豊胸にヒアルロン酸を使うのはリスキー?持続期間や効果の限界・注意点

豊胸にヒアルロン酸を使うのはリスキー?持続期間や効果の限界・注意点

豊胸をしたい方の中には、ヒアルロン酸を検討している方もいるのではないでしょうか。

豊胸にはさまざまな方法がありますが、ヒアルロン酸豊胸のメリット・デメリット、またほかの施術との違いを知ったうえで選択することが大切です。

今回は、ヒアルロン酸豊胸の持続期間や効果の限界・注意点まで詳しく解説します。

しっかりと内容を確認したうえで、後悔のない選択ができるようにしましょう。

ヒアルロン酸豊胸とは

注射器とバイアル瓶 豊胸にヒアルロン酸を使うのはリスキー?持続期間や効果の限界・注意点|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

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まずは、ヒアルロン酸豊胸の概要から確認しましょう。

ヒアルロン酸豊胸が「手軽、ハードルが低い豊胸術」とも言われる理由も解説していきます。

■ヒアルロン酸豊胸の施術概要

ヒアルロン酸豊胸は、注射器でジェル状のヒアルロン酸を注入し、バストのサイズや形を整えていく豊胸術です。

局所麻酔で進めるため、施術は1時間以下で完了するケースがほとんど。ヒアルロン酸の注入量に左右されるものの、短い場合は15分程度という場合もあります。

持続期間は1年程度であるため、施術後の状態をキープするためには継続した注入が求められます。

■豊胸の中でもハードルが低いって本当?

ヒアルロン酸はもとから体内にある成分であることや、切開を伴わず注射器で施術が完了することから、体への負担が少ないとされています。

ヒアルロン酸の性質上、次第に体内に吸収される側面を持つものの、「バストアップしたいけれどメスを使った手術が怖い」と不安や恐怖心がある方、「バストを理想の形に整えたい」と部分的に形を調整したい方などにも選ばれやすい施術です。

ヒアルロン酸豊胸のメリット・デメリット

メリットとデメリット イメージ 豊胸にヒアルロン酸を使うのはリスキー?持続期間や効果の限界・注意点|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

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ヒアルロン酸豊胸のメリット・デメリットをそれぞれ解説していきます。

とくに「ヒアルロン酸豊胸で失敗したくない」「ヒアルロン酸豊胸を長持ちさせる方法を知りたい」という方はしっかりと確認しておきましょう。

■ヒアルロン酸豊胸が選ばれる理由・メリット

まずは、ヒアルロン酸豊胸が選ばれる理由やメリットを見ていきます。

メスなしで短時間

バストの形を整える、ボリュームアップを目指したいと思った際の選択肢は複数あります。

中でもヒアルロン酸豊胸の場合は、メスを使わずに短時間でトライできる手軽さが魅力的に感じられやすいでしょう。

短ければ15分ほどの施術時間なので、日帰りで簡単に済ませやすいプチ豊胸とも言えます。

部分的なアプローチが可能

ヒアルロン酸豊胸は、注射器によってバスト全体もしくは部分的にヒアルロン酸を注入していきます。

そのため、バストの左右差がある部分や痩せたデコルテのみなど、部分的なアプローチもしやすい点は大きなメリットです。

ダウンタイムが短い

ヒアルロン酸豊胸の施術ではメスを用いず、切開を伴いません。

そのため、傷痕が生じない、ダウンタイムが短めという点もメリットとされています。

施術時の心身への負担が軽減できるだけでなく、施術後のストレスも感じにくいでしょう。

■ヒアルロン酸豊胸のリスク・デメリット

豊胸術でヒアルロン酸を選ぶ場合、リスクやデメリットも知っておきましょう。

十分にリスクを理解せずにヒアルロン酸施術を受け、豊胸後悔につながらないようにすることが大切です。

持続期間が短い

ヒアルロン酸は、次第に体内に吸収されるため半永久的な効果は得られません。

持続期間は一般的に半年~1年程度で、長くても2~3年ほど。

施術に使うヒアルロン酸製剤の種類や注入量、個人の代謝などによっても大きく変わってきます。

理想のバストをキープするためには継続して施術を受ける必要があるため「半永久的にこのバストサイズを維持したい」という方には不向きでしょう

バストアップに限界がある

多くのクリニックでは注入量の上限が定められており、バストアップの限界があります。

ヒアルロン酸豊胸で望めるのは1~2カップのサイズアップまで。

「AカップをEカップまで上げたい」などの大幅なボリュームアップを叶えることはできません。

しこりなどが生じる可能性

「ヒアルロン酸は体内に吸収される」とは言うものの、100%保証されているわけではありません。

注入量が多い場合やうまく体内に吸収されなかった場合には、ヒアルロン酸が硬くしこりのようになってしまうリスクがあります。

自然な触り心地ではなくなってしまうほか、違和感や痛みが生じる場合も。

また、ヒアルロン酸が注入した部分から移動してしまい、バスト以外の場所に達する例も報告されています。

重力、筋肉の動きにより脇や下腹部にヒアルロン酸が移動し、不自然なふくらみとして現れ、早い段階で除去する必要が出てくる可能性もあります。

リーズナブルとは言い切れない

「ヒアルロン酸豊胸は手軽」というイメージを持たれやすいですが、費用面では必ずしも手軽とは言い切れません。

注入するヒアルロン酸の量によって変動はあるものの、1cc当たり数千円程度のクリニックが多い傾向にあります。

1ccが3,000円の場合、1カップ当たり100cc、両胸200ccで換算すると60万円です。

効果を継続させるためには再注入が必要で、都度このくらいの費用がかかることになります。

効果の持続期間を考えると数ヶ月~半年、長くても1~2年ごとに施術が必要になるため、リーズナブルで手軽なのかはよく考える必要があるでしょう。

豊胸はヒアルロン酸以外にも選択肢あり

鎖骨を触る女性 豊胸にヒアルロン酸を使うのはリスキー?持続期間や効果の限界・注意点|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

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豊胸は、ヒアルロン酸以外にも選択肢があることはご存知の方も多いでしょう。

ここでは3つの豊胸術「脂肪注入」「シリコンバッグ豊胸」「ハイブリッド豊胸」の概要をそれぞれご紹介します。

■脂肪注入豊胸

自分自身の体から吸引した脂肪を、バストに注入する方法です。

自然な形や触り心地に仕上げられるうえ、脂肪吸入部分は部分痩せが叶う点が大きな特徴。

施術時間は2~3時間程度でダウンタイムが1~2週間程度はありますが、定着率が高く長期的にバストの形やボリュームをキープできます。

なお、注入部分よりも脂肪吸引部分のダウンタイムが重くなりやすく、長引く可能性があります。

費用相場は50~150万円ほどで幅がありますが、ヒアルロン酸豊胸に比べると高くなりやすいと考えておいたほうが良いでしょう。

■シリコンバッグ豊胸

シリコン製のバッグをバストに挿入する方法です。

2カップ以上のサイズアップが検討でき、長期的な効果が見込める点は大きな魅力でしょう。

1時間程度の施術で、切開を伴うため術後に痛みや腫れなどが生じる場合があり、ダウンタイムは長めで1ヶ月ほど続く場合があります。

費用相場は30~100万円ほどで幅があり、ヒアルロン酸豊胸よりも高くなりやすいですが、脂肪注入よりは抑えられる可能性があります。

■ハイブリッド豊胸

脂肪注入とシリコンバッグ豊胸を併用する豊胸術です。

より自然な仕上がりと長期的な効果が期待できるうえ、大幅なサイズアップも目指せる“良いとこ取り”の豊胸術とも言えるでしょう。

2時間程度の施術で、ダウンタイムは脂肪注入やシリコンバッグ豊胸単体のときと同程度とされています。

費用相場はほかの豊胸術よりも高く、80~200万円。脂肪注入とシリコンバッグ豊胸のメリットを合わせている分、費用は上がります。

まとめ

「豊胸は手軽なヒアルロン酸で」と考えていた方は、リスクや持続期間などを踏まえると悩んでしまう場合もあるでしょう。

そのほかの豊胸術も含めて、体や費用面での負担がゼロになることはありません。

ウェブサイトやSNSではさまざまな情報が得られますが、“自分の体に合った”施術を選ぶ視点を持つことも大切です。

実際にクリニックに足を運んで医師から施術の内容やリスクなどの説明をしっかりと受けて、納得したうえで施術の選択をしましょう。

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・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【施術の内容】豊胸術
【施術期間および回数の目安】通常1回 ※状態によって異なります。
【費用相場】
・シリコンバッグ豊胸:約 ¥600,000~ ¥1,000,000
・ヒアルロン酸豊胸:約1ccあたり ¥3,000~ ¥4,000(使用量は個人差があります)
・脂肪注入豊胸:約 ¥800,000~ ¥1,200,000
・ハイブリッド豊胸:約¥1,300,000~¥3,000,000
※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。
【リスク・副作用等】内出血、血腫、感染、痛み、傷口の赤み・硬さ・突っ張り・色素沈着、アニメーション変形など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
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・施術に用いる医薬品および医療機器は、医師の判断のもと導入しています。
・同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。