NEROが、美容医療に関する注目のTOPICSをとりまとめ！

NEROでは、美容医療に関連するニュースやトピックを5秒でわかる内容にしてお届けします。今回のNews Topisでは、厚生労働省がん予防の自由診療再生医療に対し、感染症リスクを受け緊急措置を実施した内容のご紹介です。

がん予防を目的とした再生医療で、自由診療として提供されていた「本人由来の細胞を投与する治療」において、2人の患者が重篤な感染症を発症し入院した。厚生労働省はこれを受け、再生医療安全性確保法に基づき、治療提供元に対し医療提供の一時停止命令を発出した。報告によると、患者の血液中の免疫細胞である「NK細胞」を増やし点滴で体内に戻す治療過程で微生物汚染が確認された。厚労省は、感染リスクが高まった原因とみられる培養工程を担う別施設にも製造の一時停止を命じた。

がん予防を目的とした再生医療は新しい試みであり、患者からも注目が高い一方で、細胞の加工や培養過程でのリスクが存在する。今回の緊急措置は、再生医療の安全性確保が不可欠であることを改めて示す事例となった。

▼NERO 編集長’s Check Point
「再生医療の安全性向上への道筋と将来展望」

今回の緊急停止措置は、がん予防を目指す再生医療における感染リスクの再認識を促した重要な事例だ。自由診療の分野で注目を集めるこの再生医療は、患者の健康や美容面での期待が高まる一方で、リスク管理に関する指針や規制も厳格化が求められる局面にある。
再生医療分野が今後さらに成長し、医療市場で確固たる地位を築くためには、安全性と効果の保証が必須である。
今回の事例は、再生医療が確実で効果的な治療として社会に根付くための大きな教訓となり得る。日本の美容・健康医療市場における規制強化と、その先にある確かな医療提供の実現に向けて、注目が集まることだろう。