「最近唇が血色悪い……」「生まれつき唇の色が暗い」などと感じている方に向けて、30代からでもできるケア方法をご紹介します。唇の血色の悪さにアプローチする、今日から実践できるセルフケアの方法をはじめ、プロの知識と技術を活用した美容医療もまとめました。なぜ唇の血色が悪くなるのか、考えられる主な原因についても解説します。顔全体の印象を左右することもある、唇の血色の悪さが気になっている方は最後まで必見です。
1.唇の血色悪いのは生まれつき?考えられる原因をチェック
まずは、唇の血色が悪い原因からチェックしていきましょう。生まれつきではなく、実は何らかの原因が関係している可能性もあります。
■冷えや運動不足が気になる!血行不良が原因かも
唇は皮膚が薄いため、血行不良によって血色が悪く見える場合も。血行の悪さが関係している場合、唇の色が黒ずんで見えたり紫っぽくなったりすることが多い傾向があります。場合によっては、唇のふちが紫色になるケースもあるでしょう。
血行不良の原因は、体の冷えや運動不足などが代表的なものです。ほかにも、ストレスや喫煙による血行不良など、生まれつきではなく普段の生活習慣が影響している可能性があります。
■ゴシゴシこすってない?摩擦による色素沈着の可能性も
摩擦によってメラニン色素が発生し、血色の悪い唇に見えてしまうことがあります。唇の皮膚は薄いことから、摩擦によるダメージを受けやすい部位です。必要以上にこするなどして摩擦を与えると、生まれたときは明るい色でも、色素沈着によって血色が悪く見えることも。
クレンジングや食後に唇を拭く、唇をなめるクセがある、唇の皮をつい剝いてしまうといった方は要注意です。
■疲れがたまっているなら!体調不良が関係していることも
皮膚が薄いという特徴がある唇は、体調の影響が出やすい部位です。血色が悪いと感じた際、白い場合は貧血、紫っぽい場合は冷え、赤すぎる場合は熱が体内にこもっている可能性が考えられます。普段よりも唇の血色の悪さを感じたら、体調不良が関係しているのかもしれません。
病気のサインという可能性もあるため、いつもとは違う唇の血色の悪さを感じたら、医療機関などで相談すると良いでしょう。
■ケアはきちんとしてる?乾燥も大敵
唇の乾燥によって、黒ずんで見えることで血色の悪さを感じることがあります。乾燥によって唇に軽い炎症が起きると、メラニン色素が過剰に分泌されて黒ずみにつながることがあるためです。乾燥のほか、紫外線の影響を受けても、メラニン色素が過剰に作られることもあります。肌に比べると、唇はついケアをし忘れてしまいがちな部位であるため、黒ずみが気になっている人は注意が必要です。
2.唇を美しくしたい!セルフでできるケア方法
唇の血色が悪いと感じている方にトライしてみてほしい、セルフケア方法を4つご紹介します。どれも今日から実践しやすいケアです。まずはできることから始めてみてくださいね。
■マッサージやエクササイズで血行促進
唇のマッサージやエクササイズは、血行を促進する効果が期待できます。指の腹を使って唇をトントンと優しくタッピングするマッサージ、「あいうえお」の形に口を大きく開くエクササイズなどの方法があります。
唇のマッサージやエクササイズをする際は、保湿をして摩擦や乾燥を防ぐ工夫を忘れずに。唇のエクササイズは、顔の筋肉を鍛えることにもつながり、ほうれい線や下がった口角などにもアプローチできます。
■摩擦を軽減することを常に意識する
唇に、摩擦によるダメージを与えないよう常に意識することも大切です。例えば、リップを塗る際やクレンジングは優しく触れる、食後にゴシゴシ唇を拭かないといったことがあげられます。普段の生活を振り返り、気づかないうちに唇をこすっていないかチェックしてみてください。自分自身の行動を振り返ることで、唇の色を改善するために自身が注意すべき行動が見えてくるはずです。
■食生活を見直すことも大切
普段の食生活を血色改善につながる内容に整えることも、血色が悪い唇をケアする方法の1つです。血液を作る際に必要な鉄分を含むレバーやプルーン、鉄分の吸収をサポートするビタミンCを含んだブロッコリーやキウイといった食品を意識して摂取しましょう。粘膜のうるおいをキープする際に役立つビタミンAを含んだ小松菜や卵なども、唇のケアにぴったりな食品です。
必要な栄養素を意識しつつ、偏らないようバランスに配慮した食生活を心がけましょう。また、冷えの原因となり血行を悪くしてしまうため、夏場や気温が高くなる時期は、冷たい食べ物や飲み物の摂りすぎにも注意が必要です。
■丁寧なスキンケアも忘れずに!
唇の乾燥や紫外線からのダメージを防ぐために、日頃から唇の保湿やUVケアを取り入れましょう。リップクリームや日焼け止めをこまめに塗るといった方法が代表的です。中には、UVカット機能つきのリップクリームもあるため、活用してみてください。
リップクリームや日焼け止めを塗る際は、できるだけ摩擦が生じないよう優しく滑らせるように塗るのがコツ。また、年中保湿と紫外線ケアを取り入れることが大切です。
乾燥を予防するため、口呼吸ではなく鼻呼吸することも、血色の悪さを悪化させないための手段。ほかにも、スペシャルケアとして週に数回、リップ美容液やリップパックを取り入れて血色の悪さをケアする方法もあります。唇は汗腺や皮脂腺がないことから乾燥が表面に現れやすいパーツです。適度な水分を補給して、体の内側から乾燥を予防することも意識すると良いでしょう。
唇の血色を良く見せるため、発色に優れたカラーリップを活用する方法もあります。ただし、メイクをした際は、クレンジングなどを使用して、きれいにメイクを落とすことが重要です。カラーリップが落としきれていない場合、色素沈着につながる可能性があります。
3.美容医療に頼るのもアリ!唇の血色改善に向いている施術って?
「セルフケアだけでは物足りない」「よりしっかりとしたアプローチを希望している」といった方は、美容医療を頼るのも1つの手段です。ここでは、唇の血色を良くするための美容医療を2つご紹介します。すっぴんでも自信が持てる唇を目指したい方は必見です。
■色素沈着にもアプローチ!ピコトーニング
唇の血色が悪い方にぴったりな施術の1つがピコトーニングです。ピコ秒という短い時間でレーザーを照射し、シミやくすみにアプローチします。レーザーの照射時間が少ないため、唇への負担もできるだけ抑えられる点が魅力。
炎症による色素沈着を引き起こしにくい施術でもあり、デリケートな唇のくすみやシミの治療に適しています。施術中の痛みも少なく、ダウンタイムもあまりありません。個人差がありますが、3~5回程度の施術を繰り返し、徐々に唇の血色の悪さの改善を目指します。
■美しさをデザインするアートメイク
アートメイクは、唇に色素を直接入れ込む施術であるため、即効性があります。そのため、生まれつき唇の血色が悪いと感じている方にとっても魅力的な施術でしょう。
アートメイクは好みや肌の色などに応じて色を調節できるため、自然な仕上がりが特徴です。ただし、あくまでアートメイクは色素を唇に入れ込むだけのため、血色悪い状態が根本的に改善できるわけではないことを覚えておきましょう。
専用の針を使用して色素を入れていくため、施術後に赤みや腫れ、内出血などが起こりますが、施術後2~5日程度かけて症状が落ち着いていくことがほとんどです。施術後2週間程度経過した時期に色がしっかりと定着します。
唇も肌と同じようにターンオーバーがあるため、1~2年程度かけて、少しずつ色が抜けていきます。1回のみの施術だと色落ちしやすいため、2回以上施術することを推奨しているクリニックも。施術は何回受ける必要があるか、事前に調べておくと安心できるでしょう。
まとめ
唇が血色悪いと感じる原因は、生まれつきではない可能性もあります。皮膚が薄いことから血行の悪さが影響したり、ダメージを受けてメラニン色素が発生するなど、さまざまな原因により暗い色に見えることがあるのです。まずは、血行促進のための運動や、ダメージを与えないために摩擦を軽減するなどのセルフケアを試してみてください。よりしっかりとアプローチしたい場合は、美容医療の力を借りるのも1つの手段です。自分の唇に自信が持てるよう、できることからトライしてみましょう。
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