2026年10月15〜16日 / Nakanoshima Qross 大阪 / 公式サイト全文直接確認
📖 Nakanoshima Qross(中之島クロス)とは:21の民間企業等とともに2019年に大阪府内で設立された推進組織(Future Medicine Promotion Organization)が形成するfuture medicineの産業化ハブ。臨床・研究・国際交流を一体化した施設。住所:大阪市北区中之島4-3-51。
📖 Healthspanとは:寿命(lifespan)と区別される「健康に機能して生きられる期間」のこと。Longevity医療の本質的な目標指標。
「altered traits, not altered states」——
一時的な高揚を変えるのではなく、恒久的な習慣と特性そのものを変える。
この一文が、今回の会議の性格をすべて語っている。
2026年10月15〜16日(木・金)、大阪・Nakanoshima Qrossで
Next Generation Longevity 2026(NGL 2026)が開催される。
公式サイトでの呼称は「The Global Healthspan Medicine Conference in Osaka」。
20カ国超から医師・研究者・起業家・投資家が集まる、審査制の国際会議だ
(公式サイト全文直接確認)。
「また新しいLongevity系イベントか」と思った人に言いたい。
これは少し違う。
なぜ大阪なのか、なぜ今なのか——その設計の意図を読み解く。
- ✦2026年10月15〜16日、大阪・Nakanoshima QrossでNGL 2026が開催。主催はNext Generation Medicine Japan(2026年設立の非営利団体)。20カ国超から医師・研究者・起業家・投資家が参加する審査制の国際会議(公式サイト全文直接確認)。
- ✦共同議長はAnant Vinjamoori MD MBA・Deepti Agarwal MD MBA・Naoko Kita PhD。一般チケット販売はなく申込審査制(reviewed application制)。公式サイトは、通常の臨床セミナーではなく「World Economic Forum for longevity」を思わせる場として位置づけており、ハイプ駆動でも過度に保守的な学会でもないと明言している。
- ✦プログラムは7領域:バイオマーカーとAI・臓器別Longevity・AI医療実装・AI masterclass・再生医療と日本の規制・Ikigai・保険と政策。「Ikigai」が正式セッションとして設定されていること自体が、この会議の思想を体現している。
- ✦Nakanoshima Qrossは21の民間企業等とともに設立された推進組織が形成するfuture medicineの産業化ハブ(大阪市北区中之島4-3-51)。会議後には長野スタディツアー(10月17〜18日)があり、百寿者との対話・精進ディナー・善光寺参拝・戸隠の蕎麦懐石などが公式ページに明記されている。
- ✦日本発のLongevity国際会議として存在感を示す試みであり、この会議が定着するかどうかが、日本がアジア太平洋のLongevity医療議論を引き受けられるかの一つの指標になる(NERO編集部の読み解き)。
ハイプでも保守学術でもない——NGL 2026が宣言する「第三の場」とは何か
Longevity系のイベントを分類すると、だいたい2種類に収束する。
「バイオハッカー的な熱量優先の場」か、「10年分のエビデンスがないと何も言えない学術会議」か。
公式サイトはこれを自覚的に批判している。
「ほとんどのシリアスなLongevityイベントは2つのどちらかに落ちる。
エビデンスの床がないハイプ駆動の場か、
臨床現場がすでにやっていることを無視する保守的な研究会議か」——。
NGL 2026はどちらでもないと言う。
「科学はここでは信頼性の床であって、差別化要因ではない」。
これは相当に強い自己規定だ。
なぜ大阪か。なぜ日本なのか
これは「日本開催が珍しいから」という話ではない。
公式サイトは日本選定の根拠を4点で言語化している(直接確認)。
日本は世界で最も影響力のある高齢化社会の試験場。そしてLongevityのハイプがまだ侵食していない「高信号・低ノイズ」な空間——と公式は表現している。
再生医療など先進的治療の臨床化が他の市場より早く進む規制環境。これは事実であり、日本の再生医療等安全性確保法の構造的な特性でもある。
日本の食文化・環境・コミュニティ的慣習を、スライドの背景ではなくエビデンスの一部として扱う。この発想が、長野スタディツアーにつながっている。
21の民間企業と大阪府が設立した再生医療ハブ。「病院の会議室を借りた」ではなく、制度として医療イノベーションを支援する拠点が会場になっている。
「日本はLongevityの先進国」という話は以前からあったが、これまで国際的な議論の主催者になることはほぼなかった。NGL 2026は日本が「会場」ではなく「主語」になろうとしている最初の試みとして読める。
それが成功するかどうかは、この会議が1回で終わるか継続するかにかかっている。
「Ikigai」がプログラムに入っている意味
プログラムの7つの柱のうち、⑥が「Ikigai」だ。
「目的・社会的つながり・動機づけの科学と、Longevity医療実践への応用」——
これは「日本文化のスパイス」として添えられた飾りではない。
バイオマーカーやAIと並んで正式なプログラム枠として設定されている。
これが意味するのは、
「老いないためには、薬や技術だけでは足りない」という価値観の明示だ。
その主張をIkigaiという概念で日本から発信しようとしている点に、会議の構想力がある。
開催概要と確認できるファクト
7つのプログラム領域
長野スタディツアー——「スライドでは再現できない証拠」
会議後の10月17〜18日、長野への2日間スタディツアーが設定されている(公式サイト直接確認)。
- →大阪から新幹線で移動
- →百寿者(センテナリアン)との対話——地元で「グリーンセンテナリアン」と呼ばれる人々
- →善光寺の早朝参拝(O-asaji)・数珠祈祷
- →戸隠神社周辺・蕎麦懐石ランチ
- →精進料理ディナー・足湯・酒造・味噌蔵訪問
公式サイトはこれを「スライドでは再現できない健康長寿の生きた実証」と言っている。
会議の設計思想——食・環境・共同体をエビデンスとして扱う——が、
ツアーの中身にそのまま反映されている。
まとめ
- ✦NGL 2026は2026年10月15〜16日(木・金)、大阪・Nakanoshima Qrossで開催。20カ国超・審査制・コアファカルティ制(公式サイト全文直接確認)。
- ✦「科学は差別化要因ではなく信頼性の床」という自己規定が、ハイプ駆動でも保守学術でもない第三の場を目指す意思表示になっている。
- ✦IkigaiをAIやバイオマーカーと並べて正式プログラム枠に設定したこと——これが日本を選んだ理由の本質を最も端的に示している。
- ✦日本でLongevity医療の国際的な議論の「主語」になる初めての試み。1回で終わらず継続するかどうかが、日本のアジア太平洋ハブ化の鍵になる(NERO編集部の読み解き)。
出典
- Next Generation Longevity 2026 公式サイト. nextgenerationlongevity.com/learn-more(Updated July 2026・全文直接確認)

