
ふくらはぎ痩せを目指す方法はさまざまありますが、自分に合う選択肢がどれか分からない方も多いはず。
ふくらはぎが痩せない場合は、その原因をまず知ることが大切です。
今回は、ふくらはぎが細くならない原因と、ふくらはぎ痩せに導く方法について詳しく解説します。
「脚痩せをしてふくらはぎを細くしたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
ふくらはぎが痩せない原因とは?

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ふくらはぎ痩せのためには、痩せにくい原因を知って自分に合ったケアをすることが大切です。ふくらはぎが痩せにくい場合は、以下の原因が考えられます。
■皮下脂肪が多い
ふくらはぎが痩せないのは、皮下脂肪の多さが原因かもしれません。
ふくらはぎを触ったときにやわらかい部分が目立つようなら、皮下脂肪が多いと考えられます。
皮下脂肪が増えるのはカロリー過多が原因です。消費カロリーに比べて摂取カロリーが上回ればカロリーオーバーになってしまいます。
皮下脂肪はふくらはぎだけでなく全身につくため、二の腕や太もも、お腹など脂肪が気になる方は、ふくらはぎにも皮下脂肪が多くついているかもしれません。
■むくみ
ふくらはぎが痩せない原因の一つがむくみです。
ふくらはぎは心臓から離れた部位であり、重力の影響で血流が足元に滞りがちなことから、水分が溜まりやすいのです。
女性の場合は、生理前にプロゲステロンというホルモンが分泌され、体が水分や栄養を溜めようとして全身がむくみやすくなるため、ふくらはぎが太いと感じるかもしれません。
むくみの症状は一時的な場合もありますが、生活習慣によっては慢性的に起こる可能性もあります。
■運動不足
運動不足もふくらはぎが痩せない原因の一つです。運動不足になると全身の血流が低下し、皮下脂肪を燃焼しにくくなります。
また、むくみや冷えを引き起こし、ふくらはぎが痩せにくい状態につながるのです。
運動不足でふくらはぎが太い場合は、ランニングやウォーキング、水泳などの有酸素運動をして、血流促進を目指しましょう。
■筋肉量が多い
ふくらはぎが痩せない原因として、筋肉量の多さも考えられます。
ふくらはぎは日常的に使う部分のため、ほかの部位よりも筋肉がつきやすいのが特徴です。
筋肉は外側へ広がるように成長するうえ、疲労により硬くなり張り出してしまうことから、太く見える傾向にあります。
■骨盤のゆがみ
骨盤のゆがみも、ふくらはぎが痩せない原因です。
猫背やストレートネック、足を組んで座る動作など、日常的な姿勢の悪さが骨盤のゆがみを引き起こします。
骨盤が正しい位置にないと、ふくらはぎだけでなく太ももが太くなったり、下腹が出たりすることも。全身に影響してしまうので注意しましょう。
■O脚・X脚
ふくらはぎが痩せない原因には、O脚やX脚も考えられます。
O脚やX脚の方は、歩き方のバランスが悪いために足の血流低下を招き、ふくらはぎが太くなることがあります。
また、O脚の足が外に湾曲した形もふくらはぎが太く見える原因です。
O脚やX脚は、筋肉や靱帯のつき方以外に、正座や横座り、内股など、姿勢の悪さによる骨盤のゆがみも影響するといわれています。
ふくらはぎ瘦せを目指せる方法

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ふくらはぎ痩せを目指したい方は、マッサージやストレッチ、運動を試してみてはいかがでしょうか?
また、セルフケアをしてもふくらはぎが痩せない場合は、美容医療を受ける方法もあります。どのようなケア方法・施術があるかチェックしてみましょう。
■マッサージ・ストレッチ
血行を促すマッサージやストレッチは、ふくらはぎを細くするためのケアとして取り入れやすい方法です。具体的な手順を解説します。
ふくらはぎリンパマッサージ
ふくらはぎリンパマッサージは、むくみ解消やセルライト予防が期待できるケア方法です。
マッサージによって血流を促し、硬くなった脂肪をやわらかくします。
入浴後など、体が温まっているときに行うのがベストで、より効果が見込まれます。
マッサージ用のオイルやクリームを使いながら、強すぎず気持ち良い程度の力で行うのがポイントです。
- 片膝を立てて仰向けに寝る
- もう片方の足を、軽く膝を曲げて引き寄せる
- 引き寄せた足を、くるぶしから膝の方向へ両手で押し流すようにマッサージする
- 呼吸を止めずに30秒~1分程度続け、反対側も同じように行う
ダウンドッグ
ダウンドッグは、硬くなった筋肉をやわらかく伸ばす足痩せストレッチ法です。以下の手順で行ってみましょう。
- 四つん這いになり、お尻をゆっくりと突き上げる
- かかとが床につくように意識しながら、横から見て体が三角形になるようにする
- 両手で床を押すように、背中・腰・脇を伸ばす
- 三角形の姿勢をキープし、つま先を床につけた状態で、かかとを上げ下げして足踏みをする
- 再びかかとを床につけるように意識し、ふくらはぎを伸ばす
■運動
ふくらはぎに皮下脂肪がつきやすい方は、有酸素運動による脂肪燃焼や、筋トレによる引き締めを目指しましょう。
ペダリング運動
ペダリング運動とは、自転車のペダルを漕ぐトレーニング法です。
長期間の有酸素運動によりふくらはぎやヒップの脂肪燃焼を促し、引き締める効果が期待できます。
例えば、1分間に50~60回転のペダリング運動を20分、週2~3回程度のペースで行い、5ヶ月以上続けてみましょう。
定期的に行うことで脂肪が減り、筋肉が発達してふくらはぎ痩せにつながります。
カエル足トレーニング
カエル足トレーニングは、ふくらはぎ痩せトレーニングの中でも取り入れやすい、寝ながらできる運動法です。
ふくらはぎや太もも、お腹の筋力を使う全身運動で、骨盤を含む股関節周辺の筋肉の柔軟性を高めるだけでなく、下半身の引き締め効果も期待できます。手順は以下のとおりです。
- 仰向けに寝て両膝を立てる
- かかとは床につけたままにする
- 両膝をゆっくり開いたり閉じたりする
- 30秒程度繰り返す
カーフレイズ
カーフレイズは、ふくらはぎにあるヒラメ筋や腓腹筋(ひふくきん)を鍛えて、引き締めを目指すトレーニング法です。
皮下脂肪の多さが原因でふくらはぎが太くなっている方は、以下のやり方で鍛えてみましょう。
- 壁の前に立ち足を肩幅に開く
- 手を壁につけて体を支えるように意識する
- かかとを限界まで上げてゆっくり下ろす
- 10回を3セット程度繰り返す
ただし、カーフレイズは筋肉量が多い方には向いていません。
ふくらはぎの太さが悪目立ちする可能性があるため、ほかの方法を試してみてください。
■美容医療
ストレッチや運動を続けるのが難しい方や、短期間で効果を感じたい方は美容医療を検討するのも一つの方法です。
例えば、ふくらはぎの皮下脂肪が多い場合は脂肪溶解注射、筋肉量が多い場合はボトックス注射といった選択肢があります。
美容医療を受ける際は、ふくらはぎが痩せにくい原因を理解し、適切な治療法を選ぶことが大切です。
ふくらはぎ痩せが期待できる美容医療

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ふくらはぎ痩せが期待できる美容医療について、効果や副作用のリスク、費用相場などを詳しく見ていきましょう。
■脂肪溶解注射
脂肪溶解注射は、脂肪細胞を溶かし、分解してから体外へ排出する施術です。
気になる部分の皮下脂肪に薬剤を注入すると、痩身効果を得られやすくふくらはぎの部分痩せが期待できます。
溶かした脂肪は汗や尿とともに体外へ出ていくため、効果の持続は比較的長いといわれています。
ただし、脂肪溶解注射は皮下脂肪にアプローチする施術のため、筋肉が多くてふくらはぎが太い方には向いていません。
また、薬剤の種類や本数、施術回数は個人の状態で異なります。適切な治療法については医師とよく話し合いましょう。
費用相場:1㏄あたり5,000~10,000円程度
副作用・リスク:赤み、突っ張り、腫れ、かゆみなど
■ボトックス注射
ボトックス注射は、筋肉の緊張を緩和させてふくらはぎ痩せを目指す施術です。
ボトックス注射によって筋肉が徐々に委縮するため、すっきりとした脚のラインが期待できます。
筋肉量が多いことでふくらはぎの太さが目立つ方は、こちらの治療が向いているでしょう。
ただし、ふくらはぎにボトックス注射をする際は、筋肉量に合った薬剤の量でなければ正しい効果を得られないことがあります。
また、持続期間は長くても6ヶ月程度といわれており、効果の維持には定期的な施術が必要です。
薬剤の量や注射の回数、頻度については医師に相談し、費用の総額も見積もってみましょう。
費用相場:100単位 40,000~110,000円程度
副作用・リスク:内出血、歩きにくさ、足のだるさなど
ふくらはぎ痩せのために美容医療を受けるときの注意点
短期間でふくらはぎ痩せの効果が期待できる美容医療ですが、施術を受ける際は以下のことに注意が必要です。
■信頼できる美容クリニックを選ぶ
美容医療を受ける際はクリニック選びが重要です。美容クリニックによって得意とする施術は違います。
万が一、技術不足だった場合は後悔につながるため、クリニックのふくらはぎ施術の症例数や実績をチェックして、信頼できるかどうかを見極めましょう。
■効果とリスクを正しく理解する
ふくらはぎ痩せの施術は効果が期待できる反面、副作用のリスクもあります。
治療法によって起こり得る副作用の症状は違うため、しっかりと理解しておくことが大事です。
施術の前のカウンセリングで、医師にリスクについても説明してもらいましょう。
まとめ
ふくらはぎが痩せない原因は一人ひとり違うため、自分に合った方法でケアすることが大事です。
もしも、マッサージや運動で効果が得られない場合は、美容医療を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
美容医療を受ける際は、信頼できるクリニックを選び、リスクについてもしっかりと理解したうえで施術に臨みましょう。
※ボトックスは米アラガン社の商標ですが、本記事内では読者の皆さまに分かりやすく伝わるよう、A型ボツリヌス毒素製剤の総称としても使用しております。
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【施術の内容】脂肪溶解注射
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【費用】1ccあたり約 ¥5,000~ ¥10,000 ※本施術は自由診療(保険適用外)です。クリニックによって異なります。
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【リスク・副作用等】注射部位の痛み、腫れ、筋肉の部分的な脱力、内出血など
【未承認医薬品に関する注意事項について】
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・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
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