美容内服は保険適用される?効果とコスパを考慮した入手方法

美容内服は保険適用される?効果とコスパを考慮した入手方法

「美容内服薬って保険適用になるの?」そんな疑問を持ったことはありませんか?「美容内服薬を試してみたいけれど、費用負担が心配で手が出しにくい」と考えている方も多いでしょう。そこで今回は、皮膚科で処方してもらう主な美容内服薬の効果と保険適用の可否について徹底解説!コスパを考慮した美容内服薬の入手方法もご紹介するので、美容内服薬を試してみたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

1.美容内服薬の種類・効果

出典:photoAC

まずは、主な美容内服薬の種類と、成分の効果・効能を確認しておきましょう。口コミサイトでも高評価を得ている美容内服薬をまとめました。

■トラネキサム酸

トラネキサム酸は、厚生労働省から肌荒れ有効成分として承認された成分です。2002年には、シミへの有効成分としても認可されています。以前より、抗アレルギー作用や止血作用、のどの痛みを軽減する抗炎症作用などがあることから、口内炎薬や風邪薬として広く普及していました。
現在では、メラノサイトを活性化させるプロスタグランジンの生成に関わっているプラスミンの抑制作用を活用し、シミや肝斑の予防効果も期待されています。

■アスコルビン酸・パントテン酸カルシウム

アスコルビン酸とパントテン酸カルシウムからできている美容内服薬には、シミやそばかすの予防と改善、コラーゲンの生成を促すことによる肌質改善、美肌効果などが期待できます。
アスコルビン酸とはビタミンCのことであり、コラーゲンの生成に必要不可欠な成分です。また、メラニン色素の生成を抑制する働きもあるため、日焼けや老化防止効果も期待されています。
一方、パントテン酸カルシウムはビタミンB群に位置します。ビタミンCの働きを助ける役割や肌のバリア機能を取り戻す働きがある成分です。どちらの成分も、健やかな肌を維持するために必要な成分といえるでしょう。

■L-システイン

L-システインとは、アミノ酸のこと。肌の代謝促進や抗酸化作用などがあり、シミ改善や肌にハリや弾力をもたらす効果が期待できます。食品からはごくわずかしか摂取できないため、内服薬で意識的に補給すると良いでしょう。

■トコフェロール酢酸エステル

トコフェロール酢酸エステルを主成分とした美容内服薬には、抗酸化作用と血行促進作用があります。トコフェロール酢酸エステルはビタミンEのことです。ニキビやシミ、シワ、たるみの改善が期待できる成分です。

2.美容内服薬は保険適用される?

出典:photoAC

皮膚科でもらえる薬の中でも、美白・美肌作用をはじめとした美容目的で処方してもらう飲み薬は、基本的に保険適用外です。
美容内服薬が保険適用されるケースとされないケースについて、詳しく解説していきましょう。

■疾患の治療目的である場合

美容内服薬を保険適用とするには、疾患の治療目的での処方であることが求められます。クリニックの医師が診察した結果、治療が必要と判断された場合に治療薬も保険適用されるのです。
美容内服薬ごとに、保険適用される可能性がある疾患の具体例をご紹介しましょう。

トラネキサム酸

トラネキサム酸は、湿疹やじんましん、皮膚炎などの治療、やけどやすり傷などの外傷を負った際にできる炎症後色素沈着(シミ)の治療時であれば、保険適用となることがあります。皮膚疾患や外的要因によってできたシミへアプローチしたい場合には、一度皮膚科で相談してみましょう。

アスコルビン酸・パントテン酸カルシウム

アスコルビン酸とパントテン酸カルシウムからできている内服薬は、美容内服薬としてだけでなくニキビ痕として残った色素沈着や、慢性的なニキビの治療時に用いられる場合があります。ニキビを治すためには、外用薬や内服薬の使用と、適切なスキンケアが重要です。
ニキビ治療では保険適用できる可能性があることも覚えておき、肌荒れが生じたときは早めに医師へ相談してみると良いでしょう。

L-システイン

L-システインは、湿疹やニキビ、多形滲出性紅斑(たけいしんしゅつせいこうはん)などの皮膚疾患治療時に、保険適用が認められています。湿疹を伴う肌荒れが気になった場合は、かきむしってさらに荒れてしまう前に、医師に相談を。

トコフェロール酢酸エステル

トコフェロール酢酸エステルは、ビタミンE欠乏症や、しもやけなどの疾患に対して保険適用される場合があります。体内のビタミンEが不足すると血行不良になりやすく、冷え性や肩こり、頭痛などが生じることも。肌の新陳代謝が滞ってターンオーバーが乱れる可能性もあるため、十分に注意しておきましょう。

■美容目的である場合

どの美容内服薬であっても、美容目的の処方であれば自由診療扱いとなり、全額を自費で負担しなければなりません。美容目的の具体例としては、シミやくすみの改善、美白効果などを期待した処方が挙げられます。

3.美容内服薬をコスパ良く入手する方法

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美容内服薬の保険適用は認められていません。しかし、日常的に使用するなら、少しでも費用負担を減らしたいものです。
最後に、美容内服薬をコスパ良く入手する3つの方法をチェックしておきましょう。

■保険適用対象の疾患であるか確認する

美容内服薬の保険適用を希望するなら、まずは改善したい箇所が保険適用対象の疾患であるか確認してみましょう。保険適用の可否は、それぞれの症例によっても異なる場合があります。保険適用対象の疾患で悩んでいるときは、具体的な症状や治療目的をしっかりと医師へ伝えることが大切です。

■費用負担額が少ない美容皮膚科を選ぶ

美容皮膚科で美容内服薬を保険適用外で処方してもらうなら、少しでも費用負担額が少ないクリニックを探してみることをおすすめします。自由診療の場合は、それぞれの医療機関で診察料や美容内服薬の費用を自由に設定することが可能です。
各医療機関の美容内服薬の処方時にかかる費用を事前にリサーチしてみましょう。美容内服薬の場合、クリニックによっては定期購入システムなどが設けられていることもあるようです。

■オンライン診療サービスを利用する

近年、スマートフォンなどからいつでも受診可能なオンライン診療サービスが開設され始めています。美容皮膚科も、オンライン診療に対応しているクリニックが多数存在します。
オンライン診療のメリットとして挙げられるのは、通院時のような待ち時間がない・通院による病気の感染リスクを抑えられる・美容内服セットで必要な薬をまとめて入手できる・保険適用できなくても診察料がかからない場合があって安い、といった点です。
オンライン診療サービスは、薬代のみの負担で美容内服薬が手に入るだけでなく、時間短縮や感染症対策としても有効でしょう。

まとめ

主な美容内服薬の効果と保険適用の可否、コスパ良く入手する方法について解説しました。美容内服薬は、長期間服用し続けることで効果を得やすくなります。「効果がない」と感じられたときは体質に合っていない場合もあるので、医師へ相談してみましょう。ご自身のブログやカレンダーへのメモなどを活用し、いつから服用し始めたかを記録しながら、セルフケアとともに継続してみてはいかがでしょうか。

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