美容施術で一番避けたいのは、“高い治療費を支払ったのにどこが変わったのか分からない”という結果。せっかく施術を受けるなら効果があったのかどうか、しっかり確かめたいですよね。そんなとき、とても役立つのがビフォーアフター写真。撮影し、保管しておくと治療の効果や経過を客観的に評価することができます。今回は、美容施術の経過を記録する方法や撮影のポイントについて解説。美容施術を受ける予定の方は、ぜひその前に読んでください。
1．美容施術は“セルフモニタリング”が重要！その理由とは？
美容医療を受ける方に必ずしてもらいたいのが、セルフモニタリングです。これは、施術を受ける前と後でどのように変化したのか、主観的・客観的に観察すること。ビフォーアフター写真は、クリニックで撮ってもらうだけでなく、自分でも撮影し、保管しておくようにしましょう。その理由として、セルフモニタリングには次のようなメリットがあります。
施術後の経過について理解できるようになる
美容医療の中には、施術直後から変化するものもあれば、徐々に変化し始め、ある程度の日数を経てから効果がピークを迎えるものもあります。
例えば、以下の表は代表的な美容医療について、効果が出るタイミングの目安をまとめたものです。
| 施術名 | 施術効果がピークを迎える目安 |
| ヒアルロン酸注入 | 施術直後 |
| ボトックス | 約2週間後 |
| ハイフ | 約1～2ヶ月後 |
| ボルニューマ | 約1～3ヶ月後 |
| ピコレーザー | 約1〜3週間 |
| ポテンツァ | 約1ヶ月 |
施術の効果が現れるタイミングについては、事前に担当医から説明があるでしょう。しかし、効果の出方には個人差があり、思ったよりも効果が早く、強く出る方もいれば、想定よりも時間がかかった、あまり効果が出なかったという方もいます。
そのため、一般的な目安やクリニックの過去の症例をあてにし過ぎず、“自分の経過記録”を残すことが大切。そうすることで次回の施術の際にも、前回の記録をもとに安心して受けらえるようになるでしょう。
施術への自己満足度が高まる
施術の経過を自ら客観的に観察することで、その効果を実感しやすくなります。周りの人から言われるだけでなく、自分の目でも変化を感じられれば、自己満足度も高くなるでしょう。「もっときれいになりたい！」と美へのモチベーションも自然と高まります。
施術間隔を把握しやすくなる
経過記録をつけていると、効果が出始めるタイミングと失われるタイミングが一目瞭然になります。施術記録を何回かつけているうちに、おおよその施術間隔が掴めるようになるでしょう。施術間隔については担当医と相談しながら進めていくことになりますが、経過記録を残しておくことでよりご自身にマッチした美容計画を立てやすくなります。
2．自己満足で終わらせない！経過観察記録を正しく残すためのポイント
ここからは、美容医療の記録を正しく残すための方法についてご紹介します。とくにビフォーアフター写真を撮るときのポイントは、クリニックの症例写真をチェックする際にも生かせるはず。ぜひ参考にしてみてください。
ビフォーアフター写真を撮るときのポイント
ビフォーアフターの写真で重要なことは、同じ条件で撮影すること。施術による変化が分かりやすいように、それ以外の条件はすべてそろえることが大切です。もちろん、画像を加工することもNG。具体的には次のポイントに気をつけてください。
自然光は入れないようにする
その日の天候や季節に左右される自然光は完全に遮断しましょう。ライティングの明るさや色（蛍光色や昼白色など）もそろえます。
同じ構図・背景で撮る
カメラの角度や遠近感、背景はそろえてください。構図は、目や耳の位置、顎の角度を見るとそろえやすいでしょう。撮影の際に自分が立つ位置、カメラの位置もマスキングテープなどでマーキングしておくと便利です。
服装やメイクをそろえる
メイクは差が出やすく、施術による変化を目立たなくさせてしまうので、オフすることをおすすめします。また、撮影の際の表情や顔の角度、姿勢もそろえるように意識してください。服装もできるだけ前回の撮影時と同じものにしましょう。
さまざまな角度から撮影する
より変化が分かりやすいように、正面・左側・右側の複数の方向から撮影すると良いでしょう。その際には必ず施術部位全体が写るように注意してください。一方向につき、複数枚撮影しておくと安心です。
経過を追って撮影する
経過の撮影期間は、施術内容によっても異なりますが、施術前と施術直後（施術当日）は必ず撮影し、その後は数日おきに変化を撮っておくことをおすすめします。3ヶ月間は撮影を続けておくと、十分な観察記録になるでしょう。とくに腫れや赤みなどダウンタイムがある施術の場合には、施術直後の画像だけでは変化が分かりにくいこともあります。ダウンタイム後の写真で効果が確認できるようにしておきましょう。
また、基本的なことですが、撮影日の記録も忘れずに！いつ撮影したのかが分からなければ、せっかく撮影しても記録としては不十分になってしまいます。
肌分析機の撮影結果もしっかり保管！
出典：株式会社インテグラル
多くのクリニックでは、カウンセリング時にVISIA（ビジア）などの肌診断機による肌分析を行っています。分析結果には、現在の肌の状態だけでなく、潜在的な肌トラブルまで詳細に書かれているため、受け取ったら必ず保管しておきましょう。施術後にもう一度肌分析を受けることで、肌状態がどのくらい改善されたのか、比較できるようになります。
▼肌診断機についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
3．美容記録専用アプリも登場！撮影・記録ツールを活用しよう
美容記録をつけるなら、専用アプリを活用するのもおすすめです。美容記録に活用できるのは、写真保管や比較写真の撮影に特化したもの。人気の無料アプリをいくつかご紹介しましょう。
美レコ｜ビフォーアフター写真記録アプリ（美容医療・整形記録）
出典：AppStore
「美レコ」は、クリニック選びから施術の経過記録までトータルで管理できるアプリです。
「美レコ」の美容記録機能を活用すれば……
「経過写真をスマホのカメラロールに保管してるけど人に見られそうで気になる」
「美容記録をスマホのメモ帳やノートに記録してるけど後で見返しづらい」
といった悩みも解決。ビフォーアフター写真の撮影や比較機能が充実しており、施術後の経過を簡単に可視化できるようになります。
出典：AppStore
●「美レコ」を使ってできること●
- 美容施術の施術内容（施術詳細・クリニック名・ダウンタイムなど）を簡単に記録できる
- カメラロールに残したくない写真もアプリ内でフォルダ管理できる
- 前回の写真を透過して重ねる機能付きで経過写真を同じ角度から撮りやすい
- ビフォーアフターの比較画像作成が簡単にできる
- 経過写真を施術ごとに横スクロールしながら簡単にチェックできる
- カレンダー機能で美容専用のスケジュール管理・通知機能あり
W/Beauty | 美容医療の記録
出典：AppStore
「W/Beauty」は、美容医療ユーザーの声から生まれた美容医療手帳アプリです。過去の施術履歴はもちろん、今後の施術予定まで一覧で表示できるため、美容計画を立てるのに便利。全国のクリニック・医師リストも連携しています。施術履歴には、施術内容や費用、ダウンタイムなど詳細に記録でき、画像も一緒に残すことができます。
出典：UpToU
●「W/Beauty」を使ってできること●
- 過去の美容施術歴から未来の施術予定まで一覧表示できる
- 美容施術歴の詳細を画像とともに簡単に入力できる
- 注意事項やダウンタイムなどの施術記録を詳細に記録できる
- 次回予約やコース期限をアラートでお知らせする
美容手帳+
出典：AppStore
「美容手帳+」は、肌診断やズーム機能などで美容施術による変化を記録管理できるアプリ。顔のパーツごとに簡単操作で自動フォーカスし、変化を確認できます。スマホのカレンダーとの連携機能もあるため、美容スケジュールの管理にも便利です。
●「美容手帳+」を使ってできること●
- ガイドライン撮影により同じアングルでの比較写真が撮りやすい
- スマホのカメラを使った肌診断ができる
- TODOリストやスマホのカレンダー連携によって効率的に美容計画が立てられる
- ビフォーアフター画像のダウンロードやSNSでのシェアができる
- 施術内容を記録できるメモ機能がある
- アプリ内でしか見られないフォルダで経過写真を管理できる
お手軽比較カメラアプリ「Perfect BA」
出典：AppStore
ビフォーアフター画像の撮影に特化したアプリなら「Perfect BA」がおすすめ。現在の姿をカメラ撮影する場合には、過去に撮影した画像をカメラ画面に透過させ、同じアングルで撮ることができます。また、撮影画像を2枚選択し、比較画像を作成することも可能。たった3ステップで比較画像を作れます。
●「Perfect BA」を使ってできること●
- ビフォー写真の透過機能によって同じ構図で撮影ができる
- 撮影画像を2枚選択することで簡単に比較画像が作成できる
まとめ
美容医療は施術を受けて満足するのではなく、その後の経過をしっかりとセルフ記録・管理することをおすすめします。理想に向かって変化していく自分の姿を客観視できれば、美容へのモチベーションもますます高まるはず。自己肯定感もきっとアップするでしょう。これから美容医療を受ける予定の方は、まずはビフォー撮影から始めてみてください。すでに美容医療ユーザーの方は、今から美容記録をつけ始めても遅くはありません。美容医療の効果を最大限に感じるためにも、ぜひ楽しみながら美容記録を継続してみましょう。
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