
男性のナイトコンプレックスを解消するものといえば、日本ではED治療薬の「バイアグラ」が有名ですよね。
男性器周辺の悩みは日本ではなかなか公にしにくい話題。しかし、世界には周囲に相談することが一般的な国と地域もあり、さまざまな治療法が存在します。
今回は、男性のナイトコンプレックス対処法を大特集!
世界の治療最前線や医療が介入する重要性、正しい治療先の選び方も解説します。さっそく見ていきましょう。
ナイトライフにおける日本の常識、世界の非常識?
男性のコンプレックスへの向き合い方は、日本と世界でどのように違うのでしょうか。
■包茎・ED・短小とは?
まずは、男性のコンプレックスで多い、包茎・ED・短小についてまとめました。
■包茎とは
包茎は、亀頭が包皮に覆われていて、勃起時も包皮から亀頭が露出できない状態。
幼少期は包茎の状態が正常で、思春期過ぎに男性器が発達して包皮が伸びやすくなると包茎が解消されていく傾向にあります。
包茎には大きく分けて以下の種類があり、状態によっては適切な治療を行うことが重要です。
<包茎の種類>
- 仮性包茎:包皮をむいた際や勃起時は亀頭が露出する状態
- 真性包茎:包皮をむいても亀頭が露出せず、勃起時に痛みを伴う
- カントン包茎:包皮口が狭いため包皮をむいた際に陰茎が締めつけられ、血流障害・腫れ・激しい痛みなどを伴う
<包茎で考えらえるデメリット>
- パートナーとのセックスで満足感を得にくい
- 勃起時に痛みを感じる(とくに真性包茎・カントン包茎の場合)
- 外的刺激に敏感なため早漏になりやすい
- 公衆浴場やパートナーの前などで恥ずかしさを感じる
- 不衛生になりやすく、性病のリスクが高い
■ED(勃起障害/勃起不全)とは?
ED(勃起障害/勃起不全)は、満足なセックスを行えるだけの勃起状態にならないこと。
勃起状態に至らないだけでなく、陰茎の硬さが不十分なことや勃起状態が維持できないことなどもEDに含まれます。
EDの原因は、日常生活のストレス・トラウマなどによる心理的要因や、血管・神経の障害などによる器質的要因、そして中枢神経に作用する薬剤の使用による薬剤的要因があり、これらの原因が組み合わさるケースも。
<EDで考えられるデメリット>
- 満足なセックスを行えず精神的なストレスが溜まる
- 器質的要因の場合、動脈硬化の進行や心筋梗塞などの疾患につながるリスク
- 心理的要因の場合、抑うつ・不安障害などの精神疾患を招くおそれ
■短小(マイクロペニス)とは
短小(マイクロペニス)は、形は正常でも年齢ごとの平均サイズより極端に短いペニスのこと。
成人男性の場合、勃起時のサイズがおよそ7cm以下で短小とされます。
短小の原因は先天的なものであり、胎児期の栄養状態や幼少期の男性ホルモンの状態などにより引き起こされると考えられています。
<短小で考えられるデメリット>
- セックスでパートナーを満足させることが難しい
- 他人のペニスのサイズと比べてしまい落ち込む
- 男性不妊を招くおそれ(腟奥への射精が難しい・精子の量が不十分など)
- 陰茎が短く包皮が余りやすいため、包茎になりやすい
■男性器周辺の治療は世界では一般的なQOL(生活の質)課題
先ほど紹介した包茎・ED・短小は、日本では“恥”とされる悩み。
ナイトライフに直結したり、場合によっては心や体の健康を損ねたりするにも関わらず、周囲や専門家へ気軽に相談しにくいのが日本の現状です。
しかし、世界に目を向けてみると、とくに欧米ではQOL課題として真摯に取り組まれていて、当たり前に治療されています。もちろん、宗教的・道徳的・医学的などの観点から割礼*や包茎手術が盛んに行われる国や地域があるため、日本と世界とでは価値観が違うことも確か。
しかし、男性器周辺の悩みを治療することはごく当たり前に向き合うべきQOL課題として、日本も意識をシフトチェンジすべきなのではないでしょうか。
*割礼 ……男性器の包皮の一部を切除すること
世界の治療最前線
続いて、男性器周辺の悩みに対して世界ではどのような治療が行われているのかチェックしてみましょう。
■陰茎増大インプラントHimplant®(アメリカ)

出典:Himplant
「Himplant®(ヒムプラント)」は、美容目的の陰茎増大インプラントとして世界で初めてFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受けています。
シリコン製でやわらかく、科学研究にもとづき違和感のない装着感を追求して開発されました。
「Himplant®」の装着により、陰茎の周囲の長さが1~2インチ(※1インチ=2.54cm )増加し、通常時の長さの改善も期待できます。
また、陰嚢の上部に沿って小さく切開した箇所から陰茎の皮膚の下に挿入して固定するため手術の傷痕が目立ちにくく、必要に応じて取り外しも可能。
さらに、耐久性を重視した設計で生涯補償つきです。
■切らない長茎術(韓国)
世界的に見ても、韓国は包茎手術が盛んな国。戦時中にアメリカから受けた影響や、徴兵制度の集団生活に備えるために、通過儀礼として若年層のうちに包茎手術が行われているそう。
そんな韓国では、“切らない長茎術”も人気。
切らない長茎術は、体内に埋もれた陰茎を引き出し、医療用の糸で固定する術式。
通常時の2~5cm程ほど長くすることが期待できるのだとか。
韓国では美容医療を受ける男性も多いため、男性器周辺美容にも抵抗がないのかもしれませんね。
■男性の性機能障害専門科の普及(中東)
中東の中でもドバイでは、周辺の国・地域や世界の富裕層に向けて豪華な病院施設で高い医療技術を提供しています。
人気なのは美容整形・歯科・肥満手術で、近年では男性の性機能障害専門科も普及してきています。
患者は周辺国のサウジアラビアやパキスタンなどからが多く、男性器増大手術やED治療などを行うため連日にぎわっているのだとか。治療動機はQOL向上のためという患者が多いそう。
“性の自信”を支える医療の重要性
勃起時の痛みや炎症などの緊急性がある場合を除き、男性器周辺の治療はすぐさま命を脅かすものではありません。
しかし、心の健康と密接に関わる問題という点では医療が介入すべき課題ではないでしょうか。
■男性機能は“自信と尊厳”の問題
昔から、男性機能は男性の自信と尊厳に直結するものとされてきました。男性機能に不具合が生じると、男性は生存本能が脅かされるように遺伝子へインプットされているのかもしれませんね。
現代は、男性器の見た目と機能は医療のチカラで改善できる時代にシフト。
男性の長期的なQOLを向上することにもつながるため、医療が性の自信をサポートすることは重要な意義があります。
■心の健康とも密接に関わる
男性器の見た目や機能に自信がない状態が続くと、心理的な強いストレスに発展するケースも少なくありません。
見た目に自信がない場合はトイレ・公衆浴場・サウナなどの利用がストレスに。また、機能面が問題でパートナーとの関係性にヒビが入ったり、セックス自体がトラウマになったりするケースも。
心に大きな傷ができる前に、医療に頼ることも大切です。
正しい知識のインフラを
最後に、包茎・ED・短小などナイトライフに関係する男性の悩みを相談する先と、正しい治療先を見分けるポイントを解説します。
■男性器周辺の悩みは美容外科と泌尿器科のどちらに相談すべき?
強い痛みや腫れ、性感染症の疑いなど、何らかの自覚症状がある場合は泌尿器科を、とくに症状はなく男性器周辺の美容が目的であれば美容外科を受診しましょう。
美容外科を受診する場合は、泌尿器科や形成外科の経験があるドクターがいるクリニックであれば、専門性の高い治療が受けられ、かつ仕上がりも期待できると考えられます。
■正しい治療先の見分け方
美容外科であれ泌尿器科であれ、治療先のクリニックは正しく選択したいもの。クリニック選びのポイントをまとめました。
■ドクターの経歴・資格を公式ホームページで確認できる
男性器周辺の治療となるため、泌尿器科・形成外科・美容外科などの経験や関連する資格などをドクターが持ち合わせているか、ホームページでチェックしましょう。
■症例数や症例画像などを公式ホームページに掲載している
これまでの症例数もクリニック選びでは重要なポイント。
さらに、仕上がりや術後の経過を確認できる症例画像の掲載があると、安心材料にもなるでしょう。
■他院と比べて施術費用が明らかに安価なクリニックは要注意
キャンペーンの場合もありますが、いくつかのクリニックを比較してみて他院より明らかに施術費用が安価な場合は注意しましょう。
経験の浅いドクターが担当になったり、実際に来院してみると高額な施術費用の見積もりが出されたりするケースもあるようです。
■海外での施術は慎重に検討を
「海外で先端の治療を受けてみようかな……」と考えるときも注意が必要!
治療費用が安価だったとしても渡航費や滞在費がかかり、日本で受けるより割高になることも。
また、言葉の壁や術後管理の受けにくさもあり、トラブルに発展しているケースが多発しています。
男性のナイトコンプレックス解消は医療がサポート!
男性のナイトコンプレックスについて、日本と世界の実情を比較してきました。
世界に比べて日本では男性器周辺の悩みを周囲に相談しにくい雰囲気が残っていますが、日本でも男性器の見た目や機能を治療するクリニックが増加しつつあります。
思い切って治療を始めることで、長年思い悩んでいた男性のナイトコンプレックスが軽減されるかもしれません。
ぜひ医療のチカラを頼ることを検討し、男性としてのQOLが長期的に向上されるよう動いてみてはいかがでしょうか。
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