目のたるみをとるには?セルフケアや美容医療までさまざまな対策を解説

目のたるみをとるには?セルフケアや美容医療までさまざまな対策を解説

「目のたるみをとるには、どのような方法があるの?」と悩んでいる方、必見。

今回は、目のたるみが起こる原因や、さまざまな対策を解説します。手軽にできるセルフケアから、美容医療による治療まで、目のたるみをとる方法をまとめました。

たるみのタイプや原因を知り、今の自分の症状に合ったたるみケアを見つけていきましょう。

1.目のたるみが起こる原因とは?

出典:photoAC

まぶたのたるみや目の下のたるみなど、目元のお悩み部位はさまざま。そもそも目のたるみはどうして起こるのでしょうか。まずは、原因について見ていきましょう。

◾️加齢による影響

目元のたるみの大きな原因の1つは、加齢による影響です。目をとり囲む筋肉「眼輪筋(がんりんきん)」は、年齢とともに衰えます。

眼輪筋が衰えてしまうと、眼球を支えるクッションの役割をしている眼窩脂肪(がんかしぼう)が、前方へ押し出されてしまいます。

この眼窩脂肪が皮膚ごと垂れ下がり、目の下にふくらみができるのです。

また、肌のハリや弾力を保つコラーゲン・エラスチンは、年齢とともに減少します。

その結果、肌そのものの弾力が失われ垂れ下がってしまうことで、まぶたの皮膚がたるんだり、目の下にシワができたりするのです。

◾️ライフスタイルによる影響

日々の生活習慣の中にも、目元のたるみの原因となる行動があります。例えば、下記のようなことが例として挙げられるでしょう。

・目元を擦る癖

アレルギーによるかゆみや、アイメイクを落とす際の摩擦など、目元を強く擦る習慣は皮膚に大きな負担をかけます。

目元の皮膚は非常に薄くデリケートなため、摩擦によって皮膚が伸び、たるみを引き起こしてしまうのです。

・不適切なスキンケア

強い力でのクレンジングや洗顔も、たるみの原因に。洗顔後の乾燥も、肌のハリを失う要因と考えられています。

・紫外線

紫外線は、肌のコラーゲンやエラスチンを破壊する作用を持っています。

紫外線対策を怠っていると、肌の弾力が失われ、たるみが進行しやすくなるでしょう。

◾️生まれつきのケースも

生まれつきの骨格や遺伝によって、眼窩脂肪のふくらみが目立ちやすい方もいます。

加齢や生活習慣とは関係なく、比較的若い頃から目の下のふくらみ、いわゆる目袋(めぶくろ)が大きいのが特徴的です。

2.目のたるみをとる前に!たるみのタイプと特徴をチェック

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自分がどのようなたるみタイプなのか、把握することが大切です。続いて、たるみのお悩みポイントを部位ごとに見ていきましょう。

◾️まぶたのたるみ

上まぶたの皮膚がたるんで垂れ下がり、二重の幅が狭くなったり、奥二重になったりする状態です。

たるみが進行するにつれて、目元全体が重たい印象になり、「眠たそう」「老けている」といった指摘を受けるかもしれません。

さらに、目を開くための筋肉である眼瞼挙筋(がんけんきょきん)の働きが弱まることで、まぶたが瞳にかぶさってしまう、眼瞼下垂(がんけんかすい)を引き起こしているケースも。

この場合は、無意識に眉部分を上げて目を開けようとするため、額にシワが目立つといった特徴が見られます。

◾️目の下のたるみ

目の下のたるみは、いくつかのタイプに分けられます。

・ふくらみタイプ

眼窩脂肪が前方に突出し、目の下が目立ってふくらんでいる状態

・くぼみタイプ

目の下の脂肪が少ない、または頬の肉が痩せることで、目の下がくぼんで影ができている状態

・混合タイプ

目の下のふくらみとその下のくぼみが混在し、段差が目立つ状態

・皮膚のたるみタイプ

皮膚そのものが弾力を失い、細かいちりめんジワができている状態

3.目のたるみをとる方法【セルフケア編】

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ここからは、目のたるみ対策を紹介します。さまざまな解決法から、自分に合うものを見つけてみましょう。まずは、セルフケア編から見ていきます。

◾️ハリのある肌をつくるスキンケアを行う

目元の皮膚は薄く乾燥しやすいため、保湿ケアが重要です。肌のハリや弾力をサポートする成分が配合された化粧水などをとり入れて、スキンケアを行いましょう。

レチノールやナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)、アスコルビン酸といった成分は、コラーゲンの生成や合成に働きかける効果が期待できます。

その他にも、ヒアルロン酸が配合されている化粧水や目元がケアできるアイクリームで肌を保湿するのもおすすめです。

◾️目元のストレッチやマッサージ

眼輪筋を鍛えるストレッチや、血行を促進する額や頭皮のマッサージはたるみ予防に効果的といわれています。

ここでは、手軽にできるストレッチやマッサージを2つご紹介します。

・眼輪筋を鍛えるストレッチ

  1. 目を5秒ぎゅっと閉じる
  2. その後、パッと大きく見開いて5秒キープする
    ※5回繰り返す

・目の下のたるみを自力で治す頭皮・額のマッサージ

  1. 額の中心からこめかみにかけて、凝りをほぐすように10回マッサージ
  2. こめかみ(左右)に指をあて、外側にかけて10回まわす
  3. こめかみに指をあてたまま、上に向かって引き上げる
  4. 頭を掴むように指をあて、頭皮を前後に10回マッサージ

過度な顔のマッサージは、かえってたるみを悪化させる原因になるため、注意して行いましょう。

◾️蒸しタオルで目を温める

蒸しタオルで目元を温めると、血行が促進されて、たるみ予防に効果が期待できます。リラックス効果もあるので、就寝前の習慣にするのもおすすめです。

◾️生活習慣の見直し

健やかな肌を保つためには、生活習慣を見直してみましょう。

とくに、喫煙や過度な飲酒、睡眠不足、栄養バランスの乱れた食生活、急激なダイエットなどは、体の新陳代謝を低下させ、肌の老化を早める要因になります。

また、紫外線対策も大切です。日焼け止めを塗ったり、サングラスや帽子を活用したりして、肌ケアを意識しましょう。

4.目のたるみをとる方法【美容医療(切開なし)編】

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眼窩脂肪の突出が原因となっている目の下のたるみには、美容医療の施術によるアプローチという選択肢もあります。

まずはメスを使用せず、ダウンタイムも短い施術からご紹介しましょう。

なお、ここで紹介する方法以外にも、ヒアルロン酸注入やRF(高周波)治療など、目のたるみをとる方法は複数あります。

クリニックのカウンセリングなどで相談して、自分に合った施術を選んでみましょう。

◾️ハイフ(HIFU)

ハイフ(HIFU)は、高密度の超音波エネルギーを活用したリフトアップ治療法です。

肌の土台となるSMAS筋膜に集中的にアプローチできるため、目の周りのたるみ引き上げや、シワ解消に効果が期待できます。

肌の表面を傷つけにくく、肌の奥深くから組織を引き締められるのが大きな特徴です。

施術時間も短く済み、ほとんどダウンタイムがないため、仕事やプライベートが忙しい方でも受けやすい施術でしょう。

個人差がありますが、皮膚が薄い部分に照射すると痛みや熱感を感じる場合も。

痛みが心配な方は事前カウンセリング時に相談して、麻酔を使用しましょう。

◾️糸リフト

糸リフトは、コグ(トゲ)のついた医療用の糸を皮下組織に挿入し、たるみを引き上げる施術です。

目元に行うリフトは「アイリフト(アイスレッド)」などと呼ばれています。切開を伴わない施術のため傷痕は針穴程度で、施術後に即効リフトアップ効果が見られるのが特徴的です。

また、糸リフト挿入の刺激により、肌のコラーゲン生成が促進されるといううれしい効果も。

ハイフやRF(高周波)治療では物足りなさを感じる方に向いています。

ただ、糸は次第に吸収されるため、「効果は一時的である」という点に注意してください。

5.目のたるみをとる方法 【美容医療(切開あり)編】

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目の下のたるみをとる方法として即効性を求めるなら、切開を伴う美容外科手術を検討してみましょう。代表的な3つの手術をご紹介します。

◾️眉下切開

眉下切開(まゆしたせっかい)は、眉毛のラインに沿って余分な皮膚を切除し、上まぶたのたるみを引き上げる施術です。

クリニックによっては、「眉下リフト」「上眼瞼リフト」とも呼ばれます。もともとの目の印象を大きく変えないまま、たるみだけを自然にすっきりと解消できるのもうれしいポイント。

個人差はありますが、傷痕は施術後3~6ヶ月程度で分からなくなるケースがほとんどです。

◾️眼瞼下垂切開法

前述したとおり、まぶたが上がらず視界不良などの問題を伴う眼瞼下垂では、手術が有効な治療法と考えられています。

眼瞼下垂切開法では、上まぶたの二重ライン上を切開し、たるんだ余分な皮膚を切除します。

また、眼瞼挙筋とまぶたを短縮させるため、瞳が開きやすくなるでしょう。視界が広くなるのと同時に、二重を半永久的につくれることが特徴です。

眼瞼下垂は、「目が開けにくく日常生活に支障がある」「上まぶたが下がり、視野が狭い」など機能的な障害があると診断された場合には、健康保険が適用されます。

しかし、美容目的や「好みの二重を形成したい」といった場合には、保険適用外の自費診療となるでしょう。

◾️前額リフト

前額リフトは、上まぶたのたるみだけでなく、額の横シワや目尻のシワなどを同時にとりたい方に向いている施術です。

毛髪の生え際を切開し、額全体のたるみを引き上げることで、間接的に上まぶたのたるみを解消します。

目の周りだけでなく、上半顔全体をリフトアップさせるため、顔全体が若々しく明るい印象になる効果が期待できるでしょう。

ただ、人によっては一時的に傷痕周辺の毛髪が薄くなる可能性もあります。

まとめ

今回は、目のたるみが起こる原因から、目のたるみをとるセルフケア、そして美容医療による対策まで、幅広く紹介しました。

とくに30代・40代は、加齢や長年の生活習慣の影響により、目元の印象が変化し始めるタイミングです。

「たるみに直接アプローチしたい」と望む方には、セルフケアだけでなく美容医療も有効な選択肢となるでしょう。

今回の記事を参考に、自分に合った目のたるみをとる方法を見つけてくださいね。

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【リスク・副作用等】腫れ、内出血、左右差、目が閉じづらくなる、感染など
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