フォトフェイシャルはやめたほうがいい? 効果が出にくいのはどんな人?

フォトフェイシャルはやめたほうがいい? 効果が出にくいのはどんな人?

「フォトフェイシャルはやめたほうがいい!」と耳にし、興味があるものの施術を受けるか迷っている方はいませんか。フォトフェイシャルは「効果ない」と語る方の中には、実は効果が出にくい症状に該当していたというケースも。本記事では、そのようなフォトフェイシャルに関するデメリットや、効果を感じにくいケースについてお伝えします。そのうえで、フォトフェイシャルのメリットや、どのような方に向いている美容医療なのかを解説。自分にとってフォトフェイシャルが合っているのかどうかを知りたい方は、参考にしてください。

1.フォトフェイシャルの治療内容とは?

フォトフェイシャルは、IPL(Intense Pulsed Light=インテンス・パルス・ライト)という光を照射する治療です。正式にはアメリカの『ルミナス社』の登録商標ですが、世間ではIPL治療全般をフォトフェイシャルと呼ぶ傾向にあります。
約500~1200nm(ナノメートル)の幅広い波長の光照射が可能なため、肌悩みに応じてアプローチできるのが特徴。シミやそばかすの元となるメラニン色素に作用するほか、赤ら顔につながる毛細血管内のヘモグロビンにも働きかけます。さまざまな肌悩みの解消に役立つ美容治療だといえるでしょう。

2.「フォトフェイシャルはやめたほうがいい」といわれる背景

出典:photoAC

フォトフェイシャルは、多岐にわたる肌悩みにアプローチできるにもかかわらず「効果ない」といわれるのはなぜでしょうか。効果を得にくい施術頻度や症状などから、その理由を紐解いていきましょう。

■1回では効果を感じにくい

フォトフェイシャルの照射出力は、たとえ最大に設定したとしてもレーザーよりは低めです。そのため、個々の肌状態にもよりますが、1回の施術では効果を感じにくい傾向にあります。
また、肌のメラニン色素への働きかけも、レーザーとは異なります。レーザーは高温の熱エネルギーでメラニン色素を破壊する仕組みです。一方のフォトフェイシャルは、メラニン色素に徐々にダメージを与え、ターンオーバーによってゆっくりと排出していきます。この仕組みの違いも、効果を感じるまでの時間に影響しているといえるでしょう。
個人差がありますが、フォトフェイシャルで効果を感じ始めるのは5、6回ほど経ってからだと想定されています。

■効果を期待しにくい症状がある

フォトフェイシャルは幅広い肌悩みの解消に期待ができますが、中でも効果を発揮しやすいのは肌の浅い層にある薄いシミやそばかすです。裏を返せば、深い層にある濃いシミには不向きということになります。また、クレーター化したニキビ痕や深いシワに悩む方も、思うような効果を得にくいと考えられます。

■シミが濃くなったように感じる

フォトフェイシャルを受けると、シミのもとであるメラニン色素がターンオーバーに伴って肌の表面に現れます。その現象を受けて「シミが濃くなった」と感じる方もいるようです。
濃くなるシミは、フォトフェイシャルのリスクだと危惧する方もいるかもしれませんが、通常は回を重ねるごとに排出されるため気にならなくなります。また、1週間程度でカサブタとして剥がれるので過度な心配はいらないでしょう。

ただし、一見シミのような肝斑には注意が必要。肝斑にフォトフェイシャルをしてしまうと肝斑が進行し、色が濃くなってしまうことがあるからです。肝斑に対応できるモードもあるので、しっかりと医師に相談したうえで始めましょう。

■過度な施術回数や不十分なスキンケアによる肌トラブル

フォトフェイシャルは1回の照射では効果を実感しにくいからといって、短期間で過度にわたる施術を受けるのは望ましくありません。乾燥や黒ずみなど肌にトラブルが起こる場合があるためです。照射後の不十分な保湿も肌トラブルを招く可能性があり、全体的に老ける印象になるリスクもあります。
また、フォトフェイシャルをやりすぎたために、角質が薄くなる「ビニール肌」の状態に陥るケースもあるため、施術回数が過度にならないよう注意しましょう。

■施術前の肌の状態が悪い

アトピー性皮膚炎やアレルギー症状がある方は、自己判断でフォトフェイシャルを受けると症状が悪化する恐れがあります。医師の指示のうえ、フォトフェイシャルを受けるかどうかを決定していくのが望ましいでしょう。

3.フォトフェイシャルのデメリット

効果が出にくいと感じるケースに加え、フォトフェイシャルのデメリットも見ていきましょう。

■痛みを感じる場合がある

フォトフェイシャルはレーザーよりも痛みを感じにくいとされていますが、人によっては痛いと評価しています。フォトフェイシャルの中には、比較的痛みに配慮された機器もあるため、カウンセリング時に相談すると良いでしょう。

■副反応が想定されている

フォトフェイシャルには、赤みやかゆみ、腫れ、水ぶくれ、かさぶた、色素沈着などの副反応も想定されています。ただし、副反応はほとんどの美容医療には想定されるものです。
副反応は数日から2週間ほどで回復するため、過度の心配はいらないでしょう。万が一、回復しない場合や症状が重い場合は、医師への相談がおすすめです。

4.フォトフェイシャルを受けるメリット

出典:photoAC

デメリットがある一方で、フォトフェイシャルを受けるメリットにはどのような点が挙げられるのでしょうか。

■さまざまな肌悩みにアプローチできる

幅のある波長の光を照射できるフォトフェイシャルは、肌の表層や真皮層など、皮膚層の深さに対応しやすいため、さまざまな肌悩みを持つ方が始めやすい美容治療です。

以下が、フォトフェイシャルによって効果を望みやすいとされる肌悩みです。

  • 薄いシミ
  • そばかす
  • 赤ら顔
  • ニキビ
  • ニキビ痕
  • くすみ
  • シワ
  • たるみ
  • 毛穴開き

以上のような肌悩みを複数抱える方も少なくないでしょう。フォトフェイシャルは、そのような複数の肌悩みを持つ方にとって、役立つ点がメリットだといえます。

■ダウンタイムが少ない

フォトフェイシャルは、ダウンタイムがほとんどない点もメリットです。副反応が強く現れていなければ、施術後すぐに洗顔やメイクが可能です。

■施術料金が安価な傾向にある

クリニックや使用する機器、施術前の個々の肌状態などにもよりますが、ほかの美容医療と比較すると施術料金は安価な傾向にあるでしょう。

5.フォトフェイシャルが向いている方とは?

出典:photoAC

ここまでの解説をふまえ、フォトフェイシャルが向いている方の特徴を解説します。

■肌全体に複数の肌悩みがある方

フォトフェイシャルは肌のメラニン色素に反応し、ターンオーバーを経て薄いシミやそばかすに作用。広範囲にわたる照射が可能なので、点々としたシミやそばかすに悩む方にも合っています。
また、ヘモグロビンにも反応するため、肌の赤みに悩む方にも役立つ治療です。これらの肌悩みを複数抱えている方、肌全体のトーンアップを目指す方には、向いているでしょう。
加えて、乾燥によるシワや年齢を重ねることで気になるたるみ、毛穴の開きにもアプローチできるため、これらの悩みも合わせて解決したい方にはおすすめです。

■継続して通うことができる方

フォトフェイシャルは複数回に分けて根気強く通うことで効果を実感しやすい美容医療であるため、1回での効果を期待する方には不向きです。通う頻度が高いことに抵抗なく、継続して通える方に向いているでしょう。
適切な施術頻度を守り長期的に通うことで、10年後も自信のある肌へと導いてくれるかもしれません。

■ダウンタイムを避けたい方

フォトフェイシャルはダウンタイムが少ないとされる美容医療です。痛みやダウンタイムが気になる方や、美容医療をあまり受けたことがない方も比較的始めやすい治療でしょう。

6.フォトフェイシャルで後悔しないために

フォトフェイシャルを受けて「効果ない」と思わずにすむための主なポイントを、以下に簡単にまとめました。

  • 信頼できるクリニックを選ぶ
  • 対応できる肌悩みかを確認する
  • 適切な施術回数で受ける
  • 肌に合った出力で照射できる機器を選ぶ
  • 施術前後の日焼け対策や保湿を徹底する

フォトフェイシャルを受ける際には、カウンセリングやアフターケアが徹底しているクリニックを選びましょう。また、個々の肌に合った出力での照射も大切です。
また、フォトフェイシャルを受けるうえでは、日焼け対策や保湿など自分自身でできるケアもしっかりと行いましょう。

■まとめ

フォトフェイシャルは、多岐にわたる肌悩みにアプローチできる美容医療です。ダウンタイムが少なく美容医療を経験したことがない方も始めやすい治療でしょう。ただし、レーザーと比べると効果の感じ方が緩やかな傾向にあるため、施術1回での効果を求める方には不向きです。
また、濃いシミや深いニキビ痕など、フォトフェイシャルよりもレーザーが適している症状もあります。症状や治療期間などをふまえたうえで、自分の肌に合いそうな場合はクリニックへ相談すると良いでしょう。

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