
目頭切開の傷跡が気になる方へ。目頭切開は、目を大きく見せたい方や、離れ目、左右非対称の目に悩みを抱える方に向いている美容整形です。
しかし、切開を伴う手術のため傷跡を気にする方も多いでしょう。この記事では、目頭切開の傷跡について詳しく解説し、傷跡の種類や手術法別の傷の残りやすさなどをご紹介しています。併せて傷跡が気になる場合の対処法も教えるので、ぜひ最後までご覧ください。
INDEX
1.目頭切開による傷跡の種類

出典:photoAC
目頭切開は、目頭の蒙古襞(もうこひだ)を切開して幅を広げて、目を大きく見せる手術のことです。
目の大きさだけでなく、目のバランスを整えて離れ目を解消したり、理想の平行二重を手に入れたりといった場合に有効です。
まずは、目頭切開後の傷跡について確認していきましょう。
■【目頭切開】ケロイドのような腫れやボコボコした盛り上がり
目頭切開の手術後は、ミミズ腫れやケロイドのように赤く腫れた(盛り上がった)状態になります。傷跡のレベルには個人差はありますが、ボコボコした状態になるのが一般的な症状です。
この盛り上がりは手術後の一時的な反応であり、ほとんどの場合は時間の経過とともに落ち着きます。
■【目頭切開】薄く細かい線が残る
目頭切開の傷跡の種類として、目頭に細かな線が残る可能性もあります。切開する位置や手術法で影響を受けやすく、赤みが引くと見られるのが特徴です。
とくにZ形成やW形成で生じる場合が多いでしょう。手術後半年程度で目立たなくなるケースが多いです。
■【目頭切開】白い点状のものがあらわれる
目頭切開を受けた方の中には“白い点状の傷跡ができた”と手術の失敗を訴える方もいます。
白い点状の傷跡は、成熟瘢痕(せいじゅくはんこん)や稗粒腫(はいりゅうしゅ・ひりゅうしゅ)によるものです。成熟瘢痕は術後の皮膚が白くなった状態です。時間の経過とともに白さは和らぎますが、永久的に残る可能性も考えられます。
稗粒腫は、皮膚の組織が壊されたことによってあらわれる症状です。目立たないものもあれば、ニキビのように目立つものまでさまざまです。
2.【手術法別】目頭切開の傷跡の残りやすさ

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さまざまな手術法がある目頭切開。それぞれの手術法の特徴と傷跡の残りやすさについて解説します。
■W形成
W形成(W法)は、蒙古襞をW字型に切開・切除して目の幅を広げる手術法です。大きな変化が実現可能で、確実な変化を求める方に向いています。
微妙な調整もできるため、二重手術と組み合わせることでバランスの整った理想の二重により近づけるでしょう。
メリットは後戻りがしにくい点にありますが、後でもとに戻したいと思ったときはデメリットになる可能性があります。また、ダウンタイムが長く、傷跡が目立ちやすいこともデメリットです。傷跡は半年程度でわからなくなるでしょう。
■Z形成
一般的な目頭切開の手術法として、W形成と併せてよく行われているのがZ形成(Z法)での美容整形です。Z形成はZ字型に皮膚を切開する方法で、皮膚の切除はしません。切開した部分の皮膚弁を入れ替えることで、目頭を見えるようにする手術です。
理想や顔に合わせた調整が可能で、ある程度の修正もできるのがメリット。また傷跡もW形成よりも目立ちにくく、ダウンタイムも短いのが特徴です。ただし、自然な仕上がりとなるためW形成のように大きな変化は期待できません。
大きな変化を求めるよりも、傷跡を目立たせたくない方や自然な仕上がりを期待する方に向いています。
■リドレープ法
リドレープ法は、目頭から目の下のラインに沿って切開する方法で、韓流切開法とも呼ばれる手術のことです。もともとの目のラインを生かして切開し、蒙古襞のつっぱりを解消できるのが特徴。
目頭切開の中では傷跡が目立ちにくい手術といえますが、仕上がりは他の手術と比べてより自然になるため、大きな変化を求める方にはおすすめできません。
■三日月法
三日月法は、蒙古襞の部分を三日月状に切り取って縫い合わせる手術方法です。切り取った部分は元に戻ろうとするため、傷が引っ張られた状態になり、それが凹みとして残るリスクがあります。
傷跡が残らないようにするためには、切り取る皮膚を少なくする必要がありますが、そのぶん手術による変化も少なくなるでしょう。反対に変化を求めてしまうと傷跡が目立つため、あまりメリットが感じられない手術といえるでしょう。
3.ダウンタイムの経過|目頭切開の傷跡はいつ消える?

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目頭切開はメスを使う手術のため、傷跡のリスクやダウンタイムはつきものです。目頭切開の傷跡がいつ消えるのか、経過をまとめました。
術後 | 傷跡の状態・経過(ダウンタイム) |
手術当日 | 赤み・腫れ・縫合糸が目立つ 出血や内出血も起こりやすい |
1週間後 ※一般的に抜糸となる場合が多い |
赤みや腫れは落ち着いてくる メイクで傷跡を隠せるようになる |
1ヶ月後 | 赤み・腫れは目立たなくなり、自然な目元になる 稀に白い点状のものや薄い線が見えることもある |
3ヶ月~ | 赤みや腫れは引き、通常の皮膚と変わらないくらいになる 白い点状のものや薄い線も消える |
手術当日は、赤みや腫れ、内出血が生じやすくなっています。もし痛みを感じた場合は、クリニックから処方された鎮痛剤などで対応しましょう。
アイメイクは抜糸後数日間経てばOKとなる場合が多いです。傷跡が気になる場合は化粧下地やコンシーラーなどでカバーしましょう。
手術後3ヶ月ほどでダウンタイムは終了です。しかし個人差があり、中には半年ほど続く方もいます。
4.目頭切開の傷跡を残さないようにするためのポイント

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手術後1ヶ月ほどで目頭切開の傷跡は目立たなくなる方が多いです。しかし稀にダウンタイムが長引く方も。ダウンタイム中に気をつけるべきポイントを理解しておくと安心です。
■傷跡が残りにくい手術方法を選択する
傷跡ができるリスクを少しでも軽くするには、クリニック選びや手術法の選択が重要となります。
症例数の多いクリニックや技術力の高い医師に依頼して、傷跡が残りにくい方法で手術を受けましょう。事前のカウンセリングで、自分の希望に合う手術法をしっかり検討してください。
■安静に過ごす
ダウンタイムをどう過ごすかも傷跡に影響します。傷を早く回復させるには、十分な休養が欠かせません。手術後は安静にすることを心がけ、ストレスや疲れを溜めないように健康的な生活を送りましょう。
手術後、横になる際は、頭の位置を心臓より高い位置にくるように意識するのがベター。手術後に起こりやすい腫れを軽減できます。激しい運動やアルコールの摂取、喫煙は控えましょう。
■患部を触らない
手術した場所を触らないようにしましょう。治っているか気になったり、違和感があったりして患部を触りたくなる気持ちもわかりますが、傷口に負担がかかるため、触らないように注意が必要です。
不必要に触ってしまうと、細菌による化膿や感染症のリスクが高まります。回復が遅れることになるため、できるだけ手や指が当たらないようにしましょう。
■軟膏を塗る
クリニックによっては、目頭切開の手術後に軟膏を処方される場合があります。傷口の早期回復に必要なため、医師の指示に従って、用量やタイミングを守って塗りましょう。
軟膏を塗る際は清潔な手で行ってください。市販の傷跡用のクリームなどを自己判断で使うのは避けましょう。
5.目頭切開の傷跡が気になる場合の対処法
最後に、どうしても目頭切開の傷跡が気になる場合の対処法をご紹介します。
■目頭切開の傷跡はメイクでカバーする
傷跡が気になる場合は、ファンデーションやコンシーラーでカバーしましょう。抜糸から数日後にはアイメイクがOKとなる場合が多いです。目頭切開の傷跡はそこまで大きくはないため、十分に隠せるでしょう。
■目頭切開の傷跡はレーザーやステロイド注射で目立たなくすることも可能
目頭切開の傷跡が目立つ場合は、レーザーで目立たなくさせることもできます。レーザーは盛り上がった傷跡に有効です。
ステロイド注射も効果的な手段です。傷跡を平らにすることで目立ちにくくすることができます。しかし余計に傷跡が凹んでしまったり、血管が浮き出てしまったりといったリスクも。
なかなか傷跡がなくならない場合は、医師に相談してみましょう。
まとめ
目頭切開は切開を伴う手術のため、傷跡ができることは避けられません。しかし手術法や術後の過ごし方で、目立ちにくさや回復スピードは変わります。
目頭切開の手術を受ける際は、仕上がりの希望や傷跡のリスクなども含めて医師と相談して、自分に合った方法を選択することが重要です。この記事を参考に、適した方法での目頭切開術を検討してみましょう。
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【治療の内容】目頭切開術
【治療期間および回数の目安】通常1回
【費用相場】1回¥100,000~¥500,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、赤み、左右差、不自然な形になるなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。