
消費者庁は9月11日、東京都内のクリニックで脂肪吸引後に呼吸困難を起こし救急搬送された事例を公表した。診断は貧血。分類上は「重大事故等以外」とされたが、呼吸困難という生命に関わる症状が発生しており、美容医療の安全性に改めて注意が促されている。
脂肪吸引は高い需要を持つ一方、首や顎下での施術では気道圧迫による事故が過去にも報告されている。今回の件は特殊な例ではなく、美容医療において一定数発生し得るリスクを示すものである。
救急搬送された脂肪吸引の事例とは?
消費者庁によると、2025年8月、東京都内のクリニックで脂肪吸引を受けた患者が手術後に呼吸困難を訴え、救急搬送された。
診断は貧血で、死亡や重篤な後遺障害に至らなかったため「重大事故等以外」と分類された。
出典:消費者庁「美容医療に関する事故情報」(2025年9月11日公表)
過去の事例に共通するリスクとは?
公表情報は限定的だが、過去には首や顎下の脂肪吸引で出血が血腫を形成し、気道を圧迫することで呼吸困難に至った例が確認されている。
今回の事例で施術部位は明らかでないが、同様のメカニズムが関与した可能性もある。こうした事故は、美容医療においてゼロではなく一定数起こり得ることを示している。
患者が持つべき視点って?
脂肪吸引を検討する際には、成功事例や宣伝だけでなく、過去に報告されたトラブルや事故も参考にする視点が必要だ。
また、術後に万一の事態が起きた場合にどのような対応が可能か、クリニックの体制を含めて理解しておくことが、安全な選択につながる。
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