体毛が濃い男性の悩みは脱毛で解決できる?毛深い原因を知って対策を練ろう

体毛が濃い男性の悩みは脱毛で解決できる?毛深い原因を知って対策を練ろう

「温泉やレジャーシーンを楽しめない」「女性からどう思われているのかが気になる……」など、体毛が濃いことをコンプレックスに感じている男性は少なくありません。体毛が濃いのは悪いことではありませんが、きちんとお手入れされていない場合は、相手の第一印象を左右する可能性も。そこでこちらの記事では、体毛が濃くなる原因と対策について詳しくご紹介します。毛深いことに悩んでいる男性は、ぜひ目を通してみてください。

1.毛深い・体毛が濃くなる理由は?

出典:photoAC

ここでは、体毛を濃くする要因や生活習慣について詳しく説明しましょう。

■体毛が濃くなる理由は男性ホルモンの分泌量が多いため

一般的に、体毛が濃くなる原因には、男性ホルモン(テストステロン)の働きが関与しています。テストステロンは、体毛の発育をはじめ、骨格や筋肉の発達といった男性の二次性徴の発現を促す作用を持ちます。一部では「体毛が濃い男性は将来はげる」と噂されることもありますが、薄毛はいくつかの原因が複合的に作用して引き起こされるものです。体毛が濃いからという理由で薄毛になるとは言い切れないため、心配し過ぎる必要はありません。なお、テストステロンの分泌が過剰になる原因は以下のとおりです。

遺伝的要素

テストステロンの分泌量や毛穴の数は、ある程度遺伝で決まっています。つまり、親族に毛深い方がいる場合は、遺伝によってその体質を受け継いでいる可能性が高いということです。生まれつき体毛が濃かった方も、遺伝による影響が考えられます。

加齢

テストステロンの分泌量は、年齢によっても大きく変動します。中でも40~50代は、男性ホルモンの分泌が活発になる時期。また、ホルモンバランスが乱れやすい時期でもあるため、テストステロンが優位になることで体毛が濃くなる可能性が高まります。

過度な筋トレや生活習慣の乱れ

過度な筋トレや喫煙習慣、睡眠不足などは、テストステロンの分泌を促進する原因になります。成人になってから体毛が濃くなった場合は、これらの生活習慣が関係しているかもしれません。

偏った食生活

動物性タンパク質や脂質を過剰摂取すると、男性ホルモンが増える傾向にあります。そのほか魚卵や甲殻類、インスタント食品などの加工食品も、男性ホルモンの分泌を促す食べ物です。偏った食生活は、体毛を濃くするだけでなく生活習慣病を引き起こすリスクも高めます。

■外部刺激によるもの

外部からの刺激もまた、体毛を濃くする可能性があります。体毛はもともと、肌や体の重要器官を守るためのものです。つまり、自己処理による摩擦や紫外線によるダメージ、気温といった外部から強い刺激を受ければ、防衛機能が働き、毛の成長を促す要因になります。

2.毛深いのは悪いこと?

ムダ毛のお手入れがマナーとして浸透しつつある昨今では「毛深い=悪いこと」のようにも捉えられがちですが、毛深いのは本当に悪いことなのでしょうか?

■毛深い=男性らしさの象徴

身だしなみの観点でムダ毛を処理するのは大事ですが、結論からいうと、毛深いのは決して悪いことではありません。毛の濃さで、人の価値が左右されるわけではないからです。加えて、テストステロンは筋肉や骨格を大きくするなど、男性らしい屈強な体づくりに大きく貢献しています。
そして、中には毛深い男性を好む女性もいます。コンプレックスを解消しようと躍起になるのではなく、毛深いことは、そもそも男性らしさの象徴である点について留意しておきましょう。

■毛深いのが悩みで脱毛をしている男性も

とはいえ、毛深いことを気にしている男性が多いのも事実です。メンズ脱毛専門サロン「RINX(リンクス)」を運営する株式会社リンクスホールディングスが行った調査によれば、脱毛サロンを利用したことがある20~40代の男性157名のうち、「毛深いのが嫌だから」という理由で脱毛を始めた男性は78名にものぼります(※1)。つまり脱毛は、体毛が濃い悩みを解消するための1つの手段といえるでしょう。

3.脱毛を行うメリット・デメリットは?

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男性が脱毛を行うことで、得られるメリットとデメリットは、以下のとおりです。

■メリット

まずはメリットから説明します。

自己処理の手間が省ける

脱毛をすれば、自己処理の手間が省けます。部位によって頻度は異なりますが、自己処理の箇所が多ければ多いほど、剃毛にかかる時間は増えるのが一般的です。脱毛によって自己処理が不要なレベルになれば、その分時間を有効活用できます。

自己処理による肌荒れを防げる

脱毛によって自己処理が不要になれば、肌トラブルに悩まされることは少なくなります。カミソリや毛抜きなどの自己処理で引き起こされる、カミソリ負けや乾燥を防げるためです。とくに、クリニックでの医療脱毛は、肌の状態を確認しながら脱毛を進めます。肌トラブルが起きた場合でも、医療従事者によって適切な対処を受けられることは、医療脱毛の大きなメリットです。

長期的に見ると節約になる

脱毛で自己処理が不要になれば、時間だけでなくお金の節約にもなります。例えば、シェーバーやシェービングクリーム、アフターケアに使う保湿液などで毎月のひげ剃りにかかるお金が2,000円程度かかるとしましょう。仮に25歳~65歳まで自己処理を続ければ、月2,000円×12ヶ月×40年で、約90万円のお金が必要になります。
一方、ひげ脱毛にかかるコストはクリニックやサロンによっても異なりますが、おおよそ7~22万円程度が相場です。
クリニックやサロンでの脱毛を「高い」と考える方もいますが、長期的に見ると、自己処理し続けるよりも費用を抑えられます。

コンプレックスが解消し自信が持てるようになる

脱毛によってコンプレックスを解消できれば、自信を持って生活できるようになります。また、除毛・減毛する量を調整できることも、脱毛のメリット。自分の好みに合わせて理想的な肌を目指せます。

■デメリット

続いてデメリットです。

痛みがある

脱毛には、痛みを伴います。脱毛器から発する熱エネルギーが、毛根周辺の組織にダメージを与えるためです。とくに濃くて太い毛が生えるあごやVIOは熱エネルギーが反応しやすく、刺激を強く感じやすい部位。
痛みの感じ方は人それぞれですが、多くのクリニックでは刺激への対策として麻酔クリームを用意しています。刺激に弱い方は、事前にスタッフに相談しておくと、ある程度不安を払拭できるはずです。

脱毛後にケアが必要

脱毛期間中は肌が乾燥しやすくなるため、施術後の保湿ケアが必須。乾燥を放置すると、赤みやかゆみといった肌トラブルを引き起こすリスクが高まるためです。肌トラブルが長引けば、スケジュールどおりに脱毛を進められなくなる可能性も出てきます。また、施術後の肌は敏感で、紫外線のダメージを受けやすい状態。保湿ケアに加えて、紫外線対策も行う必要があります。

■男性の体毛処理に好印象を持つ女性は6割

メリットの多い脱毛ですが「脱毛をすることで女性にどう思われるかが気になる」男性もいるでしょう。メンズ脱毛専門サロン「RINX(リンクス)」を運営する株式会社リンクスホールディングスの調査によれば、20代女性300名のうち、約60%が男性の体毛処理に好意的なイメージを抱いています(※2)。好みは人それぞれですが、このアンケート結果は、男性の体毛処理が「身だしなみ」の一環になりつつあることを示しているでしょう。

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効率良くムダ毛にアプローチするにはクリニックやサロンでの脱毛が適していますが、自宅でできる対策もあります。

■生活習慣を整える

乱れた生活習慣は、テストステロンの分泌量を増やす原因の1つです。毛深いことで悩んでいる方は、ストレスを溜めない・十分な睡眠時間を確保する・喫煙習慣を見直すなどで、体毛の濃さが改善する可能性があります。ちょっとした心がけですが、ホルモンバランスを整えるうえでも有用な対策です。

■バランスの良い食生活を心がける

体毛の濃さを軽減させるには、魚や乳製品、大豆類などの女性ホルモンの生成に関与する食べ物がおすすめです。とくに、大豆に含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモンの分泌を促し、体毛の発育を抑える効果が見込めます。納豆や豆腐、枝豆といった身近な食品から摂取できるため、さまざまな料理に応用しながら、バランス良の良い食生活を目指しましょう。

■正しくムダ毛処理する

体毛は外部刺激によっても濃くなります。毎日のように行うムダ毛処理は、肌に負担をかけないよう正しく行うことが大切です。自己処理にはカミソリや毛抜きを使うことも多いと思いますが、実は、カミソリや毛抜きは、肌や毛穴に大きな負担がかかります。毛抜きの使用をなるべく控えるとともに、カミソリでのシェービング後は化粧水や乳液などで念入りなアフターケアを行うようにしましょう。

■まとめ

体毛が濃いこと自体が悪いわけではありませんが、男性のムダ毛処理を快く思う女性はいます。必ずしも、すべての部位で自己処理が不要なレベルを目指す必要はないものの、身だしなみの一環として気にならない程度に体毛処理をすることは大切です。とくに体毛のコンプレックスを強く抱えている場合は、自宅での対策を取り入れつつ、うまくクリニックやサロンでの脱毛を活用しても良いかもしれません。

【参考】
※1 株式会社リンクスホールディングス「脱毛サロン」についてのアンケート調査
※2 株式会社リンクスホールディングス「男性のムダ毛に対する印象」についてのアンケート調査

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