ダーマペン?ポテンツァ?どう違うの?結局【回数】と【コスパ】で比較するとどっちのほうが効果あるの?

ダーマペン?ポテンツァ?どう違うの?結局【回数】と【コスパ】で比較するとどっちのほうが効果あるの?

ダーマペンとポテンツァは、どちらも美容医療に関心のある方たちにとって人気の高い、肌質改善が期待できる治療です。

1回当たりの費用が比較的安いが回数が必要なダーマペンと、高額ではあるけれど1回で得られる治療効果が高いと言われるポテンツァでは、結果的にどちらがコストパフォーマンスが優れているのでしょうか?

2つの治療の違いやコストの比較、賛否両論の意見について紹介します。

ダーマペンとポテンツァの違い(ドラッグデリバリーにおける違い)

ダーマペンとポテンツァは、どちらも肌表面に細い針を刺すことで肌自身の持つ創傷治癒力を促し、併せて薬液を注入・浸透させることで肌質や肌悩みを改善する効果が期待できる治療です。

それぞれの特徴を比較してみましょう。

  ダーマペン ポテンツァ
(ドラッグデリバリーシステム)
治療方法と特徴 肌に極細の針を刺して、薬剤を塗布・浸透させる美肌治療。
傷を治そうとする力+有効成分の力で、肌悩みにアプローチする。
肌にRFニードルという針が付いたチップを刺し、RF(ラジオ波)を照射。さらに自動で薬剤を注入する美肌治療。
傷を治そうとする力+RFによる刺激+有効成分を皮下内で分散振動させることで、肌悩みにアプローチする。
期待できる効果 ・ニキビ痕・肌の凹み(クレーター)
・ニキビ
・開き毛穴
・小ジワ、たるみ
・肌質改善
・美白など
※使用薬剤によっても異なる。
・ニキビ痕・肌の凹み(クレーター)
・ニキビ
・開き毛穴
・小ジワ、たるみ
・肌質改善
・美白など
※使用薬剤によっても異なる。
※チップを変更することで、赤みや肝斑、リフトアップなど、アプローチの幅を広げることが可能。
主な導入・塗布薬剤 ・マッサージピール
(別称:ヴェルベットスキン)
・マヌカピール
・ボツリヌストキシン製剤
・PRP(別称:ヴァンパイアフェイシャル)など
・エクソソーム
・マックーム
・BENEV(ベネブ)
・ボツリヌストキシン製剤
・ポテンツァ専用薬剤など
薬剤の導入方法 針で肌に穴を開けた後に、手で薬剤を塗布して浸透させる。 針が肌から抜ける際に空気が押し出され、同時に薬剤が注入される。(ドラッグデリバリーシステム)
刺す深さ 0.2~3.0㎜(0.1㎜単位で調整可能) 0.5~2.5mm(ドラッグデリバリーシステムができるポンピングチップの場合)
ダウンタイム 針の深さにより異なるが、2~10日程度が目安。止血作用がないため、基本的に出血する。 針の深さにより異なるが、1~7日程度が目安。RFの止血作用により、ダウンタイムは短い傾向。
施術時の痛み 針を刺す痛みあり。 針を刺す痛みあり。
皮膚を吸引しながら指すため、ダーマペンより痛みが生じにくい。
効果的な治療回数 5~10回程度が目安
※目的により異なる
3~5回程度が目安
※目的により異なる
治療の間隔 3~4週間ごと 4〜6週間
1回当たりの費用相場 2万〜8万円 7万〜15万円

ダーマペンと比べると、ポテンツァのほうがアプローチの幅が広く、ダウンタイムを抑えられる点がメリットといえます。ただしその分、一般的にポテンツァのほうが高額です。

POINT

ダーマペンは安価なクリニックだと「ダーマペンのみ」などのケースも。

当然、肌を傷つけて治そうとする治癒力による効果のみでは、大きな効果は期待できません。

ポテンツァと条件を揃えるため、浸透させるための薬液を同時に使用した場合のコストで比較を行います。

 

コスパを具体的にイメージ!通院回数×通院頻度で、コスパはどう分かれる?

ダーマペンとポテンツァは、実際どちらがコスパ良く肌管理ができるのでしょうか?例えば、こちらのニキビ痕・クレーター肌の状態を改善する場合を考えてみましょう。

しっかり効果が期待できる回数・頻度で治療した場合、通院スケジュールとコストは、以下のようになります。※適切な治療回数・頻度は、一人ひとりの肌状態によって異なります。参考として考えてください。

ダーマペンは、1ヶ月ごとに合計10回(4万/1回)の治療を行うと想定しました。

ポテンツァの場合は、ダーマペンより少ない治療回数でも改善が期待できるため、4~6週間ごとに5回(10万/1回)治療を行うと想定しています。

なお、真夏は紫外線の問題でダウンタイムが取りにくいため、8月は治療間隔を空けました。

1月から治療を開始すると、ダーマペンは11月まで治療を継続して、費用は総額40万円程度です。ポテンツァは6月には治療が終了し、総額50万円程度でした。

ポテンツァのほうが総額は高くなりますが、治療回数が少なく、きれいになるまでの期間が短い点がメリットといえます。ダーマペンは費用が抑えられる一方で、治療が終わるまでは長い期間が必要です。

なお、ダーマペンもポテンツァも、クリニックによって導入できる薬剤や打ち方が異なるため、1回当たりの料金に幅があります。

一概に費用だけで良し悪しを比較することはできないため、まずはカウンセリングを受けて、信頼できると感じたクリニックで治療することがおすすめです。

医師目線でのダーマペン・ポテンツァについての賛否両論

ダーマペンとポテンツァについてどのような意見があるか、賛否両論を調べてみました。

【ダーマペン】

賛成意見 ・薬剤を使用しても、ポテンツァより安い費用で治療できる。
・薬剤との組み合わせにより皮脂のコントロールができ、ニキビや毛穴の開きに効果的。
反対意見 ・深いニキビ痕(アイスピック型)の場合は効果を実感しにくい。
もともと肌がきれいな人にとっては、わざわざ傷付けるような治療は必要ない。(むしろ色素沈着などにつながるケースもある)
肝斑に施術すると悪化させる可能性がある
・エステや自宅で行うセルフダーマペンなどは絶対に反対。(失敗し肌トラブルにつながるリスクが高い。)

【ポテンツァ】

賛成意見 ・マイクロニードル+RF+薬剤の効果で、1回当たりの治療効果がダーマペンより高い。
・RFの効果により、出血やダウンタイムが抑えられる。
・肌の線維芽細胞を刺激しコラーゲン増生を促すため、ニキビ痕や帯状疱疹痕など、凹んだ傷痕を改善する効果が大きい。
・RFの熱により皮脂の分泌を抑え、ニキビや毛穴の開きに効果が期待できる。
・酒さの改善効果が高い。
・肝斑モードで肝斑がある場合も治療できる。
反対意見 ・1回の治療当たりの単価(チップの単価)が高い。
・同じようなマイクロニードルRFの機械が他にもあるため、ポテンツァのみが優れているということはない。
・肝斑に施術すると悪化させる可能性がある。

どちらもそれぞれ、メリット・デメリットのある治療です。

否定意見については、基本的に「そのお肌がダーマペン・ポテンツァが向いているかどうか(適応かどうか)についてきちんと確認する必要がある」という意見が多いようですね。

浅めのクレーター肌で、費用を抑えながら効果を出したい場合は、ダーマペンが向いているでしょう。

一方、費用がかかっても、短い期間かつダウンタイムを抑えて効果を出したい場合は、ポテンツァがおすすめです。

ただし、肝斑にダーマペンは推奨されないなど、肌の状態や治療の目的によっても適した治療法は異なりますので、しっかりと医師の診察・診断を行い、絶対に自宅でのセルフダーマペンなどは行わないようにしましょう

肌をきれいにしようとして取り組んだ結果、色素沈着や炎症を引き起こし、結果としてその治療に追加のコストがかかってしまうことは多いようですよ。

まとめ

ダーマペンとポテンツァは、いずれもマイクロニードルを使用して肌質改善を目指す治療です。

料金がかかっても痛みや通院回数を少なくし、短期間で効果を出したい方にはポテンツァ、金銭的な負担を抑えたい・通院回数は許容できるという方にはダーマペンが向いています。

年間スケジュールに落とし込んで、それぞれの予算や治療期間イメージを考えてみるのもおすすめです。肌の状態や治療目的によっても適応が異なるため、信頼できる医師にしっかりと相談して決めましょう。

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【施術の内容】ダーマペン
【施術期間および回数の目安】3~4週間ごとに1~5回程度 ※状態によって異なります。
【費用相場】¥15,000~¥25,000程度 ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。
【リスク・副作用等】赤み、皮むけ、内出血、腫れなど
【未承認機器に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医療機器を使用する場合があります。
・施術に用いる医療機器は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一性能を有する他の国内承認医療機器は存在しない場合があります。
・諸外国における安全性等に係る情報
-「Dermapen4」は米国FDA(アメリカ食品医薬品局)、CEマークの承認を取得しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象外となる場合があります。

【治療の内容】ポテンツァ(マイクロニードルRF)
【治療期間および回数の目安】1~3カ月に1回、計3~5回程度 ※治療期間や回数等は個人差があります。
【費用相場】1回約¥30,000~¥80,000
【リスク・副作用等】出血、赤み、色素沈着、炎症、腫れ、一時的なニキビなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】ヴェルヴェットスキン(ダーマペン後のPRX-T33🄬塗布)
【治療期間および回数の目安】1ヶ月に1回、計5回程度
【費用相場】1回¥16,000~¥35,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、皮むけ、かゆみなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】ヴァンパイアフェイシャル(ダーマペン後のPRP塗布)
【治療期間および回数の目安】1ヶ月に1回、計5回程度
【費用相場】1回¥16,000~¥35,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、皮むけ、かゆみなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
 https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】ケミカルピーリング
【治療期間および回数の目安】約2~4週間に1回程度
【費用相場】全顔1回約 ¥5,000~¥15,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】痛み、赤み、皮むけ、乾燥、肌荒れなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。