
マリオネットラインをヒアルロン酸でケアする方法やメリットについて解説します。
40代頃からできやすいといわれているマリオネットライン。口元にシワがあることで老けて見えるだけでなく、口角が下がって見えることで「不機嫌そう」といったネガティブな印象を与えてしまうこともあります。
この記事では、マリオネットラインをヒアルロン酸で目立たなくする方法に着目。ほかの施術との併用を検討したほうがいいケースも解説します。
INDEX
マリオネットラインとは?

出典:photoAC
マリオネットラインとは、唇の両端から顎にかけてできる溝のこと。
小鼻の脇から唇の両脇にかけて伸びるシワであるほうれい線とは異なるものですが、マリオネットラインはほうれい線の下にできるため、二重ほうれい線と呼ばれることもあります。
マリオネットラインができる大きな原因の1つは、加齢による筋力の低下が引き起こすたるみ。ほかにも、皮膚のハリや弾力不足、乾燥によるシワ、口角下制筋の硬化などの原因によってマリオネットラインができてしまうことがあります。
マリオネットラインをヒアルロン酸で解消したい!注入箇所やメリットは?

出典:photoAC
保湿やマッサージ、紫外線対策などによってマリオネットラインの発生を予防することは可能ですが、既にできているシワをセルフケアで完全に改善することは難しいものです。
マリオネットラインの目立ちを抑えたい場合には、美容医療が効果的。ここでは、ヒアルロン酸注射によってマリオネットラインをケアするメリットについて解説します。
■マリオネットラインの改善に有効なヒアルロン酸の注入箇所は?
ヒアルロン酸注入は、マリオネットラインに直接ヒアルロン酸を注射することでボリュームアップを目指し、溝の目立ちを緩和させる美容医療。美容皮膚科などのクリニックで受けられます。
マリオネットラインにヒアルロン酸を注入する際には、線状に注入したり、扇状に注入したりとさまざまな方法があります。
また、マリオネットラインへのヒアルロン酸注入に加えて、顎やもみあげ付近などにもヒアルロン酸を注入することで、フェイスラインをシャープに整えたり、口元全体のバランスを整えたりすることも可能です。
頬骨下にヒアルロン酸を注入し、頬をリフトアップすることで、マリオネットラインやほうれい線が目立たなくなるケースもあります。注入方法や注入箇所については、マリオネットラインの深さや顔のバランスなどによって変わるため、医師に相談のうえ決定すると良いでしょう。
■ヒアルロン酸注入によるマリオネットライン改善のメリットは?
ヒアルロン酸注入の大きなメリットの1つとして挙げられるのが、施術の際に切開の必要がないため、ダウンタイムが比較的短く、傷痕が残らない点です。
施術当日よりメイクやシャワーができるケースが多く、入浴も短時間であれば可能な場合もあります。
また、ヒアルロン酸注入には即時性が期待できます。注入した直後からボリュームアップを実感し、マリオネットラインの印象がやわらぐでしょう。
ヒアルロン酸を注入する箇所や量を微調整することで理想の形を実現しやすいため、仕上がりの自然さを重視する方にも適した治療方法です。
さらに、ヒアルロン酸は体内に存在する成分であるため、異物反応やアレルギー反応が起きるリスクが低減させられる点もメリットだといえるでしょう。
ヒアルロン酸注入によるマリオネットラインの改善の持続期間は?ピークはいつ頃?

出典:photoAC
ここでは、マリオネットラインへのヒアルロン酸注入の効果持続期間や効果のピーク、副作用について解説します。
■ヒアルロン酸注入による効果の持続期間は?
ヒアルロン酸は時間の経過とともに徐々に体内に吸収されるため、効果はあくまで一時的なものです。
マリオネットラインに注入するヒアルロン酸製剤の種類や量により異なりますが、持続期間は数ヶ月~1年程度が一般的。
継続的な効果を求める場合は定期的に施術を受ける必要があり、その分の手間やコストがかかってしまうのはヒアルロン酸注入のデメリットです。
■ヒアルロン酸注入後、効果のピークはいつ頃?副作用はある?
ヒアルロン酸注入は即時的なマリオネットラインの改善効果が期待できますが、注射直後は皮膚の下に異物感が残る場合があります。
注入後1~3週間ほど経つとヒアルロン酸が皮膚になじみ、より自然な仕上がりになるでしょう。
また、ヒアルロン酸注入はダウンタイムが比較的短い点が魅力ですが、肌のつっぱりや腫れ、内出血などの副作用を伴うことがあります。
これらの副作用は数日~2週間程度で改善されるケースがほとんど。長続きする場合や症状が改善しない場合は、アレルギーや感染、血液循環障害といった別の原因も考えらます。
施術前には必ず医師の診察を受け、ヒアルロン酸注入によるメリットだけでなくデメリットや副作用もきちんと把握したうえで施術を受けるようにしましょう。
ヒアルロン酸注入のみで改善できる?見極めのポイント

出典:photoAC
ここまでヒアルロン酸注入によるマリオネットラインの改善について解説しましたが、マリオネットラインの程度によっては、ヒアルロン酸注入のみでは改善が見込めない場合もあります。
ここからは、マリオネットラインの重症度の判別方法や、ほかの美容医療を併用したほうがいいケースについて解説します。
■マリオネットラインの重症度
美容医療でマリオネットラインの改善を検討する際は、まず鏡で自身の顔をよく観察してみましょう。
全体的に浅いシワや口元のもたつきが見られる場合は軽度のマリオネットラインに分類され、中度へと進行するにつれて徐々にシワが明瞭になります。
重度のマリオネットラインは、脂肪が垂れ下がることでシワの上に厚みがある皮膚が覆いかぶさり、折り癖となって深いシワが定着した状態です。
とくに皮下脂肪が多いと、脂肪の厚みや重みによって折り癖がつきやすいため、マリオネットラインがより目立つ原因になります。
さらに、重度のマリオネットラインは、ほうれい線とつながることでより深く長いシワに見えてしまうこともあります。
誤った治療方法を選択すると、思うような結果につながらない可能性があるため、シワの状態に合わせた治療方法を選びましょう。
しかし、自身でマリオネットラインの重症度を判別し適切な治療方法を選択するのは困難なもの。クリニックを受診し、医師の判断のもと治療方法を選択すると良いでしょう。
■ほかの施術の併用を検討したほうがいいケース
マリオネットラインの深さが比較的浅く軽度な場合、ヒアルロン酸注入のみでも改善効果が期待できるでしょう。
しかし重度になると、ヒアルロン酸注入だけでは十分な改善効果が見込めない場合があります。ここでは、ヒアルロン酸注入に加え、ほかの施術との併用が有用なケースについて詳しく解説します。
口元の脂肪量が多い場合
ジョールファットと呼ばれる口角の脇に位置する皮下脂肪が垂れ下がることでマリオネットラインが目立っている場合は、ジョールファット除去を併用するのも1つの手。
口角下のたるみやもたつきが緩和されることでフェイスラインがスッキリとし、マリオネットラインの改善が期待できるでしょう。
脂肪量の減少が原因の場合
脂肪量の減少やたるみによってマリオネットラインが目立つ場合は、ヒアルロン酸注入に加えてハイフなどのリフトアップ効果が期待できる施術を併用すると、より効果が見込めるでしょう。
高密度の超音波により肌の土台となるSMAS筋膜にアプローチするハイフは、フェイスラインを引き締め、たるみを改善する効果が期待できます。
さらにコラーゲンやエラスチンの増生作用を促す効果も期待できるため、同時にマリオネットラインの原因である皮膚の弾力・ハリ不足にもアプローチできる点がメリットです。
口角下制筋の硬直が原因の場合
マリオネットラインは、口角から顎にかけて位置する表情筋の1つである口角下制筋が凝り固まったり、癒着したりすることで形成されることもあります。
過剰な口角下制筋の働きによりマリオネットラインが発生している場合は、A型ボツリヌス毒素製剤による治療が効果的。
口角下制筋の働きを一時的に抑制することによって筋肉のハリを抑え、マリオネットラインが目立ちにくくなる場合があります。
まとめ
マリオネットラインをヒアルロン酸注入で改善するメリットや、ほかの施術の併用を検討したほうがいいケースについて解説しました。
マリオネットラインの重症度を見極めて症状に合った治療方法を選択するには、医療的な知見や経験が必要です。自己判断には限界があり、セルフチェックはあくまで参考程度であることを念頭に置きましょう。
治療の際は、マリオネットラインの治療経験が豊富な医師の診断を受けたうえで治療方針を決めると安心です。
この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事
・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。 ・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。 ・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。 |
【施術の内容】ヒアルロン酸製剤の注入
【施術期間および回数の目安】約9~12ヶ月ごとに1回程度 ※状態によって異なります。
【費用】1本 約¥55,000~¥150,000 ※本施術は自由診療(保険適用外)です。使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
【治療の内容】医療用HIFU(高密度焦点式超音波)
【治療期間および回数の目安】治療後6ヶ月以降から再照射可能 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】全顔1回約¥30,000~¥200,000
【リスク・副作用等】痛み、赤み、熱傷、腫れ、浮腫みなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【施術の内容】 ボツリヌストキシン製剤の注入
【施術期間および回数の目安】約3~4ヶ月ごとに1回程度 ※状態によって異なります。
【費用】約3~4ヶ月ごとに1回程度 ※本施術は自由診療(保険適用外)です。注入部位や製剤、クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】注射部位の痛み、腫れ、筋肉の部分的な脱力、内出血など
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。