顔の脂肪吸引をしたくても、術後のフェイスバンドをいつまで装着しなければならないのか、日常生活にどれくらい影響があるのか、と不安な方が多いようです。
しかし、顔の脂肪吸引後のフェイスバンドは、ダウンタイムの経過や仕上がりを左右する大切なもの。
そこで今回は、脂肪吸引後のフェイスバンドに懸念を抱いている方に向けて、必要性や注意点などを紹介します。
なぜ脂肪吸引後にフェイスバンドをするの?

顔の脂肪吸引後にフェイスバンドをする主な理由は、ダウンタイムの軽減や治癒のサポートなどがあげられます。
まずはフェイスバンドとはどういうものなのか、なぜフェイスバンドを装着しなければならないのか正しく理解しておきましょう。
そもそもフェイスバンドとは
フェイスバンドは、あごや頬などの顔の脂肪吸引後に、固定・圧迫を目的として施術箇所と密着させるように装着するもの。
ただ圧迫すれば良いのではなく、適度な強さをかけなければ意味がありません。
脂肪吸引後のフェイスバンドにおいて「適度な強さ」とは、少しきついと感じる程度。
フェイスバンドの圧迫が強すぎて「顔が痛い」や「歯が痛い」と感じる場合は、かゆみや色素沈着を起こす原因になるため注意しましょう。
脂肪吸引後のフェイスバンドの着脱は自身で行えます。
例えば、食事の際にどうしても不自由に感じるときなどは、フェイスバンドを外すことも可能です。
ただし、自分でフェイスバンドを装着する場合は、しっかり付け方を聞いておきましょう。
フェイスバンドをする理由|ダウンタイムの症状を和らげる
顔の脂肪吸引をすると、腫れやむくみなどが発生します。
というのも、術後は脂肪吸引によって空いたスペースに水分が溜まりやすくなっているためです。
ダウンタイムがピークを迎える前に顔をフェイスバンドで圧迫固定しておくと、空いたスペースに水分が溜まりにくくなるため症状緩和が期待できるでしょう。
また、カニューレを使用する術式のため痛みも伴いますが、圧迫することで皮膚の動きを抑えることが可能に。
フェイスバンドを使用すれば、痛みの軽減も目指せます。
フェイスバンドをする理由|治癒のサポートが期待できる
脂肪吸引をすると施術箇所がデリケートになっているため、炎症を起こしやすくなります。
フェイスバンドをしておけば、刺激を与えずに済むため、腫れなどの症状を抑えられるというわけです。
結果、治癒をサポートする効果が期待できるでしょう。
顔の脂肪吸引後、フェイスバンドはいつまで装着する?
顔の脂肪吸引後、圧迫バンドなどのフェイスバンドをいつまで装着するのかというと、基本的には72時間(3日程度)の継続使用が推奨されています。
一方、体の脂肪吸引の場合は施術箇所が広範囲に及ぶため、1週間程度の装着が一般的。
顔の脂肪吸引でも範囲が広くなれば、その分フェイスバンドの装着時間が長引く可能性があります。
期間が1ヶ月にまで及ぶケースは稀ですが、一般的な72時間よりも長くなる可能性もゼロではありません。
「圧迫しすぎ」VS「圧迫不足」のリスクとは?
顔の脂肪吸引後、フェイスバンドは正しく装着する必要があります。
圧迫しすぎても圧迫が不足しても良くありません。
圧迫しすぎることのリスク
過度な圧迫は血流不全を引き起こし、組織の壊死や、皮膚表面に不自然な段差・痕が残る「圧迫痕」の原因となります。
また、静脈の還流を妨げることで、かえって顔全体の浮腫を悪化させる可能性も否定できません。
美しく仕上げるためには、単に強く締めるのではなく、シワが寄らないよう均一に、心地良いフィット感を保つ程度の圧力が適切です。
圧迫が不足することのリスク
一方で、圧迫が不十分な場合は、ダウンタイムの長期化や仕上がりの質の低下を招く可能性があります。
脂肪を除去したスペースに血液やリンパ液が溜まりやすくなり、重度の腫れや内出血、さらには「血腫(けっしゅ)」が生じるリスクが高まるでしょう。
また、皮膚が皮下組織と十分に密着しないことで、たるみが生じたり、表面が凸凹(ボコつき)になったりする可能性も。
フェイスバンドは痛みの軽減を目的として装着することが一般的です。
そのため、フェイスバンドを装着しなかったり圧迫が不足したりすると痛みが強く出るかもしれません。
術後の圧迫不足は、期待される引き締め作用を損なう要因となるため注意が必要です。
フェイスバンド以外に気をつけると良いこと
術後は、フェイスバンドを装着して安静にすることが何よりも大切です。
中には、できればダウンタイムを早期に落ち着かせ、短期間で終えたいと思う方もいらっしゃるでしょう。
最後に、フェイスバンド以外で、顔の脂肪吸引後のさまざまな症状を軽減する方法を紹介します。
できるだけ刺激を与えない
術後は肌がとても敏感になっているため、刺激を与えると腫れなどの症状が悪化する可能性があります。
吸引部がどうなっているのか気になる気持ちは理解できますが、肌をさわったり枕や布団が顔にふれたりするだけでも刺激になる場合があるのです。
脂肪吸引後は、極力施術箇所に刺激を与えないようにしましょう。
運動や飲酒は控える
ダウンタイムの症状が出ているときに血行を促進すると、内出血などが強く出ることがあります。
入浴や激しい運動、飲酒は控えましょう。
例えばシャワーだけで過ごしたり、ぬるめのお湯に短時間だけ浸かったりなどの工夫が必要です。
ダウンタイムの症状が落ち着けば、これまでどおりの生活ができますが、入浴や運動を開始する場合は、医師に相談するようにしてください。
枕を高くして寝る
枕を高くして寝ると、むくみや内出血が起きにくくなる場合があります。
一般的に、血液は心臓よりも低い部分に溜まりやすいため、寝るときに頭の位置が心臓よりも低い位置にあると、頭に血液が溜まりやすくなるわけです。
結果、顔にむくみや内出血が強く出るかもしれません。
手術後は、できるだけ枕を高くして寝るようにしましょう。
また、疲れなどから日中にソファに横になりたいと感じることもあるかもしれません。
ただこの場合も、頭に血液が集中しやすくなるため、ダウンタイム期間中はできれば起きていたほうが良いでしょう。
炎症が起きたときは冷やす
前述したように、術後は炎症が起きやすい状態になっています。
どのくらい炎症が起きるのかは個人差があるため、誰にも分かりません。
もし炎症が強く出た場合には、吸引部を冷やしてください。
また血行を促進することで、炎症が強くなることもあります。
体を温めすぎないよう注意しましょう。
拘縮が起きたらマッサージする
拘縮とは皮膚が硬くなったり凸凹ができたりする症状のこと。
脂肪吸引で空いたスペースを埋めるために組織が結合することで発生します。
そのため、拘縮が起こること自体は問題ではありません。
ただし、何もせず放置してしまうと凸凹が残ってしまうケースがあるので、対処が必要です。
拘縮の症状が起きた場合には、マッサージを行うと良いでしょう。
手のひらでやさしくもんだりつまんだりすることで、拘縮が軽減します。
体の脂肪吸引と比べると顔の脂肪の量は少ないため、一般的には顔の脂肪吸引では拘縮は起きにくいとされています。
ただ絶対に拘縮が起きないわけではないため、覚えておきましょう。
また、マッサージの方法を間違えてしまうと、炎症や内出血が起きるなど他の症状が悪化するケースもあるため、医師に確認したうえで行ってください。
仕事復帰の目安とバレ対策
顔の脂肪吸引は、お腹や太ももといった広範囲の脂肪吸引に比べ、体への負担が少なく回復が早いのが特徴です。
デスクワークの場合、術後2~3日目に復帰する方が多いようです。
ただし、術後1〜3日は痛みや強いむくみがピークを迎えるため、この期間を自宅で安静にすることで、スムーズな社会復帰が可能になるといわれています。
人と至近距離で接する接客業や営業職の方は、術後1週間程度の余裕を持つと安心です。
1週間ほど経つと内出血が黄色く変化し、メイクで十分に隠せるようになるでしょう。
力仕事や激しい運動を伴う場合は、血圧の上昇が腫れを悪化させるため、医師の指示に基づき1〜2週間は控えるのが賢明です。
バレにくくするためには、あご下までしっかり覆える大きめのサイズのマスクを着用したり、伊達メガネで目元に視線を誘導したりするのがおすすめ。
冬場ならストールやタートルネックでフェイスラインを隠すのも有効なテクニックです。
術後数日を目安にメイクが可能になるので、内出血が青紫色のときはオレンジ系のコンシーラーを、黄色っぽくなってきたらベージュ系を重ねることで、周囲に違和感を与えずカバーできます。
最近は、マスクや帽子、髪の毛で目立たなくできるタイプのフェイスバンドもあるため、クリニックに相談してみると良いでしょう。
まとめ
顔の脂肪吸引に興味はあるものの、フェイスバンドをした画像などを見ると、施術を躊躇してしまうかもしれません。
ただ、フェイスバンドには、ダウンタイムの症状を軽減したり治癒を早めたりする効果が期待できます。
また最近は、帽子や髪などで隠せるようなフェイスバンドもあるため、施術前に医師に相談すると良いでしょう。
顔の脂肪吸引を検討している方は、フェイスバンド以外にもできる注意点を意識しておくと、ダウンタイムや痛みを軽減できるはずです。
この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事
| ・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。 ・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。 ・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。 |
【治療の内容】脂肪吸引
【治療期間および回数の目安】部位・範囲・脂肪量によって、安全上2~3回に分けて施術を行う場合あり。詳細は各クリニックへご確認ください。
【費用相場】1回約¥200,000~¥500,000程度 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】痛み、浮腫み、内出血、色素沈着など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。


