唇の血色を良くするとすっぴんの印象が変わります。唇は顔の印象を決定づける大切なパーツなので、血色が良くなるとすっぴんにも自身が持てるようになるでしょう。そこで今回は「唇の色が悪くて暗く見えてしまう」と悩む方に向けて、唇の血色を良くする方法をご紹介します。血色が悪くなる原因をもとに、ケア方法も解説します。併せて美容医療での施術も詳しくお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
1.唇の血色が悪くなる原因
唇の色は、肌と同じで人によって異なります。唇が赤く見えるのは、毛細血管を流れる血液の色が、薄い唇から透けているためです。
唇の血色が悪いのは生まれつきの場合もありますが、生活習慣などのさまざまな要因が影響していると考えられます。
■血行不良
唇の色は血液の色に左右されるため、血行が悪いと唇が紫や黒などくすんだ色になってしまいます。例えば寒いとき、唇の色が紫色になる人も多いのではないでしょうか。
また血行不良の原因は、ストレスや運動不足、偏った食生活などが考えられます。体が冷えることも血行不良の原因の1つです。軽い運動は血行が良くなりストレスも発散できるので、取り入れてみるのもいいでしょう。
■摩擦によるダメージ
摩擦によるダメージも血色不良の原因となります。クレンジングやリップメイクをするときなど、ついつい強くこすってしまいがち。これらの摩擦によるダメージによってメラニン色素が発生し、色素沈着につながる場合もあります。
無意識に唇を噛んだり舐めたりする行為も唇への刺激となるので、注意が必要です。
■紫外線によるダメージ
紫外線で受けたダメージは、唇の黒ずみやくすみの原因となります。唇は膚が薄いため紫外線に弱く、紫外線の影響によりメラニン色素が発生しやすいパーツです。紫外線のダメージは乾燥や皮むけ、くすみなどを引き起こしてしまいます。UVケアのできるリップを使用するなど、紫外線対策を行いましょう。
■体調不良
唇は血液の状態が影響するため、体の不調が現れやすいパーツです。体調が悪いときや病気の際、血色が悪く見えることもあります。
唇の血色を良くするには食生活を見直したり、血行を改善したりするといいでしょう。それでもすっぴんの唇の血色が良くならない場合は、病気が隠れていることも考えられるので、医師に相談しましょう。
2.唇の血色を良くするには?すっぴん唇のケア方法
唇の血色を良くするには、毎日のケアやちょっとした工夫、生活習慣や食生活の見直しが効果的です。内側と外側の両方からケアすることで、すっぴんの唇の血色アップが期待できるでしょう。
■保湿を心がける
唇は乾燥しやすいパーツなので、保湿成分入りのリップクリームなどでこまめに保湿して乾燥を防ぎましょう。くすみ対策のためにも、紫外線カットの効果があるリップクリームを使用すると乾燥を防ぎ、くすみのない唇を目指せます。
■唇パックをする
リップクリームをこまめに塗っても乾燥が気になる場合は、ハチミツやワセリンを使った唇パックもおすすめです。
STEP1:蒸しタオルで唇を覆い、温める
STEP2:ハチミツorワセリンを塗る
STEP3:円を描くようにくるくるとマッサージする
STEP4:ラップをかぶせ、約3分間パックする
ラップを剥がしたら、ティッシュでやさしく押さえて完了です。
唇パックの他にも、リップ専用のスクラブを使った角質ケアという方法もあります。スクラブが刺激となることもあるため、やさしく丁寧に行いましょう。
■唇への摩擦を軽減する
唇は薄く、摩擦などの刺激に弱いため、ケアする際はこすらないことが重要です。メイクシートで強くこするのはやめて、クレンジングを含ませたコットンでやさしく拭き取りましょう。
唇を舐めたり、噛んだり、触ったりする行為も減らし、唇へ負担をかけないように意識するのも大切です。
■唇のエクササイズやマッサージを行う
唇のエクササイズも唇の血色を良くする方法の1つ。頬を膨らませたり唇を突き出したりすると、口元がじんわり温かくなり血行が良くなります。
リップクリームを塗る際、唇の中心から広角に向かってくるくる撫でるようにやさしくマッサージを取り入れることでも、血色アップが目指せます。
■生活習慣を整える
唇は体調が現れやすいため、唇の色が気になる場合は、睡眠不足の解消や適度な運動で健康的な生活を心がけることが大切です。また、体の内側からケアするなら食生活を見直してみましょう。鉄分やビタミンを含む食材を中心にバランスの良い食事を摂ることで、血色アップが目指せます。
3.唇の血色を良くするリップ選び
唇は皮膚が薄く、血行不良やダメージが現れやすいパーツです。唇の血色が悪いと「お気に入りのリップが思うように発色しない……」ということも考えられます。そのため唇の血色を良くするには、すっぴんの唇に合わせたアイテム選びが大切です。
ここでは、メイクのプロも実践するリップ選びのポイントをご紹介します。
■【唇の色】白っぽい人
唇の色素が生まれつき薄いタイプは、白っぽく見えやすいという特徴があります。リップの発色を良くするには、血色感のあるカラーを選ぶことがポイントです。またベースにピンク系のカラーを仕込むことでより血色が良く見えます。
■【唇の色】黒や紫などくすみが気になる人
唇がくすんでいる場合、その上にリップを重ねるときれいに発色しません。唇のくすみをカバーするには、オレンジや深みのある赤色など鮮やかな色がおすすめです。「唇の色が悪い」「紫色で見た目が悪い」と悩んでいる方は、やや黄味がかった色を選ぶことですっぴんの唇の色が補正されます。
■【唇の色】赤みが気になる人
すっぴんの唇が赤っぽいと、実際のリップの見た目の色よりも赤みが強く出てしまう場合があります。赤みが気になる方は、イエロー系のリップを選ぶとバランスが良くなるでしょう。またツヤが強くないマットな質感を選ぶと、唇の主張が抑えられます。
4.唇の血色を良くするには美容医療に頼るという選択肢もアリ
唇の血色を良くするためにセルフケアを行いたくても、毎日続けるのは難しく、またその効果にも限界があるでしょう。すっぴん唇の色が悪いと悩んでいるなら、美容医療に頼ることも選択肢の1つです。
■唇のアートメイクとは?
唇のアートメイクとは、唇に針で傷をつけて特殊な色素を入れる美容施術のこと。医療行為なので、医師のいるクリニックでないと施術は受けられません。
リップアートメイクと似ているタトゥーは、色素を入れる深さに違いがあります。タトゥーは皮膚の深層部まで色素を入れるので、半永久的な効果が期待できます。
■唇のアートメイクのメリット・デメリット
メリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
メリットは以下の3つです。
- ノーメイクでも自然な唇の色を持続できる
- 唇の形も良くすることができる
- リップメイクや塗り直しなどのメイクの手間を省ける
リップアートメイクをすると、色がない唇や血色が悪い唇でも血色感を保てるのはもちろん、好きな形に整えられます。色や形が整うと顔の印象も良くなり、自信が持てるようになるでしょう。また1~3年ほど効果が持続するため、リップを塗る時間や手間が省けます。
デメリット
一方デメリットは、以下の3つが挙げられます。
- 痛みや腫れが出やすい
- 何回かクリニックに通う必要がある
- 簡単にデザインや色の変更ができない
他の皮膚よりも薄い唇は、アートメイクを行うと痛みや腫れが出やすいのがデメリットです。また1回の施術では色が定着しづらいため、2回以上クリニックに通う必要があります。一度色を入れるとすぐに色やデザインの変更はできないため、事前にしっかりと医師と相談して、気に入るデザインを決めましょう。
■注意点
唇のアートメイクの施術後は、皮むけや腫れなどのダウンタイムが1週間程度続きます。ダウンタイム中は以下のことに注意しましょう。
しっかりと保湿する
ダウンタイム中は、保湿が肝心です。クリニックで処方された軟膏やワセリンを使用し唇を保護することで、色落ちや炎症、感染などのトラブルを防げます。また紫外線は変色などのトラブルの原因となるため、UVケアもしっかり行いましょう。
1週間程度はメイクできない
施術後の唇はとても敏感になっているため、刺激を与える行為は避ける必要があります。1週間程度、リップメイクは控えましょう。同様にクレンジングや洗顔もNG行為です。
刺激の強い食べ物は避ける
刺激の強い食べ物も傷口への刺激となるため、熱い食べ物や辛い食べ物は避けましょう。飲み物を飲む際は、唇に触れる面積を少なくするためストローを使用するのがおすすめです。
まとめ
唇の血行が悪かったり、摩擦や紫外線などのダメージを受けたりすることで唇の血色が悪くなります。血色を良くするにはセルフケアも有効ですが、すっぴんの唇の血色を良くしたいなら美容医療を受けてみてはいかがでしょうか。唇の色だけでなく形に不満がある方には、色やデザインなど好みの唇に変えられるアートメイクがおすすめです。メリットやデメリット、ダウンタイムのことを考えて唇のアートメイクが自分に合うかどうか検討してみてください。
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