鼻プロテーゼ抜去は、違和感や加齢による変化、ライフイベントなどをきっかけに検討されることがある施術です。
腫れの期間や仕事復帰、抜去後の鼻の形、再手術の選択肢など、判断材料となる情報を整理することで、自分にとって適切な方向性を見いだしやすくなります。
本記事では、鼻プロテーゼ抜去の施術を検討している方に向け、ダウンタイムや仕上がり、再手術の選択肢などについて解説しましょう。
鼻プロテーゼ抜去とは
まずは、鼻プロテーゼ抜去の概要から整理していきましょう。
■鼻プロテーゼを抜去する目的と背景
鼻プロテーゼ抜去は、挿入しているプロテーゼを取る施術です。
鼻にプロテーゼを挿入する施術を行った後に、何らかのトラブルが発生した際に鼻プロテーゼ抜去を行います。
また、挿入したプロテーゼの浮きや硬さ、輪郭の不自然さといった違和感が続く場合にも行われます。
中には、挿入してから長期間が経過し、フィット感が変わってくることで、鼻プロテーゼを抜去するケースもあるようです。
「元の鼻に近づけたい」「より自然な状態に戻したい」といった審美的な希望や、就職や転職、子どもの進学などライフイベントを機に、印象の再構築を意識して抜去を考える方も一定数います。
■抜去が必要になる主な理由と見られる症状
感染や炎症によって、やむを得ず鼻プロテーゼ抜去が求められる場合もあります。
また、皮膚が薄くなりプロテーゼが透けて見える・プロテーゼが露出しそうな状態である・位置ズレによる鼻先や鼻背の左右差があるなどの場合も、鼻プロテーゼ抜去の施術が必要です。
長期間プロテーゼを挿入していた場合、周囲組織が変化してしまい、骨の吸収や軟部組織の変形が起こることがあるため、注意が必要です。
これらはプロテーゼ抜去後の形にも影響する可能性があります。
症状は個人によって幅があるため、抜くべきか悩む段階での自己判断は推奨されません。
クリニックを受診し、触診や画像によって状態を確認してもらいましょう。
鼻プロテーゼ抜去の方法と流れ

出典:photoAC
ここからは、鼻プロテーゼ抜去の基本的な方法と施術の流れを整理していきましょう。
■施術方法の選択肢と処置の流れ
鼻プロテーゼの抜去方法には、大きく分けて「クローズ法」と「オープン法」があります。
クローズ法は鼻の穴の内部からアプローチする方法で、皮膚表面に傷が見えにくい点が特徴です。
一方のオープン法は、鼻柱(鼻の付け根)を小さく切開して行う方法で、複雑な状態に対応しやすいとされています。
どちらが適しているかはプロテーゼの位置や周囲組織の状態によって異なるため、医師の判断を仰ぎましょう。
鼻プロテーゼ抜去には、局所麻酔が用いられるケースが多く、状態に応じて全身麻酔が併用される場合もあります。
施術時間は20~40分前後が目安です。
まず診察で位置や動きやすさを確認し、当日の施術でプロテーゼを慎重に取り除く流れが一般的です。
施術後は、必要に応じてテーピングやガーゼでの固定を行います。
処置後は簡単な経過観察を経て帰宅となることが多いです。
■痛み・腫れ・ダウンタイムの目安
鼻プロテーゼ抜去のダウンタイム中の症状としては、腫れや内出血などが代表的です。
麻酔が切れた後、数日程度、軽い鈍痛を感じるケースがあります。
腫れは術後直後が最も強く、数日〜1週間程度で落ち着き、その後徐々に自然な状態へと向かう流れが一般的です。
仕事復帰は、デスクワークであれば数日〜1週間程度を目安に考える方が多く、マスクでカバーしながら過ごす方もいます。
ただし、腫れの引き方や仕事復帰のタイミングには個人差があるため、施術部位の状態や体調を見ながら医師に判断してもらうことが大切です。
鼻プロテーゼ抜去後の鼻の変化と仕上がりのイメージ

出典:photoAC
鼻プロテーゼ除去後の見た目や経過は、プロテーゼが入っていた期間や周囲組織の状態によって異なります。
元に戻るケースもあれば、組織の変化が残る場合もあるため、影響する要素を理解した上で判断しましょう。
■鼻プロテーゼ抜去後の鼻の形に影響する要因
鼻プロテーゼ抜去後には、長い間プロテーゼを入れていた場合、内部のスペースが広がり、抜去後にわずかなへこみを感じることがあります。
また、プロテーゼ周囲には「カプセル」と呼ばれる被膜が形成されます。
この膜の厚さや硬さが仕上がりに影響する場合があるため、注意が必要です。
大きなプロテーゼを挿入していた場合、長期間同じ位置にあると鼻骨にわずかなへこみが生じるため、抜去後のラインに影響する可能性があります。
こうした要因は医師の診察により確認できますが、完全に元の形に戻るとは限らない可能性を前提に、中立的に判断しましょう。
■経過の見え方と回復のイメージ
鼻プロテーゼ抜去直後はむくみや腫れによって、本来の鼻の形より大きく見える時期があります。
個人差はありますが、術後数日で腫れのピークが過ぎ、1~2週間ほどで輪郭が落ち着いていくことがほとんどです。
数週間~数ヶ月の間に皮膚や軟部組織が徐々に収縮し、自然なラインへ移行していきます。
「鼻プロテーゼ抜去後の見え方が気になる」という声が聞かれることもありますが、鏡での印象は変化の段階で揺れやすく、数ヶ月かけて安定していくことを理解しておきましょう。
とくに、長期間プロテーゼを使用していた場合は、組織が元の厚みに戻るまで時間がかかることがあり、医師から経過に応じた説明が行われます。
個人差が大きいため、自己判断ではなく診察を通じて状態を確認しましょう。
抜去後の再手術という選択肢
鼻プロテーゼ抜去後の形や組織の状態に応じて、自家組織を使った再隆鼻を検討する方もいます。
具体的にどのような方法で再手術をするのか、またそのタイミングはいつがベストなのかについて整理しましょう。
■自家組織を用いた再隆鼻術
鼻プロテーゼ抜去後の再隆鼻術に多く用いられるのが、自家組織(自身の軟骨)を利用した方法です。
耳介軟骨・鼻中隔軟骨・肋軟骨などが選択肢として挙げられます。
自身の組織を使用するため異物反応を起こしにくい点が特徴で、とくに長期間のプロテーゼ使用で皮膚や軟部組織が薄くなっている場合、人工物よりもフィットしやすいことがあります。
耳介軟骨はやわらかく繊細なラインづくりに適し、鼻中隔軟骨は適度な硬さがあるため形を支えやすい素材です。
肋軟骨はしっかりとした量を確保できるため、大きな変化を希望する場合や鼻先の支持力が必要なケースで使用されることがあります。
一方で、それぞれに採取部位の負担があるため、メリットと注意点を整理した上で選択することが重要です。
鼻プロテーゼ抜去後の再隆鼻術は難易度が高いため、経験豊富な医師にお願いするようにしましょう。
■再手術を検討するタイミングと判断基準
再手術のタイミングは、プロテーゼ抜去後の腫れや組織の回復が落ち着いてから判断されます。
一般的には術後から数ヶ月経過した頃が目安ですが、皮膚の厚みや骨吸収の有無、カプセルの状態などによって最適な時期は異なるため注意しましょう。
鼻プロテーゼ抜去だけで自然な形に落ち着くケースもあるため、まずは経過観察を行い、再手術の必要性を慎重に見極めることが推奨されます。
再手術をする際は、希望する鼻の形と現在の組織状態がどの程度一致しているかが判断する際の基準です。
例えば「高さを少し戻したい」「鼻先を整えたい」といった希望がある場合、自家組織で補う方法が選択肢となります。
最終的な判断は、診察を通じて、経過と目的を明確にした上で決定しましょう。
施術のリスクと注意点

出典:photoAC
鼻プロテーゼ抜去は比較的シンプルな処置とされる一方で、組織の状態によっては注意点もあります。
ここからは、起こり得るリスクや術後のセルフケアについて詳しくご紹介しましょう。
■考えられるリスクと術後のトラブル例
鼻プロテーゼ抜去に伴うリスクには、感染、腫れ、皮膚の薄さによる影響などが挙げられます。
とくに長期間プロテーゼを挿入していた場合、皮膚や軟部組織が伸び、抜去後に一時的なへこみが気になるケースも。
プロテーゼ周囲に形成されたカプセルが厚い場合には抜去後にラインが硬く感じられる時期があるかもしれません。
位置ズレがあったケースでは、抜去後に左右差を自覚するといったことも起こりうる事例です。
ただし、これらは組織が少しずつなじんでいく過程で改善することもあります。
焦って自己判断すると「鼻プロテーゼを取って失敗した」と感じることもあるため、まずは落ち着いて経過を観察してみてください。
もちろん、医師による診察やアドバイスを仰ぐことも大切です。
■術後の過ごし方とセルフケアの基本
術後は、患部を清潔に保つことが基本です。
腫れを和らげるために冷却が推奨される場合がありますが、冷やしすぎると血行が滞る可能性があるため、医師の指示に従って実行しましょう。
また、鼻を強くこする・うつ伏せで寝る・メガネの圧迫が長時間続くなど、鼻に局所的な負担がかかる行動は避けることが大切です。
鼻プロテーゼ抜去後のダウンタイムが気になる方は多いですが、無理のない生活を心がけることが回復につながります。
腫れや違和感があまりにも長く続くなどの場合は、早めにクリニックへ相談し、医師の指示を仰ぎましょう。
まとめ
鼻プロテーゼ抜去は、違和感やトラブルへの対処だけでなく、自然な形への回帰や長期的な安心感を求める場合の選択肢でもあります。
抜去方法やダウンタイム、仕上がりは個々の状態によって異なり、再手術という選択肢が必要になる場合があることも理解しておきましょう。
リスクからセルフケア方法まで一連の流れを理解することで不安を軽減し、納得した状態で鼻プロテーゼ抜去に臨んでみてください。
この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事
| ・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。 ・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。 ・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。 |
【治療の内容】隆鼻術(鼻の造形・高さを整える手術)
【治療期間および回数の目安】通常1回
【費用相場】1回 約¥300,000~ ¥900,000 ※術式によって各クリニックで異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、痛み、感染症など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。


