「二重切開で失敗した」「二重切開はしないほうがいい!」など、ブログやSNSなどには、二重切開による後悔の声が見られます。後悔した話を聞くと、まぶたのコンプレックス解消のために二重切開を検討するものの、失敗例に該当してしまうのではという不安が生まれるかもしれません。そこで、この記事では、二重切開による失敗例を解説し、失敗しないためのポイントをお伝えします。二重切開のやり直しについても触れるので、二重切開への不安がある方にとって、二重切開が成功するために役立つ知識となるでしょう。
1.二重切開法とは?
二重切開法は、まぶたの皮膚を切開し、脂肪や皮膚を調整して二重を形成する美容整形手術です。二重切開法と同様に、二重を望む方への二重術には二重埋没法があります。この二重埋没法の施術を受けたものの、まぶたの皮膚が厚い、脂肪が多いといった原因で一重に戻ってしまったという方が、次の段階として二重切開法を選ぶケースも見られます。
二重切開法には主に「全切開法」と「部分切開法」の2種類があり、両者の違いは切開する範囲および、脂肪や皮膚の切除の有無です。以下で詳しく解説しましょう。
◾️全切開法
希望する二重のラインに沿って、まぶた全体を切開する方法です。切開後に縫合した箇所が二重の線になります。切開した箇所から余分な脂肪や皮膚を除去するため、二重を形成するとともに、まぶたの厚みの解消にも役立ちます。一度手術をすると、効果が長く続くと想定される切開方法です。
◾️部分切開法
まぶたを部分的に切開する方法で、ラインをきれいに整えることができます。全切開法よりも術後の腫れや痛み、ダウンタイムが少ないのが長所といえますが、効果は全切開法よりも持続しにくい可能性もあります。部分切開法では脂肪や皮膚の除去は行わないため、まぶたが薄く、脂肪やたるみが少ない方、二重幅をさほど大きくしない方に向いている切開方法です。
2.二重切開法の失敗例【デザイン】
二重切開を受けた方の中からは、「二重整形をして後悔した」「二重切開に失敗した」など、ネガティブな意見が聞かれることがあります。なぜ、そのような声が挙がるのかを、二重のデザインにおける失敗例から考えてみましょう。
◾️二重の幅の広さ
二重切開を受けた際に、形成した二重の幅が広すぎる、逆に狭すぎるといった幅の広さがイメージと違ったために「失敗した」と捉えるケースがあります。自身のイメージとの違いにより後悔するのはもちろん、「幅が広いために眠たそうに見える」「幅がくっきりしすぎで不自然」といった、他人への印象にも影響します。
このような失敗を防ぐには、術前のカウンセリングにおいて患者と医師とで二重幅のイメージをすり合わせておくことが重要です。
◾️左右差が生まれた
二重の形や幅が左右で違ったことから、「二重切開はしないほうがいい」と後悔するケースです。もともと、目は左右対称にできていません。そのため、施術者には目を開く力や皮膚の厚みなどを考慮したうえで、慎重なデザインが求められるでしょう。
3.二重切開法の失敗例【術後のトラブル】
二重切開法での失敗例には、以下のような術後のトラブルも関係しています。
◾️もとの状態に戻った
二重切開の手術をしたにもかかわらず、術前の状態に戻ってしまう「後戻り」が起きたケースから、二重切開を後悔した方もいます。
後戻りが起きる原因には、十分な切開と縫合がきちんと行われていないといった医師の技量不足や、術後のケアの甘さなどによって起こるケースが多いでしょう。また、個々の体質にも関係すると考えられています。
◾️傷痕が気になる
通常、二重切開法では切開部分が癒着して二重のラインとなるため、傷痕は目立ちにくいのが特徴です。ただし、まれに半年を経過しても傷痕が残ってしまうケースがあります。傷痕が気になるのは、医師の技量不足のほか、体質や十分なアフターケアが行われていなかったことが原因として考えられるでしょう。
◾️腫れが引かない
二重切開の手術後、目の周りの腫れや違和感に悩む方もいます。通常、大きな腫れは2週間ほどで引くと想定されており、3ヶ月も経てば気にならなくなるものです。違和感が長引く場合は医師に相談すると良いでしょう。
◾️糸が出てきた
二重切開法は、二重埋没法と比べると糸が出てくるリスクは低いと想定されています。しかし、ラインを固定するための糸や、縫合のための糸が傷痕から露出するケースがあります。抜糸すれば問題ないとされていますが、結膜面から糸が出ている場合は、眼球を傷つける恐れがあるため、早めの対処が必要です。
4.二重切開法で後悔しないために
ここまでに挙げた二重切開の失敗例をふまえ、二重切開を受けて「後悔した」と思わないためのポイントをお伝えしましょう。
◾️慎重なクリニック選びをする
クリニックを選ぶ際には、知名度や価格の安さばかりに釣られず、慎重に検討すると良いでしょう。医師の実績の確認や、カウンセリングでの対応なども判断材料とします。
◾️カウンセリングで医師と念入りに話す
二重整形においては、二重のデザインを医師としっかり共有することが成功への近道です。例えば「二重幅の広さがイメージと違って失敗した」という失敗例の場合、丁寧な説明やシミュレーションにより、医師と二重のイメージをすり合わせておくと、失敗のリスクを軽減できるでしょう。
◾️症例写真を見ておく
クリニックの医師が担当した二重切開の症例写真を確認できると、より安心です。ホームページに掲載の写真を確認する、カウンセリング時に症例写真を見せてもらうといった方法で、確認しておくことが望ましいでしょう。
◾️適切な二重幅にする
「二重整形を受けて理想の二重になりたい!」と熱望する方もいるでしょう。しかし、理想の二重が必ずしも自分に合うとは限りません。二重切開が成功する人は、顔の大きさやもとの目のサイズなどを考慮し、自然な仕上がりになる二重幅を医師としっかりと相談したうえで決定している傾向があります。
◾️アフターケアを怠らない
術後のケアが不十分であると、ダウンタイムの長期化をはじめ、炎症が起こるリスクがあります。術後しばらくは過度な運動や飲酒、喫煙、長時間の入浴を控えるほか、目をこするなどの行為も避けましょう。二重切開を受けた際には、医師よりいくつかの注意事項を説明されます。注意事項を守って過ごすのが賢明です。
◾️サポート体制を確認しておく
クリニックの術後のサポート体制や、保証制度について把握しておくこともポイントです。クリニックによっては、一定の期間内に追加の施術を受けることができる場合もあります。
5.二重切開のやり直しは可能?
二重切開法を受けて「失敗した」と後悔した場合、内容によっては再施術を受けて、やり直しをすることが可能です。ただし、中には修正が困難なケースもあります。やり直しができるとしても、再度切開をしなければならないため、皮膚やまぶたはダメージを受けることを心得ておきましょう。
◾️やり直しを検討するケース
二重切開のやり直しを検討する主なケースは以下が挙げられます。
- 二重幅が不自然
- 左右差がある
- 傷痕が気になる
- 後戻りした
以上のようなケースに悩まされ、二重切開のやり直しを検討する場合には、まずは手術を受けたクリニックへ相談しましょう。そのうえで、セカンドオピニオンも視野に入れ、より信頼のおける医師へ修正を依頼するのがおすすめです。
◾️やり直しをするタイミング
修正の時期は、ダウンタイムが終了し、まぶたが回復してからが望ましいでしょう。手術を受けた直後はダウンタイムの最中であり、腫れが完全に治まっておらず、二重の形を正しく判断できないためです。症状やクリニックの見解にもよりますが、やり直しに適した時期としては、3~6ヶ月が目安。最終的には、医師の判断によって決定します。
◾️やり直しをする際の注意点
二重切開のやり直しをしたにもかかわらず、再度失敗してしまっては意味がありません。まぶたや皮膚への負担を考えたうえで、慎重にやり直しを決定しましょう。
二重切開の修正には、クリニックおよび医師の選択も大きなポイントです。信頼のおける別の医師にやり直しを依頼する選択肢もあります。技術はもちろん、修正にかかる費用についても念入りに確認しましょう。
全国には、他院で受けた二重切開の修正を親身に行ってくれるクリニックもあります。悩みを抱えずまずは相談してみましょう。
まとめ
二重切開法を受けて失敗したと感じるのは、自身のイメージする仕上がりと異なっていた場合です。二重の幅が理想と違っていた、左右差があったといったデザインへの不満や、傷痕が消えない、腫れが引かないなどの術後のトラブルが背景にあります。これらの失敗例にあたらず、二重整形を後悔しないためには、実績のあるクリニックを選ぶのが重要。さらに、医師とのカウンセリングでしっかりと自身のイメージを伝え、二重の仕上がりイメージを固めましょう。
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