豊胸の老後は?脂肪・シリコンバッグ・ハイブリッド豊胸を受けた後のケア

豊胸の老後は?脂肪・シリコンバッグ・ハイブリッド豊胸を受けた後のケア

豊胸の老後には、加齢による皮膚のたるみ、脂肪量の変化、シリコンバッグの劣化など、時間の経過とともにさまざまな変化が起こります。

豊胸手術をして老後に後悔しないためには、施術方法ごとの特性を理解し、手術後も定期的なケアを行うことが大切です。

この記事では、脂肪注入とシリコンバッグ、ハイブリッド豊胸の老後リスク、そしてケアのポイントについて解説します。

豊胸後に起こりやすい変化

胸に手を当てる女性 豊胸の老後は?脂肪・シリコンバッグ・ハイブリッド豊胸を受けた後のケア|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

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豊胸手術後、老後にはどのような変化があるのでしょうか。

ここからは加齢にともなう一般的な変化に加え、豊胸特有の経年トラブルについて解説します。

■加齢によるバストの変化

女性のバストは大胸筋・小胸筋などの筋肉や、クーパー靭帯と呼ばれる結合組織によって支えられています。

年齢を重ねるにつれて筋肉量が減少すると、胸の位置を支えていた筋肉や靭帯が弱まり、バスト全体が下垂。

また、加齢にともない女性ホルモンの分泌が減少すると、乳腺が縮小してバストのハリやボリューム感が低下するケースもあります。

バストの変化は豊胸手術の有無にかかわらず、女性ならば誰もが経験する加齢変化なのです。

■老後に見られる代表的なトラブル・不快症状

豊胸手術を受けた場合、使用した素材や豊胸手術の方法によって老後の経過が異なります。

例えば、脂肪注入豊胸の場合は、注入した脂肪が体重の変動やホルモンの影響を受けて減少することがあります。

シリコンバッグを使用した豊胸手術の場合、バッグ自体の形は半永久的です。

しかし、シリコンバッグ周辺の乳腺が萎縮することで、位置ズレやバランスの崩れ、バッグの形が目立つなどのトラブルが出ることも。

このように、豊胸後のバストは、加齢と使用する素材の特性が組み合わさって変化します。

豊胸手術後に長く見た目や快適さを維持するためには、加齢を視野に入れた定期的なチェックとケアが大切なのです。

脂肪注入豊胸の老後リスクとケア

リスクを掲げる白衣の女性 豊胸の老後は?脂肪・シリコンバッグ・ハイブリッド豊胸を受けた後のケア|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

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脂肪注入豊胸は、施術を受ける本人から採取した脂肪を使うため、よりナチュラルなバストアップが期待できます。

ここからは、脂肪注入豊胸の経年リスクとメンテナンスについて解説します。

■脂肪注入豊胸後の老後リスク

脂肪注入豊胸で老後に注意すべき点は、しこりや石灰化の発生です。

脂肪注入豊胸は、患者自身の体質や医師の注入手技によって、しこりが発生する可能性があります。

良性のしこりであっても、場合によっては悪性腫瘍(乳がん)と鑑別がつきにくいケースも。

また、脂肪注入豊胸は自分の脂肪を使用するため、定着すると半永久的な効果が見込めます。

ただし、注入したすべての脂肪が定着するわけではありません。

一部は吸収され、時間の経過とともにバストのボリュームが減少する可能性がある点も知っておきましょう。

■脂肪注入豊胸後のメンテナンス方法

自分の脂肪を使ってバストアップする脂肪注入豊胸は、体重の変化やホルモンバランスの影響を強く受けます。

脂肪注入豊胸後のケアとしては、体重を急激に変動させないことが重要です。

老後にも自然な形を保つためには、適度な体重維持や、脂肪が定着しやすくなるようバランスの取れた食事を心がけましょう。

リスクの項目でも述べたように、脂肪注入豊胸施術後にはしこりが発生する可能性があるため、定期的に乳がん検診を受けましょう。

乳がんの治療には早期発見・早期治療が重要です。

乳がんが進行した場合、乳房切除などの大きな手術が必要になるケースもあるので、専門的なケアをおすすめします。

シリコンバッグ豊胸の老後リスクとケア

シリコンバッグ豊胸は、バストの悩みを抱える多くの女性から選ばれてきた代表的な美容外科手術の1つです。

経年変化と長期間維持させるためのケアをみていきましょう。

■シリコンバッグの老後リスク

人間の体は、シリコンバッグを「異物」と判断することがあります。

体を守ろうとする防御反応により、シリコンバッグの周囲に被膜を形成。

進行すると、シリコンバッグを覆う被膜が分厚くなったり、被膜内が石灰化してバストが硬くなったりする可能性があります。

また、一般的にシリコンバッグの寿命は、10年~15年ほどといわれています。

経年劣化により、バッグ内部のゲルが漏れ出した場合、炎症反応が起こるケースもあるため、早期発見が重要です。

シリコンバッグ豊胸はバッグ自体の形は長期間保たれますが、加齢にともなう皮膚のたるみや左右差(位置のズレ)、乳腺の萎縮によりバッグの形が悪目立ちするケースもあります。

■シリコンバッグ豊胸のメンテナンス方法

定期的な検診がシリコンバッグ豊胸を長期間維持するためのコツです。

胸の左右差がないか、表面に不自然さがないかなどを調べることで、合併症の早期発見を目指します。

また、経年変化による質感や見た目の違和感をなくしたい場合は、シリコンバッグの抜去・再挿入といった方法も選択可能。

年齢に応じたバストに整えたい場合は、シリコンバッグの抜去だけでなく、脂肪注入による修正を行う施術方法もあります。

ハイブリッド豊胸という選択肢

ハイブリッド豊胸は、シリコンバッグと脂肪注入を併用する方法です。

両方の長所を生かした新しいアプローチとして注目されています。

ここからはハイブリッド豊胸について深掘りします。

■ハイブリッド豊胸の特徴

ハイブリッド豊胸は、シリコンバッグでボリュームアップさせ、その周囲に脂肪を注入することで、シリコンバッグ単体よりも自然な質感・やわらかさ・見た目へと仕上がります。

また、近年の研究によると、ハイブリッド豊胸は合併症発生率が低い可能性が報告されています。

一方で、脂肪注入部分が加齢や体重変動の影響を受けやすい点はかわらないため、双方の特性を理解しつつ経過観察をおこなうことで、長期的にもバランスよく安定性を高められるでしょう。

■長期的ケアの考え方とメンテナンスの目安

ハイブリッド豊胸は、老後を見据えた豊胸方法ですが、長期的な視点でのケアを考慮する必要があります。

シリコンバッグは、劣化や破損のリスクがゼロではないため、定期的な検診が必要です。

また、脂肪部分の状態をチェックしていく視点も必要になります。

ハイブリッド豊胸は、老後も見た目のバランスを維持しやすい方法だといわれていますが、定期的な医師のチェックとシリコンバッグの状態、そして体型変化に合わせたケアが必要不可欠です。

老後に後悔しない豊胸の考え方

トレーニングウェアの女性 豊胸の老後は?脂肪・シリコンバッグ・ハイブリッド豊胸を受けた後のケア|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

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豊胸手術は、仕上がり(見た目)の美しさだけでなく、「将来どうありたいか」を考えることも大切です。

加齢になどにより体は変化するため、老後に後悔しないためにも長期的な視点で自分に合った方法を選ぶ必要があるでしょう。

■将来のライフプランから考える施術選び

豊胸手術を検討する際は、産後の授乳や閉経による女性ホルモン減少、体重変動といったライフプランに合わせて、将来のメンテナンスまで見据えた方法の選択をおすすめします。

例えば、加齢とともに皮膚の弾力が低下することを考えると、大きすぎるシリコンバッグの使用を避けるなど、将来的な変形や下垂を防ぐ視点が必要です。

どの豊胸手術もメリットとデメリットが存在します。

そのため、将来どのようなバストを保ちたいのかを明確にし、医師と相談しつつ進めていくことが、老後の満足度を高めます。

■手術後も続く「経年ケア」の重要性

豊胸手術は、「バッグや脂肪を入れて終わり」ではなく、経年ケアを前提とした美容医療です。

美しいバストを長く維持するためには、適切なメンテナンスが欠かせません。

バスト周辺に異常を感じた場合には、放置せず早めに医師へ相談しましょう。

まとめ

豊胸の老後は、手術の方法や加齢の影響などにより、それぞれ違った経過をたどります。

どの豊胸術においても、大切なのはその後のケア方法です。

豊胸は「入れて終わり」ではありません。

どんなに合併症リスクが低い素材や施術方法を選んだとしても、定期的なケアを怠ると、老後に後悔する可能性もあります。

検診を継続しながら、信頼できる医師と相談しつつ、自分に合った方法で長く美しいバストを保ちましょう。

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【施術の内容】豊胸術
【施術期間および回数の目安】通常1回 ※状態によって異なります。
【費用相場】
・シリコンバッグ豊胸:約 ¥600,000~ ¥1,000,000
・ヒアルロン酸豊胸:約1ccあたり ¥3,000~ ¥4,000(使用量は個人差があります)
・脂肪注入豊胸:約 ¥800,000~ ¥1,200,000
・ハイブリッド豊胸:約¥1,300,000~¥3,000,000
※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。
【リスク・副作用等】内出血、血腫、感染、痛み、傷口の赤み・硬さ・突っ張り・色素沈着、アニメーション変形など
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