
小鼻縮小注射の効果が気になっている方の中には、切る手術に抵抗があって悩んでいる方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回は、切らずに小鼻を小さくする小鼻縮小注射の効果や効果が現れるまでの期間、メリットデメリットについて解説します。
施術を検討する際に知っておきたい薬剤の違いについてもご紹介するので、参考にしてみてください。
小鼻縮小注射とは?メスを使わずに鼻の悩みを解消する施術の効果とメカニズム

出典:photoAC
小鼻縮小注射は、小鼻悩みにメスを使わず注射でアプローチする美容医療です。
ここからは、小鼻縮小注射の主な種類であるボトックス注射と脂肪溶解注射について比較しながら、施術の効果と作用メカニズムを解説します。
■小鼻縮小注射の種類とそれぞれの効果メカニズム
小鼻を小さく見せることを目的とした小鼻縮小注射には、主にボトックス注射と脂肪溶解注射の2種類があり、それぞれ異なる仕組みで小鼻の悩みに効果が期待できます。
ボトックス注射は、ボツリヌストキシンを含む薬剤を小鼻の周囲にある筋肉に注射する施術です。
小鼻周りの筋肉の働きを一時的に抑えることで、笑った時などに小鼻が横に広がるのを抑える効果が期待できます。
一方脂肪溶解注射は、脂肪を分解する作用のある薬剤を小鼻の脂肪が多い部分に直接注射します。
注射された薬剤が脂肪細胞を分解・溶解し、体の代謝によって体外へ排出。小鼻の丸みや肉厚感を軽減させることで、すっきりとした印象が期待できます。
■ボトックス注射と脂肪溶解注射、どちらが自分に合う?
小鼻縮小注射の中でボトックス注射と脂肪溶解注射、どっちが適しているかは、小鼻の悩みが何に起因するのかによります。
笑った際に小鼻が広がるのが気になるのであれば、筋肉の動きを抑えるボトックス注射が、小鼻の肉厚感が気になるなら、皮下脂肪を分解・溶解する脂肪溶解注射が適しているでしょう。
このように、どの小鼻縮小注射が適しているかは、小鼻悩みと施術から期待できる効果を比べてみるのがおすすめです。
自身で判断がつかない場合も、クリニックのカウンセリングでしっかりと診察してもらうことで適した施術がきっと見えてきます。
気になる小鼻縮小注射の効果|いつから実感できて、持続期間は?

出典:photoAC
小鼻縮小注射を検討されている方の中には「本当に効果がある?」「いつから効果を感じられる?」と効果や持続期間について気になっている方もいらっしゃるでしょう。
ここからは、小鼻縮小注射の施術の種類によって効果が現れるまでの期間や持続期間にどのような違いがあるのかを詳しく解説します。
■【小鼻縮小注射種類別】期待できる効果と向いている人の特徴
小鼻縮小注射には主にボトックス注射と脂肪溶解注射の2種類があるとご紹介しました。
ボトックス注射は筋肉の働きを抑える効果が期待できる施術です。そのため、表情で小鼻が膨らんでしまう方、鼻先を上に向けたい方に適しています。
使われる製剤は主にアラガンエステティックスのボトックスビスタ®やヒューゲル社のボツラックスなどが知られています。
一方脂肪溶解注射は小鼻の皮下脂肪の脂肪細胞を分解・排出することで小鼻のボリュームを減らす施術。
鼻の穴を小さくしたい方や小鼻が広がっている方、小鼻の厚みが気になるけれど手術に抵抗がある方に適しています。
使われる製剤はBNLSの他、カベリンなどが広く使用されています。
■小鼻縮小注射の効果が現れるまでの期間と持続性
小鼻縮小注射の効果がいつから現れ、どのくらいの期間持続するのかは、使用する薬剤の種類によって異なります。
以下に小鼻縮小注射に使用される主な薬剤の種類ごとの効果が現れるまでの期間と持続期間の比較をまとめたので参考にしてみてください。
治療法 | 効果が現れるまでの期間 | 持続期間 | 特徴 |
ボトックスビスタ®、ボツラックスなど | 3~7日程度 | 3~6ヶ月 | 広く知られており、厚生労働省などから認可あり |
BNLSアルティメット | 2~3回で徐々に | 半年~1年目安 | 植物由来成分+デオキシコール酸、ダウンタイムが少ない |
カベリン | 2週間かけて、3~5回で徐々に | 半年~1年目安 | デオキシコール酸濃度高めで効果を感じやすい |
■小鼻縮小注射で「効果がない」と感じるケースとその理由
小鼻縮小注射は比較的手軽な施術として注目ですが、人によっては、期待した効果が得られない、あるいは「効果がない」と感じてしまうことがあります。
これにはいくつかの理由が考えられます。
小鼻縮小注射で効果が得られない可能性のあるケースは、主に以下のとおりです。
- 骨格や皮膚の構造(軟骨の大きさ、皮膚の厚み)に原因がある場合
- 筋肉や脂肪以外に小鼻の広がる原因がある場合(適応外)
- 外科手術レベルの大きな変化を期待している場合
- 医師の診断や技術が適切でない場合
小鼻の悩みの原因は人それぞれ異なります。
注射で変化が見込めないケースもあるため、施術を受ける前に専門の医師にしっかりと診断してもらい、ご自身の悩みに合った施術方法を選択することが非常に重要です。
小鼻縮小注射のメリット・デメリット

出典:photoAC
小鼻縮小注射による施術をご検討されている方は、その効果だけでなく、良い点(メリット)と注意すべき点(デメリット)の両方を正しく理解することが大切です。
これらを事前に把握しておくことで、施術後の満足度にも大きく関わってきます。
■小鼻縮小注射のメリット:手軽さとダウンタイムの短さ
小鼻縮小注射を選ぶ大きなメリットは、その手軽さにあります。メスを使わない注射だけの施術のため、施術時間は比較的短く済む点が特長です。
多くのクリニックでは、わずか10分程度で完了します。なかなか時間が取れない方からも喜ばれている施術です。
また、切開を伴う小鼻縮小術と比較して、ダウンタイムが圧倒的に短いこともメリットの1つ。
施術当日からメイクやシャワーも可能なことが多く、日常生活にほとんど支障をきたすことがありません。
入院や頻繁な通院も通常不要なため、まとまった休みを取ることなく施術を受けられる点が魅力です。
■小鼻縮小注射のデメリット:効果の限界と持続性
小鼻縮小注射には手軽さというメリットがある一方で、いくつかのデメリットも理解しておく必要があります。
まず、変化の限界が挙げられます。この施術は、筋肉の動きや脂肪の量にアプローチするため、鼻の骨格や軟骨の大きさ、皮膚の厚みといった鼻の根本的な構造を変えることはできません。
また、効果が永続的ではない点もデメリットと言えます。
小鼻縮小注射は効果を持続させるために継続的な施術が必要となる場合が多く、それに伴い定期的な通院や費用が発生するという、時間的・経済的な負担が生じる点を考慮しておきましょう。
まとめ
小鼻縮小注射を検討するにあたっては、効果だけでなく、メリットデメリットも理解しておくことが大切です。
小鼻の悩みが筋肉や脂肪によるものなのか、それとも骨格や軟骨といった構造的な原因によるものなのかによって、期待できる効果や適した施術は異なります。
この記事も参考にしながら、クリニックのカウンセリングでしっかりと相談してみてください。
この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事
・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。 ・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。 ・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。 |
【施術の内容】 ボツリヌストキシン製剤の注入
【施術期間および回数の目安】約3~4ヶ月ごとに1回程度 ※状態によって異なります。
【費用】¥15,000~¥100,000 ※本施術は自由診療(保険適用外)です。注入部位や製剤、クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】注射部位の痛み、腫れ、筋肉の部分的な脱力、内出血など
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html