肋骨リモデリングは、脂肪でも筋肉でもなく骨にアプローチする施術法。
海外の美容医療で話題を呼び、今日本でも注目を集めている新しいウエスト形成の考え方です。
「ウエストを細くしたい」と思ったとき、多くの人は脂肪吸引やダイエットを思い浮かべるかもしれません。
しかし、理想のくびれを決めているのは実は肋骨の角度。
この肋骨の角度を整え、体の構造から美しいラインを再構築するのが、次世代のボディデザイン・肋骨リモデリングです。
今回は、この新しいアプローチの原理と安全性、そして骨格美という新しい美しさの基準について解説。
施術内容やリスクについても触れながら、検討するうえで大切な視点をお伝えします。
なぜ今、肋骨に注目が集まっているのか?

ウエスト形成の分野に、新しい価値観が生まれています。
これまでの脂肪中心から、骨格中心のアプローチへ変化している背景を見ていきましょう。
ウエスト形成=脂肪吸引の常識が変わり始めた
従来ウエストのくびれを作る方法として、脂肪吸引や脂肪溶解注射などが定番の施術でした。
しかし、脂肪を取っても必ずしも体のラインが変わるとは限りません。
その原因の1つが、肋骨の開きです。
脂肪ではなく、骨格そのものの形が寸胴に見える原因を作っている場合があるのです。
「いくらダイエットをがんばってもくびれができない…」そんな人の多くは、肋骨の角度や位置により、体のラインが横に広がって見えていると考えられます。
寸胴に見える原因は脂肪ではなく肋骨の開き
肋骨は、胴体を形作る胸郭という骨組みの一部です。
とくに下の方にある第10〜12肋骨は、外側に広がりやすく、ウエストの幅を決定づける重要なパーツ。
この部分が横に開いていると、いくら体脂肪を減らしても、骨格的にウエストがくびれにくくなってしまいます。
肋骨リモデリングは、この骨格の角度を適切に整え、自然なくびれを取り戻すための施術です。
韓国から日本へ流入した構造的美の概念
韓国美容医療のトレンドとして、数年前から骨格矯正で美しさを追求する動きが出ています。
K-POPアイドルやモデルのようなキュッと締まったウエストは、単に脂肪が少ないだけでなく、骨格比率のバランスによって生まれる美しさ。
この概念が日本にも広がり、骨格から美をデザインする美容=肋骨リモデリングという新しい審美基準が生まれたのです。
肋骨リモデリングの実情
肋骨リモデリングは、近年SNSなどで注目される施術。肋骨の動きや構造を利用して角度を調整するという、比較的新しいアプローチとして行われています。
しかし、肋骨という重要な骨格に働きかけるため、方法やリスクを正確に把握することも重要です。ここでは、具体的な方法や注意点を含めて、その実情を整理します。
切開型と非切開固定型の2つのアプローチ
肋骨リモデリングには、大きく分けて2つの方法があります。
- 切開型リモデリング:外科的にアプローチし、肋骨の角度を直接整える手術
- 非切開固定型リモデリング:手術を行わず、固定具や圧迫ベルトで徐々に矯正する方法
どちらも骨を削るのではなく、力のかけ方と方向で肋骨を徐々に再形成するのが特徴です。

出典:グラシアクリニック銀座
こちらは、グラシアクリニック銀座での肋骨リモデリング症例。
点滴で使うような細い針で肋骨にアプローチし、骨格からウエストを整える施術で、脂肪を減らさずにくびれを再構築しています。

出典:ロシッククリニック銀座
ロシッククリニックで提供しているのは、リブエクスカーという施術法。
肋骨下部に小さな穴を開け、内側に折り曲げることでウエストのくびれを物理的に形成します。
どちらのアプローチも、「脂肪を削る」ではなく「骨格を整える」ことでウエストをデザインするという共通点があります。
症例を見ても分かる通り、いずれもウエストや腰のラインが明確に引き締まり、構造的なくびれが生まれているのが印象的です。
骨は固定ではなく、記憶する組織
「骨は動かない」と思われがちですが、実は力を受けて変化する生きた組織です。
例えば歯列矯正も、歯や骨の一部に力をかけ続けることで位置を変え、歯並びを整えることができます。
肋骨も同様に、一定の圧力と時間をかけることで、新しい角度を記憶します。
肋骨リモデリングは、外からの力で一時的に骨の形を変えその状態を定着させるという、「骨格の再教育」という考えに基づいているのです。
安全性とやりすぎたウエストの問題点
一方で、肋骨は肺や内臓を保護する重要な骨格です。
過剰な角度調整や強い圧迫は、呼吸や臓器への負担リスクを伴うため、安易に受けることはおすすめできません。
この施術を行う医師には、解剖学的な知識と審美感の両立が求められ、誰が施術しても同じ結果になるわけではありません。
また、認定証は、2日程度の研修で発行されるものです。単に認定の有無だけで判断せず、症例数や術後経過写真を確認し、納得できるまでカウンセリングで質問することが重要です。
術後は数週間〜数か月の固定(コルセット装着)が必要になるため、ダウンタイムの重さも理解しておく必要があります。
肋骨リモデリングはあくまで高度な審美施術。美容目的であっても、健康リスクと得られる結果のバランスを慎重に見極めましょう。
体型デザインの本質は全体バランス

必ずしも「細い=美しい」とは限りません。
肋骨リモデリングの目的は、単にくびれを作ることではなく、全身の骨格バランスを整えることにあります。
「ウエストだけ細い」は美しくない
ウエストだけを細くしすぎると、肩やヒップとのバランスが崩れ、全体の印象が不自然に見えることがあります。
体は1つのつながった構造でできているため、ウエストだけが極端に細いと、姿勢や重心にも影響してしまうのです。
肋骨リモデリングでは、ウエストだけでなく全身のバランスを整えることを大切にしています。
全身の比率を見ながら、自然で美しいくびれの角度を設計していくのが特徴です。
細いではなく美しい比率へ
多くの人が憧れるモデル体型は、体重や体脂肪率の数値だけで決まるものではありません。
肩幅・肋骨・骨盤など、骨格のバランスが整っているからこそ、服を美しく着こなせるのです。
肋骨リモデリングは、こうした構造的なバランス美を再現するための美容医療。
数字的な細さを追うのではなく、見た目の調和と立体感を大切にしながら、自然に美しいウエストラインを目指します。
次のトレンドは骨格×姿勢×内臓位置
美容医療のトレンドは、部分から全体へと進化しています。
近年では、姿勢や筋肉、内臓の位置まで含めた構造的デザインが注目されています。
例えば、肋骨の角度を整えることで呼吸が深くなり、胸郭や腹部の位置関係が変化することがあります。
その結果、自然とスタイルアップしたり、姿勢がすっときれいに見えたりすることも。
単に見た目を変えるだけでなく、体の内側から整える美容が求められているのです。
今後は、骨格×姿勢×内臓位置をトータルで整える構造的美容医療が、ボディデザインの新しい主流になっていくかもしれません。
骨から整える美しさ。肋骨リモデリングが次のスタンダードに
「脂肪を減らす」「筋肉を鍛える」というこれまでのボディメイクを超え、美容医療は今、骨格をデザインする時代へと進化しています。
その象徴的な存在が、肋骨リモデリングですが、必ずしも誰にでも安全・簡単に受けられる施術ではありません。
理想的なボディラインを追求するうえで、自分の体の構造、健康状態、生活習慣まで考慮し、医師と十分に話し合うことが大切です。
美しさは整形で作るものではなく、理解と納得のうえで整えていくもの。
肋骨リモデリングを検討する際は、リスクも含めて正しい情報を得たうえで判断しましょう。
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