気になり始め、すでにポテンツァなどの美容医療を受けている方から注目が高まっている「ボルニューマ」。今回は、「ボルニューマ」の治療内容や期待できる効果、ダウンタイムについて詳しく解説します。また、ポテンツァとの違いや、その他のたるみ治療についても紹介していますので、たるみの改善を目指したい方はぜひ参考にしてください。
1.「ボルニューマ」とはどんな治療?
まずは、「ボルニューマ」とはどんな治療なのか、効果やメリット・デメリットも含めて解説しましょう。
■「ボルニューマ」とは
「ボルニューマ」とは、韓国・CLASSYS社が開発した高周波(RF)を用いて顔のたるみや小ジワの改善が期待できる美容医療機器です。RFは電磁波の一種で、電磁波には低周波と高周波があります。高周波の性質である熱産生の促進や血管拡張を利用した治療が「ボルニューマ」など高周波によるたるみ治療です。「ボルニューマ」は、表皮にできるだけダメージを与えることなく、真皮層や脂肪層に熱を加えられます。高周波を用いた治療は痛みを伴うことが多いですが、チップを改良することにより改善。同じ高周波を利用するサーマクールと同様に、6.7Mhzの大きな熱を加えてフェイスラインの引き締める効果が期待できます。
■「ボルニューマ」の効果
「ボルニューマ」は、特殊な高周波エネルギーを肌の深部に届け、真皮層から脂肪層を引き締められます。また、真皮層内のコラーゲン生成も促されるため、肌のたるみやシワの改善、肌のハリやリフトアップなどの効果が期待できる治療です。
「ボルニューマ」の効果をいつから実感するのかは個人によって異なりますが、施術直後から引き締めなどの効果を感じられることもあります。肌質改善やリフトアップ効果に関しては、一般的に肌のコラーゲンが再構築される約3~6ヶ月後に効果を実感しやすいといわれています。
■「ボルニューマ」のメリット・デメリット
たるみ治療では、目の周りや口の周りなど部位によっては照射できない機器がありますが、「ボルニューマ」は顔全体に均一な照射ができる点がメリットです。痛みやダウンタイムがほとんどないこともメリットの1つですが、ごくまれに赤みや腫れ、痛み、むくみなどが発生することもあります。デメリットとしては、高周波の熱や電流によって体に影響が出る可能性がある心臓疾患のある方、埋込型除細動器やペースメーカーを入れている方、金の糸や金属のプレートを体内に埋め込んでいる方は施術を受けられない点。また、ヒアルロン酸注入やボトックスなど、特定の施術を受けた場合は一定期間を空ける必要があるため、「ボルニューマ」を検討している方は必ず事前に相談しましょう。
2.「ボルニューマ」とポテンツァの違いは?たるみ治療ならどちらがいい?
たるみ治療と聞くと、ポテンツァが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。ここからは、ポテンツァと「ボルニューマ」の違いについて解説します。
■ポテンツァとは
ポテンツァ(ダイヤモンドチップ)は、針ではなく高周波(RF波)を利用し、皮膚に熱を与えてたるみ治療を行う治療機器です。熱エネルギーを皮膚の奥深くまで伝えるモノポーラと、浅い部分へ伝えるバイポーラを連続で照射できる点が特徴で、コラーゲンやエラスチンの生成を促します。肌が内側から引き締まって、フェイスラインのたるみの改善が期待できます。また、熱によるダメージが少なく口元や鼻などにも照射できるため、マリオネットラインやほうれい線が気になる方にもおすすめです。ポテンツァの効果は、治療直後から実感できる方もいますが、治療後2~4週間ほど経過した頃がいちばん実感できるといわれています。より高い効果を出すには、4~6週間間隔で3回程度照射するとよいでしょう。
■「ボルニューマ」とポテンツァの違い
「ボルニューマ」とポテンツァは同じ高周波を用いたたるみ治療ですが、どのような点が違うのでしょうか。モノポーラの高周波を使用する「ボルニューマ」と、モノポーラとバイポーラを同時に出力できるダイヤモンドチップ(ポテンツァ)は、そもそもの目的が違います。「ボルニューマ」は肌を引き締める治療で、ポテンツァは小ジワの改善や肌にハリを出すことに向いています。つまり、引き締めてたるみを改善するのか、肌にハリを出してたるみを改善するのかといった点で、同じたるみ治療でも異なるのです。
■たるみ治療ならどちらがいい?
では、たるみ治療を受けるなら「ボルニューマ」とポテンツァ、どちらが良いのでしょうか。治療内容からすると、フェイスラインを引き締めたいなら「ボルニューマ」がおすすめですが、肌にハリを与えたいならポテンツァといえます。どちらもたるみに関しては効果的な治療なので、より高い効果を求めるなら、「ボルニューマ」とポテンツァを併用すると相乗効果が期待できるでしょう。
3.「ボルニューマ」とポテンツァ以外のたるみ治療は?
ここからは、「ボルニューマ」とポテンツァ以外のたるみ治療についても解説していきましょう。
■ハイフ
ハイフは、超音波を一点に集中して照射し、真皮層・脂肪層・皮下組織の奥にある筋膜のみに熱を与えます。一方「ボルニューマ」は電磁波の一種である高周波を用いる治療で、脂肪層全体に照射できる点が大きな特徴です。「ボルニューマ」とハイフの違いは、ハイフはSMAS筋膜に作用することでリフトアップし、「ボルニューマ」は脂肪層の広範囲に作用してたるみを軽減する点。ボリューム感とたるみを改善させたい方には、「ボルニューマ」とハイフを組み合わせた治療がおすすめです。
■サーマジェン
サーマジェンも「ボルニューマ」と同じく、高周波を用いて顏のたるみを改善する機器です。「ボルニューマ」とサーマジェンの違いは、同じ高周波でもどの部分にアプローチするのかという点。「ボルニューマ」が真皮層深くまで熱を加えられるのに対し、サーマジェンは低い出力で真皮層や脂肪層の浅い部分にアプローチします。顔のたるみの主な原因とされる脂肪層がターゲットの場合は、脂肪層全体にアプローチできる「ボルニューマ」のほうが高い効果を得られるでしょう。
■サーマクール
「ボルニューマ」とサーマクールは、いずれも6.78MHzの高周波で施術をする機器です。「ボルニューマ」とサーマクールの違いとしては、顔全体に均一な照射ができる「ボルニューマ」に対し、サーマクールはカートリッジの種類が限られるため、顔全体に照射する機器の場合は目元には照射できません。また、サーマクールは強い痛みを感じることが多い治療ですが、「ボルニューマ」は痛みを感じにくいといわれています。1回あたりの費用も、「ボルニューマ」が約20,000円~150,000円、サーマクールが約80,000円~300,000円と大きく異なります。麻酔の有無や照射範囲によっても価格が異なりますが、一般的にはサーマクールよりも「ボルニューマ」のほうが費用を抑えられる治療といえるでしょう。
■まとめ
日本でも導入クリニックが増え、注目を集めている「ボルニューマ」。たるみ治療にはさまざまな種類があり、何がご自身に合っているのか迷うかもしれませんが、治療内容をよく理解して選ぶことが大切です。「ボルニューマ」とポテンツァの併用など、複数の組み合わせでより高い効果が期待できるケースもあるので、気になる治療に関してはカウンセリングで相談してみましょう。
・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。
【治療の内容】ポテンツァ(マイクロニードルRF)
【治療期間および回数の目安】1~3カ月に1回、計3~5回程度 ※治療期間や回数等は個人差があります。
【費用相場】1回約¥30,000~¥80,000
【リスク・副作用等】出血、赤み、色素沈着、炎症、腫れ、一時的なニキビなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】ボルニューマ(高周波RF治療)
【治療期間および回数の目安】約3~6ヶ月に1回程度
【費用相場】1回約¥60,000~¥200,000 ※部位・ショット数に応じて各クリニックで異なります。
【リスク・副作用等】熱感、浮腫、火傷、水疱、しびれなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】医療用HIFU(高密度焦点式超音波)
【治療期間および回数の目安】治療後6ヶ月以降から再照射可能 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】全顔1回約¥30,000~¥200,000
【リスク・副作用等】痛み、赤み、熱傷、腫れ、浮腫みなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】サーマクール(高周波RF治療)
【治療期間および回数の目安】約6ヶ月~1年に1回程度
【費用相場】1回約¥100,000~¥300,000 ※部位・ショット数に応じて各クリニックで異なります。
【リスク・副作用等】赤み、熱感、腫れ、熱傷など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】サーマジェン(高周波RF治療)
【治療期間および回数の目安】1~3ヶ月に1回、4~6回程度 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】1回約¥40,000〜¥100,000
【リスク・副作用等】赤み、腫れ、むくみ、熱感、熱傷、色素沈着、肝斑の悪化など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。